「ヒカルの碁(TVアニメ動画)」

総合得点
88.3
感想・評価
1659
棚に入れた
8955
ランキング
117
★★★★☆ 4.0 (1659)
物語
4.3
作画
3.8
声優
3.9
音楽
4.0
キャラ
4.1

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ネタバレ

たんたんたぬき さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

サイがキー

遊戯王。デスノート、カイジ、未来日記など。2000年はゲームの面白さをいかに取り入れるかの時代だったと思う。その中で古典的手法で囲碁と言うマイナーゲームを華やかに見せたこの作品は素晴らしい作品だと思う。

ゲームを前面に出さずに独自の設定、雰囲気とキャラとストーリーで見せる。それがヒカルの碁と言う作品だったと思う。私はど素人だが囲碁経験があり、ヒカルの碁がさっぱり囲碁の面白さを伝えて無い事は良く分かってる。さっぱりは言いすぎだけど、ゲームの面白さに突っ込んだ部分が弱い。それなのにすべてリアルな棋譜を用意した姿勢は素晴らしかったと思う。サイと言う不思議要素の存在からトンデモ囲碁ストーリーにならないように、リアリティに対して妥協が無い。私が上に上げた雰囲気作りだと思う。雰囲気つくりは本当に細かい。囲碁界の中年などの描き方はこういった勝負事が好きなオヤジの雰囲気が良く出ている。

後はやはりサイだろうなと思います。この作品が素晴らしいのは展開ですけど。サイが消える前後では作品がまるで別物だと感じます。少年の囲碁を通じた成長ストーリーの様に後半なって行きます。これが実に良い。展開だけで魅せるだけでは後々記憶にあまり残りません。どうやって作品を締めるか?そこでワンランク上の作品になると思います。この作品にとってサイの存在がすべてと言うぐらい娯楽性、文学性共に素晴らしいです。この作品は上でも上げたようにリアリティに拘っています。この作品を支えたサイはヒカルの成長とともにプロとしてやっていくには現実の話として邪魔な存在になっていきます。その整合性を見事物語として昇華したほったゆみさんの手腕は見事としか言い様が無いです。前半物語を作ってくれたサイに対して、後半はサイの存在がヒカルの中での心のテーマとなります。

後魅力的なキャラでしょうね。とにかくアキラですね。この作品は本当にすごいです。漫画にとって重要なものがすべて入っています。そしてやはり絵ですね。小畑さんの絵が漫画として面白さを高めています。

これらをアニメ化して必要な事は制作者にとって、良い馬に乗るジョッキーだと思います。声優さんは良かったと思います。のびのびと良い馬を走らせていると思います。ただ北斗杯は漫画で十分に面白かったのですが、何故あのような圧縮バージョンになってしまったのか…。

ただ漫画で見てしまったので、所々見ていません。それでもアニメ化成功だなと言うのは分かる程度には見ています。

投稿 : 2012/09/05
閲覧 : 244
サンキュー:

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