「とらドラ!(TVアニメ動画)」

総合得点
90.9
感想・評価
17912
棚に入れた
53165
ランキング
45
ネタバレ

plm さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

なぜこんなにも圧倒的に1位!? 追記:観直した

良い作品だとは思うけれど、ドラゴンとタイガーの恋愛模様はそれほど目立たなかったし、
むしろサブキャラが良かった覚えしかない。盛るぜぇ~超盛るぜぇ~とか亜美ちゃんは好きだった。
キャラクターは良くも悪くも突き抜けすぎてて、ドラマとしては面白いけど感情爆発は過剰なレベル。
主人公の意志がわからず、なんか流されてたような気が。タイガーは一番印象が薄い・・。

正直これほど支持されている理由がわからない、観直せってことなのだろうか・・

------------------------ということで見直した----------------------------
粗探す気満々だったけど、20話~からの勢いに呑まれてそれほど文句つけるところもなくなってしまった。

肝心の、この作品の見所とは「人間模様・心情描写」だと散見していたけど、
わっかりにくいな!二周したおかげで理解が深まったと思う。
というのもこのアニメ最初はラブコメしてるので、そんな肩肘張らずに見れるしそういうものだと思っていた。
それが16話頃、丁度OPEDが変わる頃にターニングポイントを迎えて、
徐々にラブ"コメディ"から"恋愛"モノへ様相を変えてゆく。要は真剣になる。

それまでわかりやすかった恋の構図が、そこから揺れ動いていて曖昧に表現されるようになってくる。
こうなると、観る側もその微妙な心情を推し測らなくてはならない。
初見の時に唐突な感情爆発と思ったのはそれが足りてなかったせいもあると思う。
どちらにせよ派手な描写ではあったんだけど、その理由もあったんだと思えるようになった。

ネタバレというほどでもないかもけど、観た後の踏み込んだ感想↓
{netabare}
最初の感想に比べて、大河さんは序盤目立ってたし後半も重要な役割持っていたと思う。
でも1周目に観た時と同じように、この物語はみのりんが主役って感じがしたなぁ。
竜児さんはほぼ( ゚Д゚)ハァ?とε- (´ー`*)フッと(・o・)オ、オゥ・・でリアクション担当だった。
竜児と大河がメインなのは24,25話のほんとに最後の締めって感じで、(主体性を感じなかった)
みのりんがいなかったら何にも回っちゃいなかったと思う。

虎と竜はずっと片思いするにすぎなかったけど、みのりんは自力で決心をつけて、それを脱却できた。
物語を進めることができた、二人を後押しして。
亜美ちゃんも観直してみると、起爆剤にはなったけど別にいいことしてたわけでもないんだなぁ。
一歩先から憎まれ役買って出るかのごとく嫌味いってたけど、終わりの方はなんだか自己嫌悪してたし、
(罪悪感、罪悪感いってたのが跳ね返ってきたのか)
片思いするだけで踏み出せなかった一人に変わりなかったんじゃないかな。

そう櫛枝実乃梨というカリスマ子がいたからこそ、このドラマは劇的に展開したのではないだろうか。
こうしてみのりんの株が上がり続けたのでした。{/netabare}
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総じて、前半は良質なラブコメディ、後半は感情のクロスオーバー・青春恋愛モノとして、見所多しと思う。
ただ初見ですんなりわかるほどシンプルな作りになってるとも思えないので、
人への勧め方が難しいなと思った。(ジャンル90°くらい変わるし)
でも人気の要因の一つはコメディで入りやすく、物語のこの転調による衝撃が記憶に残るせいかも。
恋愛というジャンルで大事なものは良く描かれている、恋の感覚が伝わってくるよう。
理論派より直情派な人は特に熱狂的にハマれる可能性がある作品かもしれない。

作画・演出も素晴らしく、音楽も耳に残るし歌詞も結構言い表している。
評価項目それぞれに優れた点があり、こうした欠点のなさ、調和した完成度によるところも大きい。
声優は竜児、みのりん、亜美ちゃん、北村くんどれもキャラを思い浮かべられるほど個性的。
そしてヒロイン釘宮さん、いつものくぎゅうううじゃなく、"大河"と思える演技力、凄く合っていた!

投稿 : 2012/10/31
閲覧 : 369
サンキュー:

30

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