「ソードアート・オンライン(TVアニメ動画)」

総合得点
90.4
感想・評価
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棚に入れた
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ランキング
55

cross さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

完成度が高く見応え抜群の25話、主人公の脆さと成長の両面をしっかり描けていたのは好印象【総合評価:85点】

2012年夏から秋、全25話で放送された作品。

原作は『アクセル・ワールド』 と同じ方で元々はオンライン小説だった事で有名なこの作品
前々から興味があったのですが、原作を読むまでには至っていなかった為、このアニメ化は非常に嬉しかったです。


内容としてはSAO編とALO編の二部構成で全25話

前半はナーヴギアと呼ばれる仮想空間への接続機器を利用したMMORPG 『ソードアートオンライン(SAO)』
主人公のキリトを含む、一万人の参加者がナーヴギアの開発者にしてSAOのGMである茅場晶彦によってゲームの世界に閉じ込められてしまう。
ゲーム内での死は現実世界での死を意味し、ゲーム世界からの脱出にはSAOの舞台であるアインクラッドの最上部第100層のボスを倒してゲームをクリアすることだけだと宣告され、死のゲームに立ち向かう物語

後半はSAOクリア後、ヒロインのアスナを初めとし300人のプレイヤーがSAOクリア後も意識を取り戻さないという状況
そんな中で、『アルヴヘイム・オンライン(ALO)』と言うMMORPG内でアスナの姿が目撃されたと言う情報を耳にし、彼女を探すべく再び仮想世界へと踏み込んでいくと言う物語


物語全体を通し、主人公であるキリト(桐ヶ谷和人)の精神面の脆さと人との繋がりを徐々に持つ事での成長、その両面をしっかりと描かれていて非常に良かったと思います。

SAOのβテストの段階から参加していた為、この死のゲームに困惑する一般のプレイヤーよりも初期行動が早かった。
だが、自身の身の安全を優先し、一般プレイヤーに手を貸さなかったと毛嫌いされる中、自身をβテスト経験者と曝して嫌われ役を買って出た経緯でソロプレイを強いられる。
ゲーム内での死は現実世界の死と同じ、そんな過酷な環境の中、人とのつながりを極力避けながら孤独にゲーム攻略に尽力する日々を送る。
そんな中で、ヒロインのアスナを始めとし、少しずつ他者と関わって行く事により、キリトの精神面での成長が丁寧に描かれていたと思います。

孤独なソロプレイヤーだったキリトの心の支えとなったアスナを救うべく、再び仮想世界に飛び込んでいくと言う第二部の流れも非常に盛り上がる展開でした。
キリトにとってアスナがどれ程の心の支えとなっていたかが、このALO編では顕著に現れていて、SAO編よりもキリトの脆さを上手く表現出来ていたんではないかと思います。

戦闘中の音楽等も緊張感や迫力をかなり演出してくれていてとても好印象、更に第一部、第二部でOPとEDは変更されましたが、4曲どれも作品の雰囲気に非常にマッチしていたように思います。
個人的にはSAO編のOP『crossing field』は楽曲も勿論素晴らしいですが、映像を含めての完成度がかなり高かったように思えます。


まぁ、個人的な感想ではありますが、アスナの出番が減ってしまったと言う事、ゲーム内でのアバターのデザインがSAO編に比べると好みではない。
アスナに変わってALO編ではヒロイン格に据えられたキリトの妹、リーファこと直葉がアスナに比べると圧倒的に好みではない。
などなどの理由から、個人的には第一部のSAO編の方が好きだったりします……

とは言え、第一部、第二部を通しての物語の展開は非常に素晴らしく毎週楽しみに視聴させてもらいましたし、25話でしっかりと区切り良く締めてくれたとあり大満足です。



物語としての完成度は高く見応え抜群の25話、更に音楽面でも物語を盛り上げてくれていて個人的には非常に楽しめた作品です。

投稿 : 2013/07/24
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サンキュー:

78

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