「あの夏で待ってる(TVアニメ動画)」

総合得点
83.9
感想・評価
2731
棚に入れた
13510
ランキング
304
★★★★☆ 3.7 (2731)
物語
3.6
作画
3.8
声優
3.7
音楽
3.7
キャラ
3.7

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ネタバレ

優馬 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

盛りすぎ感は否めないけど いい作品だったよ 

応援の意味でまじめに説明&レビューをしたので長文です。


「フフフフフ青春しているわね・・・。」
この作品のすべては、このセリフが物語っています。
レモン先輩恐るべし!

2012年1月~3月にTV放送があったのですがそれは見ていませんでした。
オリジナルアニメ作品で、キャッチコピーは「その夏の思い出が、僕達の永遠になる」。

たまたま聞いていた音楽の中にこの作品のEDに使われていた「ビードロ模様」という曲があってそれが心打ったのでこの作品を見る気になりました。

作品の評価があまり高くなかったのですが、思ったよりもずいぶん楽しめました。
ですから僕は評価高めにしちゃいました。

作品とED曲があっていて感涙しちゃいます。
・・・・まぁ自分涙腺ヨワいんで。

<作品のあらすじ>

ある夜、霧島海人は趣味の8mmカメラで湖周辺の夜景を撮っていたが、突然光り始めた空に何かの物体を目撃する。
次の瞬間、辺りが閃光と衝撃に包まれると同時に海人は吹き飛ばされて重傷を負い、そのまま湖へと落下していく。
朦朧とする意識の中、海人は自分の手を掴む女性を目撃する。

翌朝、自室で目を覚ました海人を待っていたのは、普段と変わりないように見える日常だった。

姉の七海から彼女がボリビアへ長期出張する旨を聞かされたこと、そして学校の3年生のクラスへ赤い髪の美少女・貴月イチカが転入してきたことを除いて・・・。

イチカに何かを感じて戸惑う海人を見かね、友人の石垣哲朗は彼女を自主映画制作に誘う。
彼らの友達の谷川柑菜と北原美桜、イチカに興味を示す山乃檸檬も仲間に加わる。

帰り道にスーツケースを抱えてさまようイチカと遭遇した海人は、行くアテが無いという彼女を1晩だけでも自宅に泊めることにするが、その矢先に彼の身体に異変が生じる。

イチカの「介抱」により症状は治まるも、傍目には抱き合っているようにしか見えないその現場を七海と柑菜に目撃されてしまう。

イチカの説明で勘違いして感激した七海の一存で、イチカは七海の代わりに霧島家に下宿することになり、仲間達の好奇と疑念の目に囲まれつつも、海人とイチカの同居生活が始まった。
・・・というところが一話目です。


全12話ありますが 何とか収めきっていますね。

終盤の展開の速さはすごい。盛り方もすごいです!これがこの作品の特徴なのでそこまで見てきた人ならもう普通に受け入れています。

そして、12話の一番最後の一画面で感涙。

全体的に特盛すぎの内容やとんでもないシュチュエーション、マジな青春でのきゅんきゅん状態で膠着しそうな感覚を面白く軽く流してしてくれる・・・・レモン先輩は神です!。

とにかく彼女の存在の大きさを知ることになると思います。
いやぁ「マジかっ?!」って心で何度も叫ぶはずです。
時には声が出てしまうかもしれません!”

それほどの存在だと気がついたときすでにあなたはこの作品のとりこです。

<作品紹介>

 1話「困ります先輩」
 2話「先輩といっしょ・・」
 3話「先輩が言っちゃう・・」 
 4話「先輩はすごかった」
 5話「先輩はヒロイン」
 6話「先輩にライバル」
 7話「先輩の気持ち」
 8話「先輩がPINCH,」
 9話「せんぱい」
10話「先輩と僕らの」
11話「行かないで、先輩」
12話「あの夏で待ってる」

全12話中11話に先輩という文字が・・・
なんというお茶目なことでしょう。

原作 I★Chi★Ka (I*Chi*Ka)
監督 長井龍雪
脚本 黒田洋介
キャラクタデザイン 羽音たらく(原案)
製作 J.C.STAFF

この作品は、長野県小諸市が設定されており
軽井沢などでのドラマ展開もある。
実際に存在する建物や風景をアレンジして使っているなど
から地域交流にも参加しているようです。

<登場人物>

貴月イチカ(たかつきいちか) 声 戸松遥

本作品のヒロイン 小諸学園3年生へ転入してくる。
髪が長く赤色 めがねをかけている。まじめなお姉さん。

宇宙人でありながら地球の日本の長野県のどこかにある
風景を遺伝子レベルで記憶されていることが気になり
それを確かめたいためにはるばるやってきた。

しかし到着寸前にトラブルになり不時着に近い状況で
着地点近くにいた主人公を巻き込んでしまう。

お互いが好きになっていくのに気がつきつつも
自分が宇宙人であることで主人公への思いを
受け止めずにいた。

やがて自分の気持ちに正直になる選択を行い
両思いになるのだが・・・事態は悪いほうへと
傾いていき宇宙へ強制帰還されることになる。

主人公や友達になった仲間たちとの別れが迫ってくる。
というところで怒涛の最終話へ


霧島海人(きりしまかいと)声 島崎信長

主人公 中学のときに長野へ転校
両親が他界したことで祖父のもとに姉とともにやってきた。

記憶は時間とともに薄くなっていくことから
祖父が残した8mmカメラで記録を残すことにする。

着陸のトラブル時に会っていたイチカを記憶のどこかで
覚えていたようで本人が気づかないまま、イチカに対して
惹かれていく。

やがて自分がはじめから決めていたことに気がつく
宇宙人だといわれてもなんとなく記憶が覚えていた。
最後にイチカが宇宙人であっても好きだと告白する。

宇宙に帰るイチカを最後まで引き止めるため
宇宙を相手に戦うとちかう。

仲間たちと最後に残された手段を模索しながら
時間ギリギリの攻防を行うが最後の最後で・・・・。

強制帰還されてしまうイチカを涙で見送りながらも
いつかきっとまた会うんだと心で誓う。

それは遠くない未来にちゃんと守られることだろう。


谷川柑菜(たにがわかんな) 声 石原夏織

海人のクラスメート、海人の親友の哲郎の幼馴染でもある。
海人が転校してきたときに両親を無くしたばかりの
海人がこのような遠くへ来ても暗い顔をせずにほほえんで
いたのをみて好きになる。

それから今(高校)までずっと好きなまま自分の気持ちを
言い出せないままでいた。

イチカの登場から心穏やかではなくなり、映画撮影などを
通して海人との距離感を縮めようと模索するのだが
海人がイチカを好きなことを知りながらも告白しようと
好きなままでいようと決意していく。

覚悟を決めてからは、イチカの海人に対する思いを
イチカ自身が自分の気持ちに正直になるべきだと言及し
それが元で二人はお互いの心を告白することになり
結ばれていく。

海人が悲しむと自分が悲しいからイチカを応援する。
ひたむきな思いを持ちながらも好きな人が幸せになる
ことを選ぶ。

強い女性のようで海人にふられる事を思い何日も
泣き続けるというか弱いところがある。


石垣哲朗(いしがきてつろう) 声 萩原秀樹

海人のクラスメートで親友。
容姿が良く女性に対して優しいという女性キラー的に
見える役回りのようで、実は純粋で素朴でまじめな奴。

自分の親友を応援する。自分の幼馴染を応援する。
そのためにイチカと海人と柑菜が三角関係に陥って
いくのだが、自分は柑菜が好き。

まじめに応援しながらもイチカに惹かれ結ばれていく海人。
事実上はフラれて涙する柑菜に、正直に海人をあきらめ
てもらいたいと思う自分がいた。

でも自分のほうには振り返ってくれないことも
理解していた。
そんな中、海人を思い涙を流し続ける柑菜へ
柑菜のことがずっと前から好きだったから・・・と告白する。

ふられる事を知りながらも自分の気持ちを清算するために
告白せずにはいられなかった。

その思いを知った柑菜は自分もふられてもいいから正直に
海人に告白しよう、そして応援しようと誓う。

最後まで応援し続ける かっこ悪い役をやるいい奴
そしてその哲朗にもちゃんと見ていてくれる
待っていてくれる美桜がいた。

最後に美桜の心に答えようと思う彼のナイスガイさに乾杯。

北原美桜(きたはらみお) 声 阿澄佳奈

海人のクラスメート、柑菜の親友、美少女でありながら
人の目に付きたくないというナイーブさをもっている。

実は裸族な家庭環境で育ったために他人との違いに気がつき疎外感に苛まれ友達がいなかったという過去がある。

友達がたくさん出来たいまでも自分の生活癖を言えない
ままでいる事から変なコンプレックスがある。
 
親友、柑菜の幼馴染である哲朗のことが好きだが
哲朗が柑菜のことを好きだと気がついていた。

哲朗はかたくなに自分の気持ちを表に出さず
好きなはずの柑菜と親友の海人がうまくいくようにと
画作する哲朗に、自分の想いはいいのかと看破する。

沖縄旅行編で哲朗に一目ぼれして積極的にアタックする
有沢千春の行動をみて自分自身も遠くから見ている
だけではなく哲朗に告白をする。

自分のコンプレックスのことそして哲朗への想い
だが哲朗は答えを濁す・・・・

最終的には自分のことが清算できた哲朗が
微笑んでくれることになる。
長い間の想いがようやく一歩だけ近くなる。


山乃 檸檬(やまの れもん) 声 田村ゆかり

この作品で僕の一押しキャラでもある。

高校3年生でイチカのクラスメート。
なぜか他の生徒とは違う制服を着ている。

小柄で可愛らしい容姿にツインテール。
とても高3には見えない幼女キャラなのに実は策士で腹黒。

「うふふ」からの言葉が口癖。
クラスに転入してきたイチカに興味を持ち、友人となる。
哲朗が映画制作にイチカを誘ったときに、面白そうだから
自分も参加するという。

最初は脚本担当だったが、いつのまにか監督になり
主導権を握っている。

レンズ交換式の高性能カメラ一式を愛用しており、
隠し撮り、盗み撮り、進入撮影など とにかくどこでも
いつでも気がついたらそこにいる。

自動車運転も出来るし、どうやらその他もろもろの免許も
持っている様子。
年齢はどう見ても中学生にしか見えないが実は18歳以上。
イチカ以上に謎の多い人物。

実はMIB(メンインブラックではない)という組織に
所属しているエージェントでイチカが最初に遭遇した
宇宙人。

イチカの逃亡を助けるために組織の力を使って異性人に
抵抗する。

車がロボットになるなどなんでもありの特盛りなのだ。

本作品には説明が省かれているが
このMIBとは
みんな、異星人(いせいじん)に、ぶっちゃけ会いたい
の略できちんとした国際組織。

最後は、イチカのつれていた りのん(声 日高里菜)
という宇宙船端末生命体が、イチカ強制帰還時の
ドサクサで地球に残されたままだったため
それを保護して(組織の特別顧問にして)宇宙船の情報を
入手して亜空間航行ができるように・・・・

まぁ後はどうなるのか不明だが

12話まで見てください

登場人物を少なくしたことで5角関係というとんでもない
構図をきちんと個々の登場人物の心を描写しながら
青春と宇宙人とラブコメをやり遂げている。

登場人物が少ないとはいえ
レモン先輩のようなハチャメチャなキャラだけでなく
その他にも魅力ある脇役をうまく使っている。


<気になる脇役たち>

霧島 七海(きりしま ななみ)声 久川綾
海人の姉。ブラコンで海人を溺愛、とても涙脆い。4年前から松本市にあるNPO事務局の職員をしており、物語序盤、ボリビアへ長期出張することとなる。イチカの境遇に(思いこみで)深く同情し、海人との同居生活を勧める。

小倉 真奈美(おぐら まなみ)声 大浦冬華
哲朗の姉。既婚者だがつまらない理由で夫とケンカする毎に帰省しては哲朗や海人に面倒をかけている。
自分が友人達と行くはずだった沖縄旅行が流れたので哲朗達に譲った。
檸檬とは、旧知(高校時代の先輩後輩の仲)であり、檸檬主催の肝試しの手伝いをしたことがある。
夫は同じ高校で檸檬も知っている・・・実はMIB
真奈美は知らないが最終話では哲朗を助ける。

樹下 佳織(きのした かおり)声 茅野愛衣
沖縄で偶然再会した海人の小学校時代の友人。
海人を「海(うみ)ちゃん」と呼ぶ。
実は沖縄に傷心旅行で来ていたのだが海人の婚約者だとか
初恋の人だとかで海人に接触してくる。
これが元でイチカや柑菜が嫉妬するのだがそのおかげで
主人公らの気持ちが進展していくことになる。

有沢 千春(ありさわ ちはる)声 井口裕香
佳織の友人。哲朗に一目惚れして積極的にアタックをかける。
身体能力が高く、筋力、スタミナは異常なほど高く、哲朗を追いかけて半日中沖縄を走り回っていた。

実は、この彼女のせいで大きな問題へ進展していくことになるのだが、この問題を起こしたきっかけは誰も知らない。

貴月 エミカ(たかつき エミカ)声 堀江由衣
イチカの姉。イチカを連れ戻しに来るが、海人との仲を知って彼らの地球残留策に協力する。

小倉 聡(おぐら さとし)声 川田紳司
真奈美の夫。最終話で意外な形で登場する。


ということでめちゃ長い説明&レビューでしたが

見終わった人はタブン
とにかくこの作品のEDに使われていた
「ビードロ模様」という曲はいい感じ。

投稿 : 2012/11/02
閲覧 : 207
サンキュー:

13

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