「エルフェンリート(TVアニメ動画)」

総合得点
88.2
感想・評価
2896
棚に入れた
13767
ランキング
125
★★★★☆ 3.8 (2896)
物語
4.0
作画
3.5
声優
3.7
音楽
3.9
キャラ
3.8

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ネタバレ

優馬 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

何が悪で何が善かより殺人兵器でも子供なら愛したい

1話冒頭からしばらくすごい殺戮シーンがつづく
たった一人の少女が何十人もの武装警備員をいとも簡単に
引き裂いていく

とてもじゃないが正視できないほどの残忍な殺傷攻撃で
即死にしていく

ふつうのアニメなら殺されないような、空気よめない
天然ボケの何の罪もない女性OLが少女に出あっただけで
簡単に殺され、おまけにその死体で銃弾ををよける

少女は脱出をしようとしていた 何か目的があるかのように
阻止をするために狙撃が行われるが銃弾はダメージを与えた
だけで少女をとめることは出来なかった

少女は意識を失い海に落ちる
波に流されやがて砂浜に打ち上げられた

少年と少女が近くにいた、
どうやらこの二人は幼馴染らしい少女の親戚から空き家に
住むことを許された少年との会話

少年は家族を殺人鬼に殺された しかも目の前で
しばらく入院しており こちらに戻ってきたところだった

だがどうやらある部分の記憶が消えている
あまりの衝撃で記憶喪失になっているようだ

少女のことも部分的に記憶が飛んでいる
少女はそれが悲しい

二人が砂浜を歩いているとそこには角の生えた少女が倒れていた
助け起こすがその少女は記憶がない


それどころかまともに会話が出来ず、何も自分では出来ない
服も着れず、食事もまともに出来ない、おもらしもする

3人は生活を共にすることになる
少年時は記憶のない少女を大切にする
記憶のない少女は唯一「にゅう」という言葉だけを言う
そこから名前を「にゅう」と呼ぶことにした

少年は昔妹がいた殺された妹の面影を重ねていたのかも
しれない

幼馴染の少女は少年のことが好きで焼きもちが焼けてしまう

その複雑な生活の中で、わけありな少女がまた一人増えていく
親から逃げて浮浪者になっていた少女、彼女も一緒に住むことになる

殺人者の少女を追いかけて
SATの兵がやってくる その後でもなんども兵や警察がきて
少女を倒そうとするがそのつど返り討ちにあう

少女は普段記憶喪失状態なのに戦いになると元に戻り殺戮を
繰り返す
しかし、少年の前に行くと「にゅう」に戻り、何事もなく
生活している

そこへ今度は全く同じ能力を持った角のある少女が来る
一進一退の戦いだがこの少女は殺戮の意思が全くない
最終的には殺すことを躊躇してしまう優しい性格から
倒されてしまう

同じ種族だというのだが
この少女は殺戮を好まない

実はこの少女たちは突然変異のように現れてきたらしい
あちらこちらで生まれてきている
普通に人間の親子の中で人間の子供として生まれてくる

しかし、ある年齢になって自我に目覚めると
周りにいる人間を殺戮し始める

人を根絶やしにするために生まれてきたとも思える子供たちに
驚愕を覚えた大人たち

そういった事件が何度もある中で
対策機関が設立されて生まれてすぐに角のはえた子供は隔離される

実は実験を行っていた 過酷な人体実験 死んでもかまわない
ような実験をおこなっている

生まれる数が増えるとその場で子供を殺していくという機関の
命令

そこに勤めていた博士 じつは博士の知り合いの子供も
自分の子供も角が生えていた

一方で子供に対する愛を忘れないまま、一方で殺戮者となった
少女たちの生体実験をしている

いたたまれない想いがあって、先の少女を止めるために
唯一人を殺そうとしない心優しい角の生えた少女を送り込んだ

少女の名前は「ナナ」7番目の検体であることからそう呼ばれている
博士のことを「パパ」と呼んでなついていた

「ナナ」は戦いに負けて手足を失うが博士により救出されて
命を助けられた上、義足をつけてもらう

人を殺さない「ナナ」にたいしても機関は殺す命令を出す
博士は「ナナ」を逃がす 普通に生活をしてほしいと・・

4人で生活をしていた主人公と「にゅう」たち
そこに「ナナ」も生活を共にする
行くところがないなら一緒に住めばいい・・・

「ナナ」は生活することの楽しさを初めて知ることになる
5人の生活が始まったが

機関はまだ追いかけていた
もっと能力の高い殺戮少女を武器として解放する

彼女は「ナナ」がパパと呼んでいた博士の実の娘であった
少女の力があまりにも大きいと予測されたため
生まれてすぐにはなされ体内には爆弾が植えられている

いつでも殺すことができるように
同じ能力を持つ少女たちの戦いが行われ やがて決着がつく

高い能力を持った少女が残り、彼女は爆弾で殺される運命に
そこへ父親の博士がやってきた

自分が行ってきたことを反省し、自分の娘を愛していたことを告げる
娘は親にあうのを夢に見ていた感動的なのだが熾烈にも
二人は、抱き合いながらともに爆発して死んでいく

博士が最後に残したこと「ナナ」は生きてくれ・・

倒されたはずの「にゅう」が気がつき機関の攻撃をすべて
叩かなければならないことでまた戦いの場にいく

「ナナ」は皆の家に戻る

一通りの戦いを終えて「にゅう」は主人公にすべてを話す
親も妹も自分が殺したこと
どうしても謝りたいと思いここまできたこと

お互いの愛する気持ち 人が人を求める愛によって
分かり合う二人

だが、機関をとめなければならない
「にゅう」は再び戦いへおもむく もう帰れないかもしれない

しばらくたって平和な生活のなか
誰かがやってきた
それは誰なのかわからないが、きっと・・・


愛するがゆえに人を殺してしまう
人を殺すことをとめることも出来たはずなのに
殺されてしまう
普通に人と同じ感情を持ちながら
感情の起伏がそのまま攻撃に変わってしまうという悲しい子供たち
共生しようと考えない大人たちの手によって殺すか殺されるかという
そういった話
実は機関の上のものは角を持っていた。

いたたまれないほど後の流れの中で物語は終わる。

一方で日常の生活の大切さ

普通の人間の残忍さも垣間見えるやるせなさ
何も救われないままいつもと同じ時間が流れる

投稿 : 2012/11/18
閲覧 : 226
サンキュー:

11

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