「Fate/Zero - フェイトゼロ(TVアニメ動画)」

総合得点
91.3
感想・評価
6195
棚に入れた
28478
ランキング
35
★★★★★ 4.2 (6195)
物語
4.2
作画
4.4
声優
4.1
音楽
4.2
キャラ
4.2

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ネタバレ

優馬 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

伝説だらけの作品 魅力ある個性の戦い 複雑な思いの交錯

<はじめに>

本作品は、『Fate/stay night』(フェイト/ステイナイト)というゲーム作品の設定から10年前に起こった第4次聖杯戦争の詳細を描いた作品。
『Fate/stay night』の登場人物たちの1世代前の人々を中心に物語は展開する。

奇跡を叶える『聖杯』の力を追い求め、七人の 魔術師マスターが七人の英霊サーヴァントを召喚し、最後の一人になるまで戦いを繰り広げる究極の決闘劇……聖杯戦争。


<Fateとは>  

「運命」「宿命」「既に決まっている将来 」「死」を意味する英語
人間 の力でいかんともしがたい不可避な運命で、通例不運な宿命

語源はラテン語の「fatum 神託」にあります。
Fate はギリシャ・ローマ神話の 運命の女神で「命の糸の長さ」を決める役割を担っています。
ここから「運命・宿命」とも「死につながる命運・悲運・破滅」とも訳されます。
同じ運命という場合でも良いときに使うのはdestinyでfateは悪い時に使う。(ちなみに最悪の破滅的な時にはDOOMをつかう。)

実は、映画で有名なターミネータシリーズでは、「No Fate」をテーマとしている。
「運命(fate)は決まっていない。自ら切り開くもの」というのが映画の中のセリフでも出てくるが、原文では「No Fate, What We Make.」。

<運命の女神:Fate>

元はローマ神話の運命の女神だがギリシア神話の運命の三女神(Moerae 英名the Fates)となっている。
長女『運命の糸を切る者』ATOROPOS  アトロポス
次女『運命の糸を測る者』LACHESIS  ラケシス
三女『運命の糸を紡ぐ者』CLOTHO  クロートー
実は、三相一体の神で『たった一人で人の運命の糸を紡ぎ、測りそして切る(蜘蛛の姿を借りた)女神』

アングロ・サクソン文学の中では、運命は「織られる」ものであった。ラテン語のdestino(運命)は織られるもの、あるいは紐や糸で固定されるものを意味する。妖精-女たちの魔力が「結ぶ」ように、運命も必ず事が起こるように「縛る力がある」のである。


<聖杯の話>

聖杯伝説は、一般に聖杯を追い求める物語全般をあらわす。中世西ヨーロッパに成立し、キリスト教的背景をもつが、聖伝承すなわちキリスト教教義の一部とされたことは一度もなく、むしろ世俗的な騎士道文学のなかで発達した。このような文化的背景を持たない正教会が優勢なギリシャ・東ヨーロッパにおいては、聖杯伝説は存在しない。

イギリス・フランス・ドイツなどを中心に、聖杯を捜し求める騎士の物語、あるいはそれをモチーフにした奇跡譚が数多く語られた。これを聖杯伝説という。

その最初のものは、1180年代にフランスの詩人クレティアン・ド・トロワによる未完の騎士道物語『ペルスヴァル、あるいは聖杯の物語』(原題:Perceval, le Conte du Graal) である。主人公ペルスヴァルが漁夫王の城に招待された席で、その食事のコースの合間ごとにいろんな人物が槍(聖槍?)や燭台を持って現れる。最後に現れた乙女が捧げ持つものが、飾り立てられた聖杯(graal)である。

日本語では「聖杯」と訳しているが、これが杯かどうかは定かではない。英語の Grail は、さまざまな幻と変化する、聖杯伝説の登場アイテムの名前であること以外の何も意味しない。

<英雄の話>

この作品では7人の魔術師に使える7人のサーバント(召喚され使役されるもの)がいる。
クラスとしてセイバー、アーチャー、バーサーカー、ライダー、キャスター、ランサー、アサシンがあり、それに該当する英霊が選ばれる。
召喚は触媒を使うことでその触媒に関係するものが召喚されやすい。

それぞれが持つ独自の武器武装を宝具といい、それぞれが持つ戦闘スキルよりも宝具の性能の良し悪しが勝敗を分ける。
宝具は英霊の力自体を表すものとされる。


◆セイバー:真名はアルトリア。伝説の騎士王アーサー・ペンドラゴン、クラス特有スキル「騎乗」
技スキル:風王結界(インビジブル・エア)」“光”の斬撃として放つ聖剣「約束された勝利の剣(エクスカリバー)」。
召喚の媒体としては聖剣の鞘「全て遠き理想郷(アヴァロン)」が用いられた。

◆アーチャー:真名はギルガメッシュ。バビロニアの英雄王
技スキル:伝承・伝説の「原典」を貯蔵した宝物庫を開く鍵剣「王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)」」は、財宝を自在に喚びだして使用、または弾丸のように射出することができる。さらに切り札として「乖離剣エア」による時空切断、「天地乖離す開闢の星(エヌマエリシュ)」を持つ。

◆ランサー:真名はディルムッド・オディナ。フィオナ騎士団の随一の戦士で、“輝く貌”の異名を持つ
所持する宝具は、接触している物の魔力を打ち消す長槍「破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)」と、決して治癒のできない傷を与える呪いの短槍「必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)」。
彼の不義と悲恋の逸話はケルト神話のフェニアンサイクルに詳しい。生前、騎士としての忠誠を貫けなかったことを心残りにしていた。

◆ライダー:真名はイスカンダル。豪放磊落を地で行く偉丈夫で自由奔放な「征服王」。
宝具は二つ。一つ目は、雷気を纏った二匹の神牛「飛蹄雷牛(ゴッド・ブル)」に牽かれる戦車「神威の車輪(ゴルディアス・ホイール)」による蹂躙走法、対軍宝具「遥かなる蹂躙制覇(ヴィア・エクスプグナティオ)」。二つ目は、臣下と共有する心象風景を展開、その全員が掛け値なしの英霊である軍勢を召喚するEX宝具、固有結界「王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)」。性格がよくて現代の文明に興味があることから受肉を願いにする。

◆バーサーカー:正体はアーサー・ペンドラゴンとして生きていた頃のセイバーの盟友、円卓の騎士の一人、「湖の騎士」サー・ランスロット。ギネヴィアとの不義の恋とモードレッドの思惑によってカムランの落日を招いた「裏切りの騎士」とも呼ばれる。保有スキル「無窮の武練」により、狂化してなお本来の武芸の冴えを損なっていない規格外の特性を持つ。宝具は黒い霧によって己の正体を隠蔽する「己が栄光の為でなく(フォー・サムワンズ・グロウリー)」(本来は変身能力、狂化によって隠蔽のみになっている。令呪を使用することで本来の変身能力が使える)。およそ武器と認識する万物(現代の兵器や戦闘機、など)、相手の宝具さえも己の宝具として支配下に置く「騎士は徒手にて死せず(ナイト・オブ・オーナー)

◆キャスター:クラス別能力は、陣地作成、道具作成、保有スキル:精神汚染
真名は英仏百年戦争のフランス軍の元帥、ジル・ド・レェ。
宝具能力に特化した召喚魔術師(サモナー)で、宝具「螺湮城教本(プレラーティーズ・スペルブック)」を持つ。それそのものが魔力炉となっているために、そもそも魔術師でないキャスターでも魔術(深海の水魔の類の召喚・使役など)の行使が行える。

◆アサシン:クラス別能力:気配遮断、召喚された暗殺者の英霊。真名は暗殺教団の指導者ハサン・サッバーハ。 歴代のハサンのうち、多重人格障害であった「百の貌のハサン」。複数の人格を持った魂は死後肉体から離れることで人格ごとに分割され、現界の際には必要に応じて精神を分割し個別の身体を得るという宝具「妄想幻像(ザバーニーヤ)」を持つ。


<作品の紹介>

ストーリーから

奇跡を叶える『聖杯』の力を追い求め、七人の 魔術師マスターが七人の英霊サーヴァントを召喚し、最後の一人になるまで戦いを繰り広げる究極の決闘劇……聖杯戦争。

 三度みたび、決着を先送りにされたその闘争に、今また4度目の火蓋が切って落とされる。
それぞれに勝利への悲願を託し、冬木と呼ばれる戦場へと馳せ参じる魔術師たち。だがその中でただ独り、己の戦いに意味を見出せない男がいた。
彼の名は――言峰綺礼。
 運命の導きを解せぬまま、綺礼は迷い、問い続ける。なぜ令呪がこの自分に授けられたのか、と。だが戦いの運命は、やがて綺礼を一人の宿敵と巡り合わせることになる。
それが――衛宮切嗣。
誰よりも苛烈に、誰よりも容赦なく、奇跡の聖杯を求め欲する男だった。

大人気ゲーム『Fate/stay night』では断片的に語られるのみだった、10年前に起こった「第四次聖杯戦争」の真実。士郎の養父が、凛の父が、そして若き日の言峰綺礼が繰り広げた戦いの真相が、いま明らかになる。

1話「英霊召喚」(初回1時間拡大SP)
2話「偽りの戦端」
3話「冬木の地」
4話「魔槍の刃」
5話「凶獣咆哮」
6話「謀略の夜」
7話「魔境の森」
8話「魔術師殺し」
9話「主と従者」
10話「凛の冒険」
11話「聖杯問答」
12話「聖杯の招き」
13話(最終話)「禁断の狂宴」

声優
衛宮切嗣:小山力也
セイバー:川澄綾子
アイリスフィール:大原さやか
遠坂時臣:速水奨
アーチャー:関智一
言峰綺礼:中田譲治
アサシン:阿部幸恵
ケイネス・エルメロイ・アーチボルト:山崎たくみ
ランサー:緑川光
ウェイバー・ベルベット:浪川大輔
ライダー:大塚明夫
雨生竜之介:石田彰
キャスター:鶴岡聡
間桐雁夜:新垣樽助
バーサーカー:置鮎龍太郎

1期レビューは、この物語の背景にあるものやどういう意味なのか、また作中だけではわかりにくいところを調べてみました。
また作品においても、ほとんど世界の紹介や出演者の紹介のようなものでした。
2期レビューにてストーリの中にある話や出演者をもう少し掘り下げたいと思います。
後日、2期レビューにて詳細等書き足したいと思います。

投稿 : 2012/12/08
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サンキュー:

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