「機動戦士ガンダム(TVアニメ動画)」

総合得点
85.7
感想・評価
1337
棚に入れた
6171
ランキング
221
★★★★☆ 3.9 (1337)
物語
4.2
作画
3.3
声優
4.1
音楽
3.8
キャラ
4.2

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Comprends さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

この偉大なる作品の評価を

私は出来るのだろうか?
純粋にそう思っています。

当時、思春期だった私は「漫画はもう卒業かな……」という時期に差し掛かっていました。
女の子やオートバイなど、友達の興味は急速にそちらへと流れていました。
つまり二次元世界からリアル世界へ移行する時期だったのです。

しかしながら、そのタイミングで運良くガンダムに巡り会い、永遠に卒業することは無くなってしまいました。

そのころもアニメという言葉はありましたが、アニメもひっくるめて漫画と呼んでも良い時代だったと記憶しています。
もちろん宇宙戦艦ヤマトのことも、私は良く知っています。最初にアニメブームを作ったのはヤマトでしょう。

しかしアニメは漫画とは決定的に違うものだ、アニメは役者が演じるドラマに匹敵し得る、という認識が生まれたのはガンダムからだと思います。
もっと言えば、ガンダムの放映はそれまでのアニメを完全否定してしまうほどの重大事件だったのだと思ってます。
全てのアニメは、ガンダム以前とガンダム以降に分けることができるのではないでしょうか?
この作品を後にファーストガンダムと呼ぶようになったのも、そんな意味合いも込められていると感じます。

戦争には正義も悪も無く、ただ悲しさや虚しさを繰り返す、そしてその中で人々は何を求め生きようとするのか。
こんなテーマをアニメが扱うなんて、それまで誰も考えもしなかったことと思います。

ガンダム以前のロボットアニメは勧善懲悪の世界で、最後は正義を司る主人公が絶対に勝つ、というのが王道でした。
それを否定するために、称して『ロボット・プロレス』なんて言葉も生まれました。

今だから冷静にガンダムを観ることができ、そして今でもカッコいいと思いますが、当時受けた衝撃は筆舌に尽くし難いです。
その意味で冒頭に述べた通り、評価することが難しいのです。

放送当時であれば、物語も、作画も、声優さんも、音楽も、キャラも、全て間違いなくオール5.0の満点です。
(ちなみに声優と言う職業が急速に人気を得たのも、ガンダム以降だと思います)
しかし、現在の時点で評価すると、つまりガンダム以降の作品との相対評価となると、古いぶん分が悪くなってしまいます。
果たして私は、どちらの基準で評価したら良いのでしょう?


もちろん絶対評価で評価したいと思います。
当時を知るものとして、オール5.0を付けさせていただきます。
(でも、そうなると、Zガンダムの評価をどうするか……悩むなぁ)
アニメが、日本が世界に誇れる文化になったのも、ガンダムがあったからこそですよね。。

投稿 : 2012/12/22
閲覧 : 259
サンキュー:

7

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