あずにゃん さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態：観終わった
.ﾟ+｡★『竹宮ゆゆこ&ヤスが贈る 猛烈に生きづらい人間の為の被救済ロマン』☆.ﾟ+｡
笑いあり、涙あり、個性的なキャラクターが織りなすラブコメです。
先が気になる面白さで、とにかくテンポが良く、引き込まれます。
ズルズルと話を伸ばしていくような物語と違って、
最初から最後まで一貫したストーリーに沿って完結します。
恋を応援するもの同士が互いに惹かれていく。
お互いにまっすぐにどこまでも対等に向き合って、
互いに思いをぶつけあう姿には背筋の震えが止まりません。
ベタ中のベタですが、キャラの個性が物語にスパイスを加えていたと思います☆
実際に､「ぶつかり合うこと」、「内面を曝け出すこと」は本当に難しいです。
そして、本当の友人や恋人でいられることは奇跡のようなことだと思います。
その奇跡を、現代人が恐れてやまないものを、この物語は最後で見せてくれました。
「手に入れるべきたった一人が、ちゃんと見つけられる」
そういうふうにこの世界はできているのだと、認めなくてはなりません！
とらドラは体験でした！決して忘れられない大切な思い出です♫
本当の愛とは時間も、空間も超えてお互いに信じ合えること、
そんな単純なことをふと、気づかせてくれる作品でした♪
竜児が最後の最後まで周囲に流されっぱなしで、
本当に、いつ、大河が好きになったのか、疑わしく思った方へ。
{netabare}http://drupal.cre.jp/node/2927
冒頭にもあったように、この物語は、最初から「そういうふうに出来ている」んです
竜児と大河がくっつく予定調和もまた、わざわざ指摘するまでもありません。
両者とも、いわゆる機能不全家族に生まれ育ち、とりわけ大河は専門家が見れば高機能発達障害児のごとき人格の持ち主、つまり、まともではない女の子です。
要するに、この二人、特に大河は、社会の辺縁部に位置する「異端者」なのであり、『とらドラ！』はご都合主義というより、猛烈に生きづらい人間の（そして恐らく竹宮ゆゆ子自身の）被救済ロマンなのです。{/netabare}
