「ローゼンメイデン オーベルテューレ(TVアニメ動画)」

総合得点
67.4
感想・評価
486
棚に入れた
2779
ランキング
2394
★★★★☆ 3.7 (486)
物語
3.7
作画
3.7
声優
3.8
音楽
3.6
キャラ
3.9

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maruo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

オーベルテューレ(ouverture)とはクラシック音楽における「序曲」 B

原作未読

序曲とは、劇付随音楽で最初に演奏される管弦楽曲ですが、演奏会では序曲のみ独立して演奏されることもあります。この作品も第1期の前日譚として製作されているという意味で「序曲」的ではありますが、第1期の知識がないと視聴しても良く理解でないと思います。そういう意味では、単独で聞くことができる「序曲」とは趣が異なっています。

内容としては、ローゼンメイデンの第1ドール・水銀燈が、第5ドール・真紅に対して、どのようにして憎悪を抱くようになったのか、そのいきさつが描かれています。そして、その関係が第1期にそのまま繋がっていきます。

不完全な人形である水銀燈に対して、真紅が持った感情が一体何だったのか。この作品を見てじっくり考えてみることは、現実社会における我々にとっても有用だと思います。

水銀燈にとっては、真紅の存在そのものがガラスの天上であったように思います。ガラスを打ち破り、その上のものに手を伸ばすのかどうかは、あくまでも水銀燈自身が決めるべきこと。誰かが勝手に決め付けるものではない。憐れみや蔑みが混じっているのであればなお更のこと。

と、そのように言えば一番簡単なのですが、問題は意外ともっと複雑なのかも知れません。

ローゼンメイデンシリーズで描かれている究極の人形・アリス、それになるためのドール同士の戦い・アリス・ゲームに関して、ずっと違和感があった私としては、無条件に水銀燈に肩入れすることもできませんでした。言い方は悪いですが、水銀燈は自らの信奉するものしか見えなくなっている余り、真紅に対して逆上しているようにも映りました。

何が一番大事なのかを決めるのは自分ですが、そのためには盲目的であってはならない。何も水銀燈にだけ言えることではなく、ローゼンメイデンの他のドールたちにも言えることです。そして、それは私達にとっても・・・。

長ったらしく書きましたが、要するに以下の3点です。
・第1期の前の話を回想で描いている。
・世界観、人物(人形)設定などは本作を見ただけでは分からない。
・1期を見た後、2期を見る前に見るのがベスト(と思う)

投稿 : 2013/01/31
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サンキュー:

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