るぅるぅ さんの感想・評価

3.8
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

飛天御剣流が炸裂しない”るろうに剣心”　ジャンプでは描かれなかったストーリー。

OVA　4話構成　
原作　和月伸宏
月刊ジャンプスクエアでエンバーミングを執筆中。武装錬金もまたアニメ化されOP曲”真っ赤な誓い”で知っている人もいるだろう。そんな彼の初期作品”るろうに剣心”の人誅編に関わるエピソードの掘り下げにあたる。
十字傷の過去を4話構成で、綺麗に纏めた印象。
綺麗に纏めすぎで正直、物足りないですね；
それでも原作ファンだった私としては嬉しい反面、残念な点もあった。キャラデザインにショックを受けた。原作では凛々しく描かれていた比古清十郎・雪代巴の目元に違和感が拭えなかった。キャラの過去をイメージすると、もう少し凄みある雰囲気、柔らかく妖艶さが欠けていた。

バトルシーンは、いつもの如く奥義で一撃必殺はなく卒なく殺していく描写。文字で表現すると淡々と殺しているように想像されるかもしれないが、カメラアングル、カットの見せ方が巧い。

内容について少しだけ触れると、剣心の心情変化として殺さずを誓うまでの巴と過ごす日々で芽生えてゆく。その変化は、新時代の為にと人を殺してきた剣心にとって心地良く守りたい存在となるが・・・。
巴の心情として{netabare}復讐から愛してゆく想いに {/netabare}苦悩する姿・剣心の新時代の為と覚悟した先にある真実とは。

シリアス要素を強調した原作のエピソードを補足した作品であり、アニメから見始めた方にお勧め。

余談{netabare}
原作を何度読んだかわからないぐらい好きで、巴が死ぬことがわかっている為に心情変化の見せ方に期待したが、既視感が強く無難という印象になった。{/netabare}