「STEINS;GATE [シュタインズ・ゲート](TVアニメ動画)」

総合得点
92.6
感想・評価
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ランキング
17
ネタバレ

ひろえっくす さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

これは中二病であっても、遊びではない。

説明の必要がないぐらい有名な、SFサスペンスアニメの傑作です。

OP・ED共にカッコよく、オカリン、ダル、クリスの
中二病とねらー用語全開の掛け合い漫才が最高です。

以下はこの作品で登場する用語まとめ。

●Steins;Gate
「運命石の扉」
作中の設定では特に意味のない主人公の造語とされているが、「シュタイン(運命石)」は
物理学者であるアルベルト・アインシュタインに由来。

シュタイン(Stein)は、ドイツ語・ドイツ語圏で、原則としてユダヤ人に多く見られる姓である。
英語の「ストーン stone」または「ロック rock」に相応する語で、従って原義は「石」ないし「岩」。
アインシュタインのように「~シュタイン」といった姓は、単に「Stein」という姓よりもより一般的に
多く存在する

●通信傍受システム
通称:エシュロン(フランス語で「(梯子の)段」を意味する語)
アメリカ合衆国を中心に構築された軍事目的の通信傍受(シギント)システム。
1分間に300万の通信を傍受できる史上最強の盗聴機関といわれている。

アメリカの国家安全保障局(NSA)主体で運営されていると欧州連合などが指摘しているが、
米国政府自身が認めたことはない。

●ジョン・タイター(John Titor):
2000年11月2日に、米国の大手ネット掲示板に現れた、2036年からやってきたタイムトラベラー
を自称する男性。

●CERN(作中ではSERN)
欧州原子核研究機構。
スイスのジュネーヴ郊外でフランスと国境地帯にある、世界最大規模の素粒子物理学の研究所。

地下には 全周 27km の円形加速器、大型ハドロン衝突型加速器 (LHC) が、国境を横断して
設置されている。
LHC は先行実験器である大型電子陽電子加速器 LEP に接続する形で建造されている。

●LHC(Large Hadron Collider):
大型ハドロン衝突型加速器。
高エネルギー物理実験を目的として、CERNが建設した世界最大の衝突型円型加速器。

極小ブラックホールが生成される可能性があり危険であるという理由から、フランス高等裁判所及び
欧州裁判所に実験の中止を求める訴訟が起こされた。

ただし、LHC程度のエネルギーでは極小ブラックホールは生じない可能性が高く、
もし極小ブラックホールが出来たとしても、量子ブラックホールレベルの極小のものであり、
瞬時に蒸発し、崩壊してしまう為、安全を脅かすものではない、というのが科学者たちの見解。


●カー・ブラックホール(Kerr Black Hole):
自転しているブラックホールのことをいう。発見者であるロイ・カーの名を冠してこう呼ぶ。

ブラックホールが持ちうる物理量は質量・角運動量(回転)・電荷の三つだけであり、
これを「ブラックホールに毛が三本」と表現する。

通常ブラックホールといえば、三つの物理量のうち質量のみをもつ
シュヴァルツシルト・ブラックホールを指すのが普通であるが、
質量に加え角運動量を持つ、つまり回転しているブラックホールも存在し、
これをカー・ブラックホールと呼ぶ。

なお質量に加えて電荷を持つ、つまり帯電しているブラックホールは、
ライスナー・ノルドシュトルム・ブラックホールと呼ぶ。

●イベント ホライゾン:
事象の地平面。
物理学・相対性理論の概念で、情報伝達の境界面。
シュヴァルツシルト面と呼ばれることもある

情報は光や電磁波などにより伝達され、その最大速度は光速であるが、
光などでも到達できなくなる領域(距離)が存在し、ここより先の情報を我々は知ることができない。
この境界を指し「事象の地平面」と呼ぶ。

●バタフライ・エフェクト:
カオス力学系において、通常なら無視できると思われるような極めて小さな差が、やがては
無視できない大きな差となる現象のことを指す。

カオス力学系では、初期条件のわずかな差が時間とともに拡大して、結果に大きな違いをもたらす。
そしてそれは予測不可能である、ということの詩的表現である。

例:ブラジルで蝶が羽ばたくと、テキサスでトルネードが起こってマジヤバイ

●ダイバージェンス(divergence):
分岐、(意見などの)相違、逸脱

相場用語では値動きとテクニカル指標の動き方が逆行すること。
株価等が新値を取ったにもかかわらず、テクニカル指標が新値を取らなかった場合のこと。
株価等が下落局面にある場合に生じるものを「強気のダイバージェンス」といい、
反対に上昇局面において生じるものを「弱気のダイバージェンス」という。

●ディストピア:
ユートピア(理想郷)の正反対の社会。日本語では暗黒郷などと呼ばれる事もある。

一見すると平等で秩序正しく、貧困や紛争も無い理想的な社会だが、
徹底的な管理・統制が敷かれた見せ掛けの自由であったり、人としての尊厳や人間性が
どこかで否定されている。

●レンブラント光線:
薄明光線(はくめいこうせん)、天使の梯子、天使の階段、ヤコブのはしご。
太陽が雲に隠れているとき、雲の切れ間あるいは端から光が漏れ、
光線の柱が地上へ降り注いで見える現象の俗称。

ヤコブの梯子、天使の梯子という名称は、旧約聖書創世記28章12節に由来する。
この記述では、ヤコブが夢の中で、雲の切れ間から差す光のような梯子が天から地上に伸び、
そこを天使が上り下りしている光景を見たとされる。
このことからやがて自然現象もそのように呼ばれるようになった。

レンブラント光線という名称は、画家のレンブラント・ファン・レインが
これを好んで描いたことに由来する。


●レーギャルンの匣(はこ):
北欧神話において、魔剣レーヴァテインが納められ9つの錠によって守っている巨大な箱のこと。

●アウズンブラ:
北欧神話に登場する最初の牛(雌牛)。
原初の巨人ユミルに乳を与え、最初の神ブーリ(オーディーンの祖父)の身体を舐めたとされる。

●エルドフリームニル:
北欧神話に登場する「魔法の大釜」。
これを使って、セーフリームニルというイノシシの肉を料理するが、
その肉は毎日料理しても夕方にはまた元に戻ると言われている。

●ウルド:
ウルズ、ウルズルとも。北欧神話に登場する三姉妹の女神のひとりで、「過去」を司る。
3人の中では最年長。
三姉妹はユグドラシルの根元の海から現れた、運命を決定する女神たちである。

●ベルダンティ:
ヴェルザンディとも。
北欧神話に登場する三姉妹の女神のひとり。三姉妹の次女。「現在」を司る。

●スクルド:
北欧神話に登場する運命の女神、三姉妹の三女。「未来」を司る。

●ヴァルキュリア:
バルキリーは、北欧神話に登場する複数の半神、ワルキューレの英語読み。
戦場において死を定め、勝敗を決する女性的存在。

彼女たちは王侯や勇士を選り分け、ヴァルハラへ迎え入れて彼らをもてなす役割を担ったが、
これは尚武を旨とするヴァイキングの思想を反映したものと考えられる。

●アンドロギュノス:
両性具有者。
アンドロギュノスとは、ギリシャ神話に出てくるヘルマプロディートスの名をとられた。

→ヘルマプロディートス
ギリシア神話に登場する神。
ヘルメースを父に、アプロディーテーを母に生まれた美少年
(ヘルメースにしてなおかつアプロディーテー)
であったが、水浴びのさなかに泉の妖精サルマキスに誘惑され、彼は抵抗したが、
サルマキスはどうか自分たちを離れ離れにしないで欲しいと神々に訴えた。
彼女の願いは聞き届けられ、二人の体は融合して一人の両性具有者となった。

●ホメオスタシス:
恒常性。
生物のもつ重要な性質のひとつで生体の内部や外部の環境因子の変化にかかわらず、
生体の状態が一定に保たれるという性質、あるいはその状態を指す。
健康維持機能。

●アポトーシス:
細胞の自発死。
自発死した細胞が持つ物質は、他の細胞が使用可能なかたちに加工されて放出される。

●ネクローシス:
細胞の壊死。
細胞が傷ついた結果死んだ時。
『壊死』した細胞は、他の細胞に悪影響を及ぼす物質を放出し、その結果、 炎症が発生する。

●ハイデガー:
20世紀を代表するドイツの哲学者、マルティン・ハイデガー(1890-1976)。

彼の未完の著書『存在と時間』では、人間の感情によって認識される物と同様に、
記憶や経験も認識の中に存在するといったことを論じている。

「人間は根源的に時間的存在である」とは、端的に言えば、
「人間は過去から現在までの経験を元に、未来の行動を決める存在である」
という意味になる。

●ニキシー管:
ガラス管にネオンガスを封入し、電極を発光させることで数字を表示する。
1954年にアメリカで開発され、1970年代まで電子計算機などに活用された。

●リフター(イオンクラフト):
簡単に言えばイオン風で浮揚する装置。
高電圧により空気中のイオンを加速させ、下への空気の流れ(風)を作り出してその反作用で浮上する。

この装置はまるで未確認飛行物体 (UFO)のように空中浮遊することから、SFに登場する未来技術と
認識されることもあるが、2013年現在、
理科の模型実験レベルではすでに確立された技術である。

しかし、軽いバルサ材とアルミ箔を組み合わせた模型を浮遊させる程度のことしか出来ていない。

リフターの動画(1:30あたりで浮上)
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=uF8otSSPgdA


●デロリアン:
SF映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場した、タイムマシンを搭載した車。
ベースとなっている実在の自動車「DMC-12」は、デロリアン社が製造した唯一の自動車

●ポリオマニア:
Poriomania。徘徊癖、徘徊狂。

●ローアングラー:
ミニスカートのコスプレイヤーやコンパニオンを極度に低い位置から仰角に撮影するカメラ小僧に対する蔑称。

●エル・プサイ・コングルゥ:
EL PSY KONGROO。
特に意味はない。
お前の胸の中にあるもの。それが答えだ。


おまけ
●男女の産み分け
{netabare}
男と女はどのようにして決まるか? 
これは受精するときの染色体の組み合わせで決定される。

卵子はY染色体1個しかないが、精子にはX染色体とY染色体を持つ2種類が存在する。

よって、受精した精子が
XXの時→女児
XYの時→男児
が生まれる。

ところがこのXとYは同条件ではなく、
Yは通常でXの約2倍いると言われている(諸説あり)。
そしてYはXより小さいので動きが機敏で速い。

それでは、男ばっかり生まれるじゃないか!という話になるが、

Yには弱点があり、酸性に滅法弱い。

精液は弱アルカリ性(pH=7.5)だが、膣内は酸性(pH=4.5)なので、
Yは次々と死んでいく。
これによって、男女のバランスが保たれている。

よって男児となる染色体Yは酸性に弱いのだから、
女児を産みたければ身体を酸性寄りにすればよいという事で、

肉魚食う → 酸性 → Y染色体殺す → 女児

という事が試みられた。
(あれ、作中逆じゃね? 野菜食わせてなかった?)

アルカリ性にするグリーンゼリー、酸性にするピンクゼリーというものも
通販や婦人科で売っている。(結構高額)

しかし、これらの方法でYを殺すと、X自体も少しは死んでいくので、妊娠自体しにくくなる。
{/netabare}

投稿 : 2013/05/16
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サンキュー:

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