「ちはやふる2(TVアニメ動画)」

総合得点
89.7
感想・評価
2230
棚に入れた
11587
ランキング
74
★★★★★ 4.2 (2230)
物語
4.4
作画
4.1
声優
4.1
音楽
4.0
キャラ
4.3

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ネタバレ

ふりーだむ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

原作以上の作品に仕上げてしまった、この作品の制作に関わった全ての人々に感謝。

競技かるた(百人一首)を題材にした、主人公・綾瀬千早がかるたに情熱を注ぐ高校生活を描いた物語。原作は未読ですが、1期を見てすっかりこの作品のファンになってしまいました。

ストーリーとしては2年に進級し新入部員勧誘から高校選手権までのお話で、太一に夢中な新入部員花野菫と下の句かるたの経験者筑波秋博を迎えた瑞沢高校かるた部の活躍が描かれています。

1期に続き、美しい画と繊細な人物描写、迫力とスピード感あふれる競技シーンは圧巻の一言でした。キャラクターも1期に引き続きの登場人物も多く、初回から最終回まで一瞬たりとも飽きさせることがありませんでした。
美しい背景や、競技シーンの背景などでも一人一人きっちり位置関係や服装を描き、普段は制作側のことは気にしない私でもわかるほど、制作側の力の入れ様を感じました。そしてひとりひとりの登場人物の人物像も丁寧に描かれており、その人物一人ひとりのかるたへの思い入れや競技、勝利に対する執念や思いなども見事に描かれ、どの人物の目線でも感情移入しやすいように描かれていたと思います。ストーリーも実に良かったですね。北央のプライド、富士崎の王者の威信、明石第一の絆、それぞれの思いを団結力で制した瑞沢高校の見事な団体戦全国制覇の瞬間には涙してしまいました。
個人戦での新対詩暢の試合の緊張感は凄かったですね。詩暢の意地と新の夢。それぞれをかるたに乗せ一進一退の緊迫感と心理戦と一瞬の差の戦い。目が離せませんでした。

どこまで行っても自分をしっかり持ち、喜怒哀楽をはっきり表現し、時に泣き、時に笑い、意識せずともありのままの自分の姿でチームを引っ張る千早の姿がとても良かった。恋心とライバル心、そして力を認め背中を押す太一。同じく力を認めチームの、仲間の勝利を願う西田。和歌を愛し仲間を愛する奏。チーム勝利のために己を殺し、それを力に変えデータで瑞沢を支える駒野。みんなの思いがこもった2期だったと思います。

原作は数話ほど読んだ程度ですが、おそらくですが原作漫画では出しきれないこの作品の良さを十二分に出し、個人的には原作を超えた作品だと思っています。(読んでないのですが^^;)。多分、原作漫画を読んでも、先の優勝シーンでは涙は出ないと思います。この画、この声、この演出、この音だからこそ私は感動し、涙したのだと思っています。原作者のさることながら、この「ちはやふる」を映像化しここまでの作品に仕上げたスタッフの仕事に敬意を表します。私の短く狭いアニメ歴の中で、「コードギアス」と並ぶほど完成度の高い、あらゆる面で本当に素晴らしい作品だと個人的には思っています。

そしてもう一つ、この作品に「個人的に」アクセントが加えていたのが我が愛しの桑島法子様が出演されていたこと。新の母役で出番、セリフは少なかったのですが、さすがアニメ界の超有名ヒロインの一人・ヤマトの森雪を演じただけあってその少ない出番にも存在感が出ていました。(私だけでしょうか^^;)。これもこの作品が好きな理由の一つでもあります。

まだまだ続いていく原作、そして千早のクイーンへの道、詩暢への道、そして新、周防名人への道。ますます千早の今後の活躍に期待をしてしまいます。

ちはやふる2期全25話堪能させていただきました。未視聴の26話もいずれ見たいと思ってます。その感想はまたの機会に。

投稿 : 2013/11/07
閲覧 : 274
サンキュー:

16

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