シャニ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態：観終わった
仲間達の思いをなかったことにしてはいけない
中二病全開の主人公が世界線を越えて運命に抗う物語。
こんなに繰り返し見た作品は他にない。
この作品で一番注目したいのは、用意された運命や不条理ではなく、主人公が起こした行動が悲劇を産むところだ。
喜びも起こした奇跡も、全て破壊しなくてはならない。
全てはある登場人物のため、そして自分のために。
ハッピーエンドを迎えたい、そのために行動したいなんてことは、どこの誰でも当たり前に考える願いであり、自然なことだ。
なのにその行動の全てを、結局自分から誰かを傷つける結果に変えなくてはならない。
しかし諦めてはならない。
全ての思いを無駄にしてはいけない。
繰り返した時間を無駄にしてはならない。
世界線を越えて１%の向こう側に辿り着かなくてはならない。
現実でも悪意なく人の気持ちを裏切る瞬間はある。
傷つける瞬間もある。
それに気づかないこともある。
だけど、本気で人のことを思う瞬間は絶対に嘘じゃないと思う。
未来は誰にもわからない。
仕事もプライベートも人間関係も。
たった一つの言動で相手に気に嫌われたり、仕事を失ったり、病気や怪我をするかもしれない。
人を救いようのない不幸のどん底に落とすこともあるかもしれない。
だから皆、一生懸命それぞれの１%の向こう側を目指して生きているんだと思う。
自分もハッピーエンドを迎えるために頑張らないといけないと思う。
そんなことを考えさせられる作品でした。
OPの歌詞が素晴らしすぎるので、見終わった後で読むことをお勧めします。
まだこの作品を超えるものに出会えていません。
追記：
{netabare}
IBN5100を手に入れるためにタイムマシンに乗って過去に戻ってきたと
2000年にネットに書き込んだ人物、
ジョン・タイターは実在する。
SERN(実際はCERN)もLHCもIBN5100(実際はIBM5100)も存在する。
調べると止まらなくなるので注意。
{/netabare}
