jethro さんの感想・評価

3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態：観終わった

アクションアドベンチャー?

長瀬 準一(ながせ じゅんいち)は、高校生
両親は健在だが、仕事で世界中を駆け巡っており
実質、同じ学園に通う妹 湊(みなと)と二人暮しをしている
準一は、ある日、駅前でからまれている美少女を助けるが
その少女は、同じ学園に通う事になった転校生 片桐 優姫(かたぎり ゆうひ)だった
運命的な出会いに驚きながらも帰途に就いた準一だったが
翌晩、自宅に訪ねてきた少女を見て更に驚愕する
訪ねてきたのは優姫、彼女はなんと準一の許婚だったのだ
そして始まる不思議な三人の生活・・・
ツンデレ、シスコン要素満載のラブコメディ

まず最初に、多くのレビューで語られている
後半、驚きの展開という意見に関して
賛同できない旨をお伝えしておきます。

多くはヒロインの立ち位置から推測しての事だったのではないかと思いますが
物語の流れを見ていれば至極まっとうな結果であることが明らかだと思います。
私の場合、むしろ、このままコイツとくっついたらダメだろと・・・
批判の準備を着々と進めていたくらいでしたから・・・(笑
そういう意味で、予想を裏切る納得の展開だったともいえます。
(見てない人には何の事かサッパリわからないでしょうが・・・)

本作は学園ラブコメなんですが
学園要素は
ほぼ皆無・・・どころかアクションアドベンチャー要素の方が強いかも
主人公の両親は007ばりの機密情報員らしきものを職業としており
物語の中で、事あるごとに、この両親たちのアクションシーンが導入されます。
主人公たちも規模が小さいながらも似たような事をやっており
巨大なる違和感はないのですが
現象が似ているというだけで、精神的な繋がりが全くないので
正直な話、邪魔でしかない印象でした。

また1話でのひっぱりは良いのですが
それ以降、しばらくの間、本筋とは全く無縁の1話完結のギャグ話
「あかね色に染まる坂」というタイトルから全く想像できない
アクション系の話が続き
笑いの感覚もスベリ具合絶好調で、かなりドン引き
このあたりでバッサリ切ってしまう人がいるかもしれません

ようやく本線に戻ってくるのが9話辺りから

圧倒的人気を誇る釘宮キャラも前半戦ツンばかりが目立ち
適度なデレが無いため共感度が低め
これは後半に至っても巻き返せなかったイメージです。
逆に健気さアピールの平野キャラ(妹)に好感度が上がっていきます。

それなりの最終回を迎えますが
ハッキリ言って、ようやく出揃った感じで
「さて、これからどうなる?」という所で終わってしまった。
改めて見返しても、前半戦、ラブコメのラブの部分の極貧さは
かなり致命的だったように思えます。

また本作原作のゲームでは
「星空へ架かる橋」と世界観を同一としているらしいですが
アニメは全く無関係です。