「とある科学の超電磁砲[レールガン](TVアニメ動画)」

総合得点
90.8
感想・評価
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ランキング
47
ネタバレ

OZ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

面白さレベル5

『とある魔術の禁書目録』が
面白かったのと
おススメされたのもあって
観てみたら
思った以上の出来に驚いた
禁書目録本編を凌ぐスピンオフ作品

■面白さレベル5■
『とある魔術の禁書目録』を
先に観ていたので
世界観や設定 専門用語など
すんなり入り込む事が出来た。

日常パートとバトルパート
それぞれ違った魅力を持ち
伏線の張り方がわざとらしくなく
キャラクター1人1人に
スポットを当てている為
感情移入し易い構成も目を見張る。

禁書目録のキャラが
クロスオーバーしているも
前に出過ぎない所は上手いなぁ。

音楽面も優れていて
前後期OPとEDのどちらも耳に残るけれど
ED曲がOP曲を上回ったのは珍しいかな。

お気に入りは
毎回EDへの入り方が抜群だった
後期ED「Real Force」

思わずやられたのは
第19話「盛夏祭」で
美琴のバイオリン独奏から繋ぐED。

黒子が写真を撮るのも忘れて
魅入ってしまった様に
EDへの繋ぎ方は見事。

高いバランスのとれた面白さは
まさにレベル5だね。

■電話越しの友情■
笑えたりする部分もあり
楽しめたけれど
心理描写が際立ってた印象も多く
胸を鷲掴みにされたのが
第10話「サイレント・マジョリティ」
初春飾利と佐天涙子の電話シーン。

佐天「あたし何の力もない自分がイヤで」

「でも憧れは捨てられなくて」

「レベル0って 欠陥品なのかな?」

無能力者のコンプレックスと
能力者への憧れから
レベルアッパーの誘惑に負け
罪悪感を抱き自らを責める佐天に

初春「佐天さんは欠陥品なんかじゃありません!」

  「力があってもなくても 佐天さんは佐天さんです!!」

  「だから だから そんな悲しいこと言わないで」

今まで敬語で接していた佐天に対し
感情をむき出しに涙しながら
初めて敬語じゃ無くなる初春。

佐天「ありがとね初春 迷惑かけてごめん」

涙ぐみ 礼を述べる佐天から
互いを思い合う
二人の気持ちが伝わってきて
ウルっときたよ。

ピアノのBGMも相まって
電話越しの友情は名場面だったなぁ。

■木山先生だけじゃないぞ■
終わり良ければ全て良しと
言う様に最終回の
ラストシーンは強く印象に残った。

全てを終え誕生日当日
病室で安らぐ木山春生に
突然 飛行船から子供達のメッセージ。

「木山先生 お誕生日おめでとう」

「ありがとう木山先生 大好きだよ!」

今までやってきた事が報われ
涙が頬を伝う木山先生。

思い返すと第11話で

「子供は嫌いだ・・・」

「子供は・・・」と

言葉を詰まらせていた彼女の姿が目に浮かび
流れる「Dear My Friend -まだ見ぬ未来へ-」が
また誘う演出でさ
スーっと感情が溢れてきたよ。

涙を流しているのは木山先生だけじゃないぞ!

■あとがき■
全24話があっという間で
ラストは綺麗に収まり
余韻もあってか
名作を観たなぁって
気分になれたよ。

気持ちが分かるのは佐天さんだが
お気に入りには白井黒子。

登場人物各キャラ
無くてはならなかったが
作品通してシリアスとコメディの
両方を彩ってくれた
黒子には終始楽しませてもらったね。

欠点らしい欠点は見当たらないけれど
敢えて言うなら
テレスティーナが
小物感たっぷりの黒幕だった事かな。

180度豹変して悪役ならば
徹底して悪でいてもらいたかったなぁ。

テレスティーナの過去は中途半端に映り
いらなかったかもしれない。

最後に美琴は
「本当 退屈しないわねこの町は」と
言っていたが
本当に退屈しないアニメだったね。

満足度 ★★★★★★★★★☆ (9)

投稿 : 2014/02/11
閲覧 : 423
サンキュー:

62

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