disaruto さんの感想・評価

3.4
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態：観終わった

渾身のシリアスギャグ。“原作は面白そう”の壁

制作はアームスで原作は漫画です。
ジャンルはダークファンタジーです。


一度見聞きしたことを忘れない特殊能力を持つ高校生の村上良太は、子供の頃に事故で死なせてしまった幼馴染の少女、クロネコのことが忘れられなかった。
ある日、良太の前にクロネコと瓜二つの転校生、黒羽寧子が現れる。
彼女は“魔法使い”として特殊能力を持っていて…。


「エルフェンリート」「君は淫らな僕の女王」などの作者、岡本倫の作品ですね。
私は「エルフェン」大好きなため、結構期待して視聴開始。


”魔法使い”の設定上、かなり切羽詰った感じはします。
全体的には陰鬱な雰囲気が漂っていることは確か。
グロい描写はあまりないですけれどね。（グロ擬音はあり）
しかし、ギャグがそれをぶち壊すキレキレっぷり。
原作者のハイセンスが存分に発揮されています。
正直、ギャグだけでお腹いっぱい過ぎて、ストーリーの高速っぷりとか途中まで気になりませんでしたw

{netabare}「脇の下をみせろ！」
「○器代はまけてくれるって言っただろ！」
「まさか赤ちゃんプレイをすることになるとは…」
「どうぞどうぞ」{/netabare}
名言揃いすぎてマジでヤバいですw


正直、序盤中盤はすげえ面白かった。（ここら辺までは原作に沿った丁寧なアニメ化のようです）
でも、OPが変わったあたりから怪しいとは思っていたのですよ。
あれっ、これはヤバいんじゃないか？
ちゃんと終わるのか、これ？
という感じに。
結果はお察しですw


流石に1クールで詰め込みすぎかな？
終盤にキャラクターの扱いがぞんざいになってしまっています。
加えて怒涛の超展開っぷりに「は？」となりましたw
ここまでの内容をしっかりアニメでやるなら、あと5、6話欲しかったように感じます。
多分、ヴァルキュリア編まではアニメ化したかったのでしょうから。

評点的には[酷評]ってタイトルにつけて叩いても構わない点数ですが、不思議とそうしようとは思えないのです。
ギャグは面白かったし、ストーリーの骨格自体は良かったし。
私の感性が「原作は面白そう」と全力で言っていますw


総括して、個人的には納得の出来ではなかったですね。
でも原作を物凄く買いたくなってしまったので、ある意味私の負けですw