「ノーゲーム・ノーライフ(TVアニメ動画)」

総合得点
88.8
感想・評価
5439
棚に入れた
26621
ランキング
96
★★★★☆ 4.0 (5439)
物語
4.1
作画
4.0
声優
4.1
音楽
3.9
キャラ
4.1

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ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

現実の人類が、みーんな仲良くなる方法??(笑)

平和ボケにも程が有るぞ!日本人!!

現在の東欧や中東や東アジアの状況を見ても分かるように、国や民族間での争いは「いつの時代でも当たり前のように」存在しています。

日本では、戦争を知る世代が年々少なくなり、世界のニュースも「他人事」のように受け流し、戦争なんて起こるはずがない!万が一起こったとしても自分には関係ない!と、タカをくくっていませんか?

平和ボケの私達日本人は、自分自身や自分の家族、大切な親友や友人が殺されそうな場面に遭遇しても、死に追いやられてしまったとしても、本当に「不運だった」で済ませられるのでしょうか??

北方領土や竹島や尖閣諸島といった領土問題が今の日本にも現存している事、相手の出方次第では紛争や戦争に発展する可能性も大いに有り得るという事、決して対岸の火事でも他人事でも無いのだという事実を、ちゃんと認識しなくてはいけないのだと思います。



かなり物騒な話題ですが、そんな人間の性とも言うべき「争い事」が、この作品の異世界では、全て「ゲーム」での勝敗で決するという。。。



争いでの直接的な死者はなくなっても、ゲームの結果によって奪われる命は??

あらゆる殺傷・戦争・略奪を禁止するって、直接的な物のみで、ゲーム結果によって「二次的に」命を落とす場合は、その限りではないんですよね!
実際にそのような悲劇が繰り返されて来た形跡があるからこそ、空が「種の駒」を掛けた時に、イマニティーが手のひらを返したかのように暴動を起こした訳ですし、ワービーストの「いづな」たんも、あんなに負けることを恐れてたんですよね!

テトが制定した10の盟約の10番目の意味を、皆さんはどの段階で把握していましたか?

9つ目に、「“以上をもって”神の名のもと絶対不変のルールとする」とあるので、1つ目~8つ目までを“以上をもって”と捉えた場合は、10番目は努力目標みたいな扱いとなり、重要視する必要はなくなりますよね!
でも、10の盟約と唱われている以上、当たり前のように10番目も『盟約』に含まれている訳で、その事を「当たり前」だと把握して行動を取っていたのは、空と白だけだったんですよね!

「この世界の攻略法」という台詞でピンと来た人は多かったと思います。

お風呂のシーンが多かったのも、仲間が増えるたびに日本古来からの仲良しアイテム「裸の付き合い」をしていたと考えれば合点がいきます。
まぁ、仲間が女子ばっかりで、空と男子視聴者の「果てしなき煩悩と下心」のウエイトが高かったのも、きちんと作中で触れてますよね!

もしかして?そうなのかな?という疑問を、こんなにスッキリと伏線回収してくれて、フェアなネタばらしをしてくれた作品も珍しいのではないでしょうか?
しかも、パロディやギャグやエロで巧みに視聴者の視点を変えさせ、勿体つけずにあっさりとネタバレさせる。
その直後に、新たな伏線をはっているという、「伏線の公文式」とも言うべき手法は、見ていて実に気分が良いですね!!

12話目の〆方と、2期目に向けての期待の煽り方も、「この作品なら期待を裏切らないであろう!」と視聴者に思わせる実に素晴らしい物で、12話目のラストで評価が更にグンとアップしました!!



神への挑戦権を得る為の、この世界の唯一の攻略法にして、神の名のもとの絶対不変のルール!

『みんな、なかよくプレイしましょう』

闇の支配者や傀儡巨大国家や1つの種族、自称選ばれたエリートのみに支配されている世界ではなく、異なる種族同士が『認め合い助け合い分かり合い、仲良く力を合わせてこそ』初めて「神への挑戦権を手に出来る」と言うのです。

自分の勝手な深読みなのか、作者側に何等かの意図が有ったのかは分かりませんが、今の地球上の人類にとって、一番大切な事なのだと思います。

『無知こそ最大の罪』です!

表面的な事に捕らわれず、歪曲された偏ったマスコミ報道に踊らされず、正しい知識と正しい認識が必要な時代ですから、個々に頭を使い裏の裏までを把握し、日本人として何を成すべきか?を考えなければなりませんねっ!!





ちょっと変な方向に話が行ってしまったので、少しづつ作品について触れていきたいと思います。



背景にピンクやパープルが使われている作品は、自分的に高評価になりやすいと何処かに書きましたが、一番最初にそれを書いたのは削除する前の「さくら荘のペットな彼女」の感想だったと思います。

この作品も監督さんが「いしづか あつこ」氏だという点と、主題歌を「鈴木 このみ」氏が歌っている点、メインの声優さんが「松岡」氏と「茅野」氏が担当している点を考慮しても、間違いなく監督である「いしづか あつこ」氏の意向が強く反映されている作品と思われ、作中の色彩設計・色彩設定も監督の意向が強く出た結果であると推測するのは容易いですよね!

という事は、自分は「いしづか あつこ」氏が大好きである!という結論に至るのです(笑)

しかも今回は異世界という事で、異世界をイメージするに当たってのイメージカラーが「ピンク・パープル」だと思われ、河合荘にも書きましたが、自分の夢の世界の雰囲気を構成してる基本色もピンクやパープルな為に、この作品は非常に入り込みやすく、自分にとっては序盤からお気に入り確定の作品となりました!



2話目で確定したお気に入りのもう1つの理由が「ステファニー・ドーラ」を演じる『日笠 陽子』氏の演技です!

自分はあまり声優さんに注目しないタイプなのですが、この作品では触れずにはいられません!

ステフ(どらちゃん)のはっちゃけた演技に目をつけられた方は多いと思いますが、自分が気に入っているのは独特なアクセントや語尾の伸ばし方なんです(笑)

2話目のじゃんけんの後の空の「俺に惚れろ!」の後のステフの「へェ??」から始まって、「つまり、私が意思を強く持ちさえすればっフヴァッ!」。
その直後の「はいィ~ッ!」だったり「喜んでェ~ッ!」だったり。
「お茶を入れてきますわァ~~~ァハァッ!」とか「良いんですのよォ~~ッ!」だったり。。。

多少の演技指導は有ったにしても、語尾の伸ばし方や細かい声のトーンなんかは、「日笠」氏の感性から出る演技力ですから、流石としか言い様が有りません!!

あともうひとつ、この作品で1番笑った所ですが、パロディネタの部分(個人的にはラピュタネタも大好きですが)ではなくて、5話目最後のジブリールの台詞。

『ぅぃえくすきゅ~ず、そこのぱーそんがたぁ!』
『みぃ~のらいぶらりーに、わっとごようでぇ~っ?』
『うふっつ♪』

から始まって、6話目冒頭の台詞。

『ゆぅ~がみぃ~のらぁいぶらりぃーを、ぐぇっつしたいとぉ~っ?』
『それは、やぶからすてぃっくな、すとーりーですねぇ~っ!』

とかとか・・・。(笑)

さすが『田村 ゆかり』氏の演技力って感じです!

この作品クオリティを高めているのが、『日笠』氏と『田村』氏の両名の演技力で間違いないと思います!

日笠氏は田村氏の登場後は、少し食われ気味だったですけどね(笑)



あと、幼女キャラ好きの自分にとっては、忘れてはならないのが『白』の存在です!

特に、お風呂のシーンの白が凄く可愛く描かれているのは「狙ってる」のでしょうか?

天才少女で兄好きで貧乳コンプレックスで・・・。

自分が喰い付かない訳ないでしょ!!

特に2話目の、ステフのヒラヒラの多い動きにくい服を着たとき、胸のブカブカぶりを手で押さえたときに出た『ぅあぁ~っつ!』という一言が大好きです(笑)



ストーリーとしては、ニートと異世界とゲームという要素を抜きにして考えると、実は学園部活物の全国制覇を目指すストーリーに似ており、異世界にてもう一度テトとゲームで対戦して勝利する事が「全国制覇」となる訳で、負けたら終わりのトーナメント式のストーリーになる以上、多少のご都合主義は仕方がないという所ではないでしょうか?

にしても、もとの世界に戻りたがらない空と白を、どのようにして戻すのだろうか?

異世界にずっと居るという選択肢は、成立するのだろうか?

テトと対戦して勝ってしまったら、異世界の唯一神として君臨はできるが、そんな終わり方になるとは思えないんですよね!

イクシードを平和的に束ねてテトに挑戦するまでには、色んな経験を積む訳で、そのスキルと自信が有れば、現実の世界でもリア充になれるのではないでしょうか?

まぁ、最初からコミュ障とは言いがたいスキルを持ってましたからね!



作画は安定していたんですけれども、1つだけ気になったのが「空」の正面からの絵で、鼻のラインの描き方なんです。

これは、本作品と同じ「MADHOUSE」制作の「魔法科高校の劣等生」にも言えることなんですが、男性の正面からの絵の鼻のラインの描き方が違和感たっぷりなんです!

顔を正面から描いた際の鼻のラインの描き方に違和感を覚えたのは以前からなのですが、「MADHOUSE」の2014春期の作品の描き方が1番違和感を感じます!



シャフト好きの方なら、まど☆マギやニセコイで目にしているとは思いますが、背景を担当しているのが、「スタジオちゅーりっぷ」さんです。

これは監督や色彩設定の範疇かもしれませんが、色使いが本当に綺麗です!

前にも述べた、ピンクやパープルもそうなんですが、イエローや特にブルーの使い方も本当に綺麗で、異世界という情景を実に上手く表現出来ていて、自分は超大満足です!

「おめがぐっじょぶ」って奴ですね!



OPの『This game』、EDの『オラシオン』共に良い曲でした!

上手いとは思っていましたが、「鈴木 このみ」さんは、更に歌唱力がアップして、本当に上手くなりましたね!

8話目でEDにノイズが入った時はビックリしました!
クレジットが普通に流れているのに気づくまでに、若干時間がかかった為に、一瞬壊れたかと思いました(冷汗)



まだまだ言いたいことは有るのですが、かなり長くなってしまったので、この辺で切り上げます(笑)



最後に、自分は巨乳が苦手ですが、ステフの胸は、不可抗力からの~で、“揉んでみたい”ですねっ!(笑)

投稿 : 2014/09/24
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