「メカクシティアクターズ(TVアニメ動画)」

総合得点
64.7
感想・評価
1197
棚に入れた
5650
ランキング
3610
★★★★☆ 3.3 (1197)
物語
2.8
作画
3.2
声優
3.5
音楽
3.6
キャラ
3.3

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三崎鳴 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

意味のないままで時間は過ぎて 理解しようとして気付いた

じん作ライトノベル『カゲロウデイズ』を原作としたアニメーション作品。大元は音声ソフト「VOCALOID」を使用した楽曲のシリーズであったが、歌詞とPVで表現されるストーリーを元に作曲者本人(じん)が小説化したものである。楽曲『カゲロウデイズ』はニコニコ動画内で再生数400万再生越えを記録しており、本曲を筆頭とする楽曲シリーズ「カゲロウプロジェクト」は総再生数2500万再生を越している。昨今のVOCALOID業界では、歌詞にストーリーを組み込み、アニメーション風PVと共に一つの物語を形成するスタイルが流行しており(『六兆年と一夜物語』『クワガタにチョップしたらタイムスリップした』等)、これらを原作とした小説も多々出版されている。アニメ業界で見ればVOCAOID楽曲を原作に取った作品は『ブラック★ロックシューター』に続いて2作目となる。さて、率直に作品の感想について触れると、「これはあまりにもひどい」。まず序盤は会話劇のシーンが多く挿入されるがあまりにも冗長である。テンポが悪く、5分で片付く内容を15分にも引き伸ばしている。画的にもあまり動かないため、度を越した退屈がやってくる。次に、全体的な構成が絶望的に下手である。じん氏には起承転結という言葉の意味を教えてやりたいものだ。伏線らしきものをはって謎を匂わせるはいいものの、ばらばらに切り貼りしたかのように前後の話の繋がりがなく、展開が唐突で脈絡がない。そもそも何が謎かすらも分からない為、伏線らしきものに対して視聴者が考察を挟む隙間がない。毎回毎回の話がぶつ切りで、続けてみても「間違えて何話か飛ばしてしまったのではないか」と勘違いする。「そのうち分かるだろう」と信じて視続けるが、最終回においては、急ピッチで仕上げたうちきり漫画のような展開が繰り広げられ、終わっても終わったことに気が付かない。シャフトもシャフトだ。作画は常時崩れたようなもので、ある1話ではOPで出来の悪いCGの垂れ流しまでやってのけた。過剰演出が悪い方向に働きすぎて最早キャラの所在地すらも不明確。この作品において救いがあるのは声優の演技だけである。恐らく本人達が理解できていないだろう台詞に良くぞここまで熱を込められるものだ、と改めてプロの声優の方々には頭が下がる。同じVOCALOID原作でもB★RSの方はある程度出来が良かったことを考慮すると、やはり素人に脚本はやらせるべきではないと、つくづく思う。ちなみに曲は悪くない。個人的には『想像フォレスト』がイチオシ。

投稿 : 2014/06/29
閲覧 : 189
サンキュー:

5

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