「とある科学の超電磁砲[レールガン](TVアニメ動画)」

総合得点
90.8
感想・評価
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ランキング
48

三崎鳴 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

過大評価かと思っていたが意外と楽しめた

鎌池和馬作『とある魔術の禁書目録』スピンオフ漫画『とある科学の超電磁砲』を原作としたアニメーション作品。総人口200万人うち8割が学生を占める学園都市では超能力の開発が進められていた。全ての学生が能力の種類によりレベル0からレベル5までの六段階に区分けされており、学園都市に7人しか存在しないレベル5(超能力者)のうちの一人であり「超電磁砲(レールガン)」を持つ主人公・御坂美琴とその仲間たち,そして学園都市のシステムが孕む闇との対峙を描く。ジャンル的には学園モノ,準SF,能力バトルアクションといったところか,アニメ作品としては御誂え向きの題材を扱っている。元となった作品である「禁書」よりも少数のキャラにスポットライトを当てている為,キャラクター、ストーリーともに丁寧に描かれており、非常に観易い。登場人物は女子が中心で、微々たる百合要素があったりもして、言ってしまえばキャラアニメ(キャラが濃く、自立している)なのだが,ストーリー面でも勧善懲悪をテーマとして,何気ない日常回にも伏線を巧妙に忍ばせたりしており中々にレベルが高い。基本的には数話簡潔で戦闘回と日常回をバランスよく配置しているため単純明快で分かりやすく、押さえるべき所は押さえている。主人公サイドだけでなく敵サイドの事情まで隅々を描写していて感情移入しやすい。後半の1クールはアニメオリジナルの脚本で、何かと無聊な日常回が多くなり、中弛みが見受けられるが終盤では何とか持ち返す(個人的にはポルターガイスト篇よりスキルアッパー篇のが好みだが)。総評として、作画レベルは高く主題歌も定番レベルを抑えており,全体的に堅実なつくりである。近代アニメの象徴的作品の一つとして挙げられる為、アニメを見始めの人に向けて推薦したい。中学生が大人を打ち負かす構図に嫌悪感を抱かなければ十分に観賞に堪える良作である。

投稿 : 2014/07/21
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サンキュー:

5

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