劇場版私に天使が舞い降りた！プレシャス・フレンズ（アニメ映画）の感想/評価、レビュー一覧【あにこれβ】

蒼い星 さんの感想・評価

4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

愛情と優しさのお話。

【概要】

アニメーション制作：動画工房

2022年10月14日に公開された、67分間の劇場版アニメ。
原作は、漫画家・椋木ななつによって『コミック百合姫』で連載中の漫画作品。

監督は、平牧大輔。

【あらすじ】

小学5年生の、白咲花・星野ひなた・姫坂乃愛・種村小依・小之森夏音のいつもの日常。

ひなたの家に学校帰りに寄って、ひなたの姉の女子大生のみやこ。
人見知りで花に一目惚れしてるみや姉が作ったコスプレ衣装で撮影会をして、
手作りお菓子でお茶会をするのが当たり前になっているのだが、
花がいつもつけてる髪飾りの話題になり、それが祖母からもらった宝物であり、
話の流れで、花・ひなた・乃愛の3人の母親が送り迎えをして、
子どもたちとは別に彼女らが行きたかった温泉旅館に宿泊をして、小学生5人とみや姉は、
「修学旅行の練習」として、田舎暮らしの花の祖母・桜の家に寝泊まりすることになるのだった。

【感想】

原作者の椋木ななつ先生が描きたいものは男性視点のロリでなくて、
女性から見た百合なのでありますが、男女間では描けない女の子同士でしか見られない、
また性欲が絡まない、人が人が好きというほんわかとしか関係性の日常コメディ。
テーマとか思想でガチガチで縛ってキャラクターを人形のように動かすのではなくて、
キャラクターをのびのびと自由に行動させることで、
純朴(松本は除く)な人間関係を観て読者・視聴者が癒やされる作品。

これが映画になって、普段と違う田舎でブドウ狩りやお祭りなどを楽しんでても、
彼女たちの心の中身は普段とたいして変わることがなく、
百合カップル？3組のほのぼのとした人間関係をただ観察していればいい。
TVアニメの延長としてはファンにはこれで良かったのでは？と思いました。

そんななかで人間はいつかは歳を重ねておとなになることを柱に刻んだ身長の印で表し、
そして、50代後半と思われる祖母の白咲桜さんと少し離れた年上のまち婆さん、
かつては花に似た幼女と可憐な女学生で、今の花とみやこの関係性に近かったものが、
結婚して子供ができても出会いから50年近く経っても変わらぬ友人関係を見せることで、
人生は長いようであっという間で色々あるけど、花とみやこも、
これから桜とまちのように素敵な人間関係を続けていけたらずっと良いねと思うと、
ああ？これは偏愛を楽しむのだけではなくて普遍的な人間愛の物語であるとして、
なかなかに尊い物を見せてもらったとして、それなりに充足感のあるものでした。
（ただし、松本は除く）

これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2024/01/09

閲覧 : 51

サンキュー：

13

カール さんの感想・評価

3.3
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態：観終わった

イイ人ってどうでもイイ人だよね

現作未読。アニメ視聴済み。

「私に天使が舞い降りた！」は、
言わずとしれた人気作であるが、

その要因の一つは、
みゃー姉の奇行に他ならない。
犯罪スレスレの行為や、
重度の人見知りによるコミュ障。

視聴者はそれを
面白おかしく見ていたのだが、
この劇場版では、
そのような奇行はほぼ皆無。

原因は、
舞台が住み慣れた自宅ではなく、
花ちゃんのおばあちゃんの家という、
一種のアウェイであることだと思われる。

引きこもりのみゃー姉が、
初めて行く他人の家に、
泊りがけの旅行に行くのだから、
全力を出せるはずもない。

借りてきた猫のごとくおとなしく、
欲望を垂れ流すこともない。
本当にただ単に、
無害のおとなしい人なのである。

加えて後半、
花ちゃんがお祭りの中、
大事な髪飾りを落とし、
みゃー姉が率先して探しに行くのだが、

ここで突然、
コミュ障を克服したのか、
屋台の店員や周囲の人々に、
髪飾りについて聞き込みを開始しだす。

普通の作品なら、
「みゃー姉も成長したな」
と称賛するのだが、

いや、待ってほしい。
これは我々が望んだみゃー姉だろうか。

聞き込みをしようとするが、
結局他人と話すことが出来ず、
べそをかきながら小学生たちに慰められる。

これこそが我々が愛した、
ポンコツのみゃー姉ではないのか。

この劇場版を見終わって感想を聞かれても、
「なんか、イイお話だったね」
としか言いようがない。

そんな劇場版では、
戦力外であったみゃー姉に対し、
ぶれなかったのが松本。

人混みのシーンになるたびに、
「このどこかに松本が！」
という、

リアルタイムのウォーリーを探せは、
常に画面への緊張感を忘れさせない。

そういった意味ではこの劇場版は、
松本の重要性を認識した点において、
大きな功績であったと認めざるを得ない。

ありがとうございました。

投稿 : 2023/07/28

閲覧 : 63

サンキュー：

0

tinzei さんの感想・評価

3.4
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態：観終わった

その細やかさ…いる？

一応劇場版だから作画の細やかさ(特に動き)はあったけど……いる？笑

舞台は長瀞で、花の祖母の家に皆で泊まりに行く話。
劇場版らしく最後の方に少しだけアクシデントがあるけど、本編同様シリアスさは薄いから、観やすかった。

ちゃんと放送当時に合わせて西武特急をレッドアローじゃなくてラビューで描いたのは評価するとして、やけに細かく描いてたけど協賛でもあったのかな？

個人的に、ノアが「子供みたい」ってひなたに言ったとき「子供だぞ！」って返答するシーンが好き。

投稿 : 2023/06/26

閲覧 : 46

サンキュー：

0

にゃん＾＾ さんの感想・評価

3.7
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態：観終わった

TVシリーズの「私に天使が舞い降りた！」の続きだから、そっちを先に見た方がいいかも☆彡

公式情報は©椋木ななつ・一迅社／わたてんプレフレ製作委員会
{netabare}
公式のINTRODUCTION
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超絶かわいいあの娘と仲良くなりたい系スケッチコメディーが、劇場で再び開幕♪

いつも仲良しの花、ひなた、乃愛、小依、夏音は今日もみやこの手作りお菓子を囲んでお家で仲良くお菓子パーティー！
お花の形をしたクッキーは花のつけている髪飾りにそっくり。
髪飾りは小さいころおばあちゃんからもらった花の大事な宝物で、その話に興味津々になったみんな。
そして「修学旅行の練習としておばあちゃんのおうちに遊びに行くことに…！？

みんなで”はじめて”のおでかけが始まります♪
{/netabare}

スタッフ{netabare}
原作：椋木ななつ(コミック百合姫/一迅社刊)
監督：平牧大輔
副監督：金成旻
脚本：山田由香
キャラクターデザイン：中川洋未
音楽制作：フライングドッグ
アニメーション制作：動画工房
製作：わたてんプレフレ製作委員会

主題歌
OP：「プレシャス・フレンズ！」わたてん★5
ED：「ずっと…ずっと…」わたてん★5
挿入歌「大切な気持ち」白咲花（指出毬亜）、星野みやこ（上田麗奈）
{/netabare}
キャスト{netabare}
星野みやこ：上田麗奈
白咲花：指出毬亜
星野ひなた：長江里加
姫坂乃愛：鬼頭明里
種村小依：大和田仁美
小之森夏音：大空直美
松本香子：Lynn
{/netabare}
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感想
{netabare}
花、ひなた、乃愛、小依、夏音がみやこといっしょに
埼玉県の長瀞町にある、花のおばあちゃんの家に遊びに行くおはなし。。

花がおばあちゃんから、歳の差友達のまちおばあさんとの話を聞いたり
お祭りで、大切な髪飾りを落として、みやこに見つけてもらったりしながら
歳の差があるみやことの友情を育んでく、ってゆうのがメインみたい。。

あと、みやこが現地で5人にコスプレさせ、自分も着物に袴を着けさせられて
観光スポットを回りながら、乃愛がひなたと仲良くなりたくて
いろんなアプローチするのをひなたが天然でスルーしていったり
小依×夏音が、いいカップルっぽくなってたりするのを見せる感じ。。

ほかには料理上手なおばあさんが実はヘタで、まちさんにたのんでたり
花ママ、乃愛ママ、ひなたたちのママのエピソードなんかもあったり
あと、松本オチで終わったりかな＾＾；

ストーリー自体はそれくらいで
可愛いキャラと、観光スポットを見せるために
ジャマにならないくらいにストーリーを入れた感じかなｗ

花が、みやこに引いてたTVシリーズとくらべて
みやこも大変だなぁ、ってゆう同情が混じってたみたいで
疲れて眠っちゃったみやこにヒザを貸したりする
花の大人っぽい雰囲気が出てたかも＾＾

あと、花のおばあさんって、花のお母さんとか育てたはずだけど
お料理がニガテってちょっと不思議。。

それと
おばあちゃん家は、おばあちゃんが住む前は旅館だったって言ってたけど
花のおばあさんって、いつからそこに住んでるのかも気になった。。

まちおばあさんとは、子供の時からのお友だちだったみたいだけど
2人はこの町以外のところで生まれ、まちさんが何かの事情で引っ越したから
花のおばあさんが、まちさんが住んでる家の近くに引っ越してきたとか？

それだと本当に深い友情だけど
花とみやこのお母さんも仲が良いから
花とみやこもずっと仲良くできるそう。。

とにかく家は広そうだから
これからは毎年、みんなを連れて遊びに行ってあげたらいいかも☆彡
{/netabare}
　

.

投稿 : 2023/05/07

閲覧 : 105

サンキュー：

18

御宅さんの感想・評価

4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態：観終わった

まったく、小学生は最高だぜ…

いや〜さいっこう…でした。終始ﾆﾁｬｱ…決めちゃいましたよ、、花ちゃんとみゃー姉の挿入歌も超最高最強！動画工房さんの直近作品がイマイチだった理由が分かった…これに賭けてたんだよな…ありがとうな… でも本当に思うのはあのストーカー女いるんですか…

投稿 : 2022/12/11

閲覧 : 111

サンキュー：

3

たかし さんの感想・評価

3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

期待していた以上に面白かった

おばあちゃんとマチさんの関係がとても素敵で、みやこと花ちゃんもこんな風に歳をとっても変わらずに仲良しだったらいいなーと思った

投稿 : 2022/10/25

閲覧 : 117

サンキュー：

4

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

3.8
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

旅行成分が付加され解毒力がアップしたロリフレンズ浄化槽

【物語 3.5点】
夏。元気な女子小学生5人に、内気な女子大生みやこが、
花の祖母の家へとお泊り旅行に引きずり出されるアニメオリジナルストーリー。

以上であらすじを説明できてしまう程シンプル。
あとはいつも通り、みやこは小学生を激写してますし、
花はリスみたいにお菓子を貪っています。

花とみやこ。年の差の友情の可能性模索がドラマの軸。
他のキャラはギャグ要員ですが、その中でも、
小依と夏音は順調に関係深化のチャンスを射止めて行きますし、
乃愛による、ひなたへの接近の試みは、ひなたの天然によりネタとして消費され、かわされ続けますｗ

虚勢に、仕切りたがり、職質されかねない行き過ぎた愛ｗ
ギスギスした大人社会、スクールカースト内では破滅リスクになりかねない要素。
が、このプレシャス・フレンズの輪では全てが解毒される。
この作品ならではの優しい空気感が、旅先で羽目を外すことにより倍加。

最近、空気を壊しちゃいけないと我慢しすぎていませんか？
旅でも親友でもロリでも何でも良い。
本音や毒を吐いても許される逃げ道を用意しておくことが大切。

ゆったりしたリズムの中で心が解きほぐされる劇場鑑賞でした。

【作画 3.5点】
アニメーション制作・動画工房

監督以下スタッフらが埼玉県秩父郡・長瀞（ながとろ）町にロケハンを敢行。

単なる素材集め、聖地巡礼ビジネス目的か？
生の旅行体験を作品世界に生かせているか？
ロケハンの巧拙は結構露骨に作品に現れるものですが、
本作は上手く旅した成果が伝わって来ます。

旅先でもネタへの嗅覚は鋭かったようで、
道中、遭遇した{netabare}「鉄道むすめ」看板&車掌なりきり撮影スポットは作中ではヒゲロー化ｗ
花のヒゲローTシャツ・おでかけバージョンもアクティブ？でキマってましたｗ{/netabare}

その他、お馴染みのみやこ自作のコスプレ衣装だけでなく、
旅先のロケーションに応じた衣装も多彩で、みやこの激撮もはかどりますｗ

【キャラ 4.0点】
ゲストキャラとなった花の祖母・桜と、桜の少女時代からの年上の親友・まち。
花とみやこの関係に希望を抱かせる年の差老フレンズ。
（花→桜、みやこ→まち。対比を示すネーミングも分かりやすいｗ）

小5に大学1年生が友人だの百合だの→場合と度合いによっては、ちょっと事情を聴取したくなるｗ
30歳に40歳が親交を深める→世代間ギャップを厭わない懐の深いやつ？
60歳と70歳の親友→ここまで来れば、もはや年など気にならない？

年齢の壁は年を重ねる程、薄くなる。
だから花にドン引きされ続けても、みやこは諦めちゃいけません。

祖母が、よくいる人生を達観した仏様みたいなおばあちゃんじゃないのも『わたてん』らしいです。
人間は何歳になっても見栄っ張りなもの。
ありのままを受け入れてくれるロリは偉大。
どんなダジャレでもツボにハマってくれる、ひなたは天使ですｗ

【声優 4.0点】
“わたてん☆５”のメインキャスト陣。
最近、みやこの影響で？キャストの間でオフショット撮影が流行るなど、
親密な関係がうかがえるエピソードも伝わって来る5人。
中の人の仲の良さが溢れ出たような掛け合いもまた旅のウキウキ気分を後押しします。
加えて、みやこ役の上田麗奈さんが撮影モードにスイッチオンすればテンションMAXですｗ

あとは和やかなムードでと行きたい所でしたが……。
この映画もまたエンドロール後まで離席厳禁。
（※核心的ネタバレ）{netabare}「松本をさがせ！」リターンズ。
無警戒だったので私は全く気が付きませんでした。
松本役のLynnさんも声色を低めに抑えて長瀞町を暗躍していたそうですが巧妙過ぎですｗ
ゆるふわ→最後の最後でホラーに暗転する？衝撃ｗ{/netabare}

【音楽 4.0点】
劇伴担当はTVアニメ版の伊賀拓郎氏が続投。
管弦楽を弾ませた外向的なメロディによるフィルムスコアリングで、ワクワクの夏を演出。
劇中歌{netabare}・花とみやこの「大切な気持ち」{/netabare}もクライマックスを彩る。

主題歌は、わたてん☆5。エコーの効いた高音ロリボーカルが相変わらず眩しいですｗ

OP「プレシャス・フレンズ！」夏休みの絵日記を千切って投げつけたようなウキウキソング♪
オフのスイッチを入れる、おでかけソングとして愛聴したい一曲。

ED「ずっと…ずっと…」軽快なピアノサウンドに乗せて送る友情確認バラード。
わたてん☆５は永久に不滅です。