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「王立宇宙軍オネアミスの翼(アニメ映画)」

総合得点
72.0
感想・評価
274
棚に入れた
1124
ランキング
1201
★★★★☆ 3.9 (274)
物語
3.8
作画
4.3
声優
3.7
音楽
3.9
キャラ
3.7

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王立宇宙軍オネアミスの翼の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

天地人Ⅱ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

真SFスーパー英雄(?)列伝89

地球に良く似た惑星で、主人公が好きな女の前でカッコつけた事がきっかけで宇宙を目指す話です。
本作の意義は、これを制作するためにガイナックスが設立された事と、回収出来なかった制作費(広報を含めて8億円かかったのに、3億5千万ほどしか配給収入がなかったそうす。)を回収するために、トップをねらえが作られた事でしょうか(おいっ)

映像は今観ても素晴らしい(特にラスト)と思えるものですし、異世界の設定もよく考えられていると思います。
やる気の無いダメな主人公が、ふとしたキッカケで変わっていく展開も好感が持てるものでしたが・・・思ったほど盛り上がらないんですよね(苦笑)
場面場面はいいのかも知れませんが、何というかつながっていないと言うか
(あえてそういう作りにしてるのかも知れませんけど)
例えが悪いかも知れませんが、設定や好きなシーンは熱心に作るものの、編集が上手くいってない自主映画的なノリを感じてしまうんです。
ただ、自分的には、その細かいこだわりのシーンが結構好きでした(汗)
主人公の声を演じていた森本レオは、ボソボソした声が最初は気になりましたが、結構良かったんじゃないでしょうか。

投稿 : 2023/06/23
閲覧 : 109
サンキュー:

6

ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

アニメで等身大の青春を描いた傑作

このアニメを初めて見たときに驚いたのは、「美少女」が出てこないことだった。

どうしてもオタク向けのアニメというのは「美少女」を出してしまう。それはいわゆる女性向けアニメのほとんどに「美男子」がててくるのと同様に、いわば出さないと売れないのである。

しかし、「王立宇宙軍」に美少女は出てこない。ヒロインは出てくるが全くもって男の都合の良い人間ではないのが本当に衝撃的であった。

だからこそ、後の「新世紀エヴァンゲリオン」や「攻殻機動隊」「カウボーイビバップ」は名作なんだと思った。製作者が語りたいのは美少女や美男子たちが組んず解れつしている姿ではなく、「世の中の不条理さや複雑さを描いているからである。」最近のアニメ。。というか、世の中の人々にどれだけそれが伝わるのだろうか。

日々消費されていくようなアニメではなく、観たあとに訪れる何ともたとえようのない感覚。


アニメを「映画」というジャンルに入れて「テレビまんが」の世界から出た会心の作品。

アニメ好きというよりは映画好きなら一度は見ていないとダメだと思う。

投稿 : 2023/03/08
閲覧 : 884
サンキュー:

32

ネタバレ

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

若い情熱がほとばしる作品

だいぶ前にBSで放送されていたのを視聴。

なんといっても映像とBGMの調和が素晴らしいの一言で、ストーリー自体はあらすじ通りのシンプルさながらゆったりとしたテンポで進み、怠惰な主人公のシロツグがなぜに人類初の有人宇宙飛行のパイロットに志願するまでになったのかがよく描かれている。

野郎ばっかりながら王立宇宙軍の面々やロケットの打ち上げに携わった人達を見ているとなんというか良い意味でガチのオタクの集まりて感じで、もしかするとこの作品を作った人達をモデルにしてるのかなという感じがしたし、だからこそ強い情熱みたいなのも伝わってきました。

個人的には出発前のシロツグとそうとは知らないであろうリイクニの「行ってきます」と「いってらっしゃい」のやりとりが暫くどころか二度と会えないんじゃないか(少なくとも作中では再会してない)という気がして切ないものがありましたね。あと、無愛想でずっと心を見透かされそうな目でシロツグを睨んでいたマナが実は懐いていて笑顔を見せていたのには拍子抜けさせられましたな。

投稿 : 2022/10/21
閲覧 : 120
サンキュー:

11

ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

スペースモンキーズ

山賀博之監督作品、作画庵野秀明。
精鋭クリエイターたちが若さと勢いで、
精巧に作り上げたGAINAXの傑作SF。
音楽総指揮は、坂本龍一。

架空の国オネアミス王国が舞台、
役立たずの王立宇宙軍士官シロツグが、
人類初の宇宙飛行計画に志願し挑む様を描く。

物語は公表されているもので全て、
特別何もなく退屈さを感じるほどだ。
しかし理数系の夢、宇宙飛行士の夢、
アマチュア集団の夢、クリエイターの夢を乗せて、
{netabare}大きな花火が、夜空と真空を彩る、
ラスト10分に全てが集約され報われるのである。{/netabare}

猿から人類への歴史は火の歴史である。
そして火によって災いは数多く生まれるが、
我々は火によって生かされてもいるのだ。
歴史を間抜けな猿が始めたことだとしても、
人類の進む先が暗闇ならば灯を消してはいけない。

打ち上げられた猿には、
神様も見逃した小さな矜持がある。
そうだ、その猿は夢を持っていたのである。

投稿 : 2022/10/18
閲覧 : 901
サンキュー:

60

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

アニメの限界に挑戦してみた

<2022/10/17 追記>
続報です。
4Kリマスター版での劇場公開は10/28(金)からだそうですよ

<2022/5/21 追記>
今年の秋に4Kリマスター版で劇場公開されるそう。
10月かな。
映画館で見たら迫力凄いだろな
観に行きたくなってきた。

<2019/12/7 初投稿>
当時、新進気鋭の若手クリエイターたちが
GAINAXに集まって、
自分たちの作りたいものを、
自分たちのやりたいように作ったオリジナルアニメ映画
らしいです。

興行的には大失敗で、この失敗が後の「トップをねらえ!」や「新世紀エヴァンゲリオン」の誕生に繋がっていったのだとか。
1987年作品。

私はこの頃〜2002年ごろまでアニメ見る習慣なくて。
でも何故か本作は1990年代後半にレンタルで借りて観たんですよね。
なんで手に取ったのかよく覚えてないけど。

たぶん、
「異常なくらい細部に拘った丁寧な絵」
「とことん練り込まれた個性的なアナザーワールド」
をパッケージから感じ取ったのかも。

この2点は本作が他と一線を画すものです。
細部に拘った絵は、もうそうとしか言いようがない。
一枚一枚が時間をかけて作成されたイラスト画のよう。

そして、世界観。
テクノロジーは現実世界で言えばおそらく1900年代の半ばぐらい。
でも、文化・風俗は現実の世界とは全く異なります。
衣服や建物のデザインが全く違う。
食器や硬貨など日常触れるあらゆるもの少しずつ現実と変えている。
どの国をモチーフにしたとかそういったことが一切感じられません。

例えば硬貨。
この世界の硬貨は「金属の棒」です。
ちょうど麻雀の点棒サイズくらいの棒。
自販機で切符を買う際はこの「某」を穴に突っ込んでいきます。
超違和感 笑。

着る服も、軍人の礼服とかどこかで見たような気もするけどどこも思いつかない個性。
お洒落かどうかは置いておいて、
アニメのデザイナーってファッションデザイナーの才能も必要なの?
と思った記憶があります。

そうした細かいところにこだわり抜いた本作。

ストーリーは、現実とは異なるとある世界の、
新設されたばかりの「宇宙軍」所属の為、階級だけ高い、
やりたいことが見つけられない冴えない若い軍人「シロツグ」が主人公のお話です。

これである意味全て説明が終わってしまう。
そのシンプルさが素敵、という考え方もあります。

ただ一つ難点が。

キャラクターの心情描写です。
可能な限り表情や仕草で表現しようとしている。
まるで実写のように。

本作は純文学のように登場人物の心情がさりげなく、そして赤裸々に綴られていきます。

これ、実写映画だったら、実写でこの映像・演出だったら。
名作の部類だったと思うんです。

でもこれはアニメ。
つまるところ、表情や仕草だけで実写と同じ手順で感情を表すのは無理あると思うんですよ。
一コマの絵で伝えられる情報量が違いすぎるのでは、と。

アニメは実写に比べて「映像」としての情報量が少ない。
裏を返せばそれがアニメの強みのはずなのですが。
その強みを捨てて、ひたすら実写映画のような表現に寄せていく。
しかも純文学。
観てる側としてはまぁ伝わらないことこの上ない。

でもでも。
これはそういう「挑戦」なのかも、とも。

「アニメは実写を超えられるのか?」
という疑問を持った若きクリエイター共の挑戦なのかもしれませんね。

で玉砕。

そして「トップをねらえ!」「新世紀エヴァンゲリオン」へ

こういう挑戦は素敵だと思います。
「素敵がたくさん」by 灯里

本作はそういう風に観る作品なんだと思います。

投稿 : 2022/10/17
閲覧 : 800
サンキュー:

53

ASKA さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ガイナックスの長編映画。名作だと思います。

1987年のガイナックスの長編映画。トップをねらえ!よりも前なんですね。
監督は山賀さん。主人公は中年のおじさん?だし、ほとんど登場人物もおっさんが多めだけど格好いいんですよね。1987年の作品だけどアニメーションのクオリティは高いです。名作と言われるだけありますね。

投稿 : 2022/08/17
閲覧 : 155
サンキュー:

12

ネタバレ

fuzzy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

職人技。。何百年後には映像遺産になるのでは

映像がすばらしいですね
しっかりアニメの世界での映像が
リアルとは違う素晴らしさ
またキャラの動きもいいと思います
多分フル手描きですよね

とまぁスタッフに名だたる方々
音楽も坂本龍一さんもいて
声優陣もいいですね

衣装や背景等も異世界感がありとてもよい

ストーリー的には何度も観たい!っというものではちょっとないですが
あと無理やり押し倒すシーンはちょっとなぁ
昔は許されたのかなぁあのシーンは

ロケット発射時の無音は
リアルよりリアルな気が
本来なら爆音もしてるけど
その発射時の情報量、凄さに脳を奪われて
音が聞こえなくなるほどの瞬間
という描写なのかなぁと

そんな映像作品でした

森本レオさんでも後半なれましたが
主人公は古川登志夫さんでもよかったかなぁと

投稿 : 2022/06/09
閲覧 : 160
サンキュー:

5

ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

マナの微笑みの意味を考察すると、答えが見つかる気がします。

 月とライカと吸血姫を見て、久しぶりに見たくなって再視聴しました。

 正直申し上げて、面白いかといわれれは面白いですが、エンタメ性はそう高いものではありません。作画の凄さがあるのでアニメ作品として見ると驚きはありますが、それはあくまで中身があってのことです。

 で、中身です。テーマは、ちゃんと物語で語られていると思います。アナロジーというか直接述べていない部分があって、分かりづらいところはありますが、神と人類の罪である火。それをリイクニと宇宙開発で表現した映画と言えるでしょう。


 内容についての解釈です。{netabare} さて、本作の最大のポイントは後半半ばくらいでリイクニの妹、マナがシロツグに向かってニコっと笑う場面ではないかと思っています。

 シロツグは当初は恐らく不純な動機でリイクニに近づき、カッコつけというかいところを見せようとパイロットを目指します。

 リイクニの純粋さだと思いますが、シロツグはリイクニに心を惹かれて行きます。と、同時に宗教に傾倒してゆきます。

 シロツグは宇宙飛行士としてもてはやされると同時に、宇宙計画の意義について問われます。この時、シロツグは教会の天井にある神の姿を模したステンドグラスを見上げます。彼にとっての意義は宇宙に行くことそれ自体だったのでしょう。ですが、問われてみれば、神の教えと自分の行動の矛盾に気が付いたのかもしれません。

 そして宇宙計画には膨大な予算が必要で半分の金額で飢える人を3万人救えると言われます。シロツグは教会の前にたむろしていた貧民にお金を投げつけます。つまり、この段階では彼は自分を肯定しきれていないということでしょう。

 その直後、リイクニとともにビラをまきます。ここが彼の悩みを表現していたのかもしれません。本当に宇宙に行くことが正しいのかという自問自答。あるいは神に許しを乞うていたのか。

 ですが、ここで小さな出来事が起きます。今まで敬虔で穏やかだったリイクニが、雨に濡れてイライラしていたのでしょうか。マナに対して一般の小うるさい母親のように小言を言います。そして、靴からお金がこぼれるという描写がありました。これがシロツグにとって、リイクニもやはり普通の女性であるということが解ったのでしょう。有名なレイプ未遂のシーンになります。



 そして、その後のリイクニの反応は狂気でした。シロツグに対しシロツグは悪くない悪いのは自分だ、と理屈にならない理屈を述べます。恐らくここでシロツグはリイクニの異常性に気が付いたのでしょう。そして狂信的に宗教にのめり込むことについて恐らく疑問をもったのでしょう。

 多分、ここでだったら神というものを確認するために、あるいは人類の罪とは何なのかを確かめるために、宇宙に行く決意を固めたのではないか、と思います。

 マナは別れを告げにきたシロツグに対し微笑みます。それが恐らく答えなのでしょう。リイクニに対して一切笑わなかったマナの微笑みの意味はリイクニの否定、シロツグの肯定と取れます。
 
 最終的にシロツグの宇宙からの問いかけの意義については、まあそれぞれが何を思うかでいいと思います。

 リイクニが最後に言葉を止めて空を見上げたのはなぜでしょうか。シロツグが空にいることを思い出したのか、それとも自分の行いに初めて疑問を持ったのか。{/netabare}

 テーマが深いかといわれると、実はそうでもないです。「2001年宇宙への旅」を初め文明の進化についての映画など腐るほどあります。ただ、SF設定の凄さは持ちろんですが、キャラ造形が良いのと、物語とテーマの関係がすごく自然で脚本のうまさが光っていると思います。

 前半ちょっと飽きる部分はありますが、後半からどんどん面白くなって行きました。ただ、再視聴のハードルは高いですね。前回見たのは10年以上前だと思います。

 アニメそのものの凄さは語りつくされているので、これくらいでいいでしょう。1点だけ下衆な話で申し訳ないですが、リイクニのヌード。すごい美しいスタイルでした。さすがガイナックス、力の入れどころを間違えません。


追記 肝心なところを書き忘れました。初見のとき、リイクニの売春的なものを疑った記憶があります。家を失いおじさんにコートを貰った、良くしてもらっている。そしてお金をばらまきますからね。しかも、シロツグが拗ねていました。シロツグには手をつなぐことにすら拒否したのに…と。その直後にレイプに踏み切った、という動機から考えてもそう採れなくはありません。

 ただ、現在はそうではないと思っています。リイクニは電車に乗っていましたから、文明の恩恵を全否定していないし、お金も使っています。それに彼女の宗教的な純粋性を否定してしまうとテーマがぶれる気がしました。どちらが正解かはわかりませんが、キャラを読み解くとやっていないのが自然な気がします。

投稿 : 2021/12/29
閲覧 : 819
サンキュー:

15

ネタバレ

ひろたん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルの「翼」の意味を知った時、なんとも味わい深いと思える作品

人類初の有人ロケットをどーんと打ち上げようじゃないか!
この物語は、そんな話ではありませんでした。勘違いしていました。

この作品は、いろいろな意味で面白い作品です。
それは、メッセージの伝え方にすごくクセがあるからです。
まず、この作品は、正直、暗いです。
いろいろ原因はありますが、一番は、とても宗教臭がするからです。
しかも、比喩とかではなく直接”祈り”として前面に押し出してくるからです。
しかし、実は、これはあくまでも演出だと言うことも分かります。
伝えたいメッセージを宗教の”祈り”と言う形で代弁させようとしているのです。

この物語の伝えたい事は、人類の進化・発展への警鐘です。
しかし、それを映像で表現しようとしても、恐らくうまく伝わりません。
また、それをセリフとして視聴者に直接伝えると、ただ説教臭いだけになります。
そこで、主人公の”祈り”に、メッセージ語らせています。
こうすれば、視聴者に対するものではないので説教臭くはなりません。
しかも、言いたいことはすべて言葉にできます。一石二鳥です。

さて、その”祈り”とはどんな内容でしょうか。
それを知るには二人の登場人物のセリフを拾うのが手っ取り早いです。
ここから先、ネタバレです。
(配信って便利ですね。すぐに観たいシーンが見られます・・・)

まずは、ロケットの打ち上げ前に将軍が主人公に語ったセリフ。

{netabare}
「われわれ人類は、原始時代の地獄より抜け出し
 10万年もかかってここへたどり着いた
 しかし、ここはどうだ、根本的には何も解決されないではないか
 戦争がおき、同胞を異民族の侵略から守るため必死に戦った
 しかし、それが正義などではなく、
 太古の昔から繰り返されてきた殺戮の歴史をなぞっているだけである
 歴史は破産するまで終わらないゲームなのだ」
{/netabare}

その後、ロケットは打ちあがり、主人公は宇宙空間へ出ます。
宇宙船(衛星)から地上に向けたラジオ放送で”祈り”ます。

{netabare}
「私は人類初の宇宙飛行士です
 たった今人類は星の世界に足を踏み入れました
 海や山がそうであったように、かつて神の領域だったこの空間も
 これからは人間の活動の舞台としていつでもこれるくだらない場所となるでしょう
 地上を汚し、空を汚し、さらに新しい土地を求めて宇宙へ出ていく
 人類の領域はどこまで広がることが許されているのでしょう
 どうか、人間がここへ到達したことに感謝の祈りをささげてください
 どうか、お許しと、憐れみを
 われわれの進む先に暗闇を置かないでください
 罪深い歴史のその果てに、ゆるぎない1つの星を与えておいてください」
{/netabare}

人類は、ついに宇宙にまで進出しました。
そして、地上や空を汚したように、宇宙までも汚していくだろうと言うことです。
それは、太古の昔から人類は何も変わっていないからです。
歴史は繰り返すと言うことです。
そして、そんな歴史は、破滅するまで終わりません。
裏を返せば、人類の歴史は破滅して終わると言うことです。
しかし、それが人類の性(さが)なので、どうしようもありません。
だから、許してほしいと、憐れんでほしいと。
そして、せめて、最後、破滅しないよう居場所だけは残しておいてほしいと。
つまり、このままではそうなってしまうと言うことを裏返しに言っているのです。


この物語の最後は、清々しさを感じます。
それは、地上のごたごたから離れ、音が無い静かな宇宙空間に来たからです。
まだ人に汚されていない厳かな領域に踏み込んだなと感じさせてくれます。
まさしく神の領域です。

このとき、やっとタイトルについている「翼」の意味が分かりました。
最初は、主翼もついていないロケットなのになぜ「翼」と思っていました。
「翼」とは、神話や宗教のモチーフにもなるように特別な意味を持ちます。
この物語の「翼」とは人間の領域から神の領域へと飛翔する「力」を表しています。

ただ、「翼」もあまりにも行き過ぎると人類はイカロスのようになってしまいます。
イカロスとは、ギリシア神話に登場する人物です。
蝋で固めて作った「翼」によって自由自在に飛び回れるようになります。
そして、自分の力を過信し太陽にも到達できるという傲慢さから太陽に近づきます。
結果的には、蝋が溶けて「翼」がなくなり、墜落して死にます。
この話は、人間の傲慢さやテクノロジーを批判する神話として有名だそうです。

「翼」は、新たな領域へ飛びだす「力」を表します。
一方で、その行き過ぎた「力」は、自らの身を亡ぼすことも示唆しています。
この物語は、人類が手に入れたそんな「翼」の二面性を表していました。

結局、この物語として伝えようとしていることはSFとしては王道です。
それを宗教的な形を使って、しかも裏返しで伝えてきます。
正直クセがありすぎて万人受けする作品とは思えません。
しかし、人生で一度くらいは観ておいても損はない作品だと思いました。

投稿 : 2021/11/25
閲覧 : 274
サンキュー:

18

三毛猫メリー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

王立宇宙軍シロツグ

2021.5.7 視聴完了。

一度も宇宙に出た事がないことから
人々の嘲笑にさらされている宇宙軍。
そこに所属しているシロツグが主人公。

内容は悪くないんだけど主人公の感情が伝わってこない。
人物と声が乖離していて違和感がある。
森本さんじゃない方が良かったのではと思ってしまう。
森本さんのナレーションやラストは素晴らしかっただけに
モヤモヤします。

投稿 : 2021/05/07
閲覧 : 228
サンキュー:

11

ネタバレ

haruto さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

2回目2021.3.30

2回目2021.3.30

投稿 : 2021/03/30
閲覧 : 184
サンキュー:

1

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

リフトオフ!

中々観る機会がなかった。
シン・エヴァのお陰もあってか、トップをねらえ!と共に配信されたことを、先ずは喜びたい。

一部の熱心なSFファンが、軍事マニアを巻き込み(これは議論が分かれるところかもしれない、まあ、卵が先かニワトリが先か程度ではあるが)“オタク”へと進化を遂げたのが、正にこの70年代から80年代にかけてである。

スターウォーズが、エイリアンが、トロンが、そしてナウシカが、AKIRAが生まれるのである。
加えて、“AppleⅠ”が、スペースインベーダーが産声を上げるのもこの時期であり、まさにカンブリア大爆発の如くであった。

そんな中、夢と野心と、諸々の妄想を満載して、極東の地から打ち上げられたのが『王立宇宙軍オネアミスの翼』。

感無量である。

投稿 : 2021/03/16
閲覧 : 310
サンキュー:

16

ネタバレ

あや さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

とにかくシーケンス

後で知ったガイナックス精鋭の作品です。
ストーリーなどは別のお方に譲るとして。

とにかく発射シーケンス!
敵との交戦状態の緊迫感も盛り上げてくれる。
今は中止となったスペースシャトルより
ずっと以前のアポロ計画時代のNASAからの
情報を使ているのでしょう。エンドロールに
しっかりアメリカ航空宇宙局が入ってましたね。
描写では、作画・動画担当がヒドイ労働環境で
作ったという氷が剥がれ落ちていくシーン。
デジタルでない環境で実現したとは頭が下がります。
何度も見ちゃいますね。

設定も、1960年代の技術。当事者の話言語は
日本語ですが、文字や他国言語を全く違うモノに
してくる周到さ。
テレビの丸いブラウン管、リレー式を思わせる計算機。
技術屋の心をくすぐります!

投稿 : 2021/02/27
閲覧 : 237
サンキュー:

4

ネタバレ

芝生まじりの丘 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

泥臭く凡庸で非凡な宇宙浪漫

自分にとっては宇宙への浪漫というものを描きなおした作品。
私は宇宙開発競争の只中の世代、ユーリガガーリンの言葉に心を打ちふるわせた世代ではないので宇宙に到達することへの素朴な感動を与えてくれた点でこの作品に感謝したい。
門外漢が何か喋っても仕方ないが1950年代、まだコンピュータも赤ん坊だった時代、宇宙開発競争において、ソ連とアメリカはまさしく軍事と娯楽と人類の夢のために巨額の予算を投じて、鉄の塊に蝿だの犬だの亀だのを乗せて宇宙に送りあった。私が浅学なだけかもしれないが今日ではそのような宇宙開発も仮想現実やネットワーク、AIの進歩が世界を塗り替えていく前で影を薄くしているように見える。この映画を見ているとしかし今から60年も前に現実に宇宙への航海があったという事実を感じてしみじみしてしまった。

世界設定が特徴的で、こことは違い違わない世界を作ることに腐心しているのが認められる。通貨は棒状、スプンは三角ととにかく何かとズラしていて風景もジブリの類型のようでそこに止まらない。

一方で大枠のストーリーは現代の視点で見るならなんだか宗教勧誘アニメか何かのようである。{netabare}下心で若くて敬虔な女に近づいた自堕落な男が感化されて宇宙で戦争と人間の原罪を憂い、祈りを捧げるようになる、というストーリーはあまりにも胡散臭い。あんな女は今ならば科学信者に火あぶりにさせられるだろう。{/netabare}

投稿 : 2020/12/05
閲覧 : 189
サンキュー:

4

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ほとばしる若き情熱が魅せるアニメーションの本質

ガイナックスの精鋭達による若かりし頃の伝説。企画のオシゴトでは決して到達出来ない、ある意味熱烈な同人作品とも言えるような凄まじいまでの熱量が画面の全てを覆い尽くす。若き才能達の「スゴいアニメを創りたい」という情熱が炸裂する"アニメーション"の傑作中の傑作。

荒唐無稽なキャラクターや波乱万丈な泣けるストーリー、奇想天外な世界観など売れる為の計算など知ったことか、マーケティングなどクソ喰らえ、俺達が創る最高のアニメというものを見せてやるぜ、といった製作者達の気概が視聴した者をこれでもかと"刺し"にくる。

昨今の美麗なCGに馴れた方々でも手書きの画面の圧倒的な凄さはわかるはず。業界を知らない素人でも凄惨な現場が想像出来るレベルの圧倒的で緻密な書き込みは「え?まって、バカなの?」と呆れかえるレベル。今コレを再現しろと言われたら何かのハラスメントかコンプライアンス違反かが必要でまともな仕事としては成立しないであろう。

製作者達の想いを背負って、主人公もまた念願の場所へ到達する。この主人公に1番感情移入していたのは紛れもなく製作者達であろう。

伏線とか設定とか難しいことは考えなくていい。
こう言う意味なのかと正解を探さなくていい。
ただモニターを見て「コレスゲェ、マジスゲェ」と無邪気に興奮して楽しめばいいのである。

アニメーションとは本来そういうものでもあったのではないだろうか。

投稿 : 2020/05/30
閲覧 : 313
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

庵野秀明、貞本義行、坂本龍一、藤原カムイ、山賀博之、、、

[文量→特盛り・内容→考察系]

【総括】
1987年にガイナックスが初めて制作したアニメ。SFアニメ映画で、2時間ほどの作品。

とにかく制作陣が豪華。

レビュタイのメンツの代表作を並べると、

監督 山賀博之(ピアノの森)
脚本 山賀博之(0080ポケットの中の戦争)
音楽 坂本龍一(戦場のメリークリスマス)
キャラデザ 貞本義行(エヴァンゲリオン)
作画監督 庵野秀明(エヴァンゲリオン)
デザイン 藤原カムイ(ロトの紋章)

他にも、

プロデューサー 山科誠(バンダイ 社長)
企画 岡田斗司夫(トップをねらえ! 原作)
助監督 樋口真嗣(ひそねとまそたん 監督)
助監督 増尾昭一(ブレイブストーリー 作画監督)
作画監督 飯田史雄(宇宙戦艦ヤマト2199 作画監督)
作画監督 森山雄治(うる星やつら 作画監督)
美術監督 小倉宏昌(ストライクウィッチーズ 美術)
脚本協力 大野木寛(創聖のアクエリオン 構成)

など、豪華なメンバー。

声優陣でいくと、

森本レオ(俳優・ナレーション)
弥生みつき(逆襲のシャア チェーン・アギ)
曽我部和恭(破裏拳ポリマー 鎧武士)
内田稔(俳優・吹き替え)
大塚周夫(ゲゲゲの鬼太郎 ネズミ男)

特に作画が評価されていて、同期(1987年)のテレビアニメでいくと、「シティーハンター」や「きまぐれ☆オレンジロード」、映画でいけば「ルパン三世 風魔一族の陰謀」「ドラえもん のび太と竜の騎士」
なんかと一緒。当時の中では、神作画と言えるでしょう(今見ても、わりと度肝を抜かれます)。

アニメ自体が面白いかは、それぞれの見方があるでしょうが、アニメ史に残る作品として、1度は観ておくのも良いと思います。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まず、観た感想としては、「こりゃ売れんわな(苦笑)」というもの。

凄い作品だというのは、誰でも感じる。でも、終始暗く、静かで、難解。ストーリーを重視する見方をする自分としては、正直、退屈だった。3回、寝落ちをした。

総製作費8億円に対し、配給収入は3億4700万円に終わったのも頷ける(ただし、ビデオなどの売り上げがよく、15年をかけて、総製作費を回収)。

でも、この作品には、大きな価値があると思う。特に、今の若い人にオススメしたい1本である。

私の感想を書く前に、まずは、当時の巨匠達がどう評価しているか(以下、Wikiから引用)。

シド・ミードさんやマイケル・ビーンさんらは{netabare} 「素晴らしい映像美」を高く評価した。{/netabare}

宮崎駿さんは、{netabare}金のない無名の若者たちが集団作業で作る姿勢に好感を持って応援し、完成した作品にもある程度の評価をしているが、劇中のロケット打ち上げのシーンで将軍が簡単に打ち上げを諦めたことや、主人公以外の努力してきた年配者を描かないことを批判。{/netabare}

安彦良和さんは、{netabare}「全然素晴らしいとは思わない。何のメッセージもない。ただ映像は素晴らしい。誰がやったんだこんなとんでもない作画。そういうことをやって何を言いたいんだっつったら、地球は青かったって言うんですよ。それガガーリンだろ、50年代だろ、ふざけんな(笑)。青いの当たり前じゃない、みんな知ってんだよ。それが物凄い気持ち悪かったんですよね。こんなに無意味なもの、これだけのセンスと技術力を駆使して表現しちゃうこいつら何なの?って」と、厳しい言葉を交えつつも評価している。{/netabare}

押井守さんは、{netabare}「本格的な異世界ファンタジーをちゃんとやりきれたフィルムなんて数えるほどしかない」と述べ、アニメでの例として『風の谷のナウシカ』とともに本作を挙げている。{/netabare}

これらの指摘は、全部正しいような気がする。

私はこの作品を観て、「ただ世界を描きたかっただけ」だと思った。

この作品のストーリーは、「やる気のなかった主人公が、宇宙船を作って、宇宙に行く」というだけ。そして、その「宇宙に行く」ということすら、「何のために」ということが欠けている。きっかけは女のためだったし、宗教や哲学的なことが絡んでくるが、深くは語らない。

この作品を読み解く前提は、「宇宙に行く」=「アニメを作る」だと思う。

本作の世界観の中で、有人宇宙飛行に対し、即物的なメリットは示されない。人工衛星などはすでに実用化され、その利益を得てはいるが、有人である必要はない。ただの浪漫、趣味、道楽であると言っても良い。

アニメというものも、そういうものだと思う。別に今すぐなくなったって、世界はちゃんと回っていく。

そういう「無駄なもの」に、命を懸けて、全ての時間と情熱を傾ける、価値を求めるのが、主人公のシロツグであり、庵野秀明さんをはじめとした、ガイナックスの面々なのだろう(シロツグやその仲間、ガイナックスの面々はほとんど、20代)。

つまり、極度の厨二病で、極限のオタク。

現に、ロケット打ち上げ段階で敵に攻め込まれ、「命」か「打ち上げ(宇宙)」かの選択を迫られた時、年寄り(53歳)のカイデン将軍は、こう言う。

「やむを得んだろう。悔しいのはワシも一緒だ。今度こそは上手くいくと思ったんだがな。仕方がない、引きあげよう。くだらんことだ。命を懸けてまでやって割りが合うようなもんではない。諦めよう。」

それに対し、シロツグはこう返す。

「ちょっと待ってくれ。俺はやめないぞ。なぁにがくだらないことだよ。ここでやめたら、俺達なんだ? ただのバカじゃないか。ここまで作ったものを、全部捨てちまうつもりかよ? 今日の今日までやってきたことだぞ? くだらないなんて悲しいこと言うなよ、立派だよ。みんな歴史の教科書に載るくらい立派だよ。俺、まだやるぞ! 死んでも、上がってみせる! 嫌になった奴は帰れよ! 俺は、まだやるんだ! 充分、立派に元気にやるんだ! 応答しろ!」

このシロツグの演説中、うつむいていた老人達は顔を上げる。演説直後、若者で現場に立つものは、「電圧いける!」「油圧充分!」「ポンプ、やれる!」と、「自分の判断で」打ち上げを強行する。それにつられ、老人達も動き始める。そして、カイデン将軍は「やってみるか」と、心を動かす。

この場面は、あからさまに「(アニメ界における)若者と大人達」が意識され、自分達若者がアニメ界をリードしていくというガイナックスの意気込みが感じられる。と同時に、上の世代を否定する、挑戦状でもある(ちなみに、宮崎駿さんが「主人公以外の努力してきた年配者を描いていない」と強く批判した場面でもある。ちなみに、唯一、努力した年配者であるグノォム博士は、早々と無意味に死ぬ)。

そして、ロケットは宇宙に飛び立つ。

この作品には、「意味のないもの」がたくさん描かれているが、私には、ガイナックスの面々が「描きたいものを、ただ描いているだけ」に思えた。写実主義的であると言っても良い。

数えきれない墓標。煩雑で猥雑な街並み。宗教にどっぷり漬かる少女。過去の打ち上げを失敗を嘲笑う若者。美しい雲の上の世界や、星空。仰々しい儀式。やたらとリアルに揺れる、乳首丸出しのおっぱい。戦車や戦闘機といった戦争の道具。

それら全てが生きる上で必要不可欠かと問われれば、そうでもない。世界は実に無駄に溢れている。

押井守さんは本作を「本格的な異世界ファンタジーをやりきった」と評価している。

それは多分、世界にあふれる無駄なものを、正しく描写しているからだ。例えば、ポーカー風だが謎のカードゲームに興じたり、本が縦開きだったり、カメラのフラッシュがおでこに付いてたり。そんな細かいことろまで、「異世界」なのだ。ストーリーにはなんの貢献もしない、無駄な部分にまでこだわる、狂気。

その「無駄なもの」の極致である、「有人宇宙船」が宇宙に飛び出す瞬間、敵も味方も全員がその姿に見惚れ、戦いを止めた。たとえ一瞬だとしても。

宇宙船が離陸する時の描写なんて、あれを手描きで作ってるんだから、狂気以外の何者でもない。完全に自己満足の世界だ。

最後に、シロツグは宇宙で述べる。

「地上でこの放送を聞いている人、いますか。私は、人類初の宇宙飛行士です。たった今、人間は初めて星の世界へ足を踏み入れました。海や山がそうだったように、かつて神の領域だったこの空間も、これからは人間の活動の舞台としていつでも来れる、くだらない場所になるでしょう。地上を汚し、空を汚し、さらに、新しい土地を求めて宇宙に出ていく。人類の領域は、どこまで広がることが許されているのでしょうか。どうか、この放送を聞いている人、お願いです。どのような方法でも、かまいません。人間がここに到達したことに、感謝の祈りを捧げて下さい。どうか、御許しと、憐れみを。我々の進む先に暗闇を置かないで下さい。罪深い歴史のその先に、揺るぎない、1つの星を与えて下さい。」

このあと、これまでの地球の歴史、人類の破壊と発展が一気に描かれる。

数多ある工業技術や科学技術。芸術作品なんて最たるものだが、人は、なんの役にたつか分からんものを作っていても、それが誰かの心を動かし、人類は歴史を紡いできた。

「宇宙飛行=アニメ制作」とした時、この作品、特にラストシーンは、「無駄なモノを作っている自分達は、無駄じゃない」という物凄い自己愛、自己憐憫に溢れている。

実にオナニー的である。

こういう作品は(絵でも音楽でも映画でも)、大衆にはウケない。売れない。

私自身、大衆的な感性の持ち主なので、シンプルに楽しめなかった。だから、☆は3止まり。

でも、芸術とは元来、自己愛に満ち、自己憐憫的でエゴイスティックなものだと思っているから、彼等の創りたかったものは、コレで良いのだと思う。そして、後世に残っていくモノって、そういうモノであることが多い。

何を感じるか、あるいは何も感じないかは、受け手の自由。何を作るかは、作り手の自由。

安彦良和さんの皮肉混じりの評価には、ある種の侮蔑と羨望があるように思う。

私はこの作品を楽しめなかったが、1アニメファンとして、この作品に出会えたことは感謝したい。

あと、「やっぱりオッパイにこだわりがあった」。

と軽く韻を踏んで、この映画くらい長くて退屈なレビューを終わりにしよう(最後の感想が、それ?)w
{/netabare}

投稿 : 2020/02/04
閲覧 : 558
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28

ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

王立宇宙軍オネアミスの翼 レビュー

週末にみて平日ずっと悶々と作品の感想を考えてしまうほど、この作品は衝撃的でした。

物語の感想に入っていきましょう。完全に物語を考えるネタバレレビューですのでご注意ください。

最初のモノローグのシーン、ここにテーマがつまっています。
というのもモノローグ内のシロツグ少年は、水軍パイロット(空軍)になりたかったのです。それは成績によって叶わないことを理解し、(人類は宇宙に到達していないものの存在する)王立宇宙軍に仕方なく入ることにしました。
作品を通してこのモノローグを再考すると、この作品の物語に「妥協」というテーマを感じ取りました。理想と現実、妥協をする人間、夢を諦めない人間、妥協という言葉がない人間、自分の理想に妥協を許さない人間。様々な出会いがシロツグにあって、妥協を繰り返してきたシロツグを変えていきます。

物語の中で変わっていくのはシロツグであり、シロツグの変化させた出会いの中でも大きな存在は、意中の女性、リイクニ・ノンデライコです。
シロツグはリイクニに「みんな妥協して生きている、君も衝突を避けるなら妥協して生きれば良い」とこんな感じのニュアンスの言葉を投げかけます。
それに対してリイクニは悲しそうは顔でシロツグを見た後、話題をそらそうとします。
それは、リイクニがシロツグに対して自分の理解者であるということを感じていたことを、そうではないということを思い知らされたからなのか、単純にシロツグの妥協した生き方が悲しく見えたからなのか、考えがいのある場面です。

リイクニは神の教えを強く守っていたり、祖母の家を守る強い意志を持った女性であることで、周囲と衝突することがあったために、妥協して生きれば?というシロツグの軽い発言をしてしまう流れなのですが、
彼女が妥協しなかった結果、彼女の身に起こる不幸(都市開発の為に家を無理やり取り壊される)に、シロツグは様々なことを考えるようになるのです。

その中でも人間の歴史、とりわけ戦争による火の歴史について、リイクニやカイデンの話を聞いて、シロツグは何かを感じ取っていきます。
リイクニの「宇宙から見たら、町の光も、戦争の光も同じようにみえるのかしら」という、人間の営みの光を肯定するのと同時に、おぞましい行為と考える戦争の光と見分けが付かなくなってしまうことへの悲しみがつまった言葉が、私の頭から離れません。

リイクニが信仰している神の教えは、神は人間の罪のすべてを知っており、人間は生まれながらにして罪を背負っている、というものです。なぜ私が罪を背負っているのか、そんな事を思わせる教えです。
町の中で聞けば、耳障りな言葉でしょう。ですがそれが貧富の差と考えるとしたら?
ロケット開発をできる人間がいれば、その周りで餓えている人間もいる。その差が果たして悪であるのか、シロツグのように、そんなにその差が気になるならくれてやると、金を物乞いにばら撒けば良いのか。人は生まれながらに貧富があり、それを悪として、それを埋めようとしないのも悪か、そういったことを、妥協して生きてきたシロツグに投げかけるのです。折り合いの付かない問題、妥協で解決できない問題に、シロツグはいらつき、金を物乞いに投げ与え、自分を縛るロケット開発から抜け出すようにリイクニの家に行く。
そこでシロツグがリイクニに行なった行為は、そういった一連の流れにあるのでしょうね。

終盤のロケット打ち上げで、宇宙軍のメンバーが命と打ち上げを天秤にかけ、命を選んだ後に、シロツグが1人「俺はやるぞ!ここまで来てやらなかったら俺たちは本当に馬鹿じゃないか」と憤るのです。
何に対しても妥協で合わせる事を怒らないことを選んできた、シロツグが怒ることに意味を感じます。
彼は自分の命を引き換えにしてでも、あの時妥協したくなかった。その時に率直に感じた、シロツグの男の意地のような感情に胸が熱くなりました。
夢を追い続けてきたが命とは引き換えにできないと諦めかけた宇宙軍の将軍カイデンをも奮起させた、シロツグの憤り、シロツグの変化に気付いた時、ああ、妥協し続けてきた男が、最後は腹を決めて事を動かしたんだという、あの感動の余韻が今でも鮮やかに感じられます。

そして、宇宙に達した後にシロツグは、誰か聞いているかわからないラジオを宇宙から流します。あのときのシロツグの言葉は、リイクニの家が開発によって壊されたこと、シロツグが命を狙われて刺客の命を奪ったこと、町の営みの光と戦争の光が混在する人の歴史を感じた事などの経験から、人間の業を認めつつも人の営みを肯定し、ただ静かに、人が帰ることができる家があることを願う祈りを捧げたことに、私は深くシロツグの祈りを肯定していたと思います。

物語のまとめとしては、妥協して生きてきたシロツグという主人公が、妥協をせずに様々な理想を追い求める人間を見上げながら生きてきた人間が、最後はロケットのように、爆発的な推進力ではるか彼方へ飛んでいった、とてもとても人の成長を描いた作品だったなと、拙いですが締めさせて頂きます。

ここからは映像や演出面の感想。

シロツグの声が森本レオってところが衝撃ですよね。けだるげな感じも、女の子に現を抜かす時も、後半の感情のこもった演技も、どれも自然体な感じがに馴染んでいて、衝撃を受けるんです。

空軍の戦闘機のシーンやロケット打ち上げやバイクで走り抜けるシーンはさすがGAINAXという感じ。戦闘機の細かい動作もすばらしいし、バイクと列車が併走する疾走間もたまらないです。
ロケット打ち上げシーンに関しては、これは物語から影響された感想でもありますが、あれだけ戦争をしていた兵士達が、ロケットを見上げる。この時に、戦争とあのロケット開発が全く対照的な存在であるような、そんな印象すら覚えましたね。

投稿 : 2019/05/08
閲覧 : 317
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25

ZZZxq38369 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

お気に入り。

投稿 : 2019/05/05
閲覧 : 209
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0

ネタバレ

tinzei さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

予想したのとは違うけどそれなりに面白かった

結構壮大な話。


飛行機乗りになりたかったシロツグは自分成績ではパイロットにはなれないと悟り、何もしない軍隊と言われる宇宙軍に入る、そのまま宇宙軍将校となりそこで自堕落な生活を送っていた、だがある日、人々に啓蒙している一人の少女に会いシロツグは変わっていく。


最初題名に『軍』ってあるから戦争物だと思っていたら人間が宇宙に飛べるまでの過程を描いた作品だった。

そなりに良かった、ストーリーは面白いし、ロケット描写も年代からは考えられないぐらいしっかりしてるし、殺し屋から逃げる時の街並みなんかもしっかり作りこまれてて良かった、まあ気に入らないのは主人公の森本レオさんの声ぐらい、味があって良い声なんだけど、ナレーションの時の印象が強すぎてキャラと合わないんだよなぁ・・・・


年代が違い過ぎるけど、若干『風立ちぬ』と似たものを感じた、『風立ちぬ』は設計士でこっちはパイロットだけど、主人公視点で物語って尚且つキャラが達観してるとことかそっくり、まあ主人公の声質が似てるってのもあるけど(笑)
例のシーンさえなければジブリでやってもよかったんじゃない??

投稿 : 2019/04/27
閲覧 : 258
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1

つぼ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 2.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

名作に成れなかった時代の徒花

○初見から四半世紀以上

初めて観たのは小遣い溜めて借りたレンタルビデオだったか

○物語

序盤は何とも気恥ずかしさが出るくらい当時の世相を反映したつくりになっている、あれもこれも当時流行ったモノだ、照れくさいがイチイチ甦るね、

※兵器やロケット等外見は宮崎譲りの庵野色でファンタジーなんだが、内側はガチリアル(現物資料通り)ってがの面白い

ただ、当時つぼ少年が観た感想と現在のボーボーの中年男つぼが観た感想がほぼ同じなのはいただけない、物語のテーマの密度が低いのだ、それは視聴後の心の高揚がない事につながる、

当時も今も同じ予備知識で恐縮なのだが(事実調べモノせずにこのレビューは書いてる)

○べらぼうな制作費

○興行的にオオコケ

くらいは知っている、

名作でないのは上記で示した通りだ、

なのにたまに観ちゃうんですよね、


○物語の源泉

若者による学園祭やサークルのノリから始めた遊びのようなモノ、金や多くの人材が集まりだしたが所詮遊びは遊び、科学者による宇宙へのロマン云々は自分の夢を満たす為に国家に詭弁を吐いている、これ等と全く同じ、宇宙を目指すという点も、

「ロマンと金と若さとデタラメなやる気が、そこにはあった」


○バブル期の功罪の功と罪2つの面を持つ作品


時代や制作背景を知って、今の若者が、

「スゲー馬鹿じゃん!!」って言って貰えたら少し嬉しい、そんな作品(笑)






○余談

森本レオ、めっちゃ若い(笑)

投稿 : 2019/01/09
閲覧 : 397
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11

ニワカオヤジ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 2.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

リアルタイムで見ました

ストーリーは王道ですが、どうでも良いようなところまでの設定が細かくて、当時はすげー斬新だいう印象でした。

声優以外の人が主人公の声を充てるのも、同年の宮崎駿はラピュタだったので初めてでした。そして森本レオの声と演技がどう考えても合ってなくて、やっぱ声優ってすげーと思ってました(笑)

投稿 : 2018/02/02
閲覧 : 353
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12

ぱくちぃ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

かなり面白い

友人から教えてもらい観ました。

かなり面白いと思いましたが、ちょっとだけ微妙だと思った点もありました。

まず微妙だと思った点から書きたいと思います。
自分の考察力が足りないのかもしれませんが、映画の始めの方で自堕落な主人公がやる気を出すシーンがあり、少し突拍子な感じがしました。このシーンの他にも、登場人物の行動に対しての理由が共感し辛い場面がちょくちょくありました。(まぁほとんど話自体に引き込まれて気になりませんが)

良かった点は沢山あります。
まずは、劇中の設定についてです。舞台は平行世界の話なのですが、その世界の風俗や習慣の設定がかなり深く、そして細かく練られていて、その習慣が現実の我々が住む世界のものと全く違うものであるのにも関わらず、魅力的なリアリティを出していました。
次に作画です。特に最後の打ち上げシーンは圧巻でした。まぁでもこれは他の人が沢山書いているでしょうからそちらを見て下さい。

以下蛇足です。

そして、これは自分の個人的にとても好きな場面なのですが、最後の人類の進歩(?)的な所がとっても好きすぎてやばいです(語彙力)。人類の科学進歩は戦争によってもたらされた血塗られたものであり、その血塗られたものによって作られたロケットから見た地球は(しかしその地上では今日も殺戮が繰り返され美しさとは無縁な、悲劇が繰り返される地獄であるのにも関わらず)残酷な美しさをたたえている。ということが伝わってきました。自分は、この人類の愚かさと、対照的な地球の美しさ、科学技術を戦争目的ではなく使って欲しいというメッセージを感じました。自分の偏見ですが、このことを映像化したいためだけにこの作品は作られたのではないでしょうか。

投稿 : 2017/11/18
閲覧 : 293
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5

クロシバ710 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 1.0 作画 : 4.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

美大の卒展のような作品

一言で言えば、製作者たちが、身内だけで楽しんだ
一人よがりな作品。

作品の90%を、宇宙ロケットのデザインやメカニックを、
忠実に描写することに注ぎこみ、
物語や、登場人物の背景をおろそかにした、駄作。

日本のアニメ界やアニメ・ファンの間には、
たとえ、ストーリーのない作品でも、
崩落していくビルのコンクリートのかけらが1つ1つ丁寧に描かれていたり、
飛行機のエンジンの部品が細かく描写されているだけで、
高い評価になる、そんな土壌があるのではないか。
ふと、そんな事を考えた。

この作品の、細い物語の糸、
主人公が彼女によって成長させられること、
プロメテウスの火のような話、
2つの国の間の、戦争と貧困、
どうして、それらを繋げて大きな物語の流れを構築しなかったのだろう?

庵野さんが関わった作品なので、興味深く観賞したけど、
彼も若い頃はこの程度だったか、と少し安心した。

または、周りのメカニック・マニアの勢力が強すぎて、
彼のしたい事が出来なかったのかも。

投稿 : 2017/11/16
閲覧 : 253
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3

Maskwell さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 2.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

森本レオのこんな熱い声が聞けるとは・・・

ガイナックス最初期の作品。
庵野の美麗な作画と真っ直ぐなストリート必見。

主人公のCVが森本レオさんだが、こんなに熱を帯びたキャラを演じるとは。

投稿 : 2017/11/07
閲覧 : 342
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1

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

センスと技術力を駆使して表現された作品(※三十年前です)

公開されたのが1987年。三十年前の作品。
レンタルであるのかな?と探したら普通に見つかりました。
(。-∀-)ホッ

さて、冒頭から十数分もしない内に分かりました。
あ、これ好き♥♥
(//∇//)ポッ

プラネテスとかアキラとかを彷彿とさせる作画に世界観。本当に一昔前のこの感じ、大好きです
(≧∇≦)/ウキャキャ

物語は「失敗ばかり」「なにもしない軍隊」と揶揄される王立宇宙軍が本気で宇宙を目指すと、ざっくり言うとそんな感じですね。
σ(-ω-*)フム

王立宇宙軍なんて勿論架空のものです。
「王立宇宙軍に如何ほどの大義名分があろうとも、それは無意味である。敢えて言おう、カスであると!」
くらいに落第軍隊として見下されているわけですね。

この作品は主人公のシロツグが精神的に成長していく物語。
主人公の声を担当しているのが森本レオさんなんです。癒されるような、覇気のないような、何とも言えないヴォイス。森本レオさんの声だけで世界観が形成されている感じもします。いや、他の声優さんも皆上手なので聞き入る事が出来るんですね。

他国との戦争を繰り返す閉塞された世界で貧困格差は広がり、世界は病んでいます。国外に目を向ける事は出来ても地球の外には目を向ける事が出来ない。今のアニメであれば、宇宙どころか、過去や未来、異世界なんかに行ってますし、宇宙なんて近所のスーパーくらいに設定的には身近になってしまいました。
ラストのロケット打ち上げのシーンは結構圧巻なんですけどね。
所々に散りばめられたギャグは今と違って、シュールとでも言いましょうか。それぞれのキャラを立てている中での只のやり取りなので狙っている感はあまりありませんし、ちょっと古い感じもしますが、はい、これもかなり好みですね。←感性が若くないのかな?

今のCGを駆使した映像というのも確かに美麗で魅入っちゃいますが、この作品の作画も古き良き映像美。寧ろこの感じが名作感を醸し出しているように思えます。

メッセージ性はあまりないかもですね。でも物語性はしっかりしています。この世界観も相俟ってなかなかに飽きさせない。

まさかこんな作品が観れるとは、勧めて頂いたkororinさんに感謝です。

投稿 : 2017/04/13
閲覧 : 234

チョビ0314 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

派手さは無いが、それが良い。

かなり昔の作品ですが、今見てもいまだにスゴいと感じてます。
それまでのアニメ然とした絵柄ではなく、徹底的なリアリティを含ませながらSF感の残るキャラクターやメカニカルデザイン。
坂本龍一の独特な音楽。
素晴らしい作画と、それを活かす演出。
色々な歯車が綺麗に噛み合った名作です。

クライマックスの打ち上げシーンの素晴らしさも良いけど、個人的には主人公を含めた登場人物達の心境の変化を推してみたいです。
立場や周りの状況よって、それぞれが細かな変化を遂げて行きますし、また変わらない部分もありますから、見直した時に「目線、仕草、背景の色合い、カメラの角度」等の色々な発見も楽しめると思いますよ。

日本のアニメーションが世界を唸らせた歴史的作品ですし、まだご覧になっていない方に是非見て欲しい作品です。

投稿 : 2017/03/28
閲覧 : 254
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10

ネタバレ

k-papa さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

宇宙船の発射シーンが圧巻です。

オリジナルアニメーション。

ガイナックス創世の作品であるこのアニメーションだが、
当時20代そこそこのスタッフが丁寧に作った驚異的な金字塔である。
メカはもちろん貨幣までこだわった作りは今でも超逸品です。
しかも一番面倒くさい戦争物で兵器が動く様も凄い。
そして最後に控える宇宙船の発射場面は芸術品です。

しかし、内容は万人向けとは言えないものなので、
これは興行的に失敗しますわね。

ともあれ、若いスタッフたちがとんでもないアニメーションを作ったことは、それからのジャパニメーションの発展に貢献していると思います。

投稿 : 2017/03/08
閲覧 : 230
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5

ネタバレ

masasan さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アニメ創世記作品?昭和のアニメ。

スタジオジブリをのぞいて、このころ、1987年当時は、アニメは完全に子供の趣味の延長でした。(ジブリの作品でさえ、ディズニーアニメと同等、子供の世界と思われていいたふしもある。)それを払拭するのに十分なインパクトがあった。でも当時、友人に「すごいアニメだっ!」とふれ回ったたら、かなり鼻白まれました。当時21歳でしたが「まだ漫画見てるの。」みたいな雰囲気(笑)。

原作がないというか、完全に一から作ったことも恐れ入る。その後のアニメは、原作がないとなかなか作品化されなかったことを考えると、どれだけ時間とお金をかけて作ったかのが、よくわかる作品です。細かい設定(特に小物)にこだわってます。お金(硬貨)は、よく考えたというかこのようなお金はどこかの国にある?発想がすごいなと思います。
(しかし、お金をかけすぎて興行成績が散々だったらしいですが。)

褒めてばかりいると今ひとつなので、いくつか問題点。打ち上げシーン・爆発シーン・戦闘シーンの映像は、実写として今ではYOU TUBEで簡単に見つけられるものばかりです。ほとんどそのまま、アニメ化しただけのものも多いです。戦争マニアだった自分は、ああこれはここからパクったなとすぐに気がつきました。でも震電モドキの離陸シーンは好きです。(余談ですが、雲の描き方はスカイ・クロラと比べるとアニメの進化がよくわかる。)

それでも最後の映像は「おお!」今でも見ごたえがあります。それと台詞も良いですね。あの独特の言い回しは、攻殻機動隊に影響を与えたのではないかとも思ってしまいます。
「文明が戦争を生むのではない。戦争によって文明が作られたのだ。」ここから始まる会話の流れが今でも好きです。みのりんの名台詞にも負けてない!。

音楽。教授ということよりも、設定に合わせてよく考えて作っているなぁといった感じです。車の中で普通にサントラとして聞いてもなかなかです。

森本レオの声は、この後ドラマで本人がよく出てきるようになり、イメージが混同してしまいかなりまいりました。て言うか、もともと声優でしょう。あえて言うなら、これもちょっと失敗だったかも?

庵野のことはこれでファンになって、「不思議な海のナディア」「エバンゲリオン」と続いていきますが、正直方向性が自分の好みとどんどんかけ離れてしまい、かなり失望しました。でも世間の評価は全く逆なようです。

タイトルにありますが、「昭和のアニメ」です。最近はDVD、兼値でも売ってます。ぜひ一度視てください。

ところで、シロツグは無事に地球に帰還できたんでしょうか?

投稿 : 2016/10/23
閲覧 : 343
サンキュー:

6

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

GAINAX(当時)の超本気。(京アニとは別の凄さ)

『ヤマタノオロチの逆襲』(← アニメじゃなく特撮)の上映会で本作の予告編を観たときには、こんなに凄い作品になるとはまったく予想しなかった衝撃作。

あらすじを書いたら一瞬で終わるんですが、まず作画が当時で言えば鬼レベル、今観ても充分に凄い。キャラクターデザインは好みが別れるかもしれないが、「人体が動く」とか「飛行機が飛ぶ」とか「ロケットを打ち上げる」とかを手描きアニメで描いたものとしてはおそらく究極レベル。

今のアニメーターは現在の単金でこんな作画は絶対にしてくれないだろうから、それだけでも観る価値がある。ちなみに一応劇場公開作として制作された本作だが興行的には案の定、予定より公開が延期になった上に爆死したらしい。

とはいえストーリーもあらすじから想像される以上には面白いと思うし、クライマックスシーンでは何度観ても感動する。映像ソフト化されてからは好評で 劇場公開時の汚名は雪(すす)いだと思われる。

投稿 : 2016/09/21
閲覧 : 661
サンキュー:

32

ペガサス さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

情熱が突き動かす、空虚な物語

後にエヴァンゲリオンというアニメ界の金字塔を打ち立てたガイナックスが、
総力を結集して作り上げた初のオリジナル作品。

高密度の作画を駆使することでリアルな世界の構築に見事成功したが、
ここにも若いクリエイターたちの新しい表現を追求しようとする情熱が感じられる。

実写映画を凌駕する可能性を内包した80年代アニメ屈指の傑作。

投稿 : 2016/07/19
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王立宇宙軍オネアミスの翼のストーリー・あらすじ

所属が10人に満たず「失敗ばかり」「なにもしない軍隊」と揶揄され、世間に落第軍隊として見下されているオネアミス王立宇宙軍の士官・シロツグ=ラーダットは、欲望の場所でしかない歓楽街で献身的に布教活動を行う少女・リイクニ=ノンデライコとの出会いをきっかけにそれまでのその日暮らしの自堕落な生活を捨て、宇宙戦艦という名目の人類初の有人人工衛星打ち上げ計画に参加し宇宙を目指すことになる。(アニメ映画『王立宇宙軍オネアミスの翼』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
1987年3月14日
制作会社
GAINAX
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%8B%E7%AB%8B%E5%AE%87%E5%AE%99%E8%BB%8D_%E3%82%AA...

声優・キャラクター

森本レオ、弥生みつき、内田稔、飯塚昭三、村田彩、曽我部和恭、平野正人、鈴置洋孝、伊沢弘、戸谷公司、安原義人、徳光和夫

スタッフ

原案:山賀博之
監督:山賀博之、助監督:赤井孝美/樋口真嗣/増尾昭一、企画:岡田斗司夫/渡辺繁、脚本:山賀博之、作画監督・キャラクターデザイン:貞本義行、作画監督:庵野秀明/飯田史雄/森山雄治、美術監督:小倉宏昌、撮影監督:諫川弘、音響監督:田代敦巳、音楽監督:坂本龍一

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