らむず さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 5.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
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輪るピングドラムの感想・評価はどうでしたか?
らむず さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 5.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
tachikoma さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
見終わった後、考察サイトを巡るのも含め楽しめたと思う。
ただ、物語は結局よくわかんなかった。
あとイリュージョン空間部分は大好きだった。
じん さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
タイトル通り。この作品は2クールの間にいろんなものを詰め込みすぎている。と、何度も見た私からも言わせてもらう。当時に見た人の多くがこのアニメのストーリーについて意味不明だと言っていたらしい。結局このアニメは村上春樹の小説のように議論を許す内容(実際に劇中では同氏の作品が登場している)という言い方で決着がつけられた。
私なりの解釈はあるがここで披露する気はない。このレビューを見た人には自分の目で見てほしいので導入程度の説明をしておこう。
ストーリーは難しい。作画とともに暗喩で染められており、一見意味不明。私が解釈を見つけたのは勤務中だったように、見ている最中に感じ取るのは至難の業であると言っておく。なんとなく言いたいことが伝わるだけで大部分の構造は謎に包まれている。仕掛けが多すぎるパズルといえばいいのかもしれない。実際にこのアニメを面白いとして勧めるのはあまり親切ではない。タイトルに書いたように、感性に訴えるような場面もあればストーリーの大筋のヒントは中盤の場面によって論理的に導き出すことを要求される。はっきり言ってこれ、わかりにくすぎる。分からない人からしたらこのストーリーは破綻していると言わざるを得ないだろう。私の中で好きなアニメなんだけどね。
少女革命ウテナに続く監督色の強いオリジナルアニメなのだから、で済んでしまいそうである。個人的にはエヴァンゲリオンの再来みたいなものだった。実際にスタッフは関わりがあるらしい。あとは自分で調べてほしい。
作画、何度か顔が崩れたりしていた。色使いからエフェクトまで、暗喩が豊富に盛り込まれている。わかると結構面白い。このアニメは女子がメインターゲットだったのか男性キャラにしてもなかなか女々しい。なにかって、表情が。
音楽は古き良きARBの楽曲がリミックスされて多用され、独特の雰囲気を作っていた。また劇中に登場する劇団の様子もその要素の一部だ。ただサウンドトラックは少し貧弱だなあと感じる。ここにも力を入れてほしかった。
声優は最初棒だと言われていたが、役としては別に難しそうなところがあるわけでもないので私は気にならない。
この話の中で、15話は主題歌が変わり、また物語の大きな分岐点となったため、特に注目されているようだ。実際に心情描写とその暗喩、きれいな対比、社会批判といった主張がしっかりと棲み分かれており、私も度肝を抜かれた。
ここまで散々にこの作品の問題点を指摘してきたが、同時に私が好きなのも事実である。
いつもと違うアニメが見たい、という人は一度視聴してみると良いと思う。
なまふ さんの感想・評価
2.2
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 2.0
音楽 : 4.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
mototo さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
世界観、作画、キャラ、物語、曲、どれも最高。
この作品を知れてよかったです。
dbman さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
あにこれでの評価が高めだったので、あらすじをちらっと読んだくらいの情報で視聴。
物語は大変に難解なものとなっていたけれど、多くの謎が終盤にかけて次々と紐解かれていくさまは見事でした。しかしながら一度の視聴では把握できない点もあり、全貌を理解するのには再視聴するなどが必要かと思われますが、全24話あるので中々に難しい。
作風は独創的なので好みが分かれそうですが、私は好きな部類でした。登場するキャラクターの作画は序盤こそ「ぬ」と感じていましたが、ペンギンや陽毬ちゃんの可愛さ(特にエンディングのプリンセスのエロさ)もあってすぐに慣れていくことが出来ました。
また作品キャッチコピーで作中でも繰り返し放たれるセリフ「きっと何者にもなれないお前たちに告げる」「生存戦略、しましょうか!」は時間が経過すればするほど妙な魅力を感じてクセになってくる。その一方で全24話を完走するまでに退屈を感じるシーンも多々あり、特に中盤あたりは幾度も寝オチを繰り返してしまい、ウトウトした状態のまま視聴していたものだからとんでもないことに…。
{netabare}確か第16話くらいで高倉冠葉と高倉晶馬は双子じゃないの? と、その関係性がずっと気になっていたのでチラっとwikipediaの登場人物を確認、ほんのチラ見のつもりだったのに「高倉家の次男で唯一の実子」なんて超絶バレを見てしまったものだから、激しく後悔…。真砂子のセリフを借りると「嫌だわ、早く記憶を磨り潰さないと」状態でした。兄弟というには似てないし、冒頭で冠葉が陽毬にチューしていたのでなんとなくは感じていたけれど、“唯一の実子”の一文には言葉どおり目が覚めましたわw
とまあそんな自爆アクシデントもありましたが、先程のバレが作中で回収されてからの展開も含め、作品全体としては概ね楽しむことが出来たので、秀逸な一作だったと思います。頻繁に登場する「95」という数字はあの事件があった1995年という意味だったんですね。同じく都度表記される「MAWARU-PENGUINDRUM」=ペンギンドラムだったりと、いやあこれは本当に考察の余地がありすぎる。
色々記したいことはあるけれど、かなりの文章数となってしまいそうなので、最後にこのセリフ
「この脳味噌ド腐れゲロ豚ビッチ娘が!」はクソ笑ったw{/netabare}
ジャスティン さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 2.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
kolove さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
み さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 5.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
陽毬はリスカ少女に似ている
{netabare}
この物語は、ある家族(冠葉、晶馬、陽毬)の崩壊の話だと思う。
端からみれば、この家族はすでに崩壊していると言えるかもしれない。
この家族には大人がいない。両親は世間を敵にして消えた。
この3人の子供に血縁関係はない。
幼少期にそれぞれに傷を受けて、この世から消えそうになっていた。
それでも3人は、お互いに寄り添うことで何とか生きている。
しかし陽毬は難病を抱え、死の間際にいる。
冠葉と晶馬にとってこれは全く受け入れ難いことだろう。
この3人が寄り添うことで、何とか生きている存在なのだから。
陽毬の不在は、家族の崩壊であり、冠葉と晶馬にとって心の拠り所を失ってしまうことを意味する。
なので、冠葉と晶馬は純粋に陽毬への愛情から陽毬の命を救おうとしているのではなく、実は自分の存在を守るために、陽毬を救おうとしている、という側面がある。
しかし2人は、純粋に陽毬救いたいんだ、と思い込んでいるし、そうありたいと もがいている。
このような綻びが物語を通して大きなテーマになっているように思う。
そして、
この物語は、それらを1つずつ乗り越えていく話かと思いきや、
だんだん崩壊に向かっていく。
終盤で陽毬は、この家族に自分の居場所がないような感覚に囚われる。
物語を通してこの3人は本当に、ありえないくらい、お互いを想いやっている家族のように描かれている。
が、なぜか陽毬はそこで自分が透明になっていくかのような感覚を持ってしまう。
陽毬は、3人のお互いへの愛情が空回りしていて、実はお互いを無視してすれ違っている、という本質的な問題に感づいてしまう。
そこにこの家族を巡るもう一つの破綻の原因を、サネトシの促しによって陽毬は気づいてしまう。
陽毬は晶馬を恋しており、晶馬はそれには答えられない。
冠葉は陽毬を恋しており、陽毬はそれには答えられない。
という、三角関係。
ペンギン帽子をかぶった陽毬は、別の人格に乗っ取られた、というように描かれているが、
見方を変えると、陽毬の秘められたもう一つの人格、家族をつなぎとめるために演じているいい子ちゃんな自分の反動、という風にもみることができる。
ペンギン帽子の陽毬は、2人に無理難題を迫る。
晶馬は早々に不満を漏らし、理不尽を正そうとする。だけどそれでは陽毬は救えない。なので脱落する。
冠葉は陽毬のために何でもしてやろうとする、しかし冠葉は常に「してやろうと」するだけで、冠葉の愛は悪く言えば自分の都合のいい押し付けの愛になってしまう。
陽毬が冠葉に近づくとなぜか裸になる。たぶん冠葉にとっての陽毬は性愛の対象として見てしまう、ということを表していると思う。
このシーンは実に悲劇的である。
裸の陽毬を前にして冠葉はなす術なく膝をつく。
家族としての愛情を求められる陽毬に対してどうしても女として見てしまうこと、
自分の恋心は陽毬に受け入れられないこと。
そして自分の愛の示し方、「なんでも俺がやってやる」というような愛(サソリの炎とは、このような愛の形を言っているのではないかと思う)では、陽毬を救えないこと。
で、やはり俺ではダメなんだ、という絶望的な嘆きになる。
これに対する陽毬は冷たい視線のまま、だけれど抱擁している。
ここに陽毬の悲劇があるように思う。
陽毬の恋は晶馬には受け入れられない。なので冠葉の受け入れられない(自分に対する)恋の辛さが痛いほどわかる。
この三角関係が、
3人のお互いを非常に想いやっているはずの家族の崩壊の大きな要因になっているのだと思う。
そして、お互いの愛がなぜか、お互いを苦しめることになっている。
冠葉は陽毬のために何でする(ただし自分一人を犠牲にして)。
しかし他人を犠牲にするような方法で陽毬を救ったとして、陽毬は幸せにはなれない。陽毬はそういうことを望んでいるわけではなない。冠葉の愛は自分勝手な愛に向かっていく。
陽毬は冠葉を救うために、自分の命を投げ出すと決意する。
しかし陽毬が死ぬ、ということは冠葉にって自身の死より苦しい仕打ちになるだろう。陽毬の献身的な愛もまた、自分勝手な愛情に向かってしまう。
晶馬に関しては、ひたすら受動的である。そして自分によって誰かが傷つくことを非常に恐れている。苹果を避けようとしたり、陽毬をおじさんの家に行かせようとしたり。冠葉と同じように陽毬を想っている(家族愛として)が、人が傷を負うことを恐るために、何も救えない愛でしかない。
つまり、
この家族の崩壊の原因は、
呪いをかけられたから、親が犯罪者だから、冠葉が親と同じ犯罪を犯そうとしているから、サネトシの思惑の犠牲になって、ということは本質的な問題ではなく、
3人のそれぞれの愛が、3人を崩壊させていく、
という愛の残酷な皮肉、なのであり、これが物語の大きなテーマになっているんだと思う。
サネトシという存在は、そのような愛の側面に絶望した人間。
サネトシが3人を破滅させている、というよりは、
このような、愛が破滅に向かう摂理について、モモカに証明しようとし、
モモカは逆の形で、愛が破滅を救えるということを証明しようとして苹果に日記を託した
という風に見えます。
ピングドラムを見つけて運命を変える
というのはこのような愛のための崩壊を救う「何か」を見つけ出せ、ということだと思う。
最終話
晶馬はペンギン帽子に「冠葉と晶馬で運命を変えろ」と言われます。
冠葉を妄信から救え、とか、事件を防げ、ではなく、
これから対峙しないといけないはずの「冠葉と一緒に」です。
晶馬はこの時点でまだ何をすればいいのかわからなかったはずです。
冠葉と対峙して晶馬が言ったことは「陽毬を返せ」であり、
それに冠葉が答えた言葉は「お前には陽毬を救えない」です。
到底2人で何か救えそうにありません。
そして、陽毬は死んだまま(自分を消滅させることで冠葉を救おうとしている)、
これもまた2人を救えそうにありません。
この時点で3人の家族は完全に崩壊に向かっています。
サネトシはモモカに「破滅を見せてあげる」と言います。
そこに苹果が現れます。
苹果はその前に「陽毬の命を救う」というセリフのもと、この3人の元に駆けつけます。
でもたぶん、苹果が救おうとしたのは陽毬の命ではなく、想い合うことで破滅しようとしている3人の運命であり、晶馬の心を救おうとしたのだと思います。
なので、そのために自分が燃えても構わない、という愛を示せたのでしょう。
苹果の愛を示されたことで、晶馬は冠葉と対立ではなく向き合おうとすることができます。
晶馬が冠葉と向き合おうとしたことで、陽毬が単なる自己献身ではなく、冠葉に愛情を示そうと立ち上がることができます。
ここに1話でペンギン帽子が言った「ピングドラムは苹果が持っている」の伏線が回収された、と見ます。
ピングドラムは晶馬の心から出てきたように描かれていますが、それは苹果の愛をもって初めて見出せたもの、なのでしょう。
陽毬は傷だらけになりなが冠葉の元に進みます。
その際に自分が家族でいることで、実は苦しんでいたことを告白します。
してもらってばかりで「そんなことを言う資格はない」と、いい子ちゃんで通していた、自分の殻を破って、本音で向き合おうとして はじめて冠葉の心までたどり着くことができた、んだろうと思います。
ここでもやはり陽毬は裸になります。冠葉はまだ苦しんだままです。
そして晶馬も、やり方の違う冠葉への反発、自分の血縁によって冠葉や陽毬を苦しめたくない、という愛への消極的な姿勢を捨てて、冠葉に歩み寄ります。
そうしてやっとピングドラムが生まれる。
3人はお互いを「自分の都合」という色眼鏡でみることをやめ、本音で寄り添える本当の愛を持てた。
自分の苦しみを相手にも分け与える覚悟ができたため、本当の彼らを直視できるようになった。
というところに運命の乗り換えが起きた。救いが生まれた、ということだと思う。
晶馬がピングドラムを陽毬に渡す時、陽毬はやはり裸だけど、幼児の姿になっています。
これは晶馬にとっての陽毬があくまで「妹」である、
また陽毬は「妹」としての晶馬の愛情を、恋の苦しみを超えて心から受け取れた、ということを示していると思います。
その後晶馬は燃え尽きてしまおうとしていた、苹果に「愛してる」という言うことで苹果を救います。
苹果はまったく見返りを期待しない愛を自ら選びました。
しかし、どんなに純粋に愛を持っても、まったっく見返りがない、ということは自身が燃え尽きてしまう、ということを表していると思います。
これは、冠葉が見返りのない愛を陽毬に注ぎ消耗していくのに似ています。冠葉は見返りがない愛ために、燃え尽き、どんどん自分勝手な愛に変質していったのでしょう。
晶馬の「愛してる」には、もう一つ意味があるように思います。
それは、陽毬の前ではっきり口にすること、陽毬の恋心を傷つける恐れをちゃんと乗り越えた、ということが込められているように思います。
晶馬の愛の過ちというのが少しわかりにくいのですが、
冠葉が押し付けてでも「してあげる」愛が実は相手を傷つける、というところの対照的なものであり、自分の愛が人を傷つけることを恐るあまり、何物も救えない、というところにあるのかな、と思います。
えーっと、
次に、サネトシが冠葉に「お前たちは呪われている、いずれまた破滅するだろう」みたいな捨て台詞を吐きます。
この「呪い」は「愛」のことだと思います。「愛」というものは今は大丈夫でもいずれ破滅をもたらす「呪い」なのだ、とサネトシは言いたいのだろう。
遡りますが、苹果が運命を変えようと電車に乗り込む前に、苹果はいろんな人から想いを託されています(小さなピングドラムとでもいうべきか)
ひとつは、モモカからの日記
ひとつは、ユリから。ユリはタブキに救われました。タブキは陽毬と冠葉に(ゴンドラの出来事で)救われました。それが回り回って苹果に託されています。
またもう一つ、ダブルHから陽毬へのプレゼントという形で託されています。このダブルHにマフラーという形の陽毬の愛を届けたのがサネトシなんですよね。陽毬が想いを届けることを自分で断絶したマフラーをサネトシが拾ったことで、苹果の呪文となって回ってきています。
この辺りが面白いですね。
陽毬が何か見失ってしまいそうになって図書館でリンゴ(晶馬からもらった)を置いていきそうになるのを止めるのもサネトシですね。
最後の最後、
陽毬は命を救われます。これは冠葉と晶馬が共に運命を変えた、真実の愛を見つけたことの恩賞でしょうか。ピングドラムを見つけたら陽毬の命も救われる、のペンギン帽子の予言が果たされている。
しかし陽毬の家で冠葉と晶馬はいなかったことになっている。
冠葉と晶馬は陽毬の命を救った。だけどその代償として冠葉・晶馬から陽毬は失われてしまった、ということしょうかね。
ここが重要だと思います。冠葉と晶馬は、自分に都合の良い愛ではなく、自身から失われてもいいので相手を救いたい、という本当の意味での自己犠牲の愛を成就できた、ということなんだろうと思います。なのでラストシーンでこの3人が一緒にいちゃダメなんです。
そして冠葉晶馬は、子供になっています。なぜか?大人の姿のまま陽毬の家をすれ違うシーンであったら、どうしても冠葉・晶馬がいずれまた陽毬と出会うことを見ている側が想像してしまうから、それを避けたかったんじゃないかな、と、思います。
このラストで、登場人物は皆、一番大切な人を失っています。
晶馬は、陽毬・リンゴ
リンゴは、晶馬
冠葉は、陽毬
マサコは、冠葉
ユリとタブキは、モモカ。
これは、愛の喪失を乗り越える、ということの物語でもあるように思います。
ユリとタブキが象徴的ですが、愛するモモカを失って、
・他人を犠牲にしてもモモカを取り戻す
・モモカの復讐をする
いずれも愛がなせることでしょうが、この愛は破滅をもたらします。
そうではなく、愛する(愛される)ことができたから、喪失を破滅を乗り越えられる、というメッセージ(タブキが語っていますが)が、それぞれの試練として課せられた(乗り越えられた)、ということを意味していると思います。
また、冠葉・晶馬が兄弟のように並んで歩いている、という点について。
冠葉・晶馬が、本当の意味で兄弟(あるいはそのような愛情)になれたことを示していると思います。
物語を通して、冠葉・晶馬は、陽毬がいることで兄弟として成立しているようなところがあります。
2人の仲が悪いように見えませんが、性格が反対なので、別の方向を見ているようなところがあります。
冠葉は兄である俺がダーティなことは全部引き受けるので、お前は陽毬の前で笑っていろ(主に陽毬の気持ちを考えてことだと思う)、というようなスタンスです。
晶馬は終盤までその冠葉のスタンスにただぶら下がっているような状態です。
だけど真実の部分を話し合った結果二人は決別することになります。
つまりお互い真に語り合うことをしないために、家族としての体裁を保てていた、ということだと思います。
(また一人の妹想う2人の同じように強い想いが、意見のすれ違いによって争いになってしまう、という皮肉)
単に冠葉と陽毬、晶馬と陽毬が、寄り添うだけでなく、冠葉と晶馬が寄り添って分かち合うところにピングドラムがあった訳です。そこに内実は崩壊していた3人の家族が、本当に家族として暮らせる 何か を見つけられた、ということでしょう。
なので、陽毬を失ったあとに、この2人が一緒にいれるのだと思います。
だし、陽毬の想い。自分が失われるとした場合に、2人に本当に望むこと。私がいなくても家族でいて欲しい、という願いが叶った形なのかもしれません。
***
こどもブロイラーとキガの会を巡る愛の残酷な皮肉
晶馬は直接的に親に捨てられた、という描写はありませんが、晶馬としては幼少期に親の愛をえられなかった、という思いがあると思います。
キガの会というのは、愛の皮肉の例だと思います。
キガの会は子供ブロイラーがあるような社会を変革する、と、言います。
しかしキガの会が革命のために話をしている、そのすぐ側で一人の女の子が親に捨てられ子供ブロイラーに送られようとしています。キガの会には、このような小さな存在、実際の被害に対して目が向かないのです。
晶馬や冠葉も恐らく、親から目が向けられなかった子供だったのでしょう。
晶馬や冠葉は子供ブロイラーに送られることはなかったですが、それと同等の檻の中で飢えていました。
キガの会は愛のためにこの世を救おうとしているはずですが、目の下の自身の子供への愛も注げないでいるのです。
これも残酷な皮肉だと思います。
***
個人的に、
陽毬がリスカ少女のように見えます。
陽毬の呪いとは身体の病気ではなく精神的な病気だったんじゃないか。
幼少期に陽毬は心に大きな傷を負っています。
そのことが呪いとなって、自分を絶対的に愛してくれている2人の兄を前にしても、
自らを消し去ろうとしてしまう。
絶対的に愛している体(てい)の欺瞞に、あまりに敏感に気づいてしまう。なのでサネトシと近い。
あまりにも愛情に溢れた家族の「体(てい)」の中での自分を演じてしまう。
そのことに綻びがある。
あきらかに自分のために奔走している兄たちに、何をしているのか、問い正すこともできず傍観してしまう。
あきらかに自分のために傷ついている兄たちのために、自分を滅することでの救いをもたらそうとしてしまう。
実際、物語の中で陽毬は脇に置かれたまま。陽毬はただ天使のように置かれた人形のような存在であるようにも見える。
そのように演じてしまう。
そして、陽毬と同じように大きな傷を抱えたままの2人の兄(だけ)では妹を救えなかった。
この3人は、3人では破滅を逃れられなかった。
なぜ苹果が必要だったのか?
苹果は登場人物中、唯一と言っていいほど、親に愛された幼少期を過ごしたから、かな。
苹果も序盤では親の愛を疑い、独善的なやり方でそれを取り戻そうとしますが、
そもそも愛を失っていなかった、ということに気づくのだと思います。
どうしても人は100の愛を得ようとしてしまいますが、100も愛を施せることは通常ありえない。
普通、親から100の愛情を受けることはないと思います。
だけど、100無い、ということは、0ではない。
そこに気づけた。100ではない愛情でもちゃんと愛を感じられた、というところに苹果の成長があったように思う。
だから苹果は、陽毬を、3人の家族を救う鍵になれた。
最後に到るまでの陽毬・冠葉・晶馬3人の愛は、未熟な愛だった、あるいは消耗して磨り減った愛だった、と言えるかもしれません。
気持ちだけではどうにもならない、
本当の意味で成長し、別の誰かから小さくとも愛を受け取ることで、誰かを救えるようになったんじゃないかな、と思います。
{/netabare}
褐色の猪 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
2クールと長め、ようやっと完観
序破急に則っていて観応え在りました。
私は2015年発表された「ユリ熊嵐」を先に観ていて気に入ってました。
「輪るピングドラム」は2クールで題材はファンタジーラブロマンって感じ
「ユリ熊嵐」は1クールと短く題材は百合でしょうか
題材はともかく指向は似てますね。
なにはともあれ面白かったです^^
ダークフレイムマスオ さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
解 WC?
この作品ぐらい放送時期2011年が重要ファクターになる作品無いでしょうね。でもこの作品のこと調べまくって視聴し直して2周目以降はちゃんと泣けた。あれがあったとき当時夜の仕事してて夜7時ぐらいに新宿駅に着いたが正月並みの人の少なさになんじゃこりゃ?って思って東口出たときにアルタの画面に延々と報道されてる事件を見て怖いなって思ったのが最初だった。ネットも携帯もほぼない時代で様々な憶測がテレビ、新聞、週刊誌でなされていた。
日本の安全神話崩壊の時でした。
閑話休題
本作は8話目ぐらいまでは何だよこいつっていう感情が付きまとうし、意味不で終わる要素が多いです。暗喩やメタ、引用なんかが多いので多分25歳以下の人にはぼやけた感じにしか感じられないかもです。
タイトルはこの感覚どう表現したらええかな?でつけました。解はサイコパス参照で
難話休題
後半なるにつれて各個人のルーツなり因縁なりがわかりますんでギブしないで視聴頑張ってくださいな。結構なM度ポイント消費します。おススメは刺されば泣ける作品なんで微妙な部類ですかね。
Bghog80173 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
久々に震えるほど泣いちゃったな
考察は難解で理解できない部分も多々あるが、ラストまで完走すれば作り手の強烈な想いが感覚的に伝わってくる不思議なアニメだった。
見た後の感覚は「この世界の片隅に」を見た後のそれに近いものがあった。なんだか分からないけど涙が溢れでてくる感じがね。
このアニメが若年層に響くってことは、それだけ残酷な世の中なんだってことでもあるし、それと同時にまだ救いがあるってことでもあるんたなぁ…と漠然と感じてしまった。
綺麗な考察を知りたい人は山田玲司のニコ生での解説を観たらストレスが解消されるかも?
イグニチャウダーさん
たくさんの愛をありがとう…
ゆかりさん さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
最初は話が凄いこじれてる。
謎だらけだった。
最終回に向けて、段々ちゃんと回収してくれたんだが、ラストがパッとしなかったよーな…。
これまた独特の世界観がある作品
kabaj31 さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
少女革命ウテナだ。監督が同じ人。
とにかく演出が面白い。
ストーリーは、前半のストーカー女の話は面白かったけど、
後半から、なにがなんやらわけわかめ。
アート寄りのファンタジーという個人的解釈で投げっぱなしにしとこう。
演出を楽しめた分だけ見てよかったと思います。
xEGyx20326 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
最初は意味不明でしたが、途中から加速度的に面白くなっていきました。見て損はないと思います。あと、ひまりちゃんかわいい。
にゃわん さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
キャポックちゃん さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
総合評価:☆☆☆☆☆
名作・話題作が目白押しだったテレビアニメの当たり年・2011年においても、ひときわ燦然と輝く傑作である。この作品の総合評価については、別のサイトにレビューを投稿したので、ここでは、作中で使われた小道具にスポットを当てたい。
第9話「氷の世界」では、陽毬が図書館で「かえるくん、東京を救う」という本を探すシーンがある。初めて見たときには、漠然と、子供向けの童話か何かかと思ったのだが、後になって、村上春樹の短編小説であると知った(改めて見直すと、図書館に返却する本が『スプートニクの恋人』であるなど、この作家の影がそこここにちらつく)。「かえるくん」が東京の地下に巣くう「みみずくん」と闘って、巨大地震を未然に防ぐ話なのだが、タイトルやストーリーとは裏腹に、陰鬱でおどろおどろしく、途中でニーチェが引用されるなど、完全に大人向けの寓話である。
『輪るピングドラム』には、たびたび数字の「95」が提示されており、私は、オウム事件が起きた年を表すものと解釈していた。しかし、1995年には、1月に阪神大震災、3月に地下鉄サリン事件と、未曾有の大事件が立て続けに起きており、「95」がそのうちの一方だけを示すと考えるのは、いささか早計に過ぎたようだ。
『村上春樹全作品 1990~2000 短編集II』(講談社)末尾の(村上自身が執筆した)「解題」によると、「かえるくん、東京を救う」を含む連作短編集『神の子どもたちはみな踊る』の諸作は、いずれも1995年2月という「不安定な、そして不吉な月」に起きた出来事として、あえて三人称を用いて描かれたそうだ。連載中の副題「地震のあとで」(および、英訳された短編集のタイトル『after the quake』)は、こうした創作の背景をより明確に表している。
村上は、すでに『アンダーグラウンド』と『約束された場所で』という2つのノンフィクションでオウムを取り上げたが、それだけでは片手落ちだと感じたという。オウムと阪神大震災は、2つ一組で戦後50年の歴史に終止符を打つ「巨大な不吉な里程標」なのだ。どちらも、「我々の足下深くから」やってきた。地震は、地下のマグマ活動によって。オウム真理教は、人々の意識のアンダーグラウンドを把握し、組織化することによって。こうした問題意識の下で書かれた「かえるくん、東京を救う」は、象徴的でありながら生々しく、読む者に底知れぬ不安を抱かせる。
この語り口は、そのまま『輪るピングドラム』にも当てはまる。“オウム以後”に炙り出された日本の不寛容が、あたかもマグマのように社会のアンダーグラウンドに蓄積されていったとき、いったい何が起きるのか? この作品が東日本大震災の年に発表されたのは、何とも象徴的である。
1994 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
・opがカッコイイ
・ヒロインの陽毬と声優の荒川美穂さんの声がマッチしていて良い
という理由で5話くらいダラダラ見てましたが、思ったより話がつまらなく感じて(笑)断念しかけました。
しかしながら、中盤~後半にかけて登場人物の過去が明るみになるにつれて、一気に引き込まれ完走しました。
特に苹果ちゃんの初期の印象と終盤の印象が変わりすぎて。笑
後、目の色とか髪の色とかにも意味があったりするんですよね。良く出来たアニメだと思います。
ニワカオヤジ さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
良かった点
・内容:一回見ただけだとイマイチ消化できなかったけど、まあなんとなく理解しただけでも最後は自然に泣けました。
・演出:アニメとしては型破りで、かといってシャフトほどエキセントリックでもなく、程良い感じでした。「生存戦略」とか使い回しのシーンが多いけど、毎回見ても飽きが来ませんでした。
・3人の家:ぼろ屋なのに、内装や小物がおしゃれで、こんな家に住んでみたいです。
・曲:原曲がダサ過ぎる「ROCK OVER JAPAN」が超カッコ良くなってる。曲自体は良かったんだな、とARBを少し見直しました(笑)。OPは曲、映像とも最高!
どうでも良いけど気になった点
・結末:{netabare}それぞれが幸せになったのかもしれないけど、もうちょっとハッピーエンドにして欲しかったな。二人がいなかったことになるなんて、皆の努力が充分に報われていない気がしました。{/netabare}
・キャラの顔:正面から見ると鼻が低いが横顔だと鼻が高すぎる。大人は良いけど、ひまり、りんごは正面では未成年ぽいのに横になると急に大人っぽくなっちゃうので違和感がありました。ちなみに正面の顔はみんな可愛くて好きです。
退会済のユーザー さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:----
当時複雑さと、ピンクな雰囲気が好めなかった
けどなんだかんだこの世界的雰囲気が気に入っている
とても印象的ではあるが好きではない
退会済のユーザー さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
この作品も2011年を代表する作品の一つですね。
完成度や面白さはぶっちゃけ『魔法少女まどか☆マギカ』の方が上ですが
自分が一番好きな作品はこの『輪るピングドラム』ですね。
そのぐらいピンドラは好きですぞ!!
さっそく感想へ
この作品、まず見て一発でどういう話か理解するのは難しいでしょう。
自分も??と感じました。
演出面は『少女革命ウテナ』『美少女戦士セーラムーン』などを手掛けた幾原監督らしい特殊演出。
なかなか個性的ですね。
そして、物語の方ですが、ぶっちゃけ前半の話がほぼ伏線回です(爆)
前半の話の内容ですが、メインキャラの一人である荻野目苹果というキャラクターが想い人を延々とストーキングする話です。
個人的には楽しくみれましたが、後半とやっている事が全然違うので『必要だったの?』という印象になる恐れがありますね。
そして、後半なのですが...面白い。
具体的には9話位から話が動き始めるのですが、もの凄く面白いです。
自分の好きなレビュアーさんがこの作品の後半の展開を『先を読ませない展開』と評価していましたが、まさにその通りだな...と思いました。
ちなみに上にある苹果ちゃんは後半になるとストーカーキャラが消滅して別人になります(笑)
まあ、ウテナが人を選ぶのは『監督の作家性が強く出た演出等』なのと同じ様にピンドラも人を選ぶとは思います。
でも話の面白さで言ったらピンドラが上だ!(爆)
正直、ウテナの強すぎる個性と比べたら、ピンドラはやや薄くなったような気もします。
結論としては『前半と演出を乗り越えられる、及び受け入れられるかがこの作品を楽しめる鍵』ですね。
後、声優さんに関してですが、主人公の一人、冠葉とヒロインの一人、陽毬の声の人が微妙です。
主人公の方は新ジャイアンの声以外ほぼやってなかった、ヒロインの方はこの作品がデビュー作なので仕方ないのですが...
なっつ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
めちゃくちゃ面白い!
言葉で表すのは難しい世界観です。とにかく見てくれとしか言えない!何を書いてもネタバレになりそうで・・・。
最初は陽毬ちゃんがいきなり「生存戦略ー!!」とか叫び出して「どんな展開!?」って思ったんですけど、話が進むうちに「何これ面白い!」の連続でした。
絵が凄く綺麗で生き生きしてます。女の子キャラが可愛いし、主役の兄弟2人(男)はどっちもイケメン...!(片方は可愛い、かな?)
OPのやくしまるえつこさんの歌も雰囲気あってすごく好きです。普段OPは1回見たら飛ばす派ですが、この作品は1度も飛ばさず...というかむしろ毎回楽しみにしてました。声がすごく心地良い。
独特の世界観で先が読めないってのも大きな魅力です。観進めて行くと、毎度まさかの展開で、先を見ずにはいられなくなります。
「愛」、「生死」、「贖罪」、「理不尽」...、色々なテーマが盛り込まれているのですが、それぞれに守りたいものがあって...誰が悪で誰が善かなんて決められないよな...と思いました。
考えさせられる作品ですが、シリアスパートとギャグパートのバランスが良くて重苦しくなりません。男女関係なく観れます。
間違いなく面白いです。迷ってたら是非!
{netabare}(最終回視聴後の感想)
謎が謎のまま進んで、やっと形が見えてくるのが最終回。まさかの展開。最後、感動しました...!
陽毬と苹果が2人のことを忘れてしまうなんて、悲しすぎる...!でも、この作品は本当に観て良かったです。
ラスト、 いろんな考察の仕方がありますよね。私は、晶馬と冠葉は本当の兄弟として生まれ変わった(運命を乗り換えた)のかなって思ってます。
最後、子供として生まれ変わった晶馬と冠葉が、
「だからさ、林檎は宇宙そのものなんだよ。手の平に乗る宇宙。こっちの世界とあっちの世界を繋ぐものだよ」
「あっちの世界?」
「カンパネルラや他の乗客が向かってる世界だよ」
「それと林檎に何の関係があるんだ?」
「つまり、林檎は愛による死を自ら選択した者へのご褒美でもあるんだよ」
「でも、死んだら全部おしまいじゃん」
「おしまいじゃないよ!むしろ、そこから始まるって賢治は言いたいんだ」
と言っています。だから、
林檎は愛による死を自ら選択した者へのご褒美→愛による死を選択した晶馬と冠葉はご褒美として林檎(命)が与えられた→その林檎が、2人をあっちの世界(運命を乗り換えた後の陽毬と苹果のいる世界)に繋いだ
ってことかな、と!
謎が多いから、自分で考えたり他の人の考察を見たりするのも楽しいですよね。
同じ世の中に生きていれば、この先4人の運命が交わることもあるかもしれない...。そんな救いが持てる最終回でした。
は〜これはもっかい観たいですね...!最終回を観た後だと、目の付け所も変わってきそう。
面白かったー!
{/netabare}
みゅ さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
まだ1周しかしていませんが、深く考えさせられる物語でした。
私は割とアニメ映画小説、どんな媒体、ジャンルに寄らず作品に込められたテーマを感じて楽しむのが好きで、この作品にはかなり期待して臨みました。
自分の価値観は割と固まってきてるな、と感じていた今日この頃でしたが、また自分の価値観が揺さぶられるような作品でした。
込められたテーマが膨大すぎて、とても語りつくせませんが、まだ理解が及んでない部分が多く感じられます。
そのうち2周目に臨みたいと思います。
利己的な愛、無償の愛、家族の愛、カルト的な愛…
善悪や、各々の幸せ。
己の深層心理に根付いていたこれらを掬い上げられて、まじまじと見せつけられたような感覚に襲われました。
この現代社会だからこそ、私達は今一度よく考えなくてはならないのかも知れません。
理想と現実。
アニメという、ある意味人間の理想がそのまま反映された世界で、あえて現実の汚さを描いているのがこの作品の凄いところだと思います。
この作品に綺麗事は(ほとんど)存在しません。
現実の醜さを描いた作品は数多存在していますが、アニメ的な演出と相まって、それらとはまた一線を画したものになっていると思います。
{netabare}犯罪者の親の元に産まれてしまった子供は幸せになってはいけないのか。 {/netabare}
これはこの作品のテーマの1つですが、この作品ではこれを最も悲惨な現実として描かれています。
そこに小綺麗な理想論は存在しません。
結末は正直言って {netabare} 後味の良いものではありません。 {/netabare}
ですが、だからこそこの作品は私たちの心に強い印象を植え付けるのだと思います。
頭をフル回転させながら観ないとついていけない難解さがありましたが、この作品を「なんとなく」観てしまった方が居たら、それは勿体ないです。
作品に込められた教訓はしっかりと自分の中に昇華しなければ意味がありません。
「あ〜楽しかった!」という楽しみ方も良いですが、せめてこういったメッセージ性の強い作品は、是非頭を使いながら、作者の想いを感じながら観て欲しいと思います。
この作品をどのように受け止めるかは人によりけりだと思います。
あなたはこの作品を見て何を感じましたか。
「ひろ。」 さんの感想・評価
4.3
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
放送当時、1話をお試し視聴した記憶はあるのですが
当時は1話視聴した時点であっさり断念してしまっていましたw。
断念した理由は、今となってはうろ覚えなのではっきりしないのですが
おそらくなんか、「これって子作りアニメ??!!」的に感じてしまって
「いかがわしい~(oノωノ)」・・と、思ってしまったからだと思います。
その後、監督の代表作?であるウテナも拝見し
いつか再チャレンジしてみたいなとは思ってました。
で、この度フォローさせてもらっている方が高評価されていたので
再視聴に踏み切れました^^。
「また1話で断念するかな?~」って、おそるおそるの視聴でしたが
意外にどんどん次が気になって、あっという間に全話見終えることができました♪。
「面白いな~」と感じたのは
同じ登場人物でも、話数が進むにつれて
その人物の見え方や人物像がどんどん変化していったことですね!。
・・ただ、若干その拡がりや交差の仕方が複雑すぎて
ラストまでに一定の収束がされていないように感じました。
なんとなく、それぞれの登場人物が
最終的にどっち向いてるのかよくわからなかった?・・的な。
視聴終えてもう何日か経ってからのレビュー書きになりますが
たった数日した経っていないのに
既にどんなラストを迎えたのかを思い出せません><。
まあ、どんな物語でも、そこで終わりって単純な話ではないと思いますし
いろいろ今後も続くであろう物語について
想像をかきたてててくれるという意味では
個人的にはいい余韻でした。
ただ、やっぱりもう少し世界観や
この世界が成り立っている理由なんかを明らかにしてくれた方が
より説得力が増したのではないかな?って思えました。
まだ1周ぽっきりしかできていない現時点では
正直、「よくわからなかった」でした><。
また機会があれば2周目に突入してみたいと思います。
※余談:やくしまるえつこさんのOP曲、2曲とも最高でした!!。
※余談:自分があまり聴いたことのなかった堀江さんの演技が収穫でした。
途中までてっきり苹果ちゃん役なのだと勘違いしてました^^。
tisato さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
友達の勧めで一気見してしまいました。
あにこれに来て評価の少なさに多少ながらびっくりしています。
この作品はまず、作品が進むごとに謎が明らかになる系なので
最初はもやもやが多くて視聴をやめる人が続出するため、実際に隠れた名作となっているのでしょう。
特に初期にでてくるりんごちゃんという名のストーカーキャラに見る気を失せられて、続行しない人が多いと思います。りんごちゃんはいいキャラなので我慢してほしい限りなのですが…
ネタバレを含むと面白くなくなるので省きますが
最終的に謎が明かされた後、成長した主人公たちの選択で感動すると思います。
皆さんにもぜひ見てもらいたい一品です。
・考察のしがいがあります→OPにも意味がある。
・言わばセカイ系作品だったこと。
・群像劇要素が多いこと etc…
dvmsi35301 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ARBのカバー曲が印象的な作品。
特に作中何度も流れる「ROCK OVER JAPAN」が良い。
予想の付かないストーリーと、癖のあるキャラクター達も見所。
「生存戦略」や「嫌だわ、早く磨り潰さないと」といった特徴的な台詞が今でもニコ動のコメント等で使われます。
ヒロウミ さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
2017.11.28【訂正】
幼少のころ友達のお寺のお泊まり会での説法のお話。うろ覚えですけど。
とある偉いお坊さんが旅の途中行商人に捕まったウサギを見つけました。お坊さんは助けようと行商人に掛け合い行商人はこの天秤に釣り合う物を差し出せと言いました。何も持っていないとお坊さんはお尻の肉を削ぎ落とし天秤にのせますがウサギに傾いたまま。腕を落としのせても足を落としのせても釣り合いません。最後には身体全てのせて初めて釣り合いました。
1995年といえば地下鉄サリン事件などのオウムが世間を騒がせた。メディアは毎日報道され関連のない新興宗教も色々問題を起こし始めた激動の年でもありました。いかなる思想があろうとも他人の権利を侵せば罰される。不条理でも犯罪者の家族も社会的制裁を受けざるおえない。それは家族であることの呪いでしょう。家族というのは幸も不幸も一蓮托生。蓮根なんですよね。
さぁ脱線しましたが本題へ。
この物語は命の重さ、家族のつながりと自己犠牲が表現された物語。序盤がかなりタルい展開。視聴者を平気で置いてきぼりにする初見キラー。ハッキリ言って終盤の伏線回収まではひたすら日常物語。もっと序盤にこの世界観の説明がないとただヒロインのために必死に頑張ってる兄ちゃんたちが20話までドタバタしている物語でしかないんですよね。ただ最終話ではきっちり落としてもらえたがそれまでが本当に辛い。
命を題材にしたストーリーでもギャグが満遍なく散りばめられておりなかなか良いセンス。ただし、キャラクターデザインやセリフ回しが少女漫画臭がかなり強めな表現、私の好みではないですね。ついでに主人公の片割れのカンバの声優さんのハズレ感が特盛で全く感情移入できなくて楽しめなかった。というより終始不快感を感じてしまった。主要キャラクターだけにここは痛かった。良作要素は沢山あるのにストーリーの流れ、展開が鬱陶しさを強く感じて一度断念した。
世界観、特に背景やモブの描写は化物語シリーズに近い空気感を感じるが似て非なるもの、物語シリーズのような私のようなバカでも楽しめる分かりやすい作品ではない。単にややこしさを散りばめてそれをややこしい表現するだけならば、付いていける人は予備知識を備えた人か文学的知識を備えた人じゃないだろうか。単純な面白さが無い。
絵、音楽、ストーリー設定はかなり秀逸、本来持ったスペックは優れているんじゃないかな。ヒロインの声優さんの声もハズレてるようなのに何か引き付けられる魅惑の声質。しかもそんな声でED歌ってるんだけどチョー良い感じ。ってかこの作品で好きなキャラクターってヒマリ&ペンギンヒマリだけだわ(笑)
本当は面白い作品なのだろうが1度で理解するのはかなり難しい作品。私がアレルギーと感じたところをそう感じなければめっちゃ楽しめる良作であろう、そんな作品。
聖剣 さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
この作品の難解たらしめる所以
それは
数多くのメタファーに塗れ、
巧みに隠された本質を見出すには
何を排除し、何を残すかを思考しているうちに
新たなる伏線めいた事象が
その目的を遠ざけてしまう。
・・・
って書き始めると、ものすごく高尚に見えるね(笑)
でも
失礼を承知の上で、
たかがTVアニメなんで
そこまで深く考えなくても良いのではと提言したい!
その前に
あえて考察したい人の為の
便利なキーワード集
{netabare}
■銀河鉄道の夜
■ピクトグラム
■地下鉄
■リンゴ
■1995年
■ペンギン
■ARB
■村上春樹
■オウム事件
■ポンピドゥーセンター
■カラトラバ
■氷の世界{/netabare}
で
これら全てを取り除いた上で作品を改めて見てみましょう
すると
{netabare}血の繋がらない兄弟たちの愛憎劇が浮かび上がります。
これって、よくある昼メロでは?
そうなんです!
この作品って単なるメロドラマを、
ありとあらゆる手段を講じて迷彩されてるんです!
きっと恥ずかしがりやさんなんでしょうね(笑)
{/netabare}
あと雑感
{netabare}
リアタイでチラ見した時は
やけにカラフルな絵面で興味をそそったんだけど継続せず、
放送後に一気見すると
なんだか頭ン中がこんがらがったような印象が本音。
でも、やけに惹きつけるモノがあったことも事実。
何がそうさせたんだろうな
って
考えた結果が『タブーとエロティシズム』
『タブー』は地下鉄オウム事件のことじゃないよ。
ストーカーや同性愛、近親相姦といった
表向き口外しない恋愛観のこと。
明確な言及がほぼ無いんだけど、
それらを想起させるような操作が多分にあって
これが『エロス』に通じる。
でもそこに行き着くまでが直球ではなく、
前述のカラフルな映像や
地下鉄がらみのモチーフやピクトグラムのモブなど
様々な要素でカモフラージュされている。
これが分かり難くしている本質と思ってます。
結果、この作品は『家族愛』がテーマでした
って
ちょっとはしょりすぎ
『家族愛』ならよっぽどサマーウォーズをオススメします!
個人的には
家族愛ではなく
かなり歪んだ形の性愛じゃないかと納得してます。{/netabare}
華神先生 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
妹が死んでしまうのを、願いが叶う本を奪って生き返らせようって話だけど、
登場人物が濃い性格の持ち主ばかりで、
世界観もかなり独特なせいで
頭の上にハテナマークがつく事が多いと思う。
しかし、最後に向かうほど疑問がわかってくるので、
最後まで見ないと全然意味がわからない作品ではありますが、
最後まで見た後は、何が原因になって、こんな物語になったのかが理解できると思います。
なので、最後まで見る必要がありますが、ある程度世界観が好きじゃないと途中で挫折してしまうかもしれません。
好き嫌いが分かれる作品だと思うけど、
個人的にはよく出来たストーリーと、世界観だと思います。
輪るピングドラムのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。
あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら。
輪るピングドラムのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら
こちらのフォーム よりお問い合わせください。
双子の高校生・冠葉と晶馬、そして妹・陽鞠は三人で暮らしている。余命いくばくもない陽鞠を連れて、ある日水族館を訪れた兄弟たち。楽しく過ごす中、倒れた陽鞠はそのまま息絶えてしまう。霊安室で絶望する冠葉と晶馬だったが、死んだはずの陽鞠が、突如ペンギンの帽子を被り起き上がり叫んだ! 「生存戦略!」「妾はこの娘の余命を伸ばすことにした」。だが、被っていた帽子が落ちると、いつもの陽鞠に戻っているのだった――。不思議なペンギン帽子のおかげで、
陽鞠の余命は少し伸びたのだ。ペンギン帽子を被った陽鞠が再び、冠葉と晶馬に命ずる。「ピングドラムを手に入れろ!」ピングドラムとは何か。そのカギを握るのが、女子高生・苹果という人物と解り、探り始める冠葉と晶馬。ある偶然から陽鞠と苹果が仲良くなったことから、苹果が高倉家に出入りするようになり……!?(TVアニメ動画『輪るピングドラム』のwikipedia・公式サイト等参照)
木村昴、木村良平、荒川美穂、三宅麻理恵、石田彰、能登麻美子、堀江由衣
原作:イクニチャウダー、キャラクター原案:星野リリィ、 監督:幾原邦彦、助監督:山﨑みつえ、シリーズ構成・脚本:幾原邦彦/伊神貴世、キャラクターデザイン:西位輝実、美術:秋山健太郎/中村千恵子、色彩設計:辻田邦夫、編集:西山茂、音楽:橋本由香利、音楽制作:スターチャイルドレコード、音響監督:幾原邦彦/山田陽、音響効果:三井友和、チーフディレクター:中村章子
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