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「灰羽連盟(TVアニメ動画)」

総合得点
79.8
感想・評価
1542
棚に入れた
7731
ランキング
475
★★★★☆ 3.8 (1542)
物語
4.0
作画
3.7
声優
3.7
音楽
3.8
キャラ
3.8

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灰羽連盟の感想・評価はどうでしたか?

どうまん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

度の合っていないメガネ


周囲を壁に囲まれた、出る事が出来ない隔離された街という設定は、村上春樹の某小説のパロディ。
物語の初めはその不思議な街の様子を、主人公ラッカの目を通して視聴者にガイドするような内容。
所々不思議な単語が出てきて、しかしその詳細は特に触れられる事はなく、幻想的/非現実的な雰囲気を作るのに成功している。

一方で、どうしてもそれだけのアニメとなっている感が否めない。

「壁を越えるという事の意味」や「呪い」などの諸々の現象に関して、徹底的に抽象的な概念として説明をしないまま話を進めている。
ある種セカイ系に似た側面を持ち、同時に「文学的」な解釈も出来るようになっている。
「明確な解釈が無いからこそ探りがいがあって奥深い」と穿って見るとすれば、まさに村上春樹の小説の世界そのものと言って良い。
不思議な世界の不思議な話としては完成されている。

と、それはそれで1つの物語の形にはなるのだが、この作品ではそうした不思議をメインとして人間味の無い人々の不思議な話を描くのではなく、現象に触れて悩み傷つく人(灰羽)の心情を中心に据えて話を進めているので、却って視聴者が感情移入し辛くなっており、たとえば誰かが悲しんでいても「理由はわからないけれど悲しそうにしているから悲しいのだろう」というように、一歩離れた目線からしか心情を探る事が出来ない。
とりわけ主人公の行動の動機はそれら「感情」による所が大きいので、「どうしてそう思うのか」という理由がはっきり分からないとなると、話の展開や説得力に疑問を抱かざるを得ない。

このように序盤で築いた「主人公の目=視聴者の目」という同一性の物語の指向がまるで活かされず、活用されないばかりかむしろ中盤以降からの「主人公と視聴者の乖離」によって、視聴者側が置いて行かれかねないという、情緒を中心としたプロットにおいて致命的とも言えるデメリットを生じさせている。

まとめると、村上春樹的な抽象的で不思議な世界を前提としながら、そうした世界に合わない「掘り下げた心情描写」を両立させようとして、結局どちらも上手く成り立たず、焦点が定まらない結果になったものと考えた。
「不条理に対して抗う灰羽の姿を描く」か、あるいは「不思議な世界での不思議なお話」としていれば、静謐でどこか物悲しい音楽と合わせて、とても良いアニメとなっていたように思う。

投稿 : 2012/06/22
閲覧 : 263
サンキュー:

5

ネタバレ

りっつー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 3.0 作画 : 2.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

断念。。。

一話を観覧したのですが、
僕にはまだ早かったようです。。。

断念した理由は、一話目の羽の生えるところが
凄く生々しくて…。

断念した理由が変なものですみません。

ですが、時間が空いたらまた続きを見ようと思います。

投稿 : 2012/06/03
閲覧 : 284
サンキュー:

3

ネタバレ

maguro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

うーん

中盤あたりまでほのぼのとしたストーリー。後半動きはあるが、最後がなける話ではある。

投稿 : 2012/05/20
閲覧 : 226
サンキュー:

1

凡打 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

深い考察アニメ

最初見終えたときは「説明が不親切すぎるだろ~」とも思いましたが、逆にそのことによってさらに深みが増しているように感じられる作品でした。

見る人それぞれによって受け取り方がちがって当然なので、どのようにでもその人が解釈でき、考えることのできる、素晴らしい作品でした。

構成も素晴らしく、いろいろなところに伏線がはられていて、ストーリー構成ににほとんど無駄がありませんでした。

全13話と短く見やすいので是非一度見てみてください!

投稿 : 2012/05/20
閲覧 : 316
サンキュー:

13

ネタバレ

あいすまん.第一形態 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

いい予感。

第1話だけ先ほど視聴しました。

OPからかなりとっつき難そうな作品だと感じました。
よく言えば前衛的であり、悪く言えば視聴者を置いてきぼり かなと。
そのせいでハナから見ない方、序盤でやめてしまう方が多いのではないでしょうか?

ただ1話をゆったり見た後、この先の展開というよりももう少しこの作品の世界を知ってみたいという気持ちがふつふつと湧いてきています。

これは自分に合う作品に出会えた予感かも知れません。

未視聴の方も1度、ゆったり30分間を使って第1話を見てみることをお薦めします。


視聴の途中でレビューを書くことが初めてなので、その話で感じたことを端的にメモしていこうと思います。

自分と同じように現在視聴途中の方に目を通していただければ、何か共感できるものが見つかりよりこの作品に愛着がわくかも知れません。

この少しとらえ難い世界を、一緒に見進めていければと思います。

第1話
{netabare}
彼女が作品の世界に産み落とされた。名前はらっか。繭から「孵化」したのだが、自分はセミの「羽化」を連想しました。
前世?の記憶だけ抜け落ちていて、まるで記憶喪失のような状態。

灰羽と名乗る彼女たちでさえ自分たちが何処から来て、何をすればいいのかわからない。
けれど少ないながら彼女たちなりの伝統を築き、自分たちの存在を互いに支えあっている姿が微笑ましかった。

その姿は明らかに「天使」を連想させるもので、天使の輪を焼いて乗せたときはプッと笑ってしまった。しかし一瞬それは咎人が腕にはめる手錠のように思えた。

その後、羽が生えるシーンではウッと苦い顔をしてしまった。妊婦の出産や少女の初経を垣間見たかのよう。

彼女達がなぜこの天使の姿として生まれ変わったのか、それが今いちばん気になるところです。

第1話のベストシーンは、生まれたばかりのらっかとレキの会話「あ、タバコいい?」「は、はい。」ですねw
{/netabare}

第2話
{netabare}
OPがすごく良かったですね、引き込まれました。繭は小さな芽からできていたんですね、可愛らしくていいと思います。

街は大きな壁に囲まれていて、風車のようなものも多く写っていました。灰羽連盟の仕組みも少しずつ明かされてます。
どうしても自分には出家や収容所という単語がちらついてしまいますが、街の人々も優しそうで何よりです。

「トウガ」と「ワシ」の登場が何より印象的。 鷲?話師?

落下の灰羽手帳(戸籍?)もできて、やっとこの世界に仲間入りしましたね。彼女がどんな日常を過ごすのか楽しみです。

個人的なベストシーンは、街でのカナの「あ、カラスだ! このゴミ漁りめー!」です。
あれ? 灰羽のしていることって・・・w。

この先落下も少しずつ擦れていくのかなぁ;;

それと礫は街に行けない理由でもあったのかな?

{/netabare}

第3話
{netabare}
まず落下がすごく可愛いこと、これだけは譲れない。

タイトル通り灰羽連盟の話師が登場。少し考えたけど「話師」って役職のことで、彼の名前ではないように思います。「話師」と名づけられる夢というものが想像し難いからです。

本名があって「話師」 と名乗っているのか、それとも「話師」が本名なのか。
後者なら、彼が灰羽連盟の設立当初からいたことを意味するかも知れません。夢を名前にするという伝統を彼が作った可能性もあります。
もしくは彼は話師という役割を誰かから与えられた、繭から生まれる他の灰羽とは違う事情を持つのかも知れませんね。

寮での日常が不思議な世界の中にあるため、すごく引き立って見えますね。寮母さんは人間なのですが、超怖いです。 あの人参は拷問ですよね。

今回の個人的なベストシーンは、クゥと落下の街での一連の会話。眩しすぎて心が痛いです。

大きな滝や川が映っていたので、思ったよりも大きな範囲を壁が囲っているようです。

気になるのは落下が何処で働くことになるのか。
洋服選びのセンスから服屋さんなんていいんじゃないでしょうか。
{/netabare}

第4話
{netabare}
カナは本当にいい子だなぁ。
これから数話は同じような展開が続くのでしょうか、だとすれば冒頭の1文がたぶん全部似た感じになってしまいますねw

落下の夢にたびたび登場する「烏」、カナも鳥について語っていましたね。「鳥は唯一壁を越えることを許されている」「私たちの忘れ物を運んで来てくれる」。

カナの言う「それは幸せかも知れないけど、哀しいことだ」というのは誰に向けた想いなんでしょうか。
もしかするとその気持ちが忘れ物なのかも知れませんね。( ゚д゚ )ハッ!!

今さらですがBGMがすごく良いですね。2曲ほど耳に残っています。

次は図書館あたりかな?

{/netabare}

第5話
{netabare}
図書館で落下が何かを見つけるのかと思いきや、ネムが中心のお話でしたね。

普通街の外から本を輸入すれば、全く外のことを書いていない本の方が珍しいと思いますが。
やはり規制しているのでしょうか。

これでようやく落下の身辺の探索は一通り終わったのかな?

礫とクゥに何やら不穏な影が・・。
カフェで坊主って呼ばれてたし、クゥってパッと見た感じ男の子ですよね?
1人称が「私」だったので女の子なのかと思いましたが。

突然お別れの挨拶を口にしだしたクゥと、廃工場にあるという男女共学の灰羽の巣。何やらキナくせえぜ!!

今回はじめて作画が気になりました。

{/netabare}

第6話
{netabare}
さて、何から書きましょうか..._φ(TдT ) クゥ…

クゥが去っていく時、何かを悟っていたように見えました。
周囲が悲しみ、本人はどこか寂しそうで嬉しそうで、この感覚は幽霊が成仏する時に少し似ていると感じました。

やはり何よりも重要な台詞は「心の中にコップがあるの。そこに小さな雫が落ちてくるの。今日あたしのコップがいっぱいになった、そんな気がしたんだ。」

周りの年上の灰羽にもきっとコップはあるのでしょう。きっと大きさや形は様々で、溜まる速さもそれぞれなんだと思います。
おっと礫さん、あなたのそれはバケツですね。

落下や他の灰羽、街の人々、動物。色々な生き物との間にその雫は生まれるのではないでしょうか。
クゥは良い子ですしね。

余談なのですが、季節が変わると光が話しているとき村上春樹さんの「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」を思い出しました。

さ、とうとう半分。どんどん見て行こー( ;∀;)
{/netabare}

第7話
{netabare}
せっかく我慢してるのに、落下さん勘弁してください。

冬の訪れって何か良くないことを連想させますよね。
落下の心と羽に変化が現れました。礫が言うには悪い灰羽の羽は黒くなり「罪憑き?」と呼ばれるらしいです。

ならば悪い灰羽とは何なのでしょうか。去った友達を想い続けることは悪い事なのでしょうか、灰羽が目的を忘れることは罪なのでしょうか?

では良い灰羽とは何なのか、それは誰にとっての「良い」なのか。そろそろ物語の本質に向かって来ているようです。
{/netabare}

第8話
{netabare}
今回の話は作画が少し変わっていましたね、僕は好きです。
クレヨンしんちゃんの映画やスカイクロラなどアニメ映画で以前からポツポツ見ますね。

落下が抱いた疑問の答えはなかなか見えてきません。
それどころか悪循環にはまり始めています。

「人は何のために生まれるか」これは漫画、アニメでよく使われる問答ですが、もちろん人間はこの答えを知りません。

では「何のために灰羽は生まれてくるのか」この疑問の答えを知るのは誰なのでしょうか。

冬は壁の力が弱まり、外からの悪いものの影響を受けやすいそうです。彼女が答えを見つけるのにもそう時間はかからないかも知れません。
{/netabare}

第9話
{netabare}
「罪を知るものに罪はない。では汝に問う。汝は罪人なりや。」
また話師は罪に憑かれることは、罪を求めて輪の中を回り続けることだとも言っていました。

そしてその後落下の羽は治っていたのですが、彼女は何か答えを見つけられたのでしょうか。

「我思う、故に我在り」はデカルトのあまりに有名な命題です。これは逆にこの輪の中に居続ける限り人間は人間である。自分は自分であるという意味が一般的でしょう。

羽が治った所を見ると、落下はこの輪から抜け出したのでしょうか。でもその輪から抜けてしまうことは...。

第7話での疑問の答えが少し見えたようです。

話師のじいさんは流石に達者ですね。いくつか嘘が混じっているように感じました。
{/netabare}

第10話
{netabare}
落下さん就職おめでとうございます。

羽は灰羽が自分が何をすべきか分からないと汚れるようですね。つまりそれが悪い灰羽ということです。
良い灰羽はその逆で、それがクゥでした。

一番お姉さんに見えた礫と一番幼く見えたクゥ。どうやら灰羽としては逆だった様です。

気になるところは天使の輪の原料ですね。確かクゥが旅立つとき消えかけていたはずです。
壁の中で取れるその粒は何処から生まれてくるのか。灰羽としてのゴールがこの輪を浄化させることなら、その粒は何を意味するのか。

礫とネムが可愛い・・・だと?(`・д´・ ;)
とうとうDVDも残り1枚です。
{/netabare}

第11話
{netabare}
「極まれに羽と光輪を失い、人とも灰羽とも交わることなく老いて死ぬ」と巣立てなかった灰羽の行く末を話師が語っています。
この存在に1つ心当たりがあります。普通に作中に出ていないだけかも知れませんが。

落下と礫の会話「今日の次が今日ならいいのに、次の日もその次の日も..」「永遠なんてありえない。今が今しか無いからいいんだ」。
落下の言葉はひどく人間じみていますね。そして礫の返答は現状の自分に目を背けたかのような模範解答。

二人の置かれている立場が違うからこそ、落下は礫の気持ちを、礫は落下のようにそうなりたいという願いを口にしているように思います。

すみかさんの「この命は何処から来たんだろう。」というセリフも際立っていましたね。
{/netabare}

第12話
{netabare}
「誰も自分を自分で許すことはできない」「一人では同じ場所を回り続けてしまうけど、もし隣に誰かがいたなら」
話師と落下のセリフですが、どうやらこれが灰羽の罪への答えの1つの様ですね。
「我は汝を思う、汝は我を思う。故に我ら在り」という感じでしょうか。

過ぎ越しの祭りの最後に、壁は1年間溜めた全ての人々の思いを空に還すそうです。
壁が灰羽を何から守ってきたのか、なぜ壁に触れると灰羽に良くないのか。

さあこの世界の仕組みが何となくですが見えてきました。
話はとうとう最終話へ。

あれ?これって答え合わせ全くないパターン・・?
{/netabare}

第13話
{netabare}
すごくいい結末を迎えたと思います。

自分なりの見解を少し。

この壁に囲まれた街は「卵」のように思えました。純粋でもろく、まだ外に出ることの準備ができていない雛の前の生命。
「自力で殻を破らないと強い子に育たない」これは第1話の礫のセリフです。

落下も礫も生まれてくる前1人だったと言って罪悪感を持っていました。
罪憑きだった彼女たちはやはりある罪を犯していたのではないでしょうか。

話師のじじいの「その白い羽と光輪はそそぐ罪がないことを現している」でしたっけ?
罪憑きでない他の灰羽とは少し違う事情をもち灰羽として生まれ変わったのかもしれませんね。

「ここ何処なんだろう。ふわふわして暖かくて、でも胸がチリチリする。怖くないけど心臓が冷たい」
これも第1話の冒頭のセリフですが、始めから全てを表していました。

もちろんこれは自分の見解なので、間違っていることも多くあると思います。
何はともあれ、これでやっと他のネタバレレビューが読める~~!(゜∀。)!
{/netabare}

1話1話自分のようにゆっくり考えながらでも、全部を見た後に考えても面白い作品だと思いました。
ミステリーなどとは程遠いですが、やはり少し考察して初めて面白く見える作りになっているんではないでしょうか。


絶賛お薦め中です。



 

投稿 : 2012/05/13
閲覧 : 542
サンキュー:

15

ネタバレ

yokoryo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

考察して初めて感動する作品。なので考察。

前々から気になっていたので、少し遠出をして借りてきました。

結論
非常に良い作品でした。

自分はこういった世界観は好きなので結構楽しめました。心休まるというか落ち着くというか。心が荒んでいる時に見ると平和になります。

作画は美しい背景と淡い色彩での表現。音楽も透明感のある美しいもので、作品の儚い雰囲気をすごくよく表現できていて引き込まれてしまいました。

見ながら、壁に囲まれ閉鎖した街とか、世界の始まりとか、図書館とか森とか鳥とか。村上春樹の世界の終わりと…に近い世界だなーと思ってたんですが、やはりそこにだいぶ影響受けてたみたいです。

後半から物語が動き始めますが、作品の設定は最後まで明かさず、謎は謎のままラストを迎えます。こっちに丸投げです。
だからこそ、登場人物の心理描写や謎だったところ、この作品の伝えたかったこと、それらにはどのような意味があるのか、各々考察することに意味があると思います。そこから各々の答えを見つけ出し、それを作者からのメッセージとして受け取る。この作品はそういった作業によって初めて感動できる作品だと思います。
しかしそれをどう捉えるかは人それぞれですが。

万人受けする作品ではないかも知れませんが、良い作品であることは間違いないと思います。
あれこれ思考をめぐらすことが苦痛でない方にはお薦めしたい作品でした。
あとは内容は二の次で、雰囲気で癒されたい方にもお薦めできますね。
自分も心が疲れたときにもう一度見たいと思える作品です。



罪を知る者に罪は無い
では汝に問う
汝は罪びとなりや

作中のこの謎掛けは、非常に深い問いだと思います。
そして、この作品の考察において最も重要かつ本質的な部分だと自分は思います。

以下、自分なりの考察
非常に長く、かつ駄文で読みにくいと思うので興味のある方だけ。

{netabare}
なぜ、自身の罪の在り処を探すことで罪の輪から出られなくなるのか。
自分なりの解釈なんですが、
それは、自分は罪深い人間なのか、それとも罪のない人間なのか。
それを決めるのは自分自身ではないから。
罪は自身の行いを罪と認める相手がいて初めて罪となる。
だから一人で行う罪の考察に答えがないのは必然。
それが罪の輪だと思います。

ではこの罪の輪が意味するところは何か。
罪は何をどう贖ったって決して消えるものではないと思います。
しかし、罪は消せなくても罪を許すことは出来ると思うんです。
許すのは無論自分ではありません。他人です。
相手がいるからこそ罪は罪となり、相手がいるからこそ罪を許されることも出来る。
罪を許されない限り、人は罪の輪の中から抜け出せず、永遠に罪の輪の中で生きていく。
しかし逆に、罪を許されることで、人は罪の輪から抜け、罪を背負って生きていくことが出来る。
罪の輪はそういう意味なんじゃないかと自分は解釈しています。


そしてそれを踏まえた上でのラッカとレキについて
ラッカとレキは黒い羽からまた綺麗な灰色に戻りました。
これは自分の解釈では、罪を許されたからだと思っています。
ネットにあがってた考察をお借りすると、ラッカとレキは自殺者。
確かに台詞からもそれは伺えます。納得です。
しかし、私は自殺そのものが原因で罪憑きとして羽が黒くなったわけではないと考えています。
私は、罪憑きと罪憑きでなくなる用件は以下が揃ったものと考えています。

罪憑き
1.自殺者
2.罪を知らない=自殺の原因となった自身の心を克服できていない(繭の夢を思い出せない)
3.罪を許されていない(他人に)

罪憑きでなくなる
1.罪を知る=自殺の原因となった自身の心を克服する(繭の夢を思い出す)
2.罪を許される(他人に)

ではラッカとレキそれぞれの罪は何なのか。
ラッカの場合は、自分は一人だと思ったこと。自分がいなくなっても誰も悲しまないという思い。孤独感。
レキの場合は、裏切られる恐怖から人を信じることをやめたこと。不信。
だと思います。

だからクウが巣立ったとき、ラッカの心には悲しみと共に孤独の思いが生まれ、羽は黒く染まりました。クウの部屋で自分の名前のカエルだけ転がすシーンがその暗喩となっていると思います。
また、レキは自分の真名が引き裂かれたるものの意を持つ名と知ったとき、救いを信じてきた末に裏切られた絶望、信じることの残酷さを再び知って不信が強くなり、羽は黒く染まりました。

では二人はなぜ罪憑きでなくなったのか。
ラッカの場合、孤独感から自ら消えてしまうことで大切な人を傷つけてしまった。そしてその孤独感を克服できていなかった。
そんな中、ラッカは井戸の中で鳥の骸と出会い、繭で見た夢の鳥の存在を思い出します。
自分は一人ではない。生前に大切な人がいた。それを教えてくれた鳥がここにいて、自分を守ってくれる人がいて、自分は一人ではないとラッカは気づきます。ここでラッカの孤独感は克服され、罪を知るものになります。
そして、鳥(大切な人?)はラッカの罪をすでに許していたのだと思います。だから井戸の中にその骸を残し、ラッカに一人ではないことを伝えたのではないかと。これはラッカが井戸を出た後の、話師との会話の中からその意味合いが伺えます。
ちょっとこじつけ感もありますが、このことからラッカの罪憑きは無くなったのだと思います。
また、ラッカの真名も「絡果」絡む果実。人との絆を絡ませることで、実をつける。ラッカが孤独を克服した末の真名が絡果というのも、自分としてはとても美しいと思います。

そしてレキの場合、クラモリを失い、レキは信じることに強い恐れを抱いてきました。これまで自分から助けを求めなかったレキ。それは求めた末に裏切られることへの恐怖。信じることへの恐れから、決して自分から声を上げませんでした。
そしてレキは救いを求めて灰羽達に優しく振る舞ってきました。それは同時に本当の自分を隠す事でもあります。救いを求めるがための偽りの自分であれば裏切られて傷つくこともないからです。
しかしその振る舞いがやがてレキの本質となる。本当の自分の心となる。そして最後にその本当の自分から求めた救い。ラッカへの「助けて」の言葉。誰も信じられなかったレキがラッカを信じ、助けを求めた。ここでレキは自分の心の闇を克服し、罪を知るものとなったと思います。
そしてそれにラッカが応えレキを助けます。レキの言葉に酷く傷ついていたラッカ。しかしレキの日記を読み、ラッカはレキを助けることを決意していました。
このことでレキの罪はラッカによって許されたと思うんです。
そしてレキは罪憑きでなくなったのだと思います。
レキの名も「礫」から「轢」そして再び「礫」という名になっています。偽りであった「礫」が本質であるはずの真名となったということ。本当に美しいなと思います。
{/netabare}

結構自分としてもこじつけな感はありますが、このように考察して初めて気づき感動出来る作品だと思います。

あと、名前。色々な意味が込められていて、よく出来ていると思います。
この作品は悲しいけれど、暖かく美しい作品です。
非常によい作品に出会えたと思います。

投稿 : 2012/05/11
閲覧 : 2347
サンキュー:

36

勇者 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

大きな世界観を楽しむ小さなストーリー

これまでにない世界観を味わえる不思議なファンタジーです。

熱狂的なファンが居るのも頷ける引き込まれていく世界観でした。

すべてがすべてに説明があるわけではないので、そこらへんの考察を楽しめる人だとかなりハマるかもしれません。

BGMやキャラクターの関係などもとても良かったです。

投稿 : 2012/05/09
閲覧 : 291
サンキュー:

3

うな さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

あなたが風邪を引いた時に観て欲しい

小さい頃、幼稚園とか小学生とか、それくらいの年のとき。
風邪を引くと、お母さんが普段より優しくなって、ほんわか暖かいように感じたことありますか?

このアニメを見ていると、そんな暖かい感じが伝わってきます。
なんだか少し寂しいなと感じたときはこのアニメを見てください。
家族のようなぬくもりを分けてくれるハズです。

投稿 : 2012/05/01
閲覧 : 229
サンキュー:

ネタバレ

system-∀99 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

いい作品でした

世界観が多少分かりづらいですが、深いアニメでした。
サブタイが非常に好きでした。まだ一周しかしていませんが、もう一回見たいアニメです。

追記

レキとラッカなどのキャラには裏の意味があったなんて知りませんでした。多分見逃してましたね。

投稿 : 2012/04/27
閲覧 : 201
サンキュー:

2

ガンスト さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

すごい感動した!

1クールでここまで感動できる作品はそんなにないと思います。ぜひみてほしいです!

投稿 : 2012/04/26
閲覧 : 223
サンキュー:

2

もちもち さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ハイバネムード

雰囲気ものです。

牧歌的でほのぼの。
お話にはテーマがしっかりあり、
自分で考えたり想像したりを要求されます。
ちょっと難しい、文学作品的な面のあるアニメ。
村上春樹とか好きな人にはいいんじゃないかな。

雰囲気で気に入ったなら見て損はない内容です。

投稿 : 2012/04/23
閲覧 : 250
サンキュー:

1

ちはややん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

独特な雰囲気のある、

今までにない感じの作品でした。

投稿 : 2012/04/10
閲覧 : 199
サンキュー:

0

にゃんにゃ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

お前は、どうやってパン屋に行くつもりだったんだ?

深いテーマ、強いメッセージ性を持っているとのことで、
期待して視聴開始。。(他の方のレビュー参照)


8話まで観ましたが、耐えきれず断念。


退屈。恐ろしく行間が長いアニメ。
行間から何かを感じ取れる、ハイセンスな人はどおぞ。
私には、ただ、テンポ悪いようにしか感じられませんでしたけどww

例えるなら「たまゆら」(←勿論きったw)を観た時の感じに近いかも。
天使たちが談笑したり、お仕事したり、
何気ない日常を、スローテンポで描いていくあたりがね。


タイトルに続けて、もうひとつ言っておく。
救急箱は最初から用意しておけw

投稿 : 2012/04/07
閲覧 : 296
サンキュー:

14

おちほのおっぱい星人 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

老後はこんな生活したいですね。

考察のしがいのあるアニメの中ではかなり分かり易い方なので、ゆるいアニメや考察型アニメが苦手な人にもオススメです。

世界観の設定的にも最初から「そういうことだろうなぁ」と分かるアニメなので、どういった所に意図が散りばめられてるのか一週目から感じれるのもポイントですね。

それにしても、どの視聴者にでも好かれるような癖のないニュートラルな主人公キャラを作りたい時に、広橋さんの声はもってこいですねぇ。

投稿 : 2012/04/05
閲覧 : 209
サンキュー:

2

ネタバレ

たまちゃそ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.5 作画 : 2.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

禁煙中に観るべきではない笑

レキがうまそうに吸うもんだから・・www

音楽、ストーリー共にすごく良かった

灰羽と呼ばれながら人間らしさっていうのがあって特にレキという人物にすごく感情移入してしまう

いや~癒された

投稿 : 2012/03/31
閲覧 : 196
サンキュー:

1

ネタバレ

GP05 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

独特だね~

なんか見てると不思議な気持ちになる作品。

きっと見ながら色々考えてたんだろうな~
OPは歌が無かったがなんかワクワクした記憶あり

投稿 : 2012/03/30
閲覧 : 193
サンキュー:

2

コヤン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

独自の世界観

他のアニメには無い設定
繭・灰羽・灰羽連盟・壁・罪憑き・オールドホーム
この設定が、作品を味のある物になってますね
この難しい内容を1クールできれいに終わらせたのは凄いと思います

投稿 : 2012/03/29
閲覧 : 249
サンキュー:

2

ネタバレ

アスクール さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

・・・世界観が特殊な物語・・・

旧作の中でも注目度が高い感じなので見てみました。何もわからないまま視聴しました。なのでいきなり灰羽と人間が共存している世界とかさっぱりわからないなあ・・と思ってたんですがこのまま終わるんですね^^;

調べてみるとそういうふうに視聴者に考えさせるようなアニメらしいですね。なんで核心部分のこの世界はとか、灰羽って何とか、なぜ人間と共存しているのとか、壁の先にはとか、天に昇ったらどこへ行くのかとか、罪憑きとはどういう罪を背負ったのか、わからない部分はたくさんありましたがそれは見た人が考えるような感じらしいです。

自分的にはちゃんと明かしてほしかったなあ~~よくわからなかったんで自分で考えるとか・・厳しいことを言います^^;


まあでもそういうの気にせずそういう世界があると考えてみれば気にせず見れるような気がしました。ストーリー自体はそこまでわかりづらくもない(?)いやわからなかったような部分が多かったけど・・・でも大筋はわかってるつもりです・・たぶん・・・。


欝だって言われている割に自分的にはそうでもなくなんかノホホンとして見れましたよぉ♪後半は結構複雑で重くも感じましたが・・・でもまあそこまででもないと思います。


しかし最初の羽が生えるシーンがなんだろう・・・すごく辛かった・・・痛々しくて・・なんだろう・・グロイとかではないんですが・・背中がむずむずしました・・・


このアニメはいろんな人にはというのは難しい・・・考えさせるような結構特殊な感じのアニメだと思いました。


投稿 : 2012/03/23
閲覧 : 256
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15

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Horun さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:途中で断念した

ほのぼの

世界観とは合っているのですが、展開が遅いゆるりとした感じが結構長く続いたので途中で断念してしまいました。

投稿 : 2012/03/22
閲覧 : 201
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0

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じーぱんたろう さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

灰羽は

落ちてるようで落ちてない。

投稿 : 2012/03/15
閲覧 : 193
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1

nagi さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

広橋さん

全体的に暗い話でした。
哲学的過ぎて、僕には理解不能。
見る人すべてに答えがあるのでしょうか?

考えるのが好きな方にお勧めのアニメです。

しかし、広橋さんはいいアニメを呼び寄せる力があるのでしょうか。

投稿 : 2012/03/14
閲覧 : 282
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12

robelt さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 4.0 作画 : 2.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

今が今しかないから、この瞬間が、こんなにも、大事なんだ。

以前、友達と自分のベストオブアニメの話で盛り上がっていた時に、
これは最高に泣いた
とすごく言われたのでずっと気になってました。
春休みで時間に余裕ができたので見てみました。

正直な感想を言うとそんなに泣いたりはしませんでした。
結構期待していた分物足りなかったなという感じです。

ただ、決して良くなかったというわけではありません。

一言で良さを語るなら
深い
でしょうか。
よくわからない始まりで物語は始まり、灰羽という存在がいきなり日常のものとして現れます。

人間たちの中にまぎれて生きる灰羽たち。
見た目が少し違ったり、生まれ方が違うだけで、物の感じ方や何やらほとんどが人間と同じです。
そんな中で灰羽って何なのだろうということを強く考えさせられる事件が起こります。
自分の存在は何なのか、自分はなぜ灰羽なのか、なぜあんなことがあるのか。。。

謎の多い作品だと思いますが、考えてもらうための、何かを伝えようとした謎なのでしょう。

好き嫌いはかなり分かれるでしょう。
残念ながら僕の友達ほど僕は感動に浸れませんでしたが、それでも「何か」は伝わってきた気がします。

投稿 : 2012/03/08
閲覧 : 235
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10

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おかず さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

大丈夫、黒でも白でもない、綺麗な灰色だよ

灰羽連盟(23.5/25.0→満足度94.0%)
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■物語(5.0/5.0)
起(1.0/1.0)…知らない世界に、とてもワクワクする!
承(1.0/1.0)…和やかなムードが心地よい。
転(1.0/1.0)…転機が訪れてからは、ガラリと雰囲気が変わる!
結(1.0/1.0)…ラストは必見の価値有り!
余韻(1.0/1.0)…世界観や、キャラに浸ってしまう。
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■作画(4.0/5.0)
OP(0.5/0.5)…このアニメの世界観を牽引する!素晴らしい!
ED(0.5/0.5)…シンプルなんだけど、どこか暖かい。
静(1.5/1.5)…BGがとても綺麗だし、とても丁寧。
動(1.0/1.5)…激しい動きは無いけど、繊細。
安定(0.5/1.0)…少しムラがあるけど、決め所の爆発力はある。
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■声優(4.5/5.0)
メリ(2.0/2.0)…おっとりしてて、愛らしい。
ハリ(2.0/2.0)…和やかなパートとの対比、緊張感が半端じゃない。
伸び(0.5/1.0)…安定感があって素敵。
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■音楽(5.0/5.0)
OP(1.0/1.0)…このアニメの世界観を牽引する!素晴らしい!
ED(1.0/1.0)…声が独特なボーカルだけど、段々クセになる。
BGM(3.0/3.0)…素晴らしい!音のみでも聴きたい!
------------------------------------------------------------
■キャラ(5.0/5.0)
外見(1.0/1.0)…個性豊かで素敵!
内面(2.5/2.5)…キャラクターの掘り下げが丁寧で、感情豊か。
絡み(1.5/1.5)…登場人物が少な目なので、濃厚。
------------------------------------------------------------

独特の世界観が心地よい作品。
村上春樹氏のとある作品に強く影響されたそうな。

人は何故生き、どこへ行くのか…
この作品に出会うことで、何かを考えずにはいられない、
そんな、魂が揺さぶられるような物語です。

色々なアニメを観てきましたが、
この作品の「深み」は本当に素晴らしい。

投稿 : 2012/02/29
閲覧 : 224
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8

earl Grey さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

絵本にしたい


「灰色」ってどんな色でしょうか

白よりも濃くて、黒より薄い
黒よりも純粋で、白より暗い
英語でグレイ(gray)
フランス語でグリ(gris)
ドイツ語でグラウ(grau)
イタリア語で(grigio)

宗教や文化によって人は色に対する異なったイメージを持っていますが
その中で最も近いイメージが「憂鬱な時に見る世界があせて白と黒の中間色のように映る」ことだとされています

「灰色」ってとても特別な色だと思います

この作品は注目出来る要素が多いので、解釈の方法が多々あることが面白いですね
私は「色」について考察して観ました
鑑賞する際は、気になった点についてしっかり考えながら観ていくことをお勧めします

内容は素敵な大人の絵本ですよ*



投稿 : 2012/02/09
閲覧 : 252
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9

k-papa さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

アニメならでは独特の世界観と異質な宗教感が素晴らしい

隠れた名作なのでしょうか。
こんな物語をよく作成したと感心。
これは大人でないと分からない内容ですね。
と言うか大人でも分からないかも知れません。
この世界観とある意味あの世とか宗教感とかが混ざった
ファウストにも匹敵する文学的な価値を持ってます。
とても重い内容です。
そしてとても心に残る作品でもあります。
これは芸術作品ですね。

投稿 : 2012/02/04
閲覧 : 294
サンキュー:

8

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おんじい さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

村上春樹のファンタジー系。

一見すると萌え系なのかと勘違いしましたが、
6話あたりから急速に物語が鬱方向へと下降していきます。
ですが、見終わった後は、爽快感が残る、そんなアニメです。

様々な所に伏線があるため、
何回も見れるアニメでもありますね。

投稿 : 2012/01/19
閲覧 : 273
サンキュー:

3

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ぽーんぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ミステリアス!

なんとも不思議な見応えでした!
ミステリアスで一度見た後に、もう一度見てみると
考え方が変わったり色々と深いアニメでした!

ふと、落ち着きたい時や泣きたい時にお勧めです^^
音楽も最高でしたっ

投稿 : 2012/01/17
閲覧 : 285
サンキュー:

2

pota さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

良作

ほのぼのは超苦手なのですが。我慢して視聴しました。6話から物語が進んでいき良くなっていきましたw今までで一番感想が難しい・・・・不思議で考えさせられるような感じです。

投稿 : 2012/01/16
閲覧 : 248
サンキュー:

2

gekka さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

二人の主人公

ストーリー自体は「心の再生」がテーマではないかなと思います。

ファンタジー要素が強いのと、途中から展開がだんだんと暗くなってくるという事があるので、そういった類の話が苦手な方はご注意を。

主人公は2人います。
暗い感情を持って生きている両者…ですが最後は非常に爽やかになります。
2回目を観る時、もう片方の主人公の視点で考えながら観られます。
雰囲気が合えば、なかなか味のある、心に残る作品になり得るアニメです。

投稿 : 2012/01/07
閲覧 : 245
サンキュー:

3

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はるとめ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

比類を見ない

淡々と流れていく穏やかな日常と、その背後に有る悲しい取り戻しようの無い過去。
幾度も繰り返し見ると、その度に新しい発見が生まれ、飽きる事の無い。 
少し地味な作品かもしれないけれど、それもまた魅力的

どれだけ探しても、此のアニメと同じ雰囲気のアニメを見つける事が出来ない

投稿 : 2011/12/21
閲覧 : 260
サンキュー:

4

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灰羽連盟のストーリー・あらすじ

高い空からまっすぐに落ちていく少女。やがて彼女は水に満たされた繭の中で目を覚ます。古びた建物の一室で彼女を迎えたのは、天使のような輪を頭の上に掲げ、背中に飛べない灰色の羽を持つ「灰羽」と呼ばれる少女達。繭の中で見ていた空を落ちる夢から、少女はラッカと名づけられ、灰羽を名乗る少女たちから同じような輪を授けられるとともに背中に羽を得る。円形の壁に囲まれたグリの街、灰羽の暮らすオールドホーム、そこでの仲間たちとの穏やかな日々。戸惑いながらも少しずつその生活に馴染んでいくラッカ。しかしやがて、短い夏の終わりに1つの別れが訪れる…。(TVアニメ動画『灰羽連盟』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2002年秋アニメ
制作会社
RADIX
公式サイト
www.geneon-ent.co.jp/rondorobe/anime/haibane/
主題歌
≪ED≫Heart of Air!『Blue Flow』

声優・キャラクター

広橋涼、野田順子、宮島依里、矢島晶子、折笠富美子、村井かずさ、久川綾、鈴木千尋、水野愛日、比嘉久美子、半場友恵、青山穣、大木民夫

スタッフ

原案:安倍吉俊(~オールドホームの灰羽達~)、 監督:ところともかず、助監督:大森貴弘、シリーズ構成・脚本:安倍吉俊、キャラクターデザイン:高田晃、設定補佐:大森貴弘、美術監督:片平真司、色彩設計:遠藤菜緒美、コンポジットディレクター:長牛豊、音楽:大谷幸、録音演出:本山哲、音響制作:オムニバスプロモーション

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