かつくん さんの感想・評価
4.4
寛大で寛容な魔王様
原作は見ておりません
最近の魔王様って寛大で寛容な方が多いですね
勇者や村人達の方が人を嫌な部分を前に出して
鼻につくように設定されているというか
主人公なのだから圧倒的に強くても良いじゃない
寛大で寛容なのだから
次の魔王様の声優さんが交代するのがちょっと嫌だなぁ
あにこれの全ユーザーがこれから放送予定のアニメを探して一覧にしました!
ここに記載されるアニメは放送時期が未定のアニメなので、分かり次第更新していきます!
もしみんなも放送時期がわかったアニメを見つけたら教えてほしいです!
かつくん さんの感想・評価
4.4
原作は見ておりません
最近の魔王様って寛大で寛容な方が多いですね
勇者や村人達の方が人を嫌な部分を前に出して
鼻につくように設定されているというか
主人公なのだから圧倒的に強くても良いじゃない
寛大で寛容なのだから
次の魔王様の声優さんが交代するのがちょっと嫌だなぁ
ねごしエイタ さんの感想・評価
4.4
人を好きになること、愛すること、不器用さ、これからを描いていたです。
TV放送では、上ノ山くん真冬の出会いと深まる関係だったです。
ここでは、ギヴンの梶さん中心に、春樹との関係性の向上と、同居中の雨月とのわだかまりから先のお話だったです。三人にツッコミというのか、確信をつく真冬も存在感あったです。
BLというジャンルなだけに、来場客の大半は、若い女性が目立ったです。
梶さん自体、思いを寄せた相手がいながら、存在感の薄い女性に対して、性的関係性もあったりするので見た目と裏腹に、ある意味のだらしなさもあったです。
かと思いきや、思いを寄せる相手に、迫ったり、いいよったり、甘えたりとよく見ると欲望に従順だったです。
雨月との関係性は、ヴァイオリンにはじまり、互いを翻弄する有様だったです。
春樹とは、本人に遠ざけられる態度も取られながらも、梶さんの魅力が春樹を引き止めつないでいるように見えたです。
この三角関係の結末は、梶さんが自分の進む方向を見据えたとき、決着がつくのです。最後の局面は、男と女でなくとも、絵になったシーンに見えたのは不思議だったです。誰かさんたち、本当の気持ちだからなのだろうと考えられるです。
真冬と上ノ山くんとは違う、大人のような恋愛感、人を思う行動は、極端な反面、彼ららしさを見せてくれたと思うです。
♡Sallie♡☆彡 さんの感想・評価
3.9
レビューでよく第2期も観るとか言って全然観れてなくて見る見る詐欺になっているので,『坂道のアポロン』のレビューのときに思い出したこちらを観てみることにしました。
なんですが…内容あんまし覚えてない!!
あらすじはぼんやり思い出せても最後どうなって終わったのか全く思い出せない。。
―ということで,仕方なくテレビアニメの方をおさらいしてから鑑賞しました。
確かにテレビアニメの方は「これで終わり!?」な感じがあるので続き必要ですね。
でも,これを観終わっても「これで終わり!?」な感想です。
なんでかというと,この映画は春樹さんと梶さんが主軸のストーリーになってると感じたからです。
だから,真冬と立夏のストーリーを期待していると拍子抜けしちゃうかもしれません。
キャラクターデザインは相変わらず好きな部類です。
登場人物はBL作品なだけあって男の人が多いんですがみんなイケメンです。
作画については特に問題なかったし演奏シーンはモーションキャプチャですよね。
もちろんそのおかげで動きは凄いのですが,その分他のアニメーションの部分から浮いた感じはありましたね。
なんか『鬼滅の刃』とか『Free!』とか神作画の映画とか観ちゃうとちょっと作画面で物足りなくなってる自分がいるんですが,まぁ普通はこんなものだよなって感じです。
声優に関してはよく分からないので,評価そのままにしとこうかなと思ったんですが,立夏と雨月の声が良いなと思ったので微妙に上げてあります。
んで問題の物語ですね。
原作読んでないので全く知らないんですが,原作に忠実に作られているのかな!?
驚いたのは,上でも書いた春樹さんと梶さんが主軸のストーリーになっちゃってるというのがまず1つとテレビシリーズの方よりずっと大人な内容になっているというのが1つです。
これはまぁ2人が大人だからストーリーも必然的に大人な内容になるってことなのかなと思うのですが,テレビシリーズのようなピュアな感じを思い描いていたこちらとしてはびっくりしてしまいました。
はっきり言ってしまうとエロいです(笑)。
BLがあまり得意じゃないくせに観てしまったのでちょっとハラハラしてしまいました。
「分かった。分かったからこれ以上は具体的に描かないで~」って(^▽^;)
なので劇中で真冬と立夏がやり取りしてるのを見るとほっとするというか…。
{netabare}テレビシリーズの方でもう春樹さんと梶さんは十分お互いをよく知っていて仲良いんだろうなって思っていたので,梶さんが雨月と同棲してるとかそういうの諸々春樹さんは知ってると思ってたんですよね。
知っててなお好きなんだろうなって…。
でも,実はなんにも知らないことに驚きました。
それは……キツイ。
雨月とはただのルームシェアじゃないもんねぇ。
それに梶さんが相手してるの雨月だけじゃないしね。。{/netabare}
テレビシリーズの方で雨月はお気に入りのキャラだったので,今回も出てきてくれて良かったです。
でも,こんなにちゃんと描かれるとは思ってなかった。
{netabare}春樹さんはともかく梶さんと雨月はあんまり恋愛に思い悩んでいるイメージがなかったので今回のこの映画でそれが覆りました。
特に雨月です。
梶さんが雨月のことをこんなに好きなんだって知った時は「ああ~」って胸が締めつけられました。
好きだから離れられなくて一緒にいるけど,相手は自分のことは過去の人としか思ってなくて―ってめっちゃ辛いじゃん!!
―と思ったんだけど,まさか雨月の方も梶さんのことこんなに好きだったなんて!!
それを知ったときは「うわぁ~」って梶さんのとき以上に苦しくなりました。
なんか2人が別れなきゃいけないってなった理由がイマイチピンとこない。。
それは2人が恋よりもヴァイオリンの方を大事にしてるってことなのかな。
2人がヴァイオリンやってなかったらこんなことにはならなかっただろうし…。
まぁ,きっとちっちゃい時からずっと努力してきたことだろうからヴァイオリンよりも大事なものなんてないのかもしれないな。。
確かにわたしが梶さんの友達だったら完全に「そんな奴とは別れろ」ってアドバイスします。
だって一緒にいても劣等感抱いて辛い上に何気にDV男だよね,雨月って。
やっぱ友達には幸せになってほしいから楽しい恋愛をしてほしい。
けど,神の目でこの映画を観てるわたしは梶さんにとって雨月は離れられない運命の相手っていう感じがしました。
この先誰と恋愛しても雨月とした以上の大きい恋愛はできないんじゃないかと思うんです。
まぁ,それは真冬と由紀の恋愛にも言えることだけど…。
ましてや2人はこんなに強く想い合ってるわけで…。
この映画でどうなるかはともかく最終的には梶さんと春樹さんはくっつくんだろうなっていうのは分かり切っていたので,それもあってわたしはこの2人の恋愛をとても悲しい気持ちで見ていました。
―っていうか,梶さんは何なの!?
梶さんはさ自分も辛いかもしれないけど,その行動みんなを不幸にしているよ。誰も得しない。
まず春樹さんね。まさか春樹さんの気持ちに気付いていたとは!!
めっちゃ悪い男じゃん。
そしてわたしが1番思ったのはモブの女の子たちだよ!!
多分立夏のお姉ちゃんみたいに梶さんに恋をして,彼が自分のこと好きじゃないって分かってるけど「泊めてほしい」って言われたら断れなくて…。
だって,断ったら他の誰かのとこに行くだけだし…。
自分も周りもみんな不幸にしてると思いました。
そもそも雨月とケンカなんかしなきゃ良いわけでさ。
結局また彼の部屋に戻るんなら数日ホテルとかお金無いならネカフェとかやりようあんじゃん。
―てか,普通の男友達はいないのか!?!?
「寝床確保するために~~」とか悲劇のヒロインになるのやめて。
でも,その元凶は雨月だったりするんですよね。
もうそんなに好きなら素直になれば良いのに…。
何で他に男作って梶さんに見せつけたりすんの!?ドSなの!?
そういうので揉めてる時点でただの同居人じゃないって分かるじゃん。
―とかもういろいろもやもやイライラしてしまってたので,ライブの真冬の歌からの雨月が悟って会場を去る辺りから苦しくなって,最後2人の別れのシーンは泣いてしまいました。
春樹さんとくっつくことは分かっていてもこの2人には別れてほしくなかったよ。。
春樹さんはほんとに良い人で幸せになってほしいけど,雨月の恋愛が悲しすぎて…。
特に真冬に語ったあれ…本音ですよね。
あれ,何で本人に話してあげなかったんだろう。
若気たキャラの彼があんなにボロボロ涙を流すと思ってなかったから,こっちはほんとにいたたまれなくなりました。
そして,梶さんはそんな雨月の気持ちを知らないままなんですよね。。
なので,最後無事春樹さんの恋が成就してもわたしはただただ悲しい気持ちでいっぱいでした。
それに,この映画の中でくっつくとは思ってなかったのでなんか唐突という感じもしたんですよね。
いつから梶さんは雨月への想いをふっきって春樹さんが好きってなったんだろう??
わたしが梶さんだったら雨月との未来はないしまだ雨月が好きだけど春樹をこのまま傷付け続けるわけにもいかないからって感じだけど…。
こうなっちゃうと,givenはカップルでできあがってるバンドってことですね。はぁ~。{/netabare}
そんなわけで,この映画はわたしの中で悲しいラブストーリーという感じでした。
今回は立夏と真冬の恋愛についてはほとんど描かれなかったのでテレビシリーズで第2期を是非やってほしいです。
ただ『ギヴン うらがわの存在』というのが存在しているらしく…。
第2期作る気ないってことなのかしら??
BL作品としてはですね。
わたし的にはこれがギリセーフかアウトかっていうライン上です。
これよりエロ要素が少しでも強くなるようだと完全に拒否反応出ますが,まぁベースは純粋な恋模様を描いているし,バンドとしての音楽要素もあったので楽しめました。
なんか実写バージョンもあるとか。
他のジャンルでこれだけ楽しめる作品なら実写も観ようってなるんだけど,BLで実写はちょっと無理かもしれません。
追記:
『うらがわの存在』観ました。
“うらがわ”ってそういうことか!!
この映画の真冬と立夏側を描いたストーリーでした。
なんかほのぼのとしていてわたしは好きでした。
{netabare}それより柊としずちゃんもゲイなの!?
この世界ゲイはマジョリティーなのかな(;'∀'){/netabare}
わたし柊けっこう好きなんだけど,彼と立夏の相性良くない感じがまた好きです(笑)。
鸐 さんの感想・評価
3.7
劇場版ならではの特別感を期待していたけどテレビアニメを超えるものは観られなかった。
一番感動したのは劇場の音響が良かったこと。
臨場感がすごかった。
秋彦の話し方が、知り合いに似てたのがツボだった。
随分と高評価だから期待してたけど、テレビアニメの履修が必要なBLものの続編じゃ相当好きな人じゃなきゃ観にいかないもんね。評価が下がる理由が無いわ。
ねごしエイタ さんの感想・評価
4.7
ついに念願の「FUTURE WORLD FES」参戦と新曲披露なRoseliaで、メンバーそれぞれ、これから先の未来を見つけたお話だったです。またもやインパクトのある衝撃的{netabare}、ピアノな隣子から始まるチェスな{/netabare}OPが見られるです。
順調に進むように見えても、Roseliaにおいて今回も決意、考え方、思いが見られです。特に「FUTURE WORLD FES」が迫る中において、思い悩むあこの姿が印象的です。
友希那のお父さんが、はっきり姿を見せる所もこのお話のカギの様だったです。
りみりん{netabare}ちょこっとと友希那、リサの通う高校を中心にAfterglowをはじめ、ガルパのキャラが出て来るです。友希那と美竹蘭の接触が、 {/netabare}目立つです。
PV調の演出より、ステージにおける友希那を中心としたメンバーそれぞれのパフォーマンスが光ったです。名曲のオンパレードのようだったです。時間上の都合なのか?、ワンコーラスだったです。欲を言えば、フルコーラスが良かったです。
「FUTURE WORLD FES」を終えたRoseliaが、自分たちそれぞれどうするのかを見出し、未来に向かう意思表示というやつとでもいうか?良かったです。EDが何処かシンプルなのだけど、曲にジーンと来る感じがしたです。
二足歩行したくない さんの感想・評価
4.5
『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』の音楽ユニットRoseliaをメインに据えた劇場版アニメのエピソードⅡ。
前作、『I.約束』の2ヶ月後の公開で、実質、前後編の後編です。
引き続きRoseliaのバンドグループとしての成長の物語となります。
とはいえ、前作で雨降って地固まった後のため、コンテストやフェスへ向けてRoseliaメンバーが研鑽を重ねる展開となります。
前編に比べると他のメンバーとの交流なども多く描かれ、バンドリーマーに嬉しい内容だと思いました。
氷川姉妹、宇田川姉妹はもちろん、アフロメンバーやハロハピからははぐみ、パスパレの大和麻弥もセリフありで登場していました。
"ノーブルローズ"がメインですが、他の箱イベも混じえている部分が感じられ、ちょくちょく、「あ、これ知ってるやつだ」があったのがオタク心刺激します。
ぶつぶつ呟きながら一人で見ていたのですが、劇場で見ていたら呟くわけにもいかないので、結果、憤怒の形相で観ることになりそうです。
もし劇場で憤怒の形相でアニメを眺めている野郎がいたら、そういう事情があるのでそっとしてあげてください。
前編に引き続きですがキャラや背景の説明等はなく、ファン向けの作品です。
りみりんやはぐみといった"THE アニメ声優"なキャラが「ハッピー、ラッキー、スマイル!イェー!!」するので、私は思わず「ハッピー、ラッキー、スマイル!ブヒー!!」しましたが、原作を知らない方はドン引きだと思います。ハロハピはいいぞ。
前作と違いギスギス度は少なく、ライブシーンや、あことりんりんが手を握り合って見つめ合うようなシーンがメインです。
前作も良かったですが、あえて比較すると後編の本作のほうが良かったと思いました。
色々あって乗り越えて迎えたライブで多くの人を沸かせた場面は、見てるこちらも一緒に嬉しくなりますね。
バンドシーンが、OPも含め結構多く、ラストではショートバージョンとはいえ三曲連続で演奏がありました。
今作も迫力があり素晴らしかった。Roseliaらしいかっこよく、そして超かっこいい旋律でした。
私もドラム演奏経験がありますが、あんな動きにくそうな服で歌いながらビートを刻み続けるあこちゃんまじすごいです。
しばらく叩いてないですが、あこちゃんの楽しそうな演奏を見ていると、私もドラム再度始めようかという気持ちになりますね。
そうなると他のメンバーはガールズバンドといきたいところですが、実際は地獄の素人おやじバンド結成してEpisode of Oseriaとなりそうなので、世の中世知辛いです。
ヘラチオ さんの感想・評価
4.0
さまざまな試練を乗り越え、 FUTURE WORLD FES.への出場を誓ったRoseliaのメンバーたち。 そして、季節は秋を迎えた。 「約束」の作詞を経て成長したリサ。 紅葉狩りに出かけ、未来の自分たちへ決意の絵手紙をしたためる友希那と紗夜。 Roseliaのために何かしたいという思いに突き動かされ、新曲を作ろうとする燐子。 「残るクエストは、コンテストと大会と……FUTURE WORLD FES.……」 自分たちのゴールを考えはじめ、ふと不安になるあこ。 FUTURE WORLD FES.の先に5人が見た景色とは--。というあらすじ。
目標について戸惑うところはあるけど、相談したりメンバー以外とリフレッシュしたりで段々と方向性を固めていく。
優勝もできたし、最後のライブは兎に角かっこよかった。
パパへの愛とリスペクトも感じられた。
でも、旅立ちだ。
OP
Sing Alive
ED
Singing “OURS”
始まりの時点でもうかっこいいのよねえ、らしさ全開。
EDはしっとりと聞かせる感じだが、しっかりロックサウンド
劇中歌
約束
"UNIONS"Road
LOUDER
Ringing Bloom
きゅ~まい*flower
Neo-Aspect
Song I am.
かりんとう さんの感想・評価
5.0
WIT STUDIOによるNetflixオリジナルアニメ。
人間と吸血鬼の争いと共存の物語。
たったの5話と短いのですが、テンポもよく最後もきちんとしていて久々の良作でした。
総作画監督が西尾さんってこともあり、しっかりした綺麗な作画でした。そもそもWIT STUDIOですから、他のアニメーターさん達もレベルが高いです。
キャラクターデザインも西尾さんなんですが…やっぱりNARUTOを思い出してしまう(笑)
(感想)
いやー吸血鬼を題材にした作品で、久々の当たりでした!
たったの5話って短いのにキャラクターも濃く、一人一人感情移入できました。
実力のある声優さんばかりだったので、感情移入できたのも声優さんの演技が素晴らしかったからってのもありますね。
テンポがよくて、無駄がないアニメでした。
作品上音楽が頻繁に流れますが、曲も良かったです。
{netabare}最後も美しい終わり方だったと思います。フィーネが亡くなったのは残念ですが、ある意味自由になれたと思う。
モモも母親と決別し、自由を手にし自分の人生を歩み最終的に本当に平和な楽園をつくったんだし。
{/netabare}
アレグロやクボもいいキャラしてましたね。
クボは最初見たときNARUTOのミナトと同じ髪型すぎて西尾さんNARUTOに染まってるんだなーって思った(笑)
欠点なんかなに一つないんですが、Netflixでしか観れないってのが残念ですよね。
良いアニメだったので、Netflixを登録してまだ観てない方、まだ登録してない方も機会があったら観てみてください!
esm24722 さんの感想・評価
4.9
ヴァンパイア、百合SFと流行のモチーフを使いながら、昨今の毒親問題の究極な形を扱い今日性も帯びた物語に昇華させたwitstudio。
「人間はなぜ、自分の似姿(=人形)を造ろうとするのか」(イノセンス)この作品の中の登場人物は見事に自分の過去をトレースしてモモ(主人公)に押し付けようとしてくる。これはモモが未来を作る物語だ。誰に何を言われようと、邪魔されようと、運命に負かされそうになっても抵抗し、彼女が自分自身の未来を掴み取る話なのだ。にしてもCパートは飛躍があり根拠は薄いと思うけども。ああいう描写にすることは理解できなくなない。
この物語は5話から成り、1話が30分以内。にも拘らずスケールは劇場作品並みで密度が濃いです。普通のアニメ3話分がこのアニメの1話の満足度と言っても過言ではない。プロダクションIGが長年に渡り製作しているbloodシリーズで培われた、翼手のデザイン、銃器や刀アクションが遺憾なく発揮され、戦争モノの描写も見事で、実際の戦争シーンに引けを劣らない描写が見れるでしょう。
話数が変われば一転、少女たちのロードムービーで微笑ましいやり取りが貴方の心を温めてくれるに違いありません。小林ゆうさんの声の演技と相まってシュールなギャグシーンも有り、この関係がいつまでも続いて欲しいと、そんな有りがちでささやかな絶対に叶えられないフラグを幾つも立てて、それでも願わずにはいられないとても愛くるしい少女たちの逃亡譚。楽園を目指す物語。彼女たちの楽園はどこに存在するのか?本当にそんな希望が存在するのだろうか?是非貴方の目で見届けて欲しいと思います。大人たちに抗う少女たちの物語を。
101匹足利尊氏 さんの感想・評価
4.1
KAエスマ文庫『ツルネー風舞高校弓道部ー』の同名連続TVアニメ化作品1期(全13話)を再構成+新規カットで映画化した再起動(リブート)作。(原作、TVアニメ版共に未見)
【物語 4.0点】
弓道から離れていたが今は戻って「早気(はやけ)」の射癖と戦っている湊。
小学校の頃から湊を慕い、一緒に弓道をすると誓い、湊を弓道に引き戻した幼馴染で部長の静弥。
湊に少年時代「早気」に苦しんだ自分も重ね合わせながら指導に当たるコーチ・雅貴(マサさん)。
三人の関係性に焦点を絞って再構成。
作品内時間も8話の県予選終了後~県大会決勝までをピックアップするので、
劇場版総集編とも少し違う。
予備知識ほぼゼロの私はサブタイトルから新規で入っても大丈夫だろうと挑みましたが、
いきなり途中から始まる感じになって、これって続編なの??と勘違いして狼狽えましたw
的は絞れているので、無茶な詰め込みダイジェストで作品が破綻することはない。
弓道は的に当てればそれで良い競技なのか。心身を磨く道として極めていくものなのか。
醍醐味となる心情描写も折り込みながら、県大会決着までまとめ上げたテンポは良好。
とはいえ、掘り出した心理は、じっくりと噛み締めたい文芸的な風味なので、
受け止めた後の“間”がもうちょっと欲しかったのも事実。
また、これだけ深い心情を掘り起こせるなら、物語はもっと盛り上がれるのでは?
との贅沢な欲求も残りました。
この辺りに関しては、エンドロール後に流れた来年初頭放送予定の2期を思わせるキービジュアル等。
競技者か?求道者か?との主題についても、勝てば良いんでしょ?と言わんばかりの新キャラとして外部化が示唆され、深化の期待が高まります。
それよりも劇場版で美味しい所だけ摘み食いした私はまず1期視聴を何とかしないとw
NHKさん2期前の1期再放送頼みますw
【作画 4.5点】
アニメーション制作・京都アニメーション
私が劇場に引きずり出されたのは、
以前NHKで京アニの作画が如何に凄いかを語る中で取り上げられた、
マサさんの「一万射」のカットが脳裏に焼き付いていたから。
弦や、はだけた筋肉のしなりまで描いた、あんな凄い情景見せられたら、
少年の運命も、私の行動も変わります。
本劇場版では、その「一万射」のほか、
回転しながらホップする矢の動き。射に挑むまでの一連の所作。
弓道周りの作画には特に力が入っていて惹き付けられます。
射型が美しければ当たるというものでもないが、当たる射型は美しい。
この奥深さを作画レベルで実感できるのは大きいです。
総じて作画だけも劇場鑑賞する価値あり(←このコメ今年何本目だよw)
【キャラ 4.0点】
特に女子向けの作品でもないとは思うのですが、
目尻の下を赤らめる男子高校生などは美少年アニメ枠の属性。
特に湊のことになると正気を失う静弥などは可愛いな~って感じで
男の自分も顔が熱くなってきますw
そんな静弥が、コーチのマサさんを嫌いですと突っかかる。
表向きは弓道のことなのですが、構図は彼氏を奪われるとムキになるBL案件に思えてなりませんw
サブも含めて男子弓道部員はピュアすぎる少年ばかり。
ただ繊細な少年たちという弱メンタルの強調。
それらを脅かす重たすぎる過去。
といったキャラ設定は、突き詰めれば自分で弓を射るだけで、ライバルが直接関与できないシンプルな“競技”でスポ根をやる上では、波乱要因として機能していたかと。
一方、少年たちを指導するマサさんは葛藤を重ねた大人で、
弓道技術の面でも、人間関係の面でも、観察眼良好。
{netabare}同じカゴに入れられたカブトムシみたいに角突っつきあって
との評論には私も吹き出しましたw
が、マサさんも最後はカブトムシ共に背中を押される。
そんなあなたもカブトムシw{/netabare}
結局、そんな弱い男子どもに発破をかける女子弓道部員3人が一番大人でしょうか。
【声優 4.0点】
アフレコは京アニ劇場版伝統の?新録。
湊役の上村 祐翔さん&静弥役の市川 蒼さんが親密な掛け合いを繰り広げる横から、
キツい口調でつっかかってくる海斗役の石川 界人さん。
メンタルよわよわなどと煽ってくるライバル校の菅原兄弟役の小林 裕介さん&天崎 滉平さん。
言葉は乱暴でもやっぱり可愛い男子高校生w
それだけに少年時代のマサさんを叱責した祖父役のベテラン・佐藤 正治さんの、
一人の人生を左右する厳しさ恐ろしさを再現した演技が際立ちます。
可愛い少年ボイスがひしめく中で、藤原 愁役の小野 賢章さんはクールガイなボイスを提供。
その声で自分もまた湊に囚われた男の一人だったと、静弥にこぼすカットが、
私が一番BLを感じた瞬間w
【音楽 4.0点】
劇伴担当をTVアニメ版の富貴 晴美氏→横山 克氏に変更するという大胆な一手。
真骨頂のピアノとストリングスで盛り上げる心情曲が、
尺が詰まる中でも感情を表現する瞬発力で魅せる。
2期はどちらが音楽担当されるのでしょうか?
劇場鑑賞後どれだけBGM違うのか?と1期サントラも聴きました。
私は横山 克氏が好きなのですが、2期で“間”が取れるなら、
富貴 晴美氏でじっくりと心情を温めるのが良いなと敢えて捻くれた希望を出しときますw
作画に匹敵する位、弓道シーンの臨場感に寄与していたのが音響。
矢が風を切る音、的をカーンと射止める音。
劇場立体音響に対応した音を耳にして、
劇場鑑賞は大正解だったと心の中で「よーし!」と叫んでしまいました。
ねごしエイタ さんの感想・評価
4.0
学園生活の今、幼い姿で不思議な洋館?にいるアリスを同時進行のお話だったです。
特に洋館で黒細長い無口ピアニストDEEMOを始め、生きているぬいぐるみ達、怪しいお面少女との一時を濃く描いていたです。ピアノ演奏、歌が綺麗に聞こえ響いたです。それにより、様々なことが起こり、終焉に導いている感じです。
一方の学園生活では、アリスに興味を持つ同級生ソニアによる接触により、心を開きつつある姿があったです。
この2つの世界が交差し、アリスが真実にたどり着きその光景を見て、私はどこか切なくしみじみとした感覚に見舞われたです。DEEMO達の正体は、如何に!です。
どことないピアノ演奏の音色の美しさというのか?、澄み切った洗練されたみたいな曲が良かったです。
特にEDの曲、歌、イラストなどこのお話の世界観を彩っていたです。いい感じです。
見る前まで、これが3DCGアニメの想像がつかなかったです。個性的なDEEMO、ぬいぐるみなどが、世界観にマッチしているように見えたです。アリスとか、もろCGぽかったです。
背景の作画、ピアノの音色に合わせた変化が良かったです。
ハウトゥーバトル さんの感想・評価
4.5
この話は少女が落ちてきた話
原作(というか原案というか)は音ゲーのDEEMOですね
残念ながら私に音ゲーのセンスはないため、音ゲーの類をやったことがなく、DEEMOもどういう形式の音ゲーなのか知りません。
DEEMOの曲もANIMAしか知りませんし。
ですので、正直何も期待してませんでした。だって音ゲー原作、って内容うっすそうな感じしません?
というわけで全く期待していませんでした
結論から言うと2022年冬のアニメ映画の中で一番おもしろかったです。
調べたところ原作である音ゲーにもストーリーがあるらしく、それを映画化したやつであり、新しく物語を作ったわけではないそう。
色々「どゆこと?」みたいな箇所はあったり、対象年齢が低め、いわゆる子供向けアニメみたいな展開だったり、と全くの批判なしに本作を評価するわけではありません。
しかし、本作の面白さはその純粋さだと思います。
番狂わせとか意外性を狙った作品ではなく、純粋に面白さを追求したかのような作品であり、非常に好印象です
追求した面白味が個人的に割と好きな展開ですので、とても満足した作品です
主人公をなんちゃって声優ではなく、竹達彩奈さんにしたのも個人的に評価が高いですね
{netabare}「親方!空から記憶喪失の女の子(アリス)が!」ミライ、匂い袋、くるみ割り人形と共に暮らすDEEMOの演奏に心奪われる。良い感じに演奏すれば木が育ちワンチャン帰れるかもしれないらしいので演奏し、いい感じまで育つ。仮面の少女(セリア)が現れ木をへし折る。一方時は変わり、高校生になったアリスは無口キャラになっており、サニア(性別判定不可)とロザリア(女)と仲良くなり、昔聞いた曲を思い出そうとする。時は戻って、セリアはピアノがひけなかったが、ある時なんかピアノがひけたのでアリスと協力して帰ろうとする。一方高校生のアリスは桜をみてあの曲を思い出す。そして先生から「アリスはピアニストの兄(ハンス)がいて、出張が多かったためミライ、匂い袋、くるみ割り人形を買ってもらったものの、交通事故でハンスは死んでしまった」ということを告げられる。全てを忘れていたことを思い出したアリスは友達の後押しもあり、ピアニストとして活動し始める。
という話。
正直かなり好き。ここでハンス兄さんが生きてたら私は本作を好きになれなかったでしょう。
ひとつ言うなら「トラック何処から来た?」て感じですが、まぁ叙景描写ということにしてしまえばすべて解決!
ANIMAありましたね。まさか破壊の曲だとは思いませんでしたが。
Marigoldがなかったのが残念ですが。
{/netabare}
総監督は藤咲淳一さん
脚本は藤咲淳一さんと藤沢文翁さん。
キャラデザはめばちさん。
アニメ制作はSIGNAL.MDさんとProduction I.Gさん。ネト嫁のところとハイキューの所ですね
作画は良く、モーションキャプチャー方式と打ち込みを上手く併用した3DCGがメインでしたが、背景もこだわっており、素晴らしかったです
音楽も良く、主題歌の梶浦由記さんが作曲したHinanoさんの「nocturne」もさることながら、劇中歌であるDEEMOの曲もとても良かったです。
本当に忘れたくないことってなんだろう
ということで締めます