総集編おすすめアニメランキング 104

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの総集編成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年03月19日の時点で一番の総集編おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

72.9 1 総集編アニメランキング1位
劇場版『RE:cycle of the PENGUINDRUM』[前編]君の列車は生存戦略(アニメ映画)

2022年4月29日
★★★★☆ 3.9 (23)
155人が棚に入れました
病気の妹・陽毬の命を救うため、謎のペンギン帽の命令により「ピングドラム」を探す高倉家の双子の兄弟・冠葉と晶馬。自身の運命を信じて日記に書かれた出来事を実現しつづける荻野目苹果。新たな運命を導くため萃果の日記を手に入れようとする夏芽真砂子。大切な運命の人を取り戻すために目的を果たそうとする多蕗桂樹と時籠ゆり。彼らはそれぞれの運命と大切な人の為に「ピングドラム」を追い続けたのだった。あれから10年——
かつて運命を変える列車に乗り込んだ冠葉と晶馬が、運命の至る場所からひととき戻ってきた…。

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

流石イクニ!、俺たちには出来ないことを平然とやってのける!。

 カルトなアニメ監督はもはや絶滅危惧種と言っても過言ではない。しかし、そんな中でもまだまだ活き活きとした可能性を残していらっしゃる鬼才はイクニこと、幾原さんしかおるまいて。こんな偉大な才能を有している方が、充分活躍できる場が用意されてないことこそ日本コンテンツ界の恥である。黒澤が映画を撮れないとかよりも個人的には大きな損失と言いたい。


 そこで本作であるが、私の生涯ベストアニメ候補に必ず食い込む「ピングドラム」と聞いては駆けつけざるをえませんでした(ウテナの方が好きだが)。正直イクニさん的には、総集編なんてお茶を濁した仕事より、もっとクリエイティブを大暴れさせられるウテナの時のような新作映画とかをやりたかっただろうけど、10年前の本作をやってた頃はまだあった体力も包摂力も業界になくなっちゃったのかなぁ…。



 最近某作品の総集編が正直ダメダメだったので少々心配でしたが、やはりイクニは違う。本編からして「ついてこれる奴だけついてこい!」なハイコンテクスト作品だったので、本作も当然本編を何度も当然見てるよね?なスタンスで清々しい。だから総集編だけ見ようなどという、ヘソで茶をわかすような怠惰な輩は最初から入れる気ないです。そんな人はどうせ本編見てもついていけないでしょうし。


 何度も見て彼らの運命の至るところを知ってるからこそ、新規カットのopで彼らの姿と音楽が静かに響き合うのを見てると思わずじ〜んときて目頭が…。


 それにしても、とにかく手取り足取りな優しい世界じゃないとアカンという不安でビクビクなコンテンツ界に広がる病理とハッキリ距離を取っているのがイクニさんの孤高な姿は尊敬に値する。


 しかし、改めて見直してやはりイクニさんの魅力は孤高で難解さを持ちながらも、ちゃんと笑いと涙のまっとうなエンタメに足がついている点こそが私が愛して止まない点である。この両立を達成してる人は、実写も含めて私が浅学なだけかもしれんがあまりいない。


 とにかく、本作を見て改めて本編は勿論、解説動画も全部見直したい!という気持ちが猛烈に掻き立てられました。やはり総集編は総集編で、本編に比べちゃと零れ落ちるものがあまりに多くて勿体ない。というわけで、早速DVDと動画鑑賞に向かいたいと思いすが、イクニさんの才能を活かせるたっぷりとした尺を利用できるのは2つの道しかないような気がします。


 一つはプリキュアやガンダムといった敢えての王道コンテンツ路線。もう一つは、Netflixで分割式にやっていく方向。普通の1クール作品ではもうあまりに冒険できない世界になってきちゃって気がするので。


 (後編も鑑賞後)


 後編のほうがアニメ後半の1クールが無駄がない充実した作りだっただけにエピソードを摘まんじゃってる感が強く出てしまったかな。回想の演出が連続したり、1話でビシッと締めたり次への引きを作る上手い演出が活かせないのも勿体ない。やはりテレビアニメとして良く出来てたんだなぁ…と再認識。

 
 それにしても、やはりイクニさんほど創造的な方には、「ウテナ」の時のように元見てないとわけわからんが、見てる人間には他に並ぶもの無き大傑作な新作をやった方が良かったような。


 まぁ、イクニさんとしては当然そうしたかったと思うのだが、現在のアニメ界の状況では難しいのかなぁ。庵野さんはイクニとは並々ならぬ仲なんだし、カラーが出資してでもイクニに映画や新作アニメを2クールとか撮らせて欲しい。わかってて儲かってる人がお金出してくれない限りチャレンジは難しいよう。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 10
ネタバレ

ソース さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

後編次第

{netabare} 冒頭から"さらざんまい"で見た実写を用いた演出のシーンの追加,新キャラの登場 {/netabare} 最高に痺れた。

今作は所謂総集編なのであろうが、登場人物の誰に注目して見れば良いか等をしっかりと明示してくれる演出,編集でTVアニメを見ていた人にとっては「良い感じで纏めているなぁ〜」と感じられる演出になっていたのではないだろうか。

また、他にも程よく追加シーンがあり、飽きることなく見ることが出来た。



追加シーンが気になったのでそれを含めての後編の展望を考えてみる。

恐らく {netabare} 図書館の追加シーンはテレビ版のその後,2週目なのであろう。そして桃果の「きっと何者かになれる」 というセリフと{/netabare} ピンドラ等のアンチテーゼ的作品である"さらざんまい"を通った後に今作がTVアニメから再編された事などを考えると、今回の映画でTV版の結末が覆る,TV版ラストの先を描く可能性が十分にあるのではないかと思う。(運命の乗り換え後の晶馬と冠葉が何者かになれるのでは...?)


上記のように後編でTV版からの変化があるかもしれないので最終的な評価は後編次第なところはあるが、今作がよく出来た作品であることは確かである。ファンなら見るべきだと思う。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 2

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

かえるくん東京を救うと銀河鉄道の夜。違う利他の形ですが…

 ゴジラ-1.0を見て、ちょっと本作のTV版に似てるかもと思い、そう言えば映画どうなったんだっけとアマプラ探したら無料でした。現在前半を見終えて、後半見ていない状態です。

 前後半の前半部分ですので、考察でもないでしょう。少し感じたことです。冒頭だからネタバレではないと思いますが、主人公の2人は「かえるくん、東京を救う」を探します。
 2人がこの作品をその題名で探すのはあるあるですね。私も若かりし頃本屋で同じことをしました。「神の子どもたちはみな踊る」というソフトカバーの中の短編です。今でもしっかり手元に持っています。

 この作品は95年の阪神淡路のあと、村上春樹氏の描いた震災文学の最高傑作です。「すずめの戸締り」はモチーフこそ「海辺のカフカ」ですが、宗像氏の一族あるいは要石はまさにカエルくんでした。ミミズと戦うことすら濁していないので異論はないでしょう。
 運命と自己犠牲。名も知らない大衆を救うという理不尽な役割。カエルくんは自分だって怖いといいます。ただ、主人公のような市井の善良な人がいるからこそ、東京を守りたい。たとえ悪人がいたとしても。だから、是非主人公には自分の戦いを応援してほしいという話です。

 TV版では「銀河鉄道の夜」が主題であることを冒頭では強調していました。「銀河鉄道の夜」は日本的キリスト教的な性善説という感じの利他であり、生命と食のような業も含めていました。
 ただ、思わず河に飛び込んで助けるというのは、どちらかといえば「竜とそばかすの姫」の母ですね。他人を助けるということと、本作TV版の家族愛…それも疑似家族を助けるということとは少しずれていたのも事実だと思います。

 どちらの作品オマージュも、少し本作の主題とズレがあるような無いような、ですね。

「利他」に関する物語が本作をはじめ「すずめの…」「そばかす姫」「ゴジラ-1.0」も含めて、最近増えている気がします。
 ハリウッドでも「インデペンデンスデイ」とか「ハルマゲドン」古くは「ポセイドンアドベンチャー」でも自己犠牲はありますけど、あれは何かの型でした。最近の日本アニメにおける「利他」の描かれ方の深みは半端じゃないです。

 疑似家族ものとしては「岬のマヨイガ」とやはり「ゴジラ‐1.0」とかも震災に絡めてありました。こっちも上げればきりがないでしょう。
「かえるくん…」の中にも主人公の家族問題があって「すずめの戸締り」の環さんはここからとったのかな、と思います。

 2011年で日本の価値観の何かが崩れたとき「そういう時代」に入ったということでしょう。「そういう」を言語化するが現代の文学の最先端であるアニメの役割ということなんだと思います。疑似家族と利他。それはその大きな要素なのでしょう。


 本作はそして最後に不穏なものがありました。冠葉の陽毬に対する男女の愛のようなものが描かれます。これはTVシリーズになかった要素だったと思います。夏芽真砂子も冠葉に執着しているので愛のカタチについての対比になるのでしょうか。

 父母の家族愛についての明確な回想も入っていました。ラッコと河童も同様に親子問題みたいです。
 TV版では明確でなかったトリプルH、ダブルH問題も何か描かれそうですね。
 ペンギン桃果と赤ちゃんペンギンが何を表しているのかも気になります。

「利他」「生命の輪」「家族愛、愛のカタチ」「親の歪み」なによりも「運命」ですね。「かえるくん、東京を救う」を出した以上は、生半可な結末では許されません。是非、期待の上を行く後半でありますように。

 評価は後半見た上で。ベースとしてオール4はあっていいと思います。

 ただ、アニメ作品として見た場合、幾原氏の作家性というのはどうかな、と疑問もあります。考察のための考察になっていないか?という疑問が最近の氏の作品には感じられます。
 最終評価ではエンタメとしての完成度は映画としては求めると思います。よほどの深みがないと、後半見た上で減点する可能性はあります。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 5

75.8 2 総集編アニメランキング2位
機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編(アニメ映画)

1982年3月13日
★★★★☆ 4.0 (263)
1764人が棚に入れました
 劇場用作品三部作の完結編。ストーリーの本筋は戦争が終結に至るまでの過程だが、それよりも新人類“ニュータイプ”の誕生に焦点が当てられている。キャラクターデザイン及びアニメーション監督=安彦良和、監督=富野喜幸(現:富野由悠季)。主題歌の「めぐりあい」を井上大輔が歌った。ホワイトベースはジャブローを発ち、宇宙へと向かった。地球連邦の大がかりな作戦から、ジオン軍の目をそらす囮任務だった。途中、敵軍のキャメル艦隊との戦闘で機体を損傷したホワイトベースは、修理のためにサイド6に入港。そこで、アムロはサイド7で別れて以来会っていなかった父と再会する。だが、父は酸素欠乏症によって脳に障害を負い、まるで別人になってしまっていた。

声優・キャラクター
古谷徹、池田秀一、鈴置洋孝、鵜飼るみ子、白石冬美、井上瑤、古川登志夫、鈴木清信、戸田恵子、潘恵子、永井一郎

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

映画史に輝くロボットアニメの金字塔 俺がガンダムだ!

ならぬこれがガンダムなんだってw

TVの総集編、Ⅰ、Ⅱとはうってかわってほぼ新作の本作品。
なぜかって、これが作りたいから予算を浮かせてⅠ、Ⅱを作ったそうです。TV後半に安彦さんが抜けたせいもあります。やはり安彦作画じゃないとってね。なんせ富野監督がTVのときに意地でスケジュールとった方だそうですから・・・。
あとブームが最高潮のうちに一気にケリをつけたかったそうな。1年でたしか作ったんですよね。

前述のようにTVでは過労で病欠してしまった安彦氏が復帰、TV後半から参戦し始めた若き板野一郎氏もアムロの如く覚醒をはじめます。そのカットはいまでも伝説。
最近のガンダムは動きが軽いとかいうオッサンがいっぱいいます。
みれば分かりますが本来のガンダムは絶妙にトロい動きで重量感と迫力をあらわします。通称ガンダムⅢの速度。
それを意識しているのがUCの一話。
でもお金がかかるんそうですよ・・あれあのシーンだけで予算なくなったとか・・・と風の噂。まぁわかっててもやれないのが現実なんでしょうか。

TV劇中ではあまりはっきりしなかったNTに関しても深く追求、
ララァとの邂逅もなかば宗教的な美しさと共に描かれます。
TVはTVでいいんですが、やはりガンダムはこれ。ガンタンクも宇宙に出てMAもどきなんていわれないし。。マクベがダメ人間でもない。Gメカと合体もしない。玩具的な描写は徹底的にオミット。極上のSF(スペースファンタジー)映画に昇華されます。
逆にコアブロックシステムは・・・・そういえばそうだったというwあの使い方は天才。


初代ガンダムにおいてはアムロたちWBクルーの主人公が非常にニュートラルな立場です。
ストーリー上ザビ家の独裁が悪とは表現されてはいますが・・
大きな動機はみんなないんです。レビルにそそのかされあれよあれよ・・・。生きるために戦ってるそれだけ。抜けようとしても行きがかり上みんなを見捨てることもできない。
母の話やミハルの話なんか完全にそうですね。
だからカイの最終決戦前の冗談も、冗談に聞こえない。
どんなすごい新兵器もってても、彼らはあくまで巻き込まれただけの傍観者なんです。
そこが古今のロボット、戦闘ア二メにおいて革命的な描写だったと思います。

オープニングからエンディングまですばらしい演出、作画で目が離せません。

追記
観るなら劇場公開時のオリジナル版を絶対推奨ですwレンタルとか特別版置いてあったりするよね・・なにからなにまで改悪もいいとこ。あれマジでヤメテ・・。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 19

ato00 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.1

お試しガンダムその3

機動戦士ガンダム劇場版第3作。
TV版終盤の総集編です。

劇場版はどうもTV版のエピソードを詰め込み過ぎているようで、重要と思われる場面が妙にあっさりしていると思われます。
それに多くの人物が細切れででてくるので全容が把握できません。

私にとって、劇場版ガンダムは、アニメ教養としてガンダム世界を覗く程度の内容だったと思われます。
TV版を見たら評価が変わるかもしれませんが、今のところ、見る予定はありません。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 11

チョビ0314 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

偉い人にはそれが分からんのです

ついに機動戦士ガンダム三部作の最終作です。
この三作目でガンダムのテーマの一つである「ニュータイプ」の描写がぐっと増えました。
いままでの作品との違いを冒頭の戦闘で表現していて、宇宙に帰ってきたアムロの圧倒的な進化っぷりを見せ付けることにより、「今回はニュータイプのお話だよ」とイメージさせた感じです。

さてその「ニュータイプ」超人的な戦闘能力よりも重要なのが、一足飛びの回答へを導き出す直感力と理解力、そこから生じる精神調和でして。
その特殊な精神世界の表現方法が特に顕著なのがアムロVSララァの戦闘シーンです。
TV版の流用もありますが戦闘シーンの多くが描き直されていて、特に二人が精神内で探り合うシーン等は「2001年 宇宙の旅」を彷彿とさせてくれます。
宇宙の旅という映画はその難解さや優れた特撮技術を使った無重力描写等で、当時のクリエイターに多大な影響を与えた映画です。
ガンダムⅢで最も異彩を放つデザインをしている「ボール」(あくまで個人的な感想ですが)は明らかに宇宙の旅出てきた作業ポッドと酷似してるし、ガンダムのスタッフも影響をかなり受けていたみたいですね。

当時の日本映画界では映画に制作費を掛ける事が出来ず、お金の掛かる本格的なSF作品は作りたくても作れないのが現状でしたから、絵で表現出来るアニメーションという手法で実現しようとした方々も多かったと思います。
今でも湯水のように資金を使える訳ではないですが、昨今のシン・ゴジラの成功にも見える通り、特撮やSFやアニメに対しての認知度も上がっていますので今後の発展が楽しみですね。

さて、この作品の話に戻ります。
前の二作品と比べ格段に完成度が上がっていて、多くのシーンが描き直されました。
キャラクターもより安彦良和氏のデザインを忠実に再現し、表情豊かに描き直され感情の起伏を感じられます。
モビルスーツを始めとするメカ描写もリアルに描き直されましたし、音楽もTV版より格段に質が上がって臨場感がアップしています。
更にTV版では描かれなかった部分をプラスして補完。既存のシーンも上手に再構成されましたし、細かく新たなカットも多く描かれました。
そしてこの作品で描かれたラストシーンが、以後のガンダムシリーズへの布石となったのは間違いありません。

このめぐりあい宇宙編を含めた三部作は単なるTVアニメの映画化ではなく、大人の鑑賞にも耐えうるエンターテイメント作品に生まれ変わらせる事に成功したモデルケースとして、大変意義のある作品だと考えています。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 12

72.0 3 総集編アニメランキング3位
劇場版 響け!ユーフォニアム ~ 北宇治高校吹奏楽部へようこそ ~(アニメ映画)

2016年4月23日
★★★★★ 4.1 (301)
1686人が棚に入れました
高校1年生の春。中学時代に吹奏楽部だった黄前久美子(おうまえくみこ)は、クラスメイトの加藤葉月(かとうはづき)、川島緑輝(かわしまさふぁいあ)とともに吹奏楽部の見学に行く。そこで久美子は、かつての同級生・高坂麗奈(こうさかれいな)の姿を見かける。葉月と緑輝は吹奏楽部への入部を決めたようだったが、まだ踏み切れない久美子。思い出すのは、中学の吹奏楽コンクールでの麗奈との出来事だった。吹奏楽部での活動を通して見つけていく、かけがえのないものたち。これは、本気でぶつかる少女たちの、青春の物語。

声優・キャラクター
黒沢ともよ、朝井彩加、豊田萌絵、安済知佳、寿美菜子、早見沙織、茅原実里、石谷春貴、櫻井孝宏
ネタバレ

らいむぐりーん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

至高のポニテ先輩大好き!の俺が、総集編を観に行くと、爆死したことは黙っといてくれ

自分は、
「高坂麗奈が好きです。
でも、ポニテ先輩の方がもぉ~っと好きです。」
キリンさんでもゾウさんでもない、このアツいポニテへの思い。

劇場で、京アニの神作画が拝めるなら、たとえ総集編だろうが
黙って行っちゃろうやないの( 一一)


さっそく福岡県内で公開されている劇場を検索
....って一つしかないやんかコラ(。-∀-)
なんたる惨状! ぐぬぬ...予算のバカヤロー!
福岡のみなさん。悲報です。
今現在、中洲大洋*1 でのみ!北宇治高校のみなさんに会える模様。
ロングラン公開は期待薄です...
中二病の総集編で大炎上した京アニの闇歴史が、
今になって悪影響を及ぼしとる...かも??
(あくまで個人的見解)

*1 大型映画館が主流の福岡の中でも、少数派の地域密着型の老舗映画館(駐車場なし)


本編が始まり、圧倒的な大画面にすぐ引き込まれました。
1期の約24分×13話を103分に閉じ込めるということで、
どんな編集がされるのか、ワクワクしてました。
目当てのポニテ先輩の存在感はいかほどか!?
きっと大画面に何度も出てきてくれるんやろうなー( *´艸`)と、
くぅぅ~楽しみすぎる~~......

(以下、脳内台詞)
......おや?......おやや?

......久美子と麗奈ばっかやん。つかポニテ先輩、おる?

.......サファイアも葉月も切られまくっとる。てかサブキャラほぼやん。

........ポニテぱいせ~~ん!!!!( ̄д ̄)泣



そうなんです。開始20分で気づいたんです。これは俺にとって負け戦だと。
{netabare}
>ストーリーのフォーカスは北宇治高校のサクセスストーリーに集中。
>久美子と麗奈のかけあいにスポットライト
>楽器の説明、マーチングの歩幅ネタなど、あるあるネタは一切カット。
>サブキャラの切られ方がえげつないw 切り捨て御免!
>チューバくんの存在感が皆無...
>キャラ別に発生する愛でるシーンもほぼカット。(のちに説明します)
>部内の疑心暗鬼で滝先生が怒声をあげるシーンカット(滝先生美化疑惑浮上)
>まさかのデカリボン先輩。尺多め。なんでー?
>ポニテ先輩がただの超絶カワイイモブへとJOBチェンジ。
{/netabare}



ポニテ先輩始めサファイアや葉月や副部長らという
まわりの部員の存在感がなさすぎでした。
久美子と麗奈ばっかりです。おなかいっぱい出てきます。
2人が好きな方にはたまらん神編集なハズです( *´艸`)
夜景のシーンに磨きが掛かっているので、絶対持っていかれますw


1期の時は、大人数いる吹奏楽部でも、一人一人の性格や弱いトコが
丁寧に描かれていて、多くのキャラに目がいく作品だったですが、
吹奏楽部のサクセスストーリーに重点を置くために、上記の部分が
綺麗さっぱり削ぎ落とされてます。
それにもかかわらず、葉月はしっかり振られる。

ぐぬぬ...これが劇場版というやつか...


でもご安心を。

サンフェスのライディーンや京都府大会での三日月の舞など

{netabare}
演奏シーンがフルパートへと、大ボリューム化されてます!バリ綺麗!
音響も劇場ということあって、腹に響くほどの低音パート。
耳をつんざく高音パート。どれも規格外の迫力。
音響チームの本気が伝わってきます。
尺自体が伸びてるので、1期で描かれなかったまわりの部員たちも
ここぞと余すことなく出てきます(^^)/
こんなかわいい子おったっけー?ってなりましたね。うん。
この演奏パートだけでも、十分劇場で観る価値ありです。
是非、足を運んでみて下さい!圧倒されます!{/netabare}

.....家に映画館があるやつは知らん


「切られてて、悲しかったシーン」

{netabare}
>川辺で久美子と秀一に怒鳴ってしまった麗奈が反省し、裏庭(?)で久美子に麗奈が謝るシーン 
綺麗にさっぱりカッティングランデブーでした...

>久美子がオーディションに受かり、ポニテ先輩にファストフード店で会合するシーン。ポニテ先輩の魅力が爆発するとこね。
これ切っちゃったかー。久美子の過去の先輩とのトラウマが払拭されて、ポニテ先輩の優しさに触れる名シーンなんやけどな...残念{/netabare}



ちくしょーー
まだまだありますが、書き始めたらキリがないのでここらでお愛想お願いします。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 62
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ご新規の皆さん!北宇治吹部へようこそ!

2018.11.17記


1期2期視聴済


鑑賞の動機はいたって不純。

『私がいたく感動したこの作品を我が子供たちにもお裾分けしたい』

のっけから私事で申し訳ないのですが、自身が楽しむよりも奉仕の心で向き合ったユーフォ。そんな入りでの劇場版「響け!ユーフォニアム~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~」でした。


内容は、1期13話を103分にまとめた総集編の性格が色濃いもの。
TV版の完成度の高い作品の場合、尺に合わせて削ぎ落とす作業は至難の業だったと思います。序盤の描写が後半に効いて、というものが複数あり、下手に削ると物語全体の整合性が取れずつぎはぎ感が増してしまうためです。
お気に入りシーンの削除は当たり前。さらに自宅の視聴環境では、本作の特色でもある素晴らしい演奏シーンの迫力もだいぶスポイルされることでしょう。


{netabare}「ほんとに、感動すると思ってたの?」{/netabare}


どこかの主人公のように、傷つかないように予防線を張ってから視聴を開始いたしました。


結果、、、なかなかどうして面白かったです。案の定、お気に入りシーンがばっさりと切り落とされてたものの、懸念してたつぎはぎ感は皆無だったように思えます。
群像劇から黄前久美子を軸とした物語へ。尺を考えれば製作陣は当然の選択をしたまでです。それでいてきちんと繋がってますので、新規客でもとっつきやすく「間口を広げてお待ちしてます」といった仕上がりでした。ユーフォ好きの方で、知人に勧める際には劇場版からの入りでも差し支えないかと思います。

一方、既存客に対してはどうだったでしょうか?
新規のカットがそれほど追加されなかったこの劇場版において、演奏シーンはコマを大幅増量し、TV版と比較してそうとう磨きがかかっておりました。2期の前半を彩る某キャラ{netabare}(要は鎧塚みぞれなのだが場面で絡むのが吉川優子というのが心憎い){/netabare}にもきちんと尺を用意してます。こういった部分を楽しんでしまえば良いでしょう。


1期視聴済みの方が部屋で一人観る!というシチュエーションでは敢えて挑戦する必要が無い気もしますが、誰かと一緒に観るとか、TV版だと視聴ハードルが上がる知人へのオススメ次善策としては充分な機能を発揮しそうです。



翻って我が家の子供たちですが・・・

{netabare}途中飽きちゃって、別のことやりだす始末 (ー_ー)!!{/netabare}
{netabare}上手くなりたい橋の感動シーンもけたけた笑ってたし (゜o゜){/netabare}

き、きっとまだ高校生になってないからだ。ちょっと難しかったかな!?きっとそうだ。うん。
こうしてまた予防線を張ってしまうのでございます。


-----
2019.02.14追記
《配点を修正》
※下方修正。劇場で観ての付加価値分をマイナス。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 56
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

響け!総集編。感動の復習です。

響け!ユーフォニアム1期のまるっと総集編です。
TV版を1/3に編集してあるので、当然の如く説明が足りていません。
恋愛要素を削除し、百合的友情要素を増量してほしいです。
また、前年の事件の詳細描写や2年生内のドラマも欲しい所。
なんだかんだ言ってたら、3時間ぐらいの超大作になっちゃいますね。
いけないいけない。

{netabare}クライマックスの祭日登山。
やっぱりこのシーンは素晴らしい。
久美子と麗奈のやりとりは静かに笑えます。
そして、夜景をバックにした麗奈の表情。
芸術的な夜のしじまです。
その中で響き渡るユーフォニアムとトランペット。
感動の場面です。{/netabare}

本総集編は、やはり劇場で観るべきです。
映像美と大迫力の演奏風景。
たぶん、身震いしますよ。

ユーフォニアムは高音と低音を繋ぐ楽器のよう。
この楽器の響きが吹奏楽のクオリティーを左右するらしいです。
それだけ重要なユーフォニアム!
この語感も言うことなし。
やっぱりこの作品、「響け!ユーフォニアム」で間違いありません。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 32

78.5 4 総集編アニメランキング4位
劇場版 響け!ユーフォニアム ~届けたいメロディ~(アニメ映画)

2017年9月30日
★★★★★ 4.2 (250)
1381人が棚に入れました
私は、先輩のことが――。吹奏楽コンクール全国大会出場を控えた、私たち北宇治高校吹奏楽部。うだるような夏の暑さが去り、秋の涼しげな気配が近づいたころ。先輩が退部するかもしれない……。私たちを襲った衝撃は大きく、不安をそう簡単に拭うことができなかった。美人でカリスマ性があって、ユーフォが上手くて、みんなから頼りにされている「特別」な先輩。でも、ふとした瞬間に見せる氷のように冷たい表情、他人を突き放すような瞳、誰にも本当の自分を見せない先輩。「全国に出たい」誰よりもそう思っているのに、ただの高校生のくせに無理に大人ぶろうとする先輩。そんな先輩が私は苦手で……、もしかしたら嫌いだったかもしれない。だけど私は――。あなたと一緒に響かせたい。あのあたたかいメロディーを。だって、私は先輩のことが大好きだから――。

声優・キャラクター
黒沢ともよ、朝井彩加、豊田萌絵、安済知佳、寿美菜子、早見沙織、茅原実里、石谷春貴、沼倉愛美、櫻井孝宏
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

一人一人の届けたいメロディ

2018.12.04記


1期2期視聴済


公式にもありますし、キービジュアルからも想像できるように久美子とあすかの物語。
2期第5話以降から最終話までを切り出し、ごっそり削って再構築した印象。TV版の要所は押さえつつ、総集編という単語ではくくれない全くの新作と言ってもよいでしょう。それこそうまいことリフォームしたな、という構成になってます。


『全く別の作品のように見えてTV版の本筋との差異はない ※1』
  ※1 一部TV版と時系列が違う描写があります。


総集編かと高をくくっていた私の全編観終わっての率直な感想です。


以下両者ともイケそうです。
①TV版観てない人
②TV版2期まで観た人

私は②。おそらくこのレビューをご覧の多くの方がそうでしょう。TV版では前後関係を基に想像で補ったりしてた箇所の大部分が補完されており、従来ファンも納得の内容です。いや納得どころか非常に満足する一品でした。
さらに①のご新規さんにとっても許容範囲ではないでしょうか。それは、TV版のみならず、最初の劇場版~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~を観てない人も含みます。もちろん②が望ましいところですが、お時間ない方や興味薄い方には一考の価値があると思います。
全くさらの状態、、、冒頭からあすかと久美子、とりわけあすかについてだいぶ尺を取って取り上げており、この二人の物語であることがわかりやすく提示されます。そこに、あすかとあすか父の関係、久美子と麻美子の姉妹関係が絡むTV版の屋台骨はそのまま。あたる焦点が限定的なため焦点がぼやけず、初見さんにも優しいとするのはこういったところが理由になります。


副題の~届けたいメロディ~。
あすかから久美子へ、久美子からあすかへ、あすかからあすか父へ、久美子から麻美子へ、北宇治の音を全国でという部の動向と並行するかたちで、各々の届けたいメロディが奏でられてることがわかると思います。見方によっては、あすか父からあすかへ、麻美子から久美子へ、も含まれますね。これはお見事な編集だったと言えるんじゃないでしょうか。

{netabare}「プロヴァンスの風フルVer」「三日月の舞全国大会Ver」「長尺の駅ビルコンサート」「あすかのちびっこ時代」{/netabare}
この劇場版で追加されたカットは数多くあります。劇場版に合わせてなのか演奏シーンの追加はうれしいところ。曲の盛り上がりどころで一段ボリューム上がるなど作画のみならず音響面の演出にも工夫がみられました。


ご新規さんも既存ファンもウェルカム!
少なくとも既存ファンは必見の劇場版でしょう。控えめにいってオススメです。



■劇場版ユーフォって
「北宇治高校吹奏楽部へようこそ」「届けたいメロディ」「リズと青い鳥」(2018年12月現在)、どれも既存客にも新規客にも遡及できる作りになってるように思えます。
3作とも群像劇の色を極力減らし、ごく限られた少人数に絞って一対一関係を浮き立たせる仕様でした。前二作は編集の妙に唸りました。TV版製作にあたりキャラ設定を練りこんだからこそできたことだと今は思ってます。リズに至っては、TV版主人公黄前久美子はその他扱いでしたが、裏を返せば脇を固めるキャラが魅力的であることの証左と言えるでしょう。
群像劇といった特長を捨てても物語を構築できるTV版ユーフォの懐の深さを再認識するとともに、焦点絞ったことで生じる“わかりやすさ”は、あくまで他の総集編的な劇場版と比較して、という前提はあるものの、一見さんを置いてけぼりにしないことに繋がっているのでは?と思いもします。

切り取り方もテーマがあって好感です。

「北宇治高校吹奏楽部へようこそ」
構成:1期全般
特色:やや総集編の色合い強め。総花的な内容のため新規取り込みにやや軸足を置いてる印象。スポコン色強めのTV版を反映した内容。

「届けたいメロディ」
構成:2期後半部分
特色:やや再構築の色合い強め。前作より抽出する話数が少ないことで新規カットを盛り既存客向けにやや軸足を置いてる印象。人間ドラマ色強めのTV版を反映した内容。

「リズと青い鳥」
構成:2期前半部分を起点としたスピンオフ
特色:完全新作。TV版で丁寧に描かれた人気キャラ二人に絞った山田監督の意欲作。ユーフォの冠がないので、新規も既存もいらっしゃいな内容。



これは私自身の願望もありますが、これまで3作ともに単独での鑑賞に堪えうる作品になっているとの前提に立てば、これはもう「いくらでも続編作れますよ」と。キャラ設定の緻密さや安易な総集編を作らないスタッフであれば可能なことと思います。
“ポニテ先輩と優子先輩”“あすか・中世古・小笠原の三年組”“後藤夫妻”“立華高校の面々”主要キャラならどこ切り取ってもそれなりのを作れる気がします。事実、小説では番外編が出てますからね。
主要どころでなくても“パーカス一同”“希美たちが1年生だった頃の話”“滝先生の学生時代”。夢は膨らみます。



再構築された物語を堪能しつつ、いつまでもユーフォを堪能し続けたいなぁと思わされる秀作でした。


-----
2019.02.14追記
《配点を修正》

投稿 : 2024/03/16
♥ : 63
ネタバレ

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ユーフォ観た人の見たかった場面がしっかりあります。

あにこれの方のレビュー観て興味が湧きましたので行ってきました。
これはいいです!!
ユーフォ観た人は是非視聴をおすすめします!
表題の通り、ユーフォ観た人の「あの見たかった場面」がしっかりあります。
焦点は 主人公の黄前ちゃん 主役のあすか先輩で進んで行きます。
2期で省かれた演奏はしっかりやってますし
ほとんど新規で作っているのではないかと思うくらい補填された内容が充実しています。
各演奏終了後には思わず観客として拍手してしまいそうな位、映像と演奏の一体感が素晴らしい出来です。
またまた京都アニメーションさんの凄さによって感動させていただきました。
因みに {netabare}滝先生及び麗奈の恋愛要素は0%でした。この切りっぷりもすばらしい!(笑){/netabare}

投稿 : 2024/03/16
♥ : 76

変態王 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

いい加減さの肯定と正しさの留保

進路、人生設計、親子関係。大人になること、「正しい」選択肢。これらに宙釣られるあすか先輩や黄前姉に、今「響い」ちゃっていいんじゃないと久美子が彼女らに語りかけ、また旋律にのせて鑑賞者にそれを届かせる。その「響け!」の部分に確信や理屈はない、なくてもいいじゃないか、と久美子の愚直さがそれを教えてくれる。キッズでいることの肯定、いい加減であることの肯定、その為なら「正しさ」さえも一旦留保してしまえることの肯定。

もともと彼女らは一旦選んだ「正しさ」によって絶望の現前をみる。「正しさ」だけでは人の想いを響かせることも届けることもできない。久美子が「みんな戻ってきてほしい」と部の一部員として振舞った正しさが副部長の絶望的な一言をつくってしまったように。「だって高校生じゃないですか!」という久美子の叫びが、想いがあすか先輩をその「正しさ」から解放する。

思えば劇中の久美子が麗奈に「麗奈は大人っぽい」と茶化したことに対して麗奈が「なんか、ムカつく」と答えたシークエンスはこの作品のテーマを象徴している。なぜなら彼女達は高校生なのだから!正しさを留保し、自らの欲望の運動によって生起した想いを響かせ、届けることの許されるキッズなのだから!さて、キッズは彼女達だけなのだろうか。私達視聴者にそのいい加減さを許してくれる者はいないのか。その問いに対しては、黄前姉が答えてくれている。人の思いや生き方の「いい加減さ」を肯定してくれる作品。今自由自在に、響け!
自分もそんないい加減さを肯定し続けられる人生を生きたいと思った。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 10

73.8 5 総集編アニメランキング5位
劇場版総集編 メイドインアビス【前編】旅立ちの夜明 (アニメ映画)

2019年1月4日
★★★★☆ 4.0 (75)
521人が棚に入れました
 隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、奇妙奇怪な生物たちが生息し、今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っている。
「アビス」の不可思議に満ちた姿は人々を魅了し、冒険へと駆り立てた。そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、次第に『探窟家』呼ばれるようになっていった。
 アビスの縁に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。そんなある日、リコはアビスを探窟中に、少年の姿をしたロボットを拾い、こっそり連れ帰るが…

声優・キャラクター
富田美憂、伊瀬茉莉也、井澤詩織、大原さやか、豊崎愛生、田村睦心、沼倉愛美、塙愛美、村田太志、坂本真綾
ネタバレ

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

舞台挨拶に行ってきました

劇場版総集編2作のうち前編です

最近は総集編と言いつつ
新作カットがたっぷり入ってたり
今までの映像の使いまわしでありながら
ストーリー的にはほとんど新作
みたいな劇場版も多いのですが
これに関してはリコの両親がらみが
ちょっと追加されてる程度で
ほとんどTVアニメからそのままです

真新しいものがないなら
別に観なくてもいいかな!
なんて思った方には少し待ってほしい
確かにTVアニメからの追加分はほとんどありません
だからメイドインアビスにどっぷりハマってる方もしくは
TV版は観てないけどメイドインアビスが気になる方
以外にはあまり得るものが多くない作品のように見えます

しかしそれはこの作品を後々家庭で鑑賞する場合の話
メイドインアビスはTV版の時点で既に
劇場版かと見紛うようなクオリティの作品でした
それを映画館の大スクリーンと音響設備で観れる
というのはもうそれだけでお金を払う価値があると思います

私はTV版1話も先行上映会に観に行っていたのですが
1話ラストのアビス全景が映るシーンは
幻想的な音楽と圧倒的スペクタクルに鳥肌が立ちっぱなしでした
もちろん居間でのんびり寛ぎながら見るのも
それはそれで悪くない視聴環境ではあるのですが
メイドインアビスの世界をよりはっきりと肌で感じたいなら
やはり劇場まで足を運ぶしかないと感じました

今回の前編映画はTVアニメで言うと8話まででしたが
その中でもアビスの絶景に始まり
劇場を震わせる大音量の火葬砲
不気味な笑みを張り付かせたドアップの不動卿など
これは劇場に足を運ぶ価値があるなぁ
と思わせるだけの仕上がりになっていました

TVアニメを見て気に入った方ならば
劇場で振り返ってみるだけの価値はあるのではないでしょうか?
もちろんまったく作品に触れたことがない人でも
問題なく楽しめるつくりになっていますので
レビューを読んでみてちょっと興味がわいたよ
なんて方も是非どうぞ

~・~・~・~・~・~・~・~舞台挨拶レポート~・~・~・~・~・~・~・~

舞台挨拶の様子をざっくりと
{netabare}
富田美憂

TV版1話先行の時はまだ高校生でしたが
1年半ですっかり大人になった印象です
あの時は外見も中身もザ・クソガキってかんじで
まぁでもそのざっくばらんな感じが
リコ役にはうってつけなのかなぁ?
なんて思ったものですが
今回は容姿もトークも別人のように落ち着いてました
声優としてはどうかわからないですが
人間としてすごく成長した感じがしました
若いながらも社会人として立派に仕事をしているわけですから
自然と身についてきたものなのかもしれませんね

伊瀬茉莉也

今回の総集編では
新規に録ったボイスはそこまで多くなかったそうです
そんな中で自発的に録りなおしたセリフがあったそうな
ナットたちとの別れのシーンで
絵だけの状態で録ったため
後からついた強風のSEが
自分が思っていたよりも強く
この強風の中で出す声なら
もっと張り上げないと届かない!
ってオンエアを見て思ったそうです
周りの声優陣からも
OK出てるセリフに自分からリテイク要求する人初めて見た
と驚かれており
そのプロ意識の高さに感心させられました

井澤詩織

今回の劇場版前編はTV版8話まで
ラストにワンカットだけナナチが映りましたが
今回ナナチにセリフはありません!
つまりはしーたむ出てませんw
TV版1話先行の時同様
出てない作品の舞台挨拶に駆り出されるという
なんとも度し難い状態でしたw
当然アフレコにも参加してないわけですが
アフレコ現場に差し入れを持って行ったそうで
その話でキャスト勢と盛り上がってました
{/netabare}

投稿 : 2024/03/16
♥ : 16
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

アビスの世界、リコとレグ、大画面でリピート

 総集編だけにTV放送の場面そのままが結構目立ったけど、劇場スクリーンならではの迫力、うまく話が初めて見る人にもわかるようにまとめられていたです。

 一番最初は、新作カットかなぁだったです。{netabare}ナレーションによるアビスの説明の見覚えがない場面、リコが生まれる前におけるリコを宿した母親ライザの登場がTV放送で、確か見覚えがなかったと思うです。夫のトーカも初めて見た気がするです。{/netabare}

 その後、TV放送でも見たことのある進行になったです。うまくまとめられているため話は分かるようになっているけど、細かいいきさつは、TV放送の方が良いと思うです。

{netabare} やはり、火葬砲の凄さの披露、シーカーキャンプでの出来事がメインになっていたです。マルルク何か、可愛いです。{/netabare}見たことのある場面とはいえ、マルルクの見送りのシーンが印象深いです。

 OP、EDは劇場使用のようで、リコとレグの歌とは違った良い感じです。次回、再び見る知られているあのキャラの登場、ワクワクするです。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 14

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

あこがれは止められない

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ版は視聴済です。
第1話から第7話Aパートまでを再編集し、新規カットが追加された構成になっています。
1話23分と仮定すると、TVアニメ版の放送時間の合計は約150分です。この前編の上映時間は約120分であることを踏まえると、カットされているのは30分程度なので、ほぼ本編と同様と捉えても問題は無いかと思います。
ですが、もし最初に視聴するなら、やはりカットされていないTVアニメ版をお勧めします。

劇場版「メイドインアビス 深き魂の黎明」の視聴にあたり、TVアニメ本編を再マラソンしようと思いましたが、どうせ視聴するなら新規カットを加えた劇場版の方が良いと思い視聴に至っています。

TVアニメ版を視聴した際、第一印象はキャラデザは普通だと思いましたが、圧倒的に緻密で繊細な背景の作画と、独創的な音楽が強く印象に残っています。

TVアニメ版を視聴しているので、内容はほぼ覚えているつもりでしたが、それでも涙腺は緩んでしまいました^^;
この作品の特徴の一つとして、「人との出会いをとても大切にしている」ことが窺えると思います。
良い出会いだからこそ、別れが辛くなる…
しかも、リコとレグの旅は片道切符であることが余計に拍車をかけるんです。

序盤の孤児院のみんなとの別れのシーンもでしたが、あきちゃん演じるマルルクとの別れのシーンは何度見ても心にグッときます。

あと外せないのは、とみたんの演技だと思います。
私がとみたんを知ったのは2016年に放送された「アイカツスターズ!」の虹野ゆめを演じたときですが、本格的に推し始めたのは2017年から…
「ガヴリールドロップアウト」のガウちゃん、「ひなこのーと」の夏川くいな役を経て、この「メイドインアビス」のリコ役を演じたのですから、気になるのも仕方ないかと思います。

その他の感想は基本的にTVアニメ版と一緒なので、TVアニメ版のURLを貼り付けておきます。
https://www.anikore.jp/review/1726205/

物語のラストにチラッとナナチが映っていました。
これからリコとレグの旅は一層過酷さを増していきます。
そこにナナチの物語が絡んでくるのですから…
TVアニメ版ではナナチにたっぷり泣かされたのを覚えています。
今回はどうなるか…自分でも楽しみです。
引き続き後編を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 16

63.3 6 総集編アニメランキング6位
機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション完結編 鳴動の宇宙(OVA)

2004年10月22日
★★★★☆ 3.6 (51)
422人が棚に入れました
迫力のアクションが人気の最新TVアニメーション「機動戦士ガンダムSEED」シリーズスペシャルエディションの最終巻。フリーダムを操り、幾多もの危機を乗り越えてきたキラは、かつての友・アスランと再会し、再びアークエンジェルで宇宙へと飛び立つ。

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

全話視聴済みなら此処だけ視ても楽しめる?

テレビシリーズ全50話を再構成し、一部に新作カットを追加
した特別総集篇。PHASE-01 - 21までを描いた「虚空の戦場」、
同22 - 40までの「遥かなる暁」、同41 - FINAL-PHASEまでの
「鳴動の宇宙(そら)」の3部作で構成されている。

画面アスペクト比は4:3のままで16:9ワイド状になるよう原画
の上下部分をクロッピングしている4:3レターボックスで新撮。

数人の声優が諸事情から変更され、サブキャラクターの兼任
などから一人二役以上を担当するキャスティングも増えて、
その後の関連ゲーム作品では本3部作版のメンバーでアフレコ
されているものの方が多い。

続篇の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の回想シーンでは
一部採用されている。

ストーリーは大幅な短縮が図られ、一部には本編とは全く異
なるシーンへと新規カットで差し替えられたり、存在自体が
省略されていたりする。

一応唯の再編集ではなく、大幅カット等による印象の変化等
にもある程度の対応がされているようです。

50話も視てられるか!という人には充分楽しめる内容かも?

因みにちょちょいと修正を加え綺麗にしたHDの方が良いかも?
ディスティニーもSEEDもHDリマスターがある。
本作の追加差し替え等のシーンがHDにも使われている様です。

SEEDもDestinyも中間に総集編が入っているので・・余程の
ファン以外は視ない作品かもしれない?

私的には高画質化と色彩の差異が微妙ですがHDリマスターを
全話視たほうが良いかなと思ったり・・

私はSEEDシリーズが大好きなので全て視たし・・逆に古いの
も可也視たけどw

全話視聴済みだけど又視たいなって時に飛ばし視するより楽。
上記のように差し替え等追加カットもあるので其処は注意か?

投稿 : 2024/03/16
♥ : 0

アレックス・ディノ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

観たかったところもいっぱいありましたが思い出のある作品でした!!

この作品は本編の第41話から第50話までをまとめたようなものです。

残念ながらメンデルでのイザークとディアッカの会話がまともに出ないのが残念だった!!

んでよかったところは本編と同じですが最終決戦のナタルとマリュー、キラとラウですね!!特にキラとラウの最終決戦はこれを何回も見ました!!ラウ・ル・クルーゼの最後の名言言いまくりはお気に入りです!!

どうせならキラとラクスが死ねばもっと良かったかも!!

投稿 : 2024/03/16
♥ : 0

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

他者に対する嫌悪感、不快感は、裏を返せば羨望、憧憬

ガンダムSEEDテレビ版総集編作品の3作目にして最終巻。
本作ではPhase-41からFinal Phaseまでの10話分がまとめられていて、3作中では最も少ないです。
After Phaseは含まれておらず、またラストも加筆修正は行われず、テレビ版と同じになっています。
SEED終盤あたりの話は元が駆け足だったため、やはり仕方ない範囲ではあるのですが、収録話数は少ないものの短縮されたことによる違和感は感じました。

本作は過去2作に比べると、加筆や変更が顕著だったように思えます。
具体的にはクルーゼの素顔、アズラエルの過去、ラクスがキラに好意を伝えるシーンなどが追加されています。
これがかなり大きかったです。
クルーゼの素顔はまぁそんなもんだよねという感じでしたが、アズラエルがコーディネーターを憎悪することとなった彼の原点が語られた件は、コーディネーターを嫌悪する全てのナチュラルを代弁するエピソードだと感じました。
他者に対する嫌悪感、不快感は、裏を返せば羨望や憧憬といった感情になります。
戦争の原因なんて、意外とこんなものなのかもしれません。
ラクスの追加カットは、そんなシーンもあったねというレベルでした。
あと、レイダー、カラミティ、フォビドゥンの後期GAT-Xシリーズと呼ばれるガンダムシリーズの最期もテレビ版から改変されていて、クロトは錯乱状態になる前にバスターにやられます。
印象的なアヘアヘクロトがカットとなっているのは少し残念です。

SEED総集編3作品総括して、有名なセリフのカットなども行われていましたが、見てよかったと思います。SEEDの良さ自体が損なわれていない良い総集編でした。
本編未視聴の場合はテレビ版を見たほうが良いですが、見返す目的であれば、DVD3本分で間に合う本作の視聴をおすすめします。
また、SEED自体が名作だったので続けて総集編を見ても楽しめたところも大きいかと思います。
テレビ本編も改めておすすめします。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 3

63.9 7 総集編アニメランキング7位
機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション 虚空の戦場(OVA)

2004年8月27日
★★★★☆ 3.7 (55)
394人が棚に入れました
C.E.(コズミック・イラ)70、新人類“コーディネーター”によるザフト軍と“ナチュラル”たる地球連合の確執は“血のバレンタイン”事件によって、ついに武力衝突へと発展。戦火の中、中立地域ヘリオポリスに住むコーディネーターの少年キラ・ヤマト(保志総一朗)は、ナチュラルの友人たちを守るためストライクガンダムに乗り、かつての親友アスラン(石田彰)と敵対することに…。人気TVアニメーション『機動戦士ガンダムSEED』全50話の3部作総集編第1部。TVの第1話から21話までを新作カットも交えて再編集、アフレコも新たにやり直している。

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

時間のない人のためのSEED。3部作の1話目。

テレビシリーズ全50話を再構成し、一部に新作カットを追加
した特別総集篇。PHASE-01 - 21までを描いた「虚空の戦場」、
同22 - 40までの「遥かなる暁」、同41 - FINAL-PHASEまでの
「鳴動の宇宙(そら)」の3部作で構成されている。

画面アスペクト比は4:3のままで16:9ワイド状になるよう原画
の上下部分をクロッピングしている4:3レターボックスで新撮。

数人の声優が諸事情から変更され、サブキャラクターの兼任
などから一人二役以上を担当するキャスティングも増えて、
その後の関連ゲーム作品では本3部作版のメンバーでアフレコ
されているものの方が多い。

続篇の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の回想シーンでは
一部採用されている。

ストーリーは大幅な短縮が図られ、一部には本編とは全く異
なるシーンへと新規カットで差し替えられたり、存在自体が
省略されていたりする。

一応唯の再編集ではなく、大幅カット等による印象の変化等
にもある程度の対応がされているようです。

50話も視てられるか!という人には充分楽しめる内容かも?

因みにちょちょいと修正を加え綺麗にしたHDの方が良いかも?
ディスティニーもSEEDもHDリマスターがある。
本作の追加差し替え等のシーンがHDにも使われている様です。

SEEDもDestinyも中間に総集編が入っているので・・余程の
ファン以外は視ない作品かもしれない?

私的には高画質化と色彩の差異が微妙ですがHDリマスターを
全話視たほうが良いかなと思ったり・・

私はSEEDシリーズが大好きなので全て視たし・・逆に古いの
も可也視たけどw

投稿 : 2024/03/16
♥ : 4

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

本編未視聴であれば違和感ないのかもしれません

ガンダムSEEDのテレビ版総集編作品。
ガンダムは劇場版で総集編をやることが多いのですが、本シリーズはOVAで、全3巻となっています。
1巻目である本作では、テレビ版のPHASE-21まで、アークエンジェルが北アフリカに流され、アンドリュー・バルトフェルド率いる部隊をストライクが退けるシーンまでとなっています。

2巻目、3巻目に比べると収録されている話数が最も多くなっています。
その割にはエピソードのカットは少なく、強いて言えば、アフメド・エル・ホズンの死や砂漠でサイとキラが喧嘩をするシーン、そして、1巻と2巻の間にあたるエピソードですが、インド洋でのモラシム隊との戦いがカットされています。
その他、各PHASE間のつなぎ、ちょっとした合間のシーン、回想シーンなどがちょいちょいとカットされ、全体的に短縮した形となっていますが、大きなカットはないため、余り違和感は感じずに視聴できます。
SEEDを手っ取り早く視聴したい方にはありかもしれませんが、私的にはテレビ版の視聴をおすすめします。
過去のガンダム総集編も然りですが、やはり総集編は駆け足で再生されている感じがしてしまいます。本編未視聴であれば違和感ないのかもしれませんが。
なお、サイとの喧嘩シーンがカットされているので、有名な「やめてよね。本気でケンカしたら、僕にかなうはずないだろ」のセリフはカットとなっています。この点は残念なポイントです。

種々の事情により、声優も一部変更となっています。
ニコルの声優が朴璐美さんになっているのは良しとして、アイシャの声優がビビアン・スーから平野文となっています。
正直テレビ放映時、ビビアンの声は浮きまくりでしたが、あのミステリアスなキャラに下手くそなビビアンのアテレコはハマり役だったと思うので、私としては変えてほしくなかったです。
追加カットもありますが、特筆するほどの量ではなかったと思います。
序盤ラスティのカット、セリフの追加があるくらいです。
本編視聴済みの方があえて見る必要のあるほどのボリュームの追加、改変はないと思います。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 4

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

テレビアニメ版を観た人向け

スペシャルエディションとありますが、当初のイメージとしては、いわゆる通常の総集編というか、テレビアニメのダイジェストというヤツなんでしょ?と思っていたら、何気に新しいシーンも入っていたりして、まぁソコソコに楽しめました。

しかし、それはご新規さんに優しいか?と問われれば、違うかなと。どうしても説明不足だったり、端折りすぎだったりで、スカスカ感は否めません。

個人的にはアイシャの声優が平野文さんに代わっていたのが何気に驚きでしたね。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 3

63.4 8 総集編アニメランキング8位
機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディションII 遥かなる暁(OVA)

2004年9月24日
★★★★☆ 3.6 (47)
369人が棚に入れました
コズミック・イラ70 「血のバレンタイン」 の悲劇によって、地球、プラント間の緊張は一気に本格的武力衝突へと発展した…。偶然にも地球連合MSストライクのパイロットとなってしまったコーディネーターのキラは、かつての親友アスランから攻撃を受ける事となってしまった。ひとまず中立国のオーブへと逃げ込んだアークエンジェルだったが、容赦の無いザラ隊の攻撃は遂に友達を失いあう結果となってしまう。親友同士なのに戦わなければいけないこの戦争に、徐々に疑問を感じ始めるキラやアスランたち。果たしてこの戦いの行方は…。

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

手っ取り早くSEEDを楽しみたい人の3部作の2作目。

テレビシリーズ全50話を再構成し、一部に新作カットを追加
した特別総集篇。PHASE-01 - 21までを描いた「虚空の戦場」、
同22 - 40までの「遥かなる暁」、同41 - FINAL-PHASEまでの
「鳴動の宇宙(そら)」の3部作で構成されている。

画面アスペクト比は4:3のままで16:9ワイド状になるよう原画
の上下部分をクロッピングしている4:3レターボックスで新撮。

数人の声優が諸事情から変更され、サブキャラクターの兼任
などから一人二役以上を担当するキャスティングも増えて、
その後の関連ゲーム作品では本3部作版のメンバーでアフレコ
されているものの方が多い。

続篇の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の回想シーンでは
一部採用されている。

ストーリーは大幅な短縮が図られ、一部には本編とは全く異
なるシーンへと新規カットで差し替えられたり、存在自体が
省略されていたりする。

一応唯の再編集ではなく、大幅カット等による印象の変化等
にもある程度の対応がされているようです。

50話も視てられるか!という人には充分楽しめる内容かも?

因みにちょちょいと修正を加え綺麗にしたHDの方が良いかも?
ディスティニーもSEEDもHDリマスターがある。
本作の追加差し替え等のシーンがHDにも使われている様です。

SEEDもDestinyも中間に総集編が入っているので・・余程の
ファン以外は視ない作品かもしれない?

私的には高画質化と色彩の差異が微妙ですがHDリマスターを
全話視たほうが良いかなと思ったり・・

私はSEEDシリーズが大好きなので全て視たし・・逆に古いの
も可也視たけどw

本編を視た直後に視ない限りこんな感じだという違和感無し
細い所を注意深く視ていたり特別思い入れのあるキャラが
違った描写になってない限り印象は変わらない。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 1

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

本編視聴時の記憶があれば早送りに感じる箇所は多々あります

ガンダムSEEDテレビ版総集編作品2作目。
Phase-22から40までの内容ですが、「虚空の戦場」のレビューでも書いたとおり、モラシム隊との戦いは回想としてちょっと映る程度となっているため、実質Phase-23のアスランとカガリが無人島で出会うシーンから、ラストはオーブからマスドライバーで宇宙に飛び立つまでとなっています。
私的にはいいところで切られていると思います。
キラはフリーダムを受け取ってアスランもジャスティスに乗り、アークエンジェルのクルーも地球軍に離反する意思を固めた後であり、まさに終盤に向けて帆を掲げるシーンで次回に続く形になっています。
機体もパーティーも揃い、戦うべきものが何か、何のために戦うか決意も固まり、最終局面へ歩を進めるところですね。

1巻の21話分に比べると18話分と収録話数も少なく、違和感を覚える箇所はさらに少なかったように思います。
特筆すべきシーンのカットも(恐らく)無いです。
ただ、それでも18話分を2時間半に凝縮する無理はあり、MIAになったキラがあっさり復活したり、捕虜になったディアッカが釈放までずっと放置状態だったり、説明はつくのですが不自然に感じる箇所はありました。
テレビ版の代わりに本作を視聴する方向けには問題がないレベルだと思いますので、結論としては良編集だと思いますが、やはり本編視聴時の記憶があれば早送りに感じる箇所は多々あります。仕方のない範囲ですが。

また、1巻目もなのですが、本総集編シリーズでは本来4:3のアスペクト比を16:9のワイドサイズに上下をクロッピングすることで新撮されてリリースされています。
画面はきれいになっているはずなのですが、正直なところ私のような画質に拘らない人には違いはわからないです。
ガンダムに限らずロボットアニメが好きな人は音と映像に拘るタイプも多いと聞きますので、そういった方に感想を聞きたいところ。
なお、クロッピングされていますが、カットされた映像についても別段不自然を感じませんでした。
その、もちろん私の目が節穴という可能性も考慮していただく必要があると思いますので、その点だけはご容赦を。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 2

61.0 9 総集編アニメランキング9位
機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディション完結編 自由の代償 (OVA)

2007年2月23日
★★★★☆ 3.6 (46)
369人が棚に入れました
大ヒットした「機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディション」シリーズもついに完結。すべてを倒すことで平和を得ようとしたシン、戦いを止めることで平和を求めるキラ、新しい道を模索するアスラン。その三者三様の姿こそが本作の描き続けた物語だった。人は戦いをやめないかもしれないが、その中で守られるものや手に入れるものもかけがいのないもの。はたしてアスラン視点で物語をとらえなおしてきたスペシャルエディション版のエンディングはいかに?

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

総集編の最終章。

前作「機動戦士ガンダムSEED」と同様、総集編が製作された。
全編新たにアフレコや新作カットが追加されている。
アスランの視点で全体の話を4部作として製作されている。

アスランの視点でという部分が活きて本編序盤に感じたシン
のフラストレーション全開の嫌なイメージが減ってる感じ。
※私的に凄くシンが嫌いなので余計感じるのかもしれない。
アプローチの違いでシンの心理状態も理解しやすく感じる。

全話視聴済みだと脳内補填で気にならないが、逆に言うと
総集編だけ視てSEEDシリーズを総合評価判断する人は先ず
居ないだろう・・っと信じたい・・なんて思う。
やはりあくまで総集編で映画ではない。

シンの苛々するシーンもアスランの視点で、こういう奴も
居た・・と思う範囲だと納得・・若干気の毒にも思う。
やはり本編はシンを過剰に演出し過ぎた気がしてならない。

後発なのでSEEDの画質よりキャラが安定してる印象も在る。
記憶に新しいせいか?台詞が一部違ってる部分を感じた。
あくまで大幅カットによる印象の補填や雰囲気的なもの。
SEEDのスペシャルエディションより上下の違和感が減った。
※SEEDの方はキャラUP等で画角的に厳しいカットもあった。

映画という程綺麗に纏まってはいないので、当然4部視ない
と中途半端で各話のラストはそこそこの区切りという感じ。

音楽は一部何故?という変更等も感じた場所がある。
商業的に手抜きと思われたくない強引な挿入にも感じた。


スペシャルエディション 砕かれた世界
<PHASE-01 - PHASE-13> 前半2006年5月1日
後半2006年5月2日放映(DVD発売時期:2006年5月)

スペシャルエディションII それぞれの剣
<PHASE-14 - PHASE-28> 2006年7月30日放映
(DVD発売時期:2006年8月)

スペシャルエディションIII 運命の業火
<PHASE-29 - PHASE-42> 2006年10月8日放映
(DVD発売時期:2006年11月)

スペシャルエディション完結編 自由の代償
<PHASE-43 - FINAL PLUS> 2007年1月7日放映
(DVD発売時期:2007年2月)

評価はSEED全話視聴済みなので初見で視ると違うと思う。
ガンダムシリーズを視たこと有れば普通にOVAかなって感じ
で多少設定や世界観の補足説明が足りないな程度の内容?

改めて・・私はシンがガンダム史上最も嫌いである!
正直もっとシンの出番が少なくても良いと思うくらい。

歪んだ軍人として極端に鬱屈して演出される敵キャラ並に
不快な登場人物だった・・そういう意味ではエディション
の方の序盤の流れ的にだいぶ印象が違って見易い。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 0

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ここまで高クオリティの総集編はなかった

ガンダムSEED DESTINY総集編作品の最終巻。
Phase-43から50話にあたるFINAL-PhaseそしてセルDVDに追加収録されたFINAL PLUSを再編集したものとなっています。
1巻から3巻が13話から14話分をまとめたものとなっているのに対して、最終巻は9話強と話数が少なめです。
その分、過去3作品に比較するとカットされたシーンは少なく、また追加シーンも多かったです。
劇場版・機動戦士ガンダムに始まり第08MS小隊、0083、Z、∀、SEEDと、ガンダムの本編総集編作品はこれまでも多々ありましたが、ここまで高クオリティの総集編はなかったというのが総括としての感想です。
SEED DESTINYは物議を醸した作品ですが、否定的な方も本作を観ると監督・脚本の伝えたかったことがわかるのではないかと思います。

カットされたシーンはほぼないと思いますが、ネオ・ロアノーク大佐がいつの間にやらアークエンジェルのクルーになっています。
たしかネオがマリューをベッドに誘うシーンがあったと思うのですが、あれは3巻の範囲かな?省かれてますね。
あと、1巻の内容ですが、インド洋攻防戦がなくなったため、要所要所でコニール・アルメタが登場するのですが、総集編のみの視聴だと誰だかわからないと思います。
ミリアリアもすっかりアークエンジェルの一員として仕事をしています。
この子は経緯があって艦に乗っているわけで、もうちょっとセリフが追加されていてもいいんじゃないかと思いました。

上記、本作視聴中の違和感として感じましたが、それ以外はつなぎも自然で、ラストも感動的でした。
シンが呪縛から解き放されるシーンは、これまでの悲喜交交を知った上で見るともう本当に長い道のりの果てのように感じ、また、どこかで何かを誤ったわけですが、シンは本作の主人公の一人だということを思い出させるシーンと感じます。
主役がシンからキラに交代したことろについては各所意見がありますが、結局の所シンは、迷いながらも最後まで信じていたもののために戦った、典型的なガンダムの主人公だったと思います。
結果として嫌な役割となってしまいましたが、主人公でありながら敵というポジションを置いた、大変に意欲的な作品だったと。

すごく面白かったです。
SEEDを見たことがなければSEEDから見る必要がありますが、そちらも名作なので併せておすすめです。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 2

75.2 10 総集編アニメランキング10位
劇場編集版 かくしごと ひめごとはなんですか(アニメ映画)

2021年7月9日
★★★★☆ 4.0 (80)
340人が棚に入れました
久米田康治氏の人気漫画が原作のテレビアニメ「かくしごと」の劇場編集版が製作されることがわかった。2020年12月12日に行われた「スペシャルイベント ~こんなイベントやって姫にバレたらどーする!~」で明らかになった。
ネタバレ

えりりん908 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.5

釈明に失敗、残念。。。

テレビ放送版「かくしごと」、すごく楽しめました。

いちこ先生の「石原さとみとか?」とか、
「伊豆のバジリコ」とかいったこまかいギャグがすごく面白くて。

でも残念。
劇場版では、こういう楽しいギャグが、全部省かれてしまっています。

そして、決定的に残念なのが、{netabare}
テレビ版のときにも気にはなっていたけれど、
敢えて深掘りすることもないでしょってスルーしていた、
しかし、作品の根幹に関わる問題点。

すなわち、
○○才箱の存在・・・・

これ、テレビ版観ていたときにもチラリと気にはなっていました。

でも作品のノリが軽いギャグだし、
突っ込むところでも無いだろうって思ってはいたんですけどね・・・

制作陣は、きっと、気になっていたんでしょう。
だって、死ぬ予定じゃなければ、
我が子の先々10数年分の誕生日プレゼントを、
でっかい箱に詰めて、しまって置くって、考え難いですよね。
不治の病で死ぬという定めでもなければ!

たぶん視聴者は、みんな分かってて、スルーしてきたと思います。

そこを、必要もないのに辻褄合わせようとして。

お母さんが、色覚を失う。
ひょっとしたら、のちのち視覚自体を失う、
という設定に?

それであの箱?

かえって不自然さがクローズアップされています。

海にクルーザーで乗り出したのが、
まるで覚悟の自死だったみたいになってしまっていて、
不自然きわまりないです。

同じことが、カクシパパの用意した、姫ちゃん向けの誕生日箱にも言えてしまって。

だって、倉庫作業中の事故で意識障害に陥るだけなら、
誕生日箱なんて作らないで、
毎年、祝ってあげればいい訳で。

・・・・・・・・・・・

この作品は、細かいギャグの積み重ねこそが魅力だったのだから、
そこを省いて欲しくなかったし、
みんな温かい眼差しで気にしないで済ませていた「誕生日箱」問題を、
こんな中途半端な形でさらして欲しくはなかったです。{/netabare}

未視聴の方には、
こちらの劇場版ではなく、
テレビ放送版の鑑賞を、
強くお勧めしたいと、思います。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 11

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

MASTERPIECE

映画は見に行けなかったが有料アニメ動画配信アプリで配信されていたので視聴。

※本編未視聴でも十分楽しめますが、本編の総集編的な性質もあるので、視聴するなら、本編見てから推奨。

テレビアニメ版の総集編+アルファと言った感じで、結構いい感じにコンパクトに編集されてます。
単なるプラスアルファではなく、本編で語られなかったエピソードもいくつか追加されており、当時を振り返りつつ視聴できた。

追加エピソードの入れ方も良く、映画版らしく最後の締め方も綺麗だった。

心の温まる良い話でした。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 14

WR333 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

原作まで捻じ曲げたエンディング

画風…音楽…物語…。
80年代と現代を見事に融合しちゃいました。(笑)
たぶん、大滝詠一のエンディングテーマは、地上波放送開始時にはシンデレラフィットだったんですよね。 …それは、奇跡のフィッティングだった、いや、見つけた人(画風からのヒントはあったにしても)はマジで天才的なひらめきだったと絶賛したいです。

劇場編集版(原作のエンディングまで)を、ストーリーをエンディングテーマに擦り寄せ、作詞家 松本隆 の本意(と噂される歌詞の意味)まで 捻じ曲げる威力で、融合。 劇場編集版の途中の多くの追加シーンは、エンディングへの誘導でかと思いきや、原作もこのオチへと捻じ曲げられていたのですね。

オープニング、エンディングのテーマ曲、特にエンディングは、このアニメのために作られたとしか思えない完成度に思えてしまうのです。 30年も前の曲(のパラドックスを感じさせない融合)で、私は高校時代にリアルタイムで聞いていたにも関わらず…、こちらのフィッティングに感動しました。(苦笑)

劇場版は単なる総集編と思って見たのですが…
TV版と微妙に異なるこのエンディングは素晴らしいの一言。
TV版しか見ていない方には、是非こちらの鑑賞もオススメしたいです!

ほんと観てよかった!!!。

【追記】
失礼!
アニメは、原作の結末まで捻じ曲げていたのですね。(爆)
漫画版の結末が、映画版と同じと知って驚きました。
漫画版だけ読んだら、「色を付ける」結末は意味薄弱ですけどね。(笑)
いやぁ~、 こういう結末も感動的だと思います。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 2

66.7 11 総集編アニメランキング11位
映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ (アニメ映画)

2022年4月1日
★★★★☆ 3.5 (47)
213人が棚に入れました
偏屈で無口な変わり者・小戸川。個人タクシーの運転手として街を流しながらも、なるべく他人と関わらないように、平凡な日々を過ごしていた。ところが、ある日、思い掛けず、『練馬区女子高生失踪事件』に巻き込まれてしまう。さらに、小戸川の周囲からは、「一人暮らしの部屋から話し声が聞こえた」など、不穏な証言も。事件は、億を超える巨額 の金、目的不明の半グレ集団、売り出し中のアイドル、カリスマ化されていく大学生など、様々な事物が絡み、 収拾不可能なほど混沌としていく。

ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

【評価辛目】公式ファンブックを映像化したような微妙な劇場版総集編

【物語 2.5点】
キャッチコピー"真実は、藪の中。"

この”藪の中”という表現の由来は芥川龍之介の同名短編小説。

※「藪の中」あらすじ概要……{netabare}平安時代。藪の中から侍の遺体が発見される事件。
検非違使(役人)が容疑者の盗人、遺体の侍の妻、目撃者、
さらには死んだ侍の霊を巫女に霊媒させて集めた証言集の形式。
事件の発端は盗人による侍の妻への強姦願望だが、
それぞれが自分が暴かれたくない心の秘密を優先させ、
食い違う証言をするため真相が見えないまま終わる。
文学研究における謎の“考察”が熱を帯びてしまったため
真相は“藪の中”といった言い回しが現在まで定着するに至る。{/netabare}

TVアニメが想定以上の話題作に。
急遽、劇場版も作りたいが興行成功のためには時間を空けるのは不味い。
よって新録プレスコ(作画の前に収録)も、新規カットも用意するコストと時間が限られる。
それでいて、既存ファンだけでなく新規にも訴求したい。

無茶振り企画をまとめる苦肉の策として「藪の中」の証言集形式を当てはめた。
というのが劇場パンフレットの脚本・此元 和津也氏の”証言”などからの私の推理。

証言集形式も悪くはないが、会話劇としてのTVアニメの良さは消えてしまう。
強引な企画で崩れた劇場版総集編の典型だと感じました。


構成は事件後、警察取調室での、主人公のタクシードライバー・小戸川への事情聴取。
クライマックス前の時点に”調査報告書”を集める謎の集団が
カフェ等で実施した各キャラへのインタビュー。
二つの時点の証言集によるTVアニメ総集編が大半。

あとは終盤にTVアニメラストで勿体ぶられた結末の追加カットによる方向性の示唆と、
さらなる謎の提示が少しだけ。
TVアニメ版のちょっと先を把握することはできるがモヤモヤは残る。

そのためだけに劇場鑑賞料金&2時間の価値はあるのか?は要自問。
私は不満を抱きつつも、元が良かったのと、
何より『オッドタクシー』が好きだったので退屈はしませんでしたが。
感覚としては、気に入ったTVアニメ視聴後に、公式設定資料集等で、
ストーリーやキャラを振り返って余韻に浸るのに近いです。


尚、"初乗り歓迎”と宣伝されていますが、
TVアニメ未視聴者に本劇場版を鑑賞させても、
“田中革命”は尺不足で弾かれる。
など、結局、TVアニメ見なきゃ分からない。
後からTVアニメ見ても、驚きが激減する。
正真正銘の悪(あく)じゃん!と思うので、悪の反対の方は全力で止めましょうw

小戸川交通は個人タクシーなので初乗りできるのはTVアニメ版の一台だけですw


【作画 3.5点】
新規カットはラスト数分と、各キャラの証言シーンくらい。

証言する各人物の挙動にはキャラクター性が現れておりファンならニヤニヤできます。


【キャラ 3.5点】
概ねTVアニメ版の多くのキャラを網羅するが
報告書作成時点で拘束されていた{netabare}今井{/netabare}など、
あと付けの証言集形式による歪みで取りこぼしたキャラクターもあり。

インタビューにより私が一目置いたのはドブ。
証言者の事情によって、何なら積まれた金額によって証言内容は変わると、
主観的な証言の限界を指摘した上で語り始める知的な言動。
やはりドブはケンカ強いだけの脳筋ヒヒではない懐の深さがある。
アルパカが囚われたのも金と暴力だけじゃないです。


【声優 3.5点】
特徴的なのが聴取に当たった捜査員、報告書作成者のノーキャスト。
あたかも鑑賞者がインタビュアーの一人称視点で証言を集めていくような誘導。
これも「藪の中」及び同小説の映画化作品・黒澤 明監督『羅生門』と同様の構図。

この観点からエンドロール後の{netabare}実写カット。
私は、リアルのTVアニメ考察勢≒調査報告書の作成首謀者と考察します。
YouTubeオーディオドラマにて、事件物ノンフィクション取材のため
盗聴していたタエ子ママたちは実行部隊かなと。
脱線しますが、ラストの(※核心的ネタバレ){netabare}小戸川生存{/netabare}ルートも、
TVアニメファンの願望を具現化した形なのだと思います。
この辺りも公式ファンブック的な構成かなとw
『オッドタクシー』実写化だけはないと信じたいですw{/netabare}


三矢ユキ役の村上 まなつさん。
冬アニメでは明日ちゃんも演じた方と意識したら乾いた笑いが止まりませんでしたw
田舎娘も色々ですw


【音楽 3.5点】
こちらも主題歌「ODD TAXY」がリミックスされエンドロールで流れる程度で新要素は最低限。

ただ劇場大音響で唐突に鳴り響く
インド映画風?カポエラのリズムは分かっていてもツボにハマりますw


【余談】
公開館を絞り込み、公開週週末・劇場館アベレージ1位を達成した本作。
私が行った平日午前の客入りも上々でした。
数年間、丹精込めて制作した力作が閑古鳥という惨状が続いた
今年前半のアニメ映画の中では、成功した興行だと思います。

小戸川は不器用だけど、スタッフはドブくらいのやり手ですw

投稿 : 2024/03/16
♥ : 16

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

新訳 オッドタクシー 真の結末 運の強い小戸川しかり

 TV放送の回想を小戸川以外の目線、インタビュー形式で振り返るです。
 実は全てまるで小戸川の見た人の姿は、こうだったです。あのとき救われた小戸川が、いつもの日常に戻り意味ありげな客が乗ってきて、どちらまでだったな終わり方だったです。
 新たな形の今回は、さらに少しプラスして、真のラストを迎えるお話だったです。小戸川どうなったかなぁ?です。

 最初見たとき、誰かがあの関係者とインタビュー?して回想、違う語りで振り返っているしかないようにしか見えなかったです。映画で知っているお話またか?と思ったです。

 終盤で新作カットがでてきて、あの小戸川の一連の行動と並行して進んだ事件の真相が分かりやすくなると思ったです。
 サスペンス要素に本当の終止符が打たれるのです。その結末は一瞬で、あれがどうなるか?私には分からなかったです。
 小戸川が、何事もない平和なラストに進みです。EDでそれがちょこっとわかるけど、具体的に危険をどう回避したか?結局分からなかったです。

 サスペンスな要素が、何だかんだ乗り越えられたことで、ややモヤモヤした感じが晴れたように思えたお話だったようで感じた「オッド・タクシー」です。相変わらず、落ち着いているというのか?不愛想で淡々とした小戸川が、いい感じでしたです。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 6
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ほとんど総集編

偏屈で無口な変わり者・小戸川。個人タクシーの運転手として街を流しながらも、なるべく他人と関わらないように、平凡な日々を過ごしていた。ところが、ある日、思い掛けず、 『練馬区女子高生失踪事件』に巻き込まれてしまい、小戸川の周囲からは、「一人暮らしの部屋から話し声が聞こえた」など、不穏な証言も。事件は様々な事物が絡み、 収拾不可能なほど混沌としていく。それでも、ある計画の実行をきっかけに、事態は一気に収束。いったんの結末を見た。……かに思われた。事件後、かかわっていた人々が、口々に証言する。見えていた出来事の裏の裏。本当はそこで、何が起きていたのか…を。それらを繋ぎ合わせることで浮かび上がってくる、事件の新たな輪郭。一人のタクシードライバーが体験した、“人生を一変させるような出来事”がカタチを変え、未来へと続く運命の歯車が再び揺さぶられていく。というあらすじ。


登場人物のインタビュー方式で総集編として内容を振り返っていく。
ラスト10分ほどでようやく気になるシーンで終わったアニメ放送以後が描かれている。あえて描かずに想像力を搔き立てたままでも良かったけど、これはこれで描いてくれて安心かな
以下は完全な備忘録ネタバレ
{netabare}真犯人の和田垣さくらが小戸川の運転するタクシーを見つけて乗るところで終わったアニメ放送。どんな手でもって殺人はねえ。国民みんな戸籍登録されているはずだから天涯孤独でもない限りどこかのタイミングでばれちゃうでしょ。
座席に座ってどこにも行かないと告げ、おもむろにナイフを取り出して運勝負だねということで刺そうとする。その模様は詳しく描かれていないが、どうやら彼女は逮捕されたらしい。
無事に白川さんと動物園デートしてイチャイチャしてるし、EDでは花見も。あれ?柿花としほちゃんが同じ場所に存在してるぞ?美人局の被害者・加害者の関係で気まずくない?
{/netabare}

投稿 : 2024/03/16
♥ : 9

62.9 12 総集編アニメランキング12位
未来少年コナン 劇場版(アニメ映画)

1979年1月1日
★★★★☆ 3.5 (15)
127人が棚に入れました
西歴二○○八年七月、人類は超磁器兵器の戦争を起こし、地球は大変動に襲われ、五大陸はことごとく沈んでしまった。そして二十年後、大変動をまぬがれたいくつかの島の一つに、コナンという少年と老人が住んでいた。ある日、コナンは主食であるハナロジを追いかけていると、ラナという少女を見つけた。彼女はハイハーバーという島の人間で、おじいさんのラオ博士をさがしていた。数日後、人類征服の野望をもつインダストリアの行政局長レプカの服心モンスリーが来て、ラナを連れ去ってしまう。

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

カリ城と並んで駿最強の作品。

実質、大塚康生とコンビなんです。めちゃくちゃアニメーションうまい。あの破天荒なおじいちゃんは天才です。
後のジブリの元ネタが多数。演出もまだこの頃はディズニーオマージュのかをりがすごいですが、すでにジブリ特有のオリジナル演出まで出始めます。要はカリ城とそっくり。
お話はそのままFF6の元ネタといえばいいでしょう。セリスの役に元気な少年コナンがなります。あのコナンの家はロマンがいっぱい。バラクーダ号もかっけえwww。


核戦争以上の最終戦争を終えた人類の生き残りたちの物語。
そんな悲壮感溢れる世界で子供らしく非常にポジティブ、よくわらって動きます。TV版はもちろん名作です。
ガクトも泣いていたよね?・・ジブリを語るときは、ハイジとともにぜひご覧あれ。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 7

pikotan さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

どうしてこうなった

TV版に続き劇場版も観ましたが、これは酷い。
TV版の感想には不朽の名作と書きましたが、劇場版はどうしてこうなった?という気持ちです。
アニメの劇場版と言えば総集編というのはよくあることですし、上映時間に合わせて完結させるためにストーリーを改変するのも理解できますが、もう少し上手くできなかったのでしょうか。
結構大切な部分がカットされているので、登場人物の行動や感情が変化した原因が分からなくなっています。
いきなり劇場版を観る人は少ないかもしれませんが、初見の人には厳しい編集内容です。
個人的にはハイハーバー編やクライマックスのギガント編が全カットされたのも疑問です。
様々な大人の都合があったのか、とにかくブツ切り感の強い編集です。
また、TV版には無かったBGMや効果音が沢山流れていましたが、本来はシリアスなシーンにギャグに使う効果音を流したり、劇場版ということで豪華にしたかったのでしょうが、音楽センスもイマイチでした。
観るならTV版だけで十分だと思いますよ。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 4

ダビデ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

総集編劇場版 歌は全盛期の研ナオコさん!

テレビの総集編 1979年放映作品
若干、新しいカットもありますが、ストーリーの無理やりな変更もあるので、本編を観ることをお勧めします。

ウィキペディア情報ですが、宮崎駿監督は、総集編には反対で、劇場版には関係されていないとか、宮崎駿監督の続編の構想は、天空の城ラピュタに転用されているとか。
作品に対してではなく、総集編となってしまったために、ラピュタが生まれたことを喜ぶべきか、未来少年コナンの続編だったら、ラピュタ以上に深い話になっていたのかもと想像を巡らせられる点に、面白さを感じます。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 3

77.3 13 総集編アニメランキング13位
ソードアート・オンライン Extra Edition(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (1726)
11780人が棚に入れました
クジラが見たいというユイのために《ALO》での水中クエストに挑むことになったキリトたち。しかしここで驚愕の事実が。意外にもリーファ……直葉は水が苦手だった。アスナたち女性陣は、現実世界のプールで直葉の水泳特訓をすることに。一方同じころ、キリトはある人物と対面していた――。

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

水着回+(意外と良くできた)1期目総集編

「フルダイブ」の落とし穴。ALO内でのクエストをクリアするためにゲーム内で海に入ることになったものの、現実に泳げないとゲームの中でもうまく泳げない(笑)。

直葉(すぐは)=リーファを特訓すべく水着でキャイキャイしている女性陣と並行して、菊岡誠二郎によるキリトからの事情聴取+レポート作成という名の1期目総集編が進行します。

終盤では実際にクエストに臨む場面も描かれました。

1期目作中での出来事に関するキリト主観による解釈や、菊岡との会話による検討などもあってただの総集編というよりは1期目の2週目視聴ガイドみたいなお話になっていて、意外と良くできています。

ただ、これを観なかったからといって2期目、3期目の視聴にあたって特に致命的なことは無かったはずです。もちろん、1期目を観ていなかったら事情聴取部分はかなり意味不明なはずです。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 39

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

水着回なのに、水着回なのに... ...!!!!

SAO1期後に放映された特別番組。
1期の振り返りが主な内容で、いわゆる総集編となっています。
本作を見なくても続く2期を見ることに影響は無いので、1期を見返したいけど2クールは長いと感じる場合、見ても良いかと思います。

泳ぎが上手になりたい直葉に泳ぎを教えるため、直葉とアスナ、シリカ、リズベットが学校のプールに行く話。
キリトは総務省でSAO事件を担当していた職員「菊岡誠二郎」にSAO事件、及びALOの事件概要をヒアリングされるため別途学校に呼び出されており、そこで1期のダイジェストが語られます。
それはそれとして、プールでは女性陣がキリトとの出会いについてのトークをしていて、1期の概要がアウトサイドとインサイドから語られる内容となっています。

「SAOキャラの水着回だ!やったぜ!」と思ったのですが、なんだかんだで下着姿や裸体になるシーンが見られる本編の方がよっぽどサービスが多いので、そういう意味ではイマイチに感じました。
せっかくの水着なのにカメラさんがあまり仕事をしないんですよね。
加えて、せっかくシリカ、リズベットがいるのに、1期後半に引き続いて相変わらずモブ扱いされており、不満でした。
正妻のアスナさんにはキリトと一緒に話を聞かれる係にして、プールは直葉、セリカ、リズベットで、そしてカメラさんにめっちゃ張り切ってもらえればサービス満載で良かったのにと思いました。
個人的な趣味が入っていることは否めないですが。

総集編の後は少しだけオリジナルストーリーが入ります。
何か含みのある終わり方だった気がするのですが、これは後々何か回収があるのでしょうか。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 10

アシュコロン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

待望のソードアートオンラインⅡ!

総集編とオリジナルどちらもおもしろかった。
総集編と言ってもはしょり方が大幅で初めての人はついて行くのが大変だと思うので
初めてSAOを見る方は前作を先に見ることをおすすめします。

そしてついに満を持してSAOⅡが今年始まりますね^^
原作の5~6巻にあたる「ファントム・バレット」
ということですが、個人的にもこのシリーズは気に入っているので楽しみです!
シノン役の沢城みゆきさんにもどのように演じるのか
とても期待してます!

このExtra Editionを見て内容を頭の中で整理して準備した上で
待望のSAOⅡを視聴できたらと思います。

何にせよSAOの物語や雰囲気を改めて振り返るのにはちょうどもってこいの100分でした。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 62

79.3 14 総集編アニメランキング14位
劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(アニメ映画)

2013年8月31日
★★★★☆ 4.0 (1562)
9331人が棚に入れました
ある日、彼女は突然現れた。

いつも一緒にいた仲良し6人組。
あの頃の僕らは、何でもできると思っていた。
怖いものなんて無いって思っていた。

でも、それは起こってしまった。
何気なく言った言葉。
傷つけるつもりなんて無かった。
明日謝ればいい。そう思ってた。

でも…
その<明日>は永遠に来なかった……。

そして、時は流れ、ある夏の日。
奇跡が起こった。

子供時代の事故をきっかけに心を閉ざし離れてしまった仲良し6人組。
夏のある日、事故で死んでしまった彼女が彼らの前に現れる。
しかし、彼女は戻ってきた理由を覚えていなかった。

彼らはその<理由>を探すためにもう一度集まり、
止まっていた時間が少しずつ動き始める。
彼女は何故戻ってきたのか?

それは彼女が願った、ひと夏の奇跡―――

前を向けば、きっと会える。


声優・キャラクター
入野自由、茅野愛衣、戸松遥、櫻井孝宏、早見沙織、近藤孝行
ネタバレ

素塔 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

深化した夏

劇場版「あの花」は、作品としての正当な評価を受けずに来たように思う。
確かに、TV版の総集編として企画されたことは事実であり、
後日談やオリジナルエピソードなども追加されてはいるものの、それも
補足説明ないしおまけの趣向くらいにしか認知されていないのも無理はない。

抉るように尖鋭な心理ドラマが展開された本編とは対照的に、
嵐が過ぎた後の凪のような穏やかな印象で、本作は淡々と進行する。
めんまと再会した翌年の夏のある日、超平和バスターズの面々が
それぞれがめんまに宛てた手紙を持ち寄って秘密基地に集合する。
この手紙という媒体による構成がすでに婉曲なうえに、視点が各人に分散し、
そこに回想や近況報告が絡むことで、一層ダイジェスト感が強まるようだ。

だが、TV版を基準にしたこうした見方とは別の位置づけも可能だろう。
すでに「ここさけ」と「空青」について一渉り考えた経験を踏まえると、
秩父三部作を一貫する通有的なテーマを措定することによって
劇場版の自立したオリジナリティをさかのぼって捉えることができるように思う。
そのように見た場合、本作がもつTV版に対する補完的な面はむしろ、
十分な表出に至らなかった主題の深化を目指した「修正」なのではないか?
その中に新たな物語への発展の可能性が内包されているとすれば、本作の、
三部作の起点としての本質がそこに見出されるのではないだろうか?


Ⅰ ほんとうの願い
{netabare}
TV版の問題点は最終話に集約される。要するに物語の核心であるはずの
めんまの願いから逸脱し、めんまが「のけもん」にされていることだ。
感情の昂るまま、めんまの成仏を妨げたものは自分たちのエゴだと決めつけ、
全員が自らのトラウマやコンプレックスを吐き出す集団懺悔は見せ場には違いないが、
情動を煽ろうとする余りの空回り感が激しく、むしろ興ざめしてしまう。
着実なストーリー展開を捨て、強引な勢いで押し切った背景には
全11話という話数の制約を演出によって補う意図があったのかも知れない。
その結果、「泣ける」アニメの代表格という定評は得たものの、
露骨過ぎる演出に違和感を抱く視聴者は、自分も含め少なくはないようである。

劇場版はまず、この難点の克服に向かう。
仔細に観くらべない限り見過ごされてしまうだろうが、実は
劇場版に挿入された再編集部分には、重要な未放送シーンが含まれている。
メンバーたちとの和解を成し遂げたじんたんがめんまを迎えに戻り、
すでに力尽きているめんまから、本当の「お願い」の内容が明かされる流れで、
彼が駆けこんでくる直前に、めんまの独白シーンが加えられている。
横たわっためんまが仏壇の方を向き、じんたんの母の写真に語りかける。

「おばさん、ありがとう。めんま、またみんなに逢えてすごくうれしかったの。
 最後にちゃんとバイバイしたかったけど・・・。」

憶測だが、これは元々TV版にあったシーンがカットされたものではないだろうか。
改めてTV版を観ると、ここが構成上の大きな欠落のように感じられるのだ。
めんまと母が交わした約束が明かされる場面への布石として必要なばかりでなく、
ラストにかけて秘密基地で展開されるクライマックスの前提となるからだ。
秘密基地では、メンバーたちが見えなくなっためんまを探し回っている間、
めんまがただ一人、仲間たちへの手紙を書き続ける。この行為がずっと望んできた
大切な仲間たちとの「お別れ」の実現であることが表明されているのである。

「まだ、まだだよ・・・まだ・・・ちゃんとお別れしなきゃ・・・」

劇場版には、ペンをとって手紙を書き始める場面も追加されている。

「まだ・・・みんな、ちゃんと待っててくれたから・・・
 めんま・・・ちゃんと・・・」

そして、手紙が書きあげられると、

「間に合った・・・今度はちゃんとお別れできたよ・・・もう・・・」

「今度は」、つまり、「あの日」に果たせなかった別れが叶ったいま、
ようやく「もういいよ」が言えるタイミングになったところで、
訣別を前にした悲しみがこみ上げて最後まで言えなくなっているのだ。

めんまのセリフの中に織り込まれた「まだだよ」と「もう(いいよ)」は
ちゃんとお別れができるまでは消えたくない、という切実な願いが
これらの文句となってずっと、めんまの心の中で繰り返されていたものだ。
従ってラストのかくれんぼごっこは、このめんまの心の願いから理解されるべきで、
芝居じみた演出のようになってしまったのは、この心情が曖昧にされたためである。
仲間との告別に向かうめんまの内面をもっと濃やかにたどってゆけば、
彼女が一人一人に宛てて手紙を書くことも、ラストのかくれんぼごっこも、
すべてが内的に連関し、自然な高揚を伴いながら「めんま、見つけた」の瞬間で
頂点に達し、無上のカタルシスがもたらされたことだろう。

感情には感情の論理がある。本物の感動を呼び起こすものは
合理的なプロセスによって自然に喚起される、説得力あるリアリティーである。
劇場版にはおそらくこの反省に立ち、逸脱した部分を作品本来の形に復そうとする
リベンジとも言うべき方向性が認められるように思われる。すなわち、
TV版では後景に退いてしまった、めんまの願いをふたたび「前景化」し、
更新されためんま自身の願いによる、物語の本当の結末を提示すること。

めんまが秘密基地に書き残していった言葉、
「超平和バスターズはずっとなかよし」。
ここに物語の着地点が置かれることは、TV版のラストシーンでもじんたんの
「そうだ、俺たちはいつまでも、あの花の願いをかなえつづけてく。」
というセリフとともに映し出される点から明白なのだが、
劇場版ではかくれんぼの最中にじんたんがこの言葉を眺めながら呟く、

「きっと、これなんだよな。俺の母ちゃんの頼みじゃなくて、
 めんまだけの、めんまのお願いってさ・・・」

着地点は同じだが、更新されためんまの願いがはっきりと明示される意味は大きい。
この願いに収斂するプロセスにいわば上書きをするように全体の印象を操作し、
TV版が踏み外した軌道を微修正しようとする意図が感じられるからだ。
すなわち、物語の帰結となる超平和バスターズの和解が決して、
メンバーたちの個人的、一方的な自己批判や悔い改めによるものではなく、
めんまの願いを中心に全員の想いが一つに融合した結果、実現したものであること。
彼らの心の救済がめんまとともに過ごした時間から生まれた奇跡であること。
こうした方向に作品の本質をさらに深めて提示しようとする狙いが
ここに読み取られるような気がするのだ。
{/netabare}


Ⅱ 共にある季節へ
{netabare}
「超平和バスターズはずっとなかよし」。
これが本当の、「めんまだけの、めんまのお願い」だとすると、
物語の軸となる「お願い」の内容はいつしか更新されていたことになる。
再臨しためんまが経過した時間は、このひそやかな更新の過程であり、
そこにはめんま自身の再び生きられた時間が刻まれているのだ。
そのように見た時、特に山場のない散漫な劇場版の構成において
核心をなす部分は、めんまの内面が開示される秘密基地の場面だと言えるだろう。

別れの手紙を書きながら去来する回想が、メンバーたち一人一人との
再会の経験によって占められている点に注意したい。そこには
この願いが生まれ、強められてゆく過程がめんまの視点からたどられている。
さらにそれが、心の痛みに裏打ちされていることも劇場版は伝えようとしている。
めんまの死による喪失が周囲に引き起こした苦悩。家族の分裂。
そして立ち止まってしまった仲間たちを目の当たりにした時の驚きと悲しみ。

「めんまがいるとね、みんな、悲しい気分になっちゃうんじゃないか、って・・・。
 みんなが、めんまのことで悲しいのは、もう絶対にいやだって思ったの。」

この言葉には「あの日」突然、自分がいなくなって仲間たちを悲しませたことが
めんまの無垢な心に大きな痛みとなっていた事実がさりげなく語られている。
これらは補足というよりも多分、独自のコンセプトに即した掘り下げなのだ。
だから、このように言ってよいのではないか―、
劇場版が独自に追求するもの、それはめんまが生きた時間、
その再臨の夏の「深化」である、と。

あるいは劇場版それ自体が、めんまの「再臨」なのだとは言えないだろうか?
じんたんに背負われて秘密基地に向かうプロローグにはじまり、
導入部のパートはめんまのモノローグによって進行してゆく。
さらにエンディングの先にも、生まれ変わりを夢見るめんまが再登場する。
TV版には希薄だっためんまの視点が全編を包み込むように設定されることで
手紙の形で表明されていくメンバー一人一人の内面との間に
対話のような空気感が生まれる。この対話性、あるいは双方向性とも呼べるもの、
これこそが劇場版が獲得した新たな地平ではないだろうか。

そしてそれは、「かくれんぼ」をとおして物語のテーマの深化へと向かう。
劇場版は夏の日のかくれんぼにまつわるめんまの思い出にはじまり、
和解したメンバーたちがめんまを想い、また繰り返すかくれんぼで締め括られる。
冒頭ではめんまの視点から、最後は仲間たちの視点から、
今もそれがもつ深い意味、むしろ更新された意味を交互に語り交わすかのようだ。

めんまにとってそれは、じんたんへの想いと仲間たちへの信頼を象徴するもの。
一方、メンバーたちが再び興じるかくれんぼの意味はおそらく、
本編最終話のあの「お別れ」にさかのぼって、その中に求められるだろう。
一年前の夏、奇跡のように実現しためんまとの「お別れ」は、「あの日」、
止まってしまった時間が再び流れ出す決定的な契機となったのだった。
その時かくれんぼは、「あの日」に失われてしまった無垢で幸福な日々を
再現する作用によって、心の傷の治癒のプロセスを具現化する、
いわば「回帰」と「反復」による、再生の装置に他ならないのだ。

あるいはかくれんぼとは、見失われた自分を見つけ出そうとする、
内面的な営為の象徴でもあるだろう。その意味ではあのTV版の
集団カウンセリング風な自己批判にも一応の根拠は認められる。
ただし、ここが本質的な点なのだが、劇場版の軌道修正が目指す最終的な地点は
双方向性への転回によってこの自閉性を克服し、救済の位相を更新すること、
つまりテーマそのものにまで及ぶ深化を作品に遂げさせることだったと自分は考える。

秩父三部作を構成する作品群をトータルに見た場合、いずれもが自己の殻を破り、
他者との関係へと踏み出してゆく物語として総括できるものだとすれば、
劇場版で試みられた軌道修正にはこのベクトルが予見されているのではないだろうか。
めんまの願いに収斂させる方向性には、一つの想いを他者と共有することによって
実現する、関係性の深まりによる問題解決が表現されているようだ。
本作に続く第二作「ここさけ」は、この延長線上でテーマを顕在化させている。
原点=始まりへの回帰による救済という形で主人公二人の「再生」を描き、
さらにその中に萌している「共生」へのベクトルはミュージカルに具現され、
「再生」から「共生」へという、物語のテーマ的な深化が達成されるのである。
「あの花」のTV版から劇場版への深化は正しく、このプロセスを先取りするものだ。

「そしてめんまは俺を、夏の陽射しの下に強引に連れ出したんだ・・・」

再臨しためんまとともに甦った季節は、遠い夏の記憶と交錯しつつ、
めんま自身の「生きられた時間」を軸に、彼らの再生の日々が織り成されてゆく。
そして、じんたんが語る以下の言葉は、新たな季節とともに開かれた共生の地平に立ち、
そこに立ち現れてくる世界のすがたを見事に言い表している。

「おまえがもう隣にいなくても、ここにお前がいたって思うだけで、
 なんか、今までの景色が違って見えるんだ。
 ちょっとしたことが大切に思える。絶対に失えないものだって思える。いや・・・」

そして、しばらく間をおいて、この言葉が続く、

「失ったものなんて、何一つない。」

「あの花」の核心にあるモチーフは言うまでもなく「死」である。
そこで描かれた喪失としての「死」とは、不在でありながら
むしろそれ故に巨大な影を現実の上に投げかけるもう一つの現実だと言っていい。
そのような不在の実在を描こうとする、独特のオントロジーへの志向は
最終作の「空青」における「過去」の位相とも類比関係で結ぶことができそうだ。
その中で明確に提示されている思想は、喪失は錯覚に過ぎず、過去は取り返せる、
従って、生きられた時間にはすべて意味があるという、大胆な表明である。
この結論を先取りするように、秩父三部作を貫く力強い肯定が本作には宣言されている。
たとえ死であろうとも、共生の可能性をすべて奪うことはできない。
そのような「死とともに生きる」ことを肯定する「共生」の物語として
「あの花」は脱皮を遂げたのではないだろうか?

それは超平和バスターズの面々がめんまに宛てたそれぞれの手紙に
めんまとともに生きた時間を言葉に紡いでいく、劇場版の構成に端的に表れている。
さらにそこには、後続作品に結実してゆく本質的なモチーフがすでに予告されている。
「ここさけ」の「言葉」。「空青」の「時間」。
秩父三部作という集成はおそらく、このように定義できるのではないか―、
人間の生存にとって最も根源的な事象を中核的なモチーフとした心理劇、そして
それを通じて他者との関係性を追求し、肯定する作品群である、と。
その意味でもこの劇場版は、三部作の序章としての明確な個性を顕した作品なのである。
{/netabare}


「死があたかも一つの季節を開いたかのようだった。・・・」
「あの花」で特権的に描かれた夏に触れて、ある小説の有名な導入が想起される。
同時にまた、死と季節をめぐる取り止めのない想念が沸き起こってくる…。

劇場版の枠組みとなる、めんまへの手紙を焚き上げるという着想には、
我々にも親しい夏という季節感を喚び覚まし、さらに印象を深める作用があるようだ。
魂に刷り込まれ、季節と響き合う日本古来の死者との共生のかたち、すなわち
親しい死者に仲介されながら、死というものに向き合ってきた死生観がそこにある。
あるいは「かくれんぼ」もまた、意識下で「かくりよ(幽世)」と結び合い、
往来の通路となるからなのだろうか、

「そうだ、かくれんぼしたら、見えるような・・・
 そこにいたのに私たちにはずっと見えなかっためんま・・・
 超平和バスターズのみんな一人一人に、
 そして、この場所にもう一度、めんまが帰ってくるような・・・」

・・・そんな気がするのだろうか。
日本人にとり、幽世と現世(うつしよ)の隔たりはさほど大きなものではなかった。
三部作の舞台となる秩父の風土にはきっと、民族感情の古層が今も息づいているのだろう。
これらの作品が湛えている懐かしさと安らかさの源は、ここにあるのかも知れない。


(初投稿 : 2021/12/12)

投稿 : 2024/03/16
♥ : 15
ネタバレ

ぴの@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

なにかすごく引き付けられる、小さい頃を思い出す作品(*´▽`*)  (軽く舞台挨拶のレビュー付)

興行収入結果(全64スクリーンにて公開)

初週末興行収入3位、動員16万1225人
初週末興収 1億9817万7700円
初週間興収 約3億4000万円
初週末1スクリーンあたりの興収 309万6527円
(週間1位)
深夜アニメ映画初動興収、歴代2位達成(2013.8当時のもの)
ぴあ満足度ランキング 第1位達成

2週目 週末興行収入 4位
2週目週末1スクリーンあたりの興収 168万6188円
(2週連続1位)
公開12日目 9月11日地点での
動員数 38万4329人
興収  5億497万3100円

3週目 週末興行収入 5位
3週目週末1スクリーンあたりの興収 114万4655円
(2位)
公開19日目での
動員数 49万8002人
興収 6億6056万8300円

4週目 週末興行収入 7位
動員数 57万3176人
興収 7億6459万4000円

5週目 週末興行収入 9位
累計動員数 63万348人
興収 8億4401万8600円

6週目 週末興行収入 9位
累計動員数 67万9153人
興収 9億821万600円

7週目 週末興行収入 9位
累計動員数 72万933人
興収 9億6455万9500円

8週目 週末興行収入 12位
興収 約9億8000万円

公開56日目(10月25日) 祝興収10億突破!!

9週目 週末興行収入 15位
累計動員数 75万4341人
興収 10億929万700円

最終興行収入(11月17日まで)
総動員数 77万2703人
総興収 10億3346万400円
2013年年間映画興行収入 第52位(全1117本中)
第17回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品
最終的に47都道府県126スクリーンにて公開
参考URL http://akiba-souken.com/article/anime/17572/ 
http://www.eiren.org/toukei/img/eiren_kosyu/data_2013.pdfなど

BDランキング
劇場版あの花 完全生産限定版BD 週間オリコン 総合首位
劇場版あの花 初回生産限定版BD 週間オリコン 総合17位
劇場版あの花 通常版BD 週間オリコン 総合28位

DVDランキング
劇場版あの花 完全生産限定版DVD 週間オリコン 総合5位 アニメ部門2位
劇場版あの花 通常版DVD 週間オリコン 総合16位

3月17日付 オリコンランキングより(3月2日〜3月9日の集計)



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文句のつけようがありません。
さすがです。もう、映画館で号泣必至ですww
何人も何人も泣いている人がいましたし、自分も泣いてしまいました。
映画が終わった後には、拍手喝采でした。
しっかりとアニメ版をベースにしながらの盛り上げ方、最高です。よく、続編をやりにくいあの花でこのような素晴らしいものを作ったなと思います。

下はストーリーです。かなり物語のネタバレが入っているので、くれぐれも注意してください。
{netabare} アニメではあまり深く描かれなかった幼少期の頃が描かれています。小説の方にはあった、めんまが小学生のころ外人でいじめられていたというストーリーなども映像になっています。
また、今回の物語の核となってすすむのは、めんまが成仏した1年後に手紙を書いて、届けようというものです。そこに、各キャラの1年分の変化とアニメ版では語られなかった心の中の思い、そして最終回のめんまが消えるところのめんまの思いが加わったストーリーがこの映画です。
でも、テレビ版の最終回の部分にめんまの思いが加わってさらに泣けるものとなっています。あと、そこでのsecret baseは、すごく良すぎてやっぱりあの花っていいなとおもわせるものでした。
ただ、1つだけ。
花火をあげるところのシーンが過去と現在の区別をつけるのがわかりずらかったかと…
でも、そこだけです。{/netabare}

音楽も文句なしの満点です。自分は8月24日に秩父に行ったときにガリレオさんの生声をはじめて聞きましたが、ほとんどCDとちがいなく歌っていて、とてもうまいなと感じました。ただ、その秩父のイベントライブで小学校でやるのはどうかとおもいましたが…

【舞台挨拶】
お台場の1回目のに行ってきました。超平和バスターズ6人の声優とスペシャルゲストとしてキャラデザの田中さんが来ました。その、田中さんのお話からですが、長井監督と田中さん、脚本の岡田さんがあの花映画化を知ったのは、2012年の超平和バスターズのお楽しみ会での発表のときだそうで… 世の中こわいですね。
えっと、舞台挨拶ですが、30分ほどキャストのみなさんにあの花が映画化決まった時どうだったかとか、映画の感想は?などの3、4つの質問を聞いて答えるものでした。
なかなか面白い解答もありました。
BDの発売のときの特典映像になってくれることを期待しましょう(*´▽`*)


長々と長文失礼いたしました。
でも、自分の中ではいままで見たアニメ映画で1、2を争う出来でした。
ぜひおすすめしたいです( ^)o(^ )

【追記】
この映画は何度か見ることによってより感情移入がしやすくなると思います。自分は、1度目より、2度目の方が泣いてしまいました。
あと、週末興行収入3位おめでとう(*´▽`*)

【さらに追記】
2014年3月5日にBD&DVDが発売決定!!
OPEDのCDやイベントのBD、劇場版パンフなどたくさんついています!
ホントにこれが最後らしく、めちゃくちゃ特典もとてもとても豪華です(;O;)

【おそらく最後の追記】
完全生産限定版BD買ってしまいました(≧∇≦)
もうやばいです!!!
めちゃくちゃいいです!!!♪───O(≧∇≦)O────♪
文句のつけようもございません!
イベントのBDがなんと4時間以上も入っているなんて…
イベントに行けなかった人たちにも臨場感を味合わせてくれるものとなってます!
まさしくこれがファンのためにつくられたものなんでしょうね( ^ω^ )
たいへん素晴らしい内容ですo(^▽^)o
この映画を作ってくれたすべてのスタッフの方々、支えてくださったファンの方々に感謝を込めて…
超平和バスターズは永遠だっ!!!
ありがとうございましたm(_ _)m




円盤売上表
○劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
巻数    初動       2週計      累計     発売日
   BD(DVD)     BD(DVD)    BD(DVD)
完限 24,546(*4,977) 26,700(*5,814) 28,580(*6,115) 14.03.05 ※合計 34,695枚
初限 *2,386(**,***) *2,778(**,***)  **,***(**,***)  14.03.05
通常 *1,353(*2,508) *1,669(*3,293)  **,***(*3,737)  14.03.05 ※合計 *5,406枚



【3年越しの追記】
2017年11月現在、深夜アニメ発の興行収入ランキングではまどマギ新編、ラブライブ、ガルパン、SAO、Fateに抜かれ7位となっています。とはいえ、半分総集編が10億超えてる時点で凄いことなんですけどねw
13年頃から深夜アニメの映画が段々と結果を出すことになったのはひとえに嬉しいことですし、これからもどんどん人気作が出ていってほしいと思う反面、ちょっと前にはこんな作品もあったんだなということを少しでも覚えていてほしいという想いもあります。

「いつだって、いつまでだって仲良しなんだ」
これはあの花のBDBOXが発売された時についてた帯の言葉です。きっと超平和バスターズのみんなは今でもたまに秘密基地で会ったり元気にしていることでしょう。それをふと思い出したときにあったかくなれるあの花という作品に感謝を。

(できたら放送10周年企画してなにかやってほしいなぁ…)

投稿 : 2024/03/16
♥ : 98
ネタバレ

メルヘン◆エッヘン さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ひとことでいえば、超平和バスターズの<あの夏>を反芻する1年後の物語だった。3秒です。

ひとことでいえば、「あの夏」を反芻する物語だった。TV版11話をしっかりみた人には、ネタバレは基本的に存在しないストーリー。部分的なエピソードの新規挿入などはあったが基本的に同じ話で安心できる作品だった。

{netabare}メンマ視点での物語になるという話もあったがぜんぜんそんなことはなくて、むしろ超平和バスターズの気持ちの物語だった。(劇場タイトルではじめて、「めんまへの手紙」というサブタイトルがついていることを知った)。

心の中でぶつぶついいながらも、上映中何度涙しただろう。
{/netabare}

最初に頬に涙が流れるのに3秒掛からなかったかも。^-^; となりの女性も冒頭から泣いてたみたい。冒頭からというのは、TV版の情報があるわけで、平日だったこともあるけれども、多くの人がTV版に接していたのではと思った。

とはいえ、この劇場版は絶対的な名作にはなれないかもしれない。初見の人のことをあまり考えて作られていないと思うから。それが残念に思う。


※エンディングロールまで観て、席を立ちましょう。

以下余談、鑑賞前メモ{netabare}

http://eiga.com/movie/77353/video/1/ 予告編だとか。

「めんまの視点で紡がれる、あの夏の物語」。


今、僕らの前にある「らしい事実」は、これだけだ。オリジナル作品がじんたん視点中心であったことに対して、描かれなかったことで作品を昇華しきっった点がスポイルされないかと心配もある。

「あの夏」としたところが意味深なのか、キャッチの観点から付けられたのかもとても気になるところだ。

みごとなオリジナルに対して、どのようにアプローチしていっているのか興味深いがニュースのたぐいはあえて封印してみないようにしている。

このように少し不安もある反面、期待もそれ以上に大きい。希望的には商業的にも成功してほしい作品でもある。

最後にうがった見方なのだが、公開日、水の事故が終わる夏休みの終わりというのは、やはり何か考えたのか、競合との関係を考慮したのか。何度か考えこんでしまった。

夏休みの終わりが楽しみです。{/netabare}

投稿 : 2024/03/16
♥ : 77

78.2 15 総集編アニメランキング15位
イヴの時間 劇場版(アニメ映画)

2010年3月6日
★★★★☆ 3.9 (1412)
7613人が棚に入れました
子どものころからアンドロイドを人間視することなく、便利な道具として利用してきた高校生のリクオは、ある日、自家用アンドロイド、サミィの行動ログに不審な文字列が刻まれていることに気づく。親友のマサキと共にログを頼りに喫茶店、イヴの時間を訪れたリクオは、人間とアンドロイドを区別しない店のルールに驚く。

声優・キャラクター
福山潤、野島健児、田中理恵、佐藤利奈、ゆかな、中尾みち雄、伊藤美紀、清川元夢、沢城みゆき、杉田智和、水谷優子、山口由里子、石塚運昇、榎本温子

Вистерия さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

Are you enjoying the time of EVE?

フランケンシュタイン・コンプレックスに基づいたロボット工学三原則を取り入れるという古典SF臭プンプンなアニメ作品の劇場版。
OVAは全6話。インディーズのネット配信から始まった珍しいパターンで、秒速5センチメートルの新海監督に続く自主制作からの成り上がりニューカマー吉浦康裕監督が脚本も演出もやっています。

内容はまぁいわゆる
人間の創りだした知能をもつ非生物であるロボットやサイボーグが
アイデンティティーの確立や人間との接し方などでジレンマを感じて苦悩するのと同時に
人間側もどう接していけばいいのか考えなければならないっていう
1950年代のアイザック・アシモフの鋼鉄都市やはだかの太陽の時代から脈々と受け継がれてきた近未来SFの王道をアニメでやってみようという試みですね。
ミステリ要素と倫理観の組み合わせというのもまさにそれでした。

実写映画や小説では何十年と繰り返されてきたテーマですが、
確かにアニメ作品でこういうテーマを扱った作品は少ないですね。盲点でした。
近年の作品でも攻殻機動隊SAC、ちょびっツ等ごく少数です。

しかし…王道故に難しいテーマである上に
イヴの時間という喫茶店を使った複数のワンシチュエーションドラマの連続として味付けしているにも関わらず、
物語の基盤になるストーリーがしっかり作用しているので齟齬や違和感もなく、
1本の映画の中にバラエティーに富んだストーリーが散りばめられていて
さらにその全てにふと考えさせられるようなメッセージ性を持たせられていることに感心しました。
観ていて飽きが来ない構成で、よく作られているなぁと。
当たり前のことかもしれませんがインディー会社のインディー監督がこのクオリティはすごいぞってことです。
これがまともに出来ない監督なんてやまほd(ry

元々分割6話であることが功を奏した面としてはそうですが
逆に
短い時間で視聴者を納得させなければならない短編の手法で書いたシナリオを長編に無理やり書きなおした為に
演出が露骨でくどくなってしまっている点が残念でした。


BGMやSEの使い方が独特で、音量バランスも異質だったため
音響面でとても新鮮さを感じました。
視覚的にも主人公の視線そのままの動きをするカメラワークが斬新で
カメラを固定して静止画にジェスチャーで動きをつける従来のアニメーションとは違った新しい感覚でしたね。


作品としてはこれで全体の物語の半分だそうなので続編が楽しみです。
恐らく2期で謎解き・過去編・倫理観への回答すべて収集するんだろうと思います。
っていうかそう信じてる。
劇場版エンディングで加筆されたナギさんの過去も是非詳しく。

最近ハズレを引くことが多かったので
久々にいい作品を観たという充実感をくれた作品でした。
目頭熱くなったよ…
因みに自分はサミィ派です。ポニーテールかわええ

投稿 : 2024/03/16
♥ : 47

にゃんた さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

I enjoyed the time of EVE

作品についての感想は、既に素晴らしいレビューを書かれている方がいらっしゃるので・・・
三原則について、法律解釈論の視点から、
ちょっと思ったことをダラダラと書いてみる。

★ロボット工学三原則★

第一条:
ロボットは人間に危害を加えてはならない。
また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。

第二条:ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。
ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。

第三条:ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。


この有名な命題は、すべての事象をカバーできるわけではない。
それゆえ、そこに様々な苦悩やドラマが生まれる訳だが、この作品もその点を描いていたように思う。

★結局1条の問題に帰着★
2条ただし書や3条からは、1条の解釈にたどり着く仕組みになっている。
よって、1条の解釈が全てに影響を及ぼすことになる。

★1条の解釈で遊んでみた★
たとえば、
仮に、第一条でいう「危害」に、精神的なダメージも含むと解釈するならば・・・
人間が精神的ダメージを受ける「危険」があるかどうかを、ロボットに判断させることは困難だ。
また、ロボット自身の行動や発言によって、危害が生じてしまうおそれもある。
更に、そもそも1条後段は、危険の看過という不作為をも禁じているため、違反となる範囲が拡がり、判断はより困難となるだろう。

ロボットにこれを判断させるには、ロボットに「人間の心」についての学習をさせる必要が出てくる。
・・・そう考えると、やはり「ロボットに人間の心を理解させる」という、いかにもドラマが生まれそうな設定にたどり着く。

あの喫茶店でロボット達が人間の心について学んでいる(学びに来ている訳ではないが)という事実は、今後どのようなドラマを生んでいくのだろうか。
この作品が、精神的ダメージについて描くのかについては分からないが、是非、三原則の新しい解釈や問題点を絡めて描いて欲しいと思っている。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 16
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

未来のイヴ

吉浦康裕監督作品。

未来、たぶん日本、
アンドロイドが実用化されて間もない時代。
ロボット労働力の社会貢献で、
国内の食料自給率は8割を超える。

もはやSF世界の古典とも呼べるテーマ。
人とアンドロイドとの共生を描いた名作で、
オリジナルは全6話のオムニバス形式、
とても丁寧に作られたハートフルな作品です。
プロトタイプとされる「水のコトバ」と、
直接的な関係性を見つけられませんが、
私たちは他者をどう認識し、理解し、
異質な他者とどう向き合うのかでしょうか。

舞台はカフェ「イヴの時間」
{netabare}ここでは人とアンドロイドを区別をしない。{/netabare}
主人公リクオは、様々な出会いを経験し、
人として成長していく。

アンドロイドは人をどう思っているのか?
アンドロイドは相手を思いやれるのか?
{netabare}その優しさと苦悩を知り葛藤する、
願わくば双方向に思いやりを持とう、
主人公が奏でた美しいピアノの旋律に感動する。{/netabare}

こんな時代だからこそ心の交流を。
未来のイヴは温もりを持っています。

またのご来店をお持ちしております。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 76

78.0 16 総集編アニメランキング16位
劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編]始まりの物語 [後編]永遠の物語(アニメ映画)

2012年10月6日
★★★★★ 4.1 (1069)
6253人が棚に入れました
アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の劇場版第1弾が12年秋に公開されることが1日、アニメイベント「アニメ コンテンツ エキスポ 2012」で発表された。全3作のうち、テレビアニメを再編集する2作のタイトルも決定。1作目は「劇場版魔法少女まどか☆マギカ(前編)-始まりの物語-」で2作目は「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ(後編)-永遠の物語-」となることが明らかになった。
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

私たちは、なぜ「まどマギ」にこうも感動してしまうのか(short version)

この大ヒットアニメには5人の魔法少女が登場するのですが、そのうち、魔法少女"契約"を受け容れる動機や願いと、その結末が、本人の感情推移と共に詳しく描き出されているのは、{netabare}美樹さやか、暁美ほむら、鹿目まどか{/netabare}、の3人でしょう。
ここでは、この3人について個別にそれぞれの役回りと見どころを検討していきます。

※なお、{netabare}序盤の華々しい活躍のあと突然退場してしまう先輩少女(巴マミ)と、少し遅れて登場し終盤手前で退場してしまう少女(佐倉杏子)の二人の先輩格の魔法少女の感情推移{/netabare}については、外伝マンガ『魔法少女まどか☆マギカ ~The different story~』に詳しく描かれています。
→これも、結末部分が若干ブレてしまっていますが作画・ストーリーとも傑作だと個人的には思っており、まどマギが気に入った人には特にお勧めです。

★美樹さやかへの《同情》 - 片想い少女の絶望の物語
{netabare}
美樹さやかは、主人公鹿目まどかの親友なのですが、映画前編(TV版第8話まで)では、本来の主人公である鹿目まどかではなく、この美樹さやかの方がいち早く魔法少女になる決断をし、魔法少女の実際の姿を知って苦悶し、そしてやがて絶望してしまう物語、と受け取る方が適切なほどの活躍ぶりを見せます。
美樹さやかは、この年代の少女に相応しく、身近な恋をしており、その片想いの少年のために自分のたった一回の奇跡のチャンスを捧げてしまうのですが、少年は彼女の献身に全く気付きもせず、残酷にも彼女の親友の告白を受け容れてしまいます。
もし『魔法少女まどか☆マギカ』が、この前編(TV版第8話まで)に描かれた美樹さやかの絶望の物語として完結してしまったとしても、私はそれだけで、総合評価4.0(=80点相当)以上を付けたことでしょう。
私たちが美樹さやかに抱く感情は、きっと、《同情》、すなわち、悲しい境遇にある他者に対する憐憫の感情(~は可哀想だ、という想い)でしょう。
良くも悪くも、美樹さやかは、その感情や行動の推移が、魔法少女というよりは等身大の中学生少女であり、その点で彼女は私達が自分と同じ目線で物語を追える存在でしょうし、男であれ女であれ、さやかと似たような片想い経験のある方は、彼女の物語にとりわけ深く共感することでしょう。
{/netabare}

★暁美ほむらへの《共鳴》 - 病弱少女の誠実の物語
{netabare}
前編が美樹さやかの失恋から絶望に至る感情推移を描いた物語だったのに対して、後編は、前編では殆ど謎だった暁美ほむらの行動動機と感情推移を描いた物語と見ることが出来るでしょう。
しかし、美樹さやかの物語が、おおよそ私達の想定範囲内(私たちの日常生活でも起こりそうな感情推移の範囲内)のものだったのに対して、暁美ほむらの物語は、私達の想定を超える大きな振幅で彼女の変貌を描いています。
美樹さやかは、鹿目まどかや志筑仁美という親友や上条恭介という身近な想い人のいる、普通に元気で快活な女子中学生として描かれているのですが、暁美ほむらの場合は、もともとは、心も体もか弱い、自分に自信が持てない臆病な少女、まどかの中学校に転校する直前まで心臓の病気で病院で寝たっきりの、これまで友達の一人も持った経験のない、まどかがいなければおそらく転校先のクラスでも浮いてしまう苛められっ子タイプの少女だったことが後編(TV版第10話)で明かされていきます。
しかし、その病弱で臆病な少女が、自分のたった一人の「友達」のために、あらん限りの気力を振り絞って何度も何度も奮闘する姿が、いつの間にか私たちの心を激しく揺さぶるに至ります。

もし『魔法少女まどか☆マギカ』が、この後編(TV版第10話まで)に描かれた暁美ほむらの過酷な運命への抵抗の物語として完結したとしても、私はその時点で、総合評価4.5(=90点相当)以上を付けたことでしょう。
そして、その場合、私たちが、暁美ほむらに抱く感情は、きっと、《共鳴》、すなわち、悲しい運命に懸命に立ち向かう他者に対して、心から応援する感情(~よ頑張れ、という想い)でしょう。
正直な話、私たちの多くは、『魔法少女まどか☆マギカ』を初めて鑑賞して、この暁美ほむらの誠実さに心を射抜かれて、この作品が大好きになってしまうのだと思います。
{/netabare}

★鹿目まどかへの《憧憬》 - 真打ちヒロインの降臨
{netabare}
しかし、この作品の本当の奥深さは、ここを更に超えた地点にあります。
私は、この作品を初見して、暁美ほむらの誠実さに感激して、TV版を5回以上おそらく10回近く通しで視聴し、それから劇場版が公開されると早速、前編・後編を毎週のように鑑賞しに出掛けたのですが、そうやって劇場通いをしているうちに、ふと、それまで余り深く読み取れてなかった鹿目まどかの決断に至る心情の描かれ方とその結末の見事さに魅了され始めて、改めてこの作品に感嘆の気持ちを強く持ちました。
それはきっと、ラスボス魔女(ワルプルギスの夜)を前にして、魔法少女となったまどかが、「もう良いんだよ。そんな姿になる前に、貴方の想いは全部わたしが受けとめてあげるから」と呼びかけて、劇場スクリーンいっぱいにズームアップされていく、あの神々しいシーンを目の前にした時のことだと思います。
私は別にキリスト教とか、その他何か特別な信仰をもっている、とかそういうことは別段ない人間ですが、もし神が降臨するとしたら、きっとこういう感じになるのかも知れない、と思わず《錯覚》してしまう、そんな不思議な魅力をこの作品から感じ取りました。
上に述べたように、『劇場版魔法少女まどか☆マギカ』の前編は、「美樹さやかの失恋と絶望の物語」、後編は、「暁美ほむらの誠実と奮闘の物語」、と受け取ることは勿論可能だと思うのですが、それでも、この映画を前・後編通しでじっくりと鑑賞すると、やはり、これは、「鹿目まどかによる魔法少女達の救済の物語」と受け取るのが一番しっくりくると思います。
(※因みにファンの間では、魔法少女に変身したまどかは「まど神様」と呼ばれています)

一見どこにでもいる平凡で普通の女子中学生と受け取られがちな鹿目まどかですが、注意して観察していくと、母親や父親、あるいは他の魔法少女たちとの関わり方のうちに、その非凡さの片鱗が確りと描き出されていることを見ることは可能です。
例えば、劇場版では残念ながら省かれていますが、TV版での父親の言葉によれば、まどかの母親は「何かを達成することが夢なのではなくて、何かを頑張っている、そうした生き方そのものが夢である」人であり、まどかもまた母親のそうした生き方の影響を知らず知らずのうちに強く受けていて、序盤で、特別な願い事もなく、あっさりと魔法少女になることを決めた理由を、「マミさんみたいな魔法少女になれたら、それで困っている人達を助けられたら、それだけで私の夢は叶ってしまうんです」と、述べてマミさんを感激させています。
そして、その母親によれば、まどかは「悪いことはしない、いつも正しくあろうと頑張っている、もう子供としては合格だ」と褒められる自慢の存在なのですが、そうした、まどかの「正しくあろうとする」姿勢は決して独り善がりのものではなくて、ちゃんと周りの人達全員の言い分や願いや想いを推し量って、「それが必要であるとしたら、躊躇わずに行動できてしまう」(続編映画『叛逆の物語』での暁美ほむらの言葉)強さと優しさを備えた特別のものなのです。

そういう意味では、美樹さやかが、心の強さ、という意味で一番平均的で等身大の存在、そして暁美ほむらは、平均よりもずっと脆弱な心を隠し持ちつつ無理に無理を重ねて奮闘している健気な存在であって、それぞれ私たちの琴線に直接に響く、分かりやすいキャラクターであるのに対して、鹿目まどかの場合は、平均よりもずっと心が強くて寛大な、特別な存在として、実は描かれていると思いますし、その特別さが、私たち視聴者に、なかなか鹿目まどかの魅力が理解されない原因となっている、と思います。

以上、先に述べたように、私たちが、美樹さやかに抱く感情が《同情》であり、暁美ほむらに抱く感情が《共鳴》という、それぞれ身近な感情であるのに対して、私たちが、鹿目まどかに抱く感情があるとしたら、それは、《憧憬》、すなわち「自分もこのように、強く優しい存在でありたい」という感情なのだろうと私は推測します。
{/netabare}

そして -これが肝要なのですが- この《憧憬》は、きっとこの作品の制作者が抱いた感情だったと思うのです。
結局のところ、制作者側(脚本家?)の想い描いた鹿目まどかのイメージがどこから来たのか、を考えると、やはり{netabare}《聖書》に描かれたメシア(救済者)のイメージ{/netabare}・・としか答えようがないように思います。
その辺の考察は、色々難しいのですが、「まどマギ」TV版レビューの後半にひと通りまとめました。
http://www.anikore.jp/review/734886/

★作品評価《まとめ》

暁美ほむらの誠実を描いた時点(TV版の第10話まで)で、私は、既にこの作品はアニメとしては出色の「名作」と呼ばれるに相応しいものとなっていたと思うのですが、その先にさらに、鹿目まどかの決断を描き出したことによって、私は、この作品が、アニメに限らず、文芸ジャンル全体の中でも、特別に高くまた深い「傑作」となった、と個人的には評価しています。

勿論、作品の評価は人それぞれのものであり、また、この作品の大ヒットには、製作者(制作者ではなく)側のマーケティングの巧みさも当然あったのでしょうけど、それでも、これ程までに私たちを魅了してくれる作品を、放送しばらく後、および上映当時に鑑賞できたことを私は素直に喜びたいと思いますし、この作品の成功をベンチマークとして、今後さらなる高みを目指した作品が制作されていくことを期待したいと思います。


★《未鑑賞者にはTV版と劇場版のどちらを薦めるべきか》

TV版には、劇場版(前編)では尺の関係で残念ながら省略されてしまったエピソードが幾つかあるため、本来ならばこれから「まどマギ」を鑑賞する方にもTV版の視聴を薦めたいところです。
しかし、色々な方々のレビューを読んでいると、せっかく「まどマギ」を鑑賞し始めたのに、このTV版では
①絵柄がどうしても苦手でついていけない
②ストーリーがなかなか面白くならない
・・・という理由で、途中で断念してしまう方が発生しているようです(多くは第1話か第2話で断念)。

その点、劇場版の方は、
①作画・音響・演出etc.がパワーアップしており、キャラデザが苦手な人でもTV版よりは作品に惹きこまれ易い、
②前編の視聴を始めれば、途中でスイッチを切らない限り自動的に魔法少女の裏設定が明かされるTV版第8話分までを鑑賞することになり、そのまま後編へと進み易い、
という利点があるので、これから初めて「まどマギ」を鑑賞する方、そしてTV版を断念してしまった方にも、この劇場版の方を薦めてみる価値は十分あると思います。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 70
ネタバレ

Appleモンキー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

僕と契約して魔法症状にな・・・、かみまみたっ!/゚(>ω<)゚\

TV版は3話目から一気に見てしまいました。
やはり序盤でマミさんが {netabare}マミる{/netabare}シーンは衝撃でしたね。

それ以降、毎話毎話、続きが気になって
仕方ありませんでした^^

映画版はTV版と比べて{netabare}内容はほとんど同じですが、演出面がパワーアップしていたような気がします。{/netabare}


TV版で謎だったラストシーンですが、
映画版でも健在でした。

謎のラストシーンは、「叛逆の物語」で語られるのでしょうか??^^

楽しみです。

■Blue-ray生産限定版
{netabare}
「叛逆」の余韻にひたりつつ、Blue-rayの生産限定版を購入しました~♪
描き下ろしジャケットがとてもお気に入りです^^
見た瞬間、「これすごい!」ってなりました。

特製ブックレットには、新しく追加された
OPやほむほむの魔女の墓場シーンについてインタビューが掲載されてました。
絵コンテも観ていて面白いですね^^

オーディオコメンタリーとして、声優さんたちのコメントも
入っているので、本編を何度も楽しめそうです^^
{/netabare}

■化物語
年末の化物語シリーズ一挙放送を観ました~
いまさらながら、声優さんが結構かぶってたんですね。
{netabare}
「八九寺にQBを混ぜる勇気」で爆笑してました^^
ただのMADなのに、最後に「勇気」を付けることによって
あえてタブーを犯したみたいな、かっこいいニュアンスになってる・・・!!(笑)
{/netabare}

■杏子お祈りシーン
{netabare}
杏子が魔女さやかと戦った後の、お祈りシーンは
何度見ても泣けますね(ノ△・。)

このお祈りシーン・自爆シーン前後はTV版と比べて
大幅に加筆・修正されてます。

「ただ1つだけ、守りたいものを守ればいい」という
杏子のセリフシーンからのほむほむの表情や目線の動き

お祈りシーンの顔アップや背中からのアングルの追加

「独りぼっちはさびしいもんな」のシーンの魔女さやかの
剣の動き

自爆シーンでの魔女さやかのアップと菊田幸一さんの
筆ペン作画シーン

「【BD/DVD】魔法少女まどか☆マギカ 比較動画 Part15【劇場版比較】」で丁寧に比較されてます。。。

and I'm homeの杏さや一枚絵が自爆シーンに
挿入されてたなんて知らなかったです・・・。



話変わって・・・
杏子の中の人って、クラナドの風子と同じ人だったんですね。
涙の自爆シーンも風子の声に変えると・・・(笑)
「【まどか☆マギカ】杏子の声変えてみました(風子など)【杏まど】」のおまけのとこ。

{/netabare}

投稿 : 2024/03/16
♥ : 100

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

2016年春視聴。

■劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語
大事な家族や親友たちに囲まれて、平和な日々を送る中学二年生の鹿目まどか。
ちょっと引っ込み思案なところもあるけれど、まどかの普通でかけがえのない日々は続いていた。
そんなある日、まどかの通うクラスに一人の転校生がやってくる。
暁美ほむらと名乗る黒髪の少女は、初めて出会ったはずのまどかに、意味深な言葉を投げかけるのだった。
少しずつ変わり始めた日常。
不思議な生き物キュゥべえは、「どんな願いでも叶えてあげる。だから僕と契約して、魔法少女になってよ。」とまどかに誘いかける。
何の取り柄もない自分だけど、もし誰かの役に立てるなら…。

2011年、数々の賞を獲得し話題を独占したTVアニメシリーズを、前後編に凝縮した劇場版。/それはまだ、誰も見たことのない、魔法少女の物語。

オーディオコメンタリー
悠木碧、斎藤千和、喜多村英梨、水橋かおり

■劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編] 永遠の物語
普通でかけがえのない、そんな毎日を送っていた中学二年生の鹿目まどかは、運命の出会いをきっかけに魔法少女の宿命に巻き込まれていく。
不器用ながらも、人のためを願い魔法少女になったまどかの親友・美樹さやか。
彼女の願いが穢れに塗り潰された時、ソウルジェムは漆黒に染まり、魔法少女の真実と末路が明かされた。
それを見届けた魔法少女・佐倉杏子はまどかと共に、さやかを救おうと奔走する。
その中、魔法少女・暁美ほむらはただひとり、たったひとつの目的の為に戦い続けていた。
「約束するわ、絶対にあなたを救ってみせる」魔法少女たちの希望と絶望、そしてほむらの真実を知ったまどかが最後に出した答えとは―――。

TVアニメシリーズを前後編に再編集した劇場版、[新編]へと続く物語/絶えず繰り返される絶望の果て、少女の瞳は決意を宿す。

オーディオコメンタリー
悠木碧、斎藤千和、野中藍、加藤英美里

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ
コミックマーケット82限定前売券セット付属
◆録りおろしバラエティドラマCD「夏の魔法少女強化合宿!!」
出演:鹿目まどか(悠木碧)、暁美ほむら(斎藤千和)、巴マミ(水橋かおり)、美樹さやか(喜多村英梨)、佐倉杏子(野中藍)、キュゥべえ(加藤英美里)


シャフト『MADOGATARI展』に行けない人も! “まどマギ”×〈物語〉シリーズを無料でスマホにインストール
現在大阪で開催され、来年2月には札幌でも開催予定のシャフト40周年記念『MADOGATARI展』。『魔法少女まどか☆マギカ』と『〈物語〉シリーズ』をメインに、アニメ制作スタジオ・シャフトの歴史を振り返ることができる展覧会。

その『MADOGATARI展』と『楽天アプリ市場』のコラボキャンペーンが来年2016年2月29日までの期間限定で実施中。今回のイベントならではの“まどマギ”と『〈物語〉シリーズ』のキャラがコラボしたスペシャルなビジュアルを、無料でスマホに入れることができます!

●あなたのスマホを『MADOGATARI展』仕様に着せ替え!
スマホをMADOGATARI展仕様に着せ替えることができる“マドガタリきせかえ★LINEランチャー”を配信開始。

ひたぎ×まどかや、キュゥべえ×忍など、2作品がコラボした全6種のオリジナルデザインの壁紙の選択ができ、アイコンも可愛い斜めデザインに。

〈全6種デザイン詳細〉
・ひたぎ×まどか バージョン
・杏子×真宵 バージョン
・さやか×駿河 バージョン
・翼×ほむら バージョン
・マミ×撫子 バージョン
・キュゥべえ×忍 バージョン

『魔法少女まどか☆マギカ』×SuperGroupiesがコラボ! 5人の魔法少女たちの要素を取り込んだ腕時計が、あなたの手首を飾ります!
アニメ・漫画作品のアイテムを数々販売してきたSuperGroupiesと、『魔法少女まどか☆マギカ』がコラボレーション! 革ベルトとバングルタイプのベルト、ベゼルまで付け替えられるカスタマイズウォッチを販売します!
鹿目まどか、暁美ほむらほか、作中に登場する5人の魔法少女にあわせたカラーを5種類も用意! キャラクターの魅力をぎゅっとつめこんだ、可愛らしいデザインの腕時計です♪

■商品詳細
・鹿目まどかモデル リストウォッチ
・暁美ほむらモデル リストウォッチ
・巴マミモデル リストウォッチ
・美樹さやかモデル リストウォッチ
・佐倉杏子モデル リストウォッチ

キャラクターカラーの石が宝石箱のように埋め込まれたオリジナルの文字盤デザインで、リューズ部分には変身前のソウルジェムがさり気なくデザインされています。魔法少女たちのイメージカラーの革ベルトと、手首を華奢にみせてくれるバングルベルトの2タイプがセットになっています。

ラインストーンが敷き詰められたベゼルとシンプルなプレーンタイプ、カジュアルスタイルにも合わせやすいギザギザ模様のベゼルの3種類のベゼルがセットになっています。ロマンティックなピンクのオリジナルボックス入りで、ギフトにも最適です。その日気分で組み合わせを楽しんでください。

「魔法少女まどか☆マギカ」などの公式クリスマスケーキを販売! 「あにしゅがクリスマスフェスタ2015」が秋葉原で開催決定!
キャラクターケーキ専門店「あにしゅが」(運営:株式会社つかさ製菓)が12月19日(土)、20日(日)に秋葉原UDX 4F NEXT-3にてクリスマスイベントを開催! イベント会場では業界初(※当社調べ)となるクリスマスケーキの販売を行います。取り扱いケーキは15種類を越え、全てが限定商品です。

『MADOGATARI展』東京会場は、満員御礼にて開催終了! 開催6日間の来場者数はなんと……
「魔法少女まどか☆マギカ」や「〈物語〉シリーズ」など、数々のアニメーションの制作に携わってきたシャフトの40周年を記念して開催されている「~シャフト40周年記念~MADOGATARI展」。東京での開催は(会場:アーツ千代田3331)、12月2日(水)をもって大盛況のうちに開催終了。前売販売のみで入場券が完売となった東京会場は、開催期間6日間で15,000人が来場となりました!

この展覧会が初出となる「魔法少女まどか☆マギカ」の新作へとつながるコンセプトムービーの上映や劇団イヌカレープロデュースによる立体造形、「〈物語〉シリーズ」の西尾維新書き下ろし短編小説を元に制作した映像展示やプロジェクター3台を使用した特別映像上映、「魔法少女まどか☆マギカ」と「〈物語〉シリーズ」のキャラクターがコラボした会場限定オリジナルマナー映像、シャフト40年の歩みを体感できる原画や制作資料の展示、会場限定のイベントオリジナルグッズ販売など、「魔法少女まどか☆マギカ」ファンや「〈物語〉シリーズ」ファンはじめ、アニメファンを中心に多くの方にご好評を得ています。

◆会場の様子をご紹介!
会場入り口では「魔法少女まどか☆マギカ」と「〈物語〉シリーズ」のキャラクターによる会場限定オリジナルマナー映像を上映。展覧会場内でのマナーをおなじみのキャラクターたちがTVゲームの世界で楽しく解説。

東京と大阪のセガのお店で“魔法少女まどか☆マギカ”コラボキャンペーンを実施、オリジナルグッズが多数登場!!
セガ エンタテインメントは、東京と大阪のセガの対象各店舗において、アニメ“魔法少女まどか☆マギカ”とコラボレーションした“セガ☆限定 魔法少女まどか☆マギカキャンペーン”を実施する。

●“まどマギ”ファン垂涎のアイテムがズラリ!

セガ エンタテインメントは、東京と大阪のセガの対象各店舗において、アニメ“魔法少女まどか☆マギカ”とコラボレーションした“セガ☆限定 魔法少女まどか☆マギカキャンペーン”を実施する。

◆キャンぺーン概要

●キャンペーン名:セガ☆限定 魔法少女まどか☆マギカキャンペーン

●期間:
【東京エリア】2015 年11 月21 日(土)~2015 年12 月6 日(日)
【大阪エリア】2015 年12 月16 日(水)~2016 年1 月3 日(日)

●キャンペーン内容:
・対象施設におけるUFOキャッチャーのご利用金額に応じて「クリアファイル6枚セット(全1種)」や「プレミアムジャンボぬいぐるみ(アルティメットまどか、悪魔ほむら全2種のいずれか1つ)+オリジナルB1ポスター(全1種)」がもらえます。

新作の礎となるコンセプトムービーを公開! アニメスタジオ「シャフト」の40周年記念展にて
「魔法少女まどか☆マギカ」が新たな物語へつながる"コンセプトムービー"を公開する。

この短編映像は、「魔法少女まどか☆マギカ」シリーズの原作を担当する"Magica Quartet"の新房昭之さん、蒼樹うめさん、虚淵玄さん(ニトロプラス)、シャフトによる新作の打ち合わせをもとに、新房さん自らが絵コンテを描いて制作したもの。劇場版の監督・宮本幸裕さんが演出を務めたほか、BGMは梶浦由紀さんが新たに制作。主演キャストによる新録ボイスも使用されるなど、新作のヒントとも呼べる要素がふんだんに盛り込まれている。

新感覚リアルタイムRPG『ユニゾンリーグ』と大人気アニメ『まどか☆マギカ』がコラボイベント開催!
全世界(一部地域を除く)累計200万DLを突破したスマートフォン向け新感覚リアルタイムRPG『ユニゾンリーグ』が大人気アニメ『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語/[後編] 永遠の物語』とのコラボキャンペーンを11月19日(木)より実施しますことをお知らせいたします。

11月19日(木)より『まどか☆マギカ』とのコラボキャンペーンを開催いたします。限定キャラクターのプレゼントやイベント専用クエストなどを期間限定で解放いたします。

“ノンベぇなキュウべぇ”に会える!? 「蒼樹うめ展」充実の内容をレポ!【まどマギ】
マンガ「ひだまりスケッチ」やアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」などで知られる人気漫画家(イラストレーター)・蒼樹うめの初個展「蒼樹うめ展」が、2015年10月3日から12日まで東京・上野の森美術館で開催されています。

数々の人気作品を抱えているだけに、どのような展示が行われるのか気になっているファンも多いと思います。私もです! 

そんなファンのみなさんに、プレス向けの内覧会が実施されましたので、登壇した蒼樹うめ先生のライブドローイングの様子なども含めて、レポートをお届けしますよ。

■うめ先生も想定外? 「ゆのっち&キュウべぇ」を描くライブドローイング
プレス内覧会では蒼樹うめ先生による初個展に対する想いやこだわったポイントなどの紹介・解説が行われ、「私はわたしなりに、あまり美術展ぽくないというか、肩肘張らずに楽しく、リラックスしながらニコニコと見ていただける展覧会」を目指したとのこと。

プレス向けの会見のあとは、「ひだまりスケッチ」ゆの、「魔法少女まどか☆マギカ」キュウべぇのコラボレーションイラストを描くライブドローイングが実施されました。あっという間に仕上がったイラストは、キュウべぇがちょっぴりノンベぇ(呑兵衛)な感じに。これはこれで面白くて良い感じです。

このライブドローイング企画は、開催期間中も実施される予定です。具体的なスケジュールは発表されていませんので、運良く居合わせた人は幸運を噛みしめましょう! 

また今回のために先生(うめ先生)の主成分である「焼きビーフン」の食品サンプル(うめ先生の手作り焼きビーフンの写真を元に再現)が作成されたことが紹介され、展示エリアで「蒼樹うめ流?  ふんわり焼きビーフン」として展示されていました。門外不出のレシピも配布されていましたよ。

■先生直筆のコメントも楽しめる全5章構成の展示エリア
気になる展示物は各作品ごとに章分けされており、第1章「蒼樹うめとは」、第2章「『ひだまりスケッチ』の世界」、第3章「原稿の部屋」、第4章「キャラクター原案『魔法少女まどか☆マギカ』」、第5章「蒼樹うめの仕事」という順番で、完成イラストから原画、ラフ画などをずらりと展示。

先述の焼きビーフンのほか、蒼樹うめ先生が子供のころに描いた絵が展示されていたりと、蒼樹うめ先生の現在を形作っている全てが集約されているといっても過言ではないですね。

展示はイラストや原画などを並べるだけでなく、各所に先生直筆のコメントが添えられており、これが「トリッキーな自撮りをした」という思い出や、「文字が多い! 」といったセルフツッコミなどが書かれており、これらをチェックしているだけでも「あぁ、なんかもう可愛いなチクショウ! (にんまり」といった気持ちにしてくれます。本当にありがとうございます。

展示作品ばかりに目がいきがちですが、壁やボードに配置されたコメントやミニイラストにも注目ですよ。

また「蒼樹うめ展」では蒼樹うめ作品と縁の深い人気声優・悠木碧さん、阿澄佳奈さんのふたりと、先生自らも参加している音声ガイド端末が用意されているので、より詳しく知りたい人はこちらもレンタル(700円)してみると良いでしょう。

会場を順路通りに進むと最後は物販コーナー。ここでは今回の個展で展示されたイラストなどが収録されている図録が販売されているので、ファンのみなさんはマストでゲットをオススメしておきます。

魔法少女まどか☆マギカ×LIZ LISAコラボで、“大人かわいい”ワンピースとスカート、カーディガンが発売決定に
大人気アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』と大人気ファッションブランド『LIZ LISA』のコラボレーションがついに実現! まどマギの世界観と、リズリサの世界観が交わって出来上がったのは、“大人かわいい”ワンピースとスカート、カーディガン。9月11日からは予約受付も開始! 早速ラインナップをご紹介しましょう♪

◆魔法少女まどか×マギカ×LIZLISAコラボアイテムを大紹介!

●ローズワンピース(ブラウン)/(ピンクベージュ)
★魔法少女5人のイメージカラーと一緒の“ピンク、ラベンダー、イエロー、スカイブルー、レッド”のオールドローズがちりばめられている中に、“まどかをイメージしたリボン、ほむらの左腕の盾、マミさんのティーカップ、さやかのヘアアクセサリーのフォルテッシモ、杏子が食べていたリンゴ”が詰め込まれた豪華なデザイン!

●クッキーリボンワンピース(ボルドー)/(ピンク)
★フロントの編み上げや肩レース&袖の切り返しが、バラ柄ワンピースとはまたひと味違った印象を与えます。こちらも背中のリボンは自分で結ぶスタイル。スタイル調整は自由自在!
カラーはボルドー×ピンクと、ピンク×ベージュの2種類。ノスタルジックでキュートな、LIZLISAらしいワンピースに仕上がっております!

●トップス&ジャンパースカートセット(ブラウン)/(ピンク)
★まどかイメージのピンクローズ&リボン、ほむらイメージのラベンターローズ&盾、マミさんイメージのイエローローズ&ティーカップ、さやかイメージのスカイブルーローズ×フォルテッシモ、杏子イメージのレッドローズ×りんごが散りばめられています。
シックなブラウンと可愛らしいピンクベージュの2色展開。それぞれ単体でもとっても可愛いので、毎日のワードローブにぜひ取り入れて!

●クッキーリボンスカート(ボルドー)/(ピンク)
★5人が魔法少女に変身した後のソウルジェムを、思い切ってアイシングクッキー風のモチーフに致しました!マミさんのケーキやティーカップもアイシングクッキー風のイラストにして取り入れています。裾をぐるりと囲むレースやリボンモチーフもとってもキュート。

●襟付きカーディガン(ピンク)/(オフホワイト)
★襟元にはまどかの武器でもある弓より、バラのモチーフを金糸の刺繍で取り入れました。
背面には「クラスのみんなには内緒だよ!」を英文で記載。袖の控えめなリボンや、大きめのエリもとってもキュート。シンプルな印象ですが、まどかの要素をさり気なく、かつふんだんに盛り込みました!

「まどか☆マギカ」や「<物語>シリーズ」の「シャフト」40周年を記念して、「MADOGATARI展」が開催決定
この度、「魔法少女まどか☆マギカ」や「シリーズ」などを手掛けるアニメーションスタジオ「シャフト」の40周年を記念したイベント「MADOGATARI展」の開催が決定しました!
2015年11月27日より東京会場、12月22日より大阪会場、そして2016年2月9日より札幌会場にて開催となります。

◆イベント概要
「魔法少女まどか☆マギカ」や「シリーズ」を手掛ける
アニメーションスタジオ シャフト40周年記念
「MADOGATARI展」
【開催日時】
 東京会場:2015年11月27日(金)~12月2日(水)
 大阪会場:2015年12月22日(火)~12月27日(日)
 札幌会場:2016年2月9日(火)~2月14日(日)
【主催】 MADOGATARI製作委員会

『まどマギ』の人気脚本家・虚淵玄が苦言!ネット評価は緩やかな言論統制の産物
脚本家・虚淵玄の勢いが止まらない。『魔法少女まどか☆マギカ』(2011)や『PSYCHO-PASS』(2012)など続々とヒット作を飛ばし、今月封切りの劇場映画『楽園追放』も上々の滑りだしだ。ファンの支持も熱狂的で、今や、アニメ・特撮業界では一脚本家を超えたカリスマ的存在になったといっていいだろう。

ところが、その虚淵氏が「月刊ニュータイプ」(KADOKAWA)2014年12月号のインタビューで、こうした動きに不快感を示している。

〈アニメはひとりでつくるものじゃないんですから、見ていて気持ちを揺さぶられた部分を全部「虚淵」の名前で消化されちゃったら、本当に心血注いでつくっている人の立場はどうなるの?って思いますね〉
〈矢面に立っているのは監督だという気がします。キャラ人気も自分のせいではないですよね。(中略)なぜ脚本家が注目されているのかという気がしますね。なんだかんだいって最後に責任を取るのは監督ですし、監督が描きたいもののために、いろんな策を提案していくのが脚本なんです〉

しかも、これらはたんに謙虚さから出た発言ではなさそうだ。虚淵氏は、脚本家の仕事がアニメ作品全体とイコールで結びつけられることへの疑問を表明している。

虚淵氏は、各脚本担当作品の“ネタ元”や“狙い”について触れているが、どれも斬新さやオリジナリティといった自己の作家性を否定する。

たとえば、虚淵氏を一躍有名脚本家に押し上げた『まどマギ』は、魔法少女たちの “バトルもの”で、かつ物語の序盤から主要キャラが惨死する “鬱展開”が今までにないものだ、と絶賛された。しかし、これもそうではないと虚淵氏は言うのである。

〈(女の子だけのバトルものは)「魔法少女リリカルなのは」もありましたから、決して「まどか」が新しかったわけではないと思います。魔法少女がひどい目に遭うなんて、それこそエロゲーの世界では手あかがつくほどのモチーフですし〉

曰く「地元の伝統料理を都会で出したら大人気になったみたいな作品」。たしかに『まどマギ』は、放送当初から“ニワカオタ”と“硬派オタ”の間で、作品の新奇性についての論争が巻き起こっていた。結局、当の虚淵氏はなにもかも織り込み済みだったというわけだ。この客観的な視座こそが、虚淵氏の特徴なのである。

そもそも脚本は視聴者の目に直接触れることはない。そのため、脚本家について評価することは本来であれば難しいはず。実際、「アニメの脚本とゲームのシナリオでは、書き方の違いはありますか?」と問われ、こう答えている。

〈歴然と違います。(中略)アニメの脚本は、要は監督と絵コンテの演出さんに見せるためのものなので、お客さんが読むものではないんですよ。しいて言うなら声優さんが読むわけですが、それも声優さんの演技を通して別ものに翻訳されていくので、しょせん設計図なんですよ〉

また、自作の『PSYCHO-PASS』について、“未来警察もの”として『攻殻機動隊』や『パトレイバー』といった同ジャンル作品との差別化のためにフィリップ・K・ディックを参考にしたと語っている。ここからも共同制作上での役割に自覚的であると同時に、ジャンルにおける自作の立ち位置にも非常に意識的に取り組んでいることが伺える。おそらくこうした作家性と切り離した冷静な視点こそが虚淵氏に成功をもたらしたのだろう。

しかし、こうした虚淵氏の思いとはまったく別に、ファンの間の虚淵評価は急激に高まっていった。それらはおもにネット、Twitterなどのソーシャルメディアの中で醸成されたものだ。

実は虚淵氏は同誌の『楽園追放』特集のなかで、こうしたネット言論についても言及している。この15年の情報環境の変化について聞かれた際、「世代的についネガティブになってしまいます」としたうえで、こんな感想をもらしている。

〈「これからはインターネットのおかげでみんなお友達になれるぞ」って。僕らの世代が社会人になったときのビジョンはバラ色だったので、まさかネットのおかげで友愛や相愛が理解されるよりも早く偏見や憎悪が分散されちゃうことになるなんて思いもしませんでしたし、悲しい結末ですよね〉

さらに、ちょうど『まどマギ』の時期に一気に普及したTwitterについてもこう話す。

〈いつの間にやら恐ろしいメディアになりましたけど。日に日に使い方が難しい代物だと思いますね。ネットのお祭り騒ぎがメインになってしまっていて、情報そのものを手に入れるための手段ではなくなっていますし。「たとえデマでも祭りになるならいいじゃない?」という恐ろしい空気を感じますよね〉
〈それが常識になってしまうと、うかつに口を開けなくなりますよ。何をネタにしていじられるのかわからない世界って、一種のゆるやかな言語統制のようなものですよね〉

サイバーパンクSFである『楽園追放』は、電脳世界「ディーヴァ」が物語の鍵を握る。もしかすると、そこには虚淵氏のネットへの失望が反映されているのだろうか。こんなことをいうと、あのクールな調子で「それはただの深読みです」と返されてしまうかもしれないが……。

『魔法少女まどか☆マギカ』240分で見れる社会現象アニメ
2012年10月23日、とある著名人の上記ツイートがネット上を駆け巡りました。
芸人という枠を飛び越えて声優や舞台の脚本・演出家として活躍している、ラサール石井さんのツイートです。

彼のSNSやブログを見る限りオタク文化に精通しているようには見えませんが、このような感想を持ち、約45,000人ものフォロワーに対してこのような感想を発信したというのは特筆すべき「事件」であると言えます。

話題の社会現象アニメ『 魔法少女まどか☆マギカ 』とは?
ふんわりした女の子の絵に、「魔法少女まどか☆マギカ」というタイトル。
「魔法少女もの」と言えば、おジャ魔女、プリキュアなど、女の子が変身して皆で強い敵を倒す…というようなアニメを思い浮かべるのではないでしょうか。
残念ながら、この作品はふんわり☆ファンシーに終わる作品ではありません。

少女たちが、自分の願いを一つ叶える代償として魔法少女となり、不気味な魔女たちと戦う…。
あらすじとしてはこれで間違っていないのですが、魔法少女として夜は戦いつつ、昼は学校で仲間たちとキャッキャウフフ…なんて優しい展開にはなりません。
なりません。

大事なことなので2回言いました。とにかく「裏切られ」ます!!!

大人が見ても血の気が引くような展開は、見る人の心を鷲掴みにし、やがて渋谷マルイ・ジャムやLOFTとも大型コラボがされるような社会現象アニメとして人気を博しています。

「アニメは萌え絵がイヤだ!とにかく話が面白いアニメが見たい!」という方は、是非このアニメを見て「裏切られ」てください。

「魔法少女まどか☆マギカ」は2011年に放送されていた全12話のアニメですが、
本編をまとめた前後編(劇場版)が2012年に公開されています。

話題になったアニメを見て教養を深めたい、だけど時間をかけたくない!
という方は、ぜひ前後編あわせて240分の劇場版をオススメします。内容は全く変わらず、映像が綺麗になっているお得版です。

まどかやほむら、キュゥべえたちが登場!? 『グリモア』と『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』のコラボイベントがスタート!
株式会社アプリボットが運営するスマートフォン向け学園ライフアドベンチャーゲーム『グリモア~私立グリモワール魔法学園~』にて、大人気アニメ『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』とのコラボレーションイベントを2015年4月28日(火)より開催!

今回コラボレーションする、『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』は、総監督:新房昭之、脚本:虚淵玄(ニトロプラス)、キャラクター原案:蒼樹うめ、アニメーション制作:シャフトが手掛ける大人気オリジナルアニメ作品。
本企画では、『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』のキャラクターである「鹿目まどか」、「暁美ほむら」や「キュゥべえ」がイベント内や限定カードとなって登場するほか、本コラボイベント限定のオリジナルストーリーも展開される。

■『グリモア~私立グリモワール魔法学園~』×『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』コラボレーション企画 概要
実施期間:2015年4月28日(火)~2015年5月14日(木)

ストーリー概要
いつの間にか不気味な空間に迷い込んだ『グリモア~私立グリモワール魔法学園~』のキャラクター「南智花」たち。さまよっている内に出会った少女、『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』のキャラクター「鹿目まどか」に連れられて空間を抜け出すと、そこは見たことも聞いたこともない街「見滝原」だった。学園へ戻るため、そして魔女を倒すため、「魔法少女」と「魔法使い」は互いの手を取り合う――。

まるで気分は魔法少女!? 『魔法少女まどか☆マギカ』から「暁美ほむら」をイメージしたルームウェアと傘が登場!
社会現象化したアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』に登場する「暁美ほむら」をイメージした、お部屋でもかわいく着られるルームウェアと、雨の日が待ち遠しくなる傘が登場! ルームウェアは「暁美ほむら」をイメージしたカラーリングで、ふわふわのマシュマロのような気持ちのいい肌触り♪ お尻がスッポリ隠れる長さは暖かくて安心の着丈です。傘は劇場版で登場した「悪魔ほむら」をイメージしたデザイン。晴雨兼用タイプで雨の日も晴れの日も、いつでも大活躍します!

■ほむらをイメージしたカラーリングがオシャレなルームウェア
暁美ほむらをイメージした、ラベンダー色が可愛いもこもこのロングパーカー。左袖にはほむらの左手を模したソウルジェムの刺繍が入っており、魔法少女になった気分。ジッパーの引き手はキラキラストーンが埋め込まれたダイヤ型。ヒップや太ももをあたたかくカバーする長めの着丈。パーカーの裾はほむらのタイツをイメージしたダイヤ柄になっています!

■ダーティながらも真っ赤なリボンがキュートな傘が登場
紫外線が強い時期はUV対策にもオススメの、悪魔ほむらをイメージした晴雨兼用傘。印象的なダイヤ柄を傘の周囲にプリントで表現されています。フチ取りの上品な黒レースがあしらわれた素敵なデザイン♪ 留め具部分は悪魔ほむらの赤いリボンをイメージしています。

スマホのホーム画面を「まどか」と「ほむら」で埋め尽くせ! 『まどか☆マギカ アイコンチェンジ』無料版のアイコン・壁紙セット配信中!
株式会社メディア・マジックは、2015年3月20日にスマートフォンアプリ『まどか☆マギカ アイコンチェンジ』を、「App Store」及び「Google play」において配信開始しました。価格はシンプルセットは無料。

本アプリは、スマートフォンにインストールされているアプリなどのショートカットアイコンを『魔法少女まどか☆マギカ』のデザインにカスタマイズすることができるアプリです。各セットは、アイコンと壁紙がセットとなっており、スマートフォンのホーム画面を『魔法少女まどか☆マギカ』の世界にカンタンにトータルコーディネートすることができます♪

初回配信では無料の「シンプルセット」をに加え、人気キャラクター「まどか」と「ほむら」の全3セットを配信中です。

各セットは、魔法少女のキャラクターをイメージしたデザインを使用し、気に入ったセットをアプリ内から追加購入いただくことで、アイコンと壁紙を組み合わせて自分だけのホーム画面を演出することができます。

また複数のセットのアイコンを組み合わせることもできる他、アイコンのみを利用してホーム画面にアクセントを加えるのも可能です。是非自分好みにカスタマイズしてください! 配信セットは、今後も随時追加予定です。

アニメーション映画『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』より、佐倉杏子が浴衣姿でフィギュア化され、「GOOD SMILE ONLINESHOP」にて予約受注がスタートしている。2015年6月発売予定で、価格は9,074円(税別)。

『佐倉杏子 浴衣Ver.』は、少し大人っぽい浴衣姿の杏子を1/8スケールで立体化。特徴的なポニーテルの髪の流れ、頬を薄っすら赤らめた表情なども細かく造形されている。手に持っているのはもちろんリンゴ飴で、発売済みの『暁美ほむら 浴衣Ver.』や『鹿目まどか 浴衣Ver.』、2015年4月発売予定の『巴マミ 浴衣Ver.』などと合わせてディスプレイしたいフィギュアに仕上がっている。全高は約200mm。

商品価格は9,074円(税別)で、「GOOD SMILE ONLINESHOP」の受注締切は、2015年2月12日21:00。商品の発売および発送は、2015年6月を予定している。なお、『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』浴衣シリーズのラストを飾る『美樹さやか 浴衣Ver.』も追って案内されるという。

『魔法少女まどか☆マギカ』マミさん、艶やかに華やかに浴衣でフィギュア化
アニメーション映画『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』より、巴マミが浴衣姿でフィギュア化され(FREEing)、「GOOD SMILE ONLINESHOP」にて予約受注がスタートしている。2015年4月発売予定で、価格は9,074円(税抜)。

『巴マミ 浴衣Ver.』は、鮮やかな浴衣におしとやかなポーズで、大人っぽい巴マミを1/8スケールで立体化。チャームポイントの「お菓子の魔女」お面は脱着可能となる。頬を薄っすら赤らめた巴マミの大人びた姿を繊細に表現しており、発売済みの『暁美ほむら 浴衣Ver.』や『鹿目まどか 浴衣Ver.』と共にディスプレイしたいフィギュアに仕上がっている。全高は約190mm。

商品価格は9,074円(税抜)で、「GOOD SMILE ONLINESHOP」の受注締切は、1月21日21:00。商品の発売および発送は、2015年4月を予定している。なお、浴衣姿の「美樹さやか」「佐倉杏子」も鋭意製作中だという。

暁美ほむらの痛印ホルダーが2015年5月に発売!
ホビーメーカー株式会社壽屋から、痛印堂“紫高の痛印”のために描き下ろされたイラストをもとに、巫女服姿の暁美ほむらを立体化し、「暁美ほむら-巫女服-」のフィギュアとして2015年5月に発売される。

手に持った印鑑は取り外しが出来るため、すげかえることも可能。桔梗色の袴は高級感を感じさせるデザインとなっている。
印鑑を優しく抱え、穏やかになる優しい表情の暁美ほむらを、ぜひお手元に。

「劇場版まどマギ」主演声優6人のサイン入り台本が180万円で落札(2013年11月)
ヤフオク!で180万円という超高額落札が起きました。落札されたのは「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[後編]永遠の物語」のアフレコ台本。
これは芳文社の雑誌プレゼントで用意された1点物で、表紙には鹿目まどか役の悠木碧さんらメインキャラクター6人の担当声優たちのサインが入っており、まどマギファンなら誰もが欲しくなる超レアアイテムですね。
以前もまどマギ劇場版フィルムが108万円で落札されていましたが、まどマギの尋常じゃない人気の高さをあらためて感じさせられましたね。
オークションはその後、出品者都合によりキャンセルされています。

「希棒か、絶棒か」――「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ」とうまい棒がコラボ
10月26日公開の映画「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語」とうまい棒がコラボする。

またナムコか! 「魔法少女まどか☆マギカ」コラボで因果律を捻じ曲げすぎなPV公開
希棒か絶棒か“うまい棒”か……ってやかましいわ!

「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語 うまい棒(全2種)」をPRするためとはいえ、キャラ崩壊寸前まで攻める全力っぷりはさすがとしか言いようがないですね。

キュゥべえ「失礼、かんでもうた」 ナムコ×うまい棒×まどマギのコラボPV第2弾がまたやらかす
QBと八Q寺がニアミス。

第1弾ではまどマギの世界観とうまい棒の世界観をミックスし、まど神様もビックリの世界再構築を行いましたが……第2弾ではこれに加え、キュゥべえが「失礼、かんでもうた」と発言するなど、声優さんつながりで某“物語”とフュージョン。

願いを叶えた代償として「魔法少女」となり、人知れず人類の敵と戦うことになった少女たちに降りかかる過酷な運命を描いたテレビアニメ、『魔法少女まどか☆マギカ』の劇場版3部作である。

3作は主人公の鹿目まどかが魔法少女となり、世界の理を変えるまで描いたテレビシリーズを再編集して前後編とした2作と、その後の物語を描いた完全新作で構成される。総集編の『[前編] 始まりの物語』と『[後編] 永遠の物語』は2012年10月6日(前編)、10月13日(後編)に公開され、『[新編] 叛逆の物語』は2013年10月26日に公開が予定されている。

テレビアニメ放送中の2011年1月の時点から本編の次の展開が検討されており、当初はテレビシリーズの第2期の製作が想定されていた。しかし、虚淵玄の用意したプロットは放送話数が1クールに満たない物であり、同時に本作を劇場版としてみたいというスタッフの意見もあったことから、総集編と合わせる形で完全新作の劇場版を作るというプロジェクトに切り替わった。

構成としては、前編がテレビシリーズの第8話までを、後編が第9話以降を元に再構成されている。このような分割をしたことについて、新房は「単純に考えると6話ずつになるだろうが、第6話や第7話で区切るのは違う。区切るのは第8話しかなく、その上で後編は第10話から初めて前編と同じシーンからスタートできればいい仕掛けになるのでは、と考えたが、第9話と第10話を入れ替えると第9話での情報や展開を元にしないと第10話が成立しない。第9話を前編に組み込むとバランスが悪くなるため現在の形になった」としている。

製作局である毎日放送では新編公開前日深夜(当日未明)に当たる2013年10月25日に、前後編の地上波初放送を記念した一挙放送特別番組『劇場版公開記念!「魔法少女まどか☆マギカ」朝まで4時間SP』が放送された。
TBSテレビでは2013年11月4日深夜に前編が、同年11月6日深夜に後編が放送されるほか、上記の毎日放送の特番に盛り込まれたトークパートの一部も放送される予定。また、テレビ東京では11月4日に公開記念番組『2時間でわかる! 魔法少女まどか☆マギカ』が放送される予定で、前後編を再編集して新編に至る内容を紹介するほか、公開を迎えた劇場からのリポートも予定されており、ナレーションをほむら役の斎藤千和が担当する。

前編
主題歌/オープニングテーマ「ルミナス」
エンディングテーマ「Magia [quattro]」

後編
オープニングテーマ「ルミナス」
主題歌/エンディングテーマ「ひかりふる」

主題歌は「[前編] 始まりの物語」をClariSによる「ルミナス」が、「[後編] 永遠の物語」をKalafinaによる「ひかりふる」が用いられているが、「ルミナス」は前後編共にオープニングテーマとして使用されている。また「ひかりふる」は劇中BGM「Sagitta luminis」に歌詞を加えた楽曲となっており、同様に劇中BGMである「Credens justitiam」にも日本語歌詞がつけられ「未来」という曲名でKalafinaが歌ったものが前編の挿入歌として用いられている。このほか、テレビシリーズの主題歌もアレンジされて使用されている。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 49

66.7 17 総集編アニメランキング17位
小鳥遊六花・改 ~劇場版 中二病でも恋がしたい!~(アニメ映画)

2013年9月14日
★★★★☆ 3.7 (645)
4027人が棚に入れました
結社でしばしの休息を取っていた「私」は「凸守」と「くみん」に促され、邪王真眼とダークフレイムマスターの邂逅の歴史を語る事になった。いいだろう--。私の代わりに最終決戦の地へと赴いているダークフレイムマスターが帰ってくるまでの間、絆の物語を語るのも悪くない…。だが、これは新たな戦いのプロローグでもあった…。

声優・キャラクター
内田真礼、福山潤、赤﨑千夏、浅倉杏美、上坂すみれ、保志総一朗、仙台エリ、井上喜久子、天野由梨、福原香織、設楽麻美

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ちょっとびっくり・・・“京アニ史上最低”の駄作やもしれん・・・

既にテレビシリーズ第2期の制作が決定している『中二病でも恋がしたい!』において第1期シリーズ全12話を振り返りつつ第2期シリーズを予告させるエピローグを挟んだ総集編


まずwebではお馴染みだった中二病Liteの新作と新EDが始まり、その後に【立花と勇太の結婚式】が描かれる新作パートが始まります
正直この新作パートが一番の見所であり、その後に立花の口から語れる“立花視点”で振り返る総集編パートはかなり粗雑


そもそもに“立花視点”というのが間違えています
立花と勇太の間柄に直接関係の無い誠とくみん先輩を巡る第6話のエピソードは完全にカット
さらには最終回で勇太を再起させるために二代目邪王真眼となったくみん先輩や凸守のフォローが入るシークエンスは無く、当然ながらくみん先輩の口から語られる邪王真眼誕生の経緯もありません
ですので物語の根幹にある、立花の心の奥底にある影の部分が描かれていないわけです
これは初見殺しはおろか、ファンムービーとしてもマズイです


各キャラの紹介エピソードとなる1~4話はまあよし
夏休み編となる7~8話も適度な選別
オイラが作中も最も【傑作回】だと感じている9話が入ってくるのは当然
10話の学園祭当日は告白シークエンスを除いてざっくりカットしつつも、11話で泣きじゃくる凸守を抱きしめる丹生谷は挿入されるってのは悪くなかったです
うん、くみん先輩と凸守の扱いは雑で誠においてはセリフすらほとんどありませんが丹生谷だけはちゃんと描かれていたと思います


ただ立花と勇太の距離が一歩縮まる5話においてなぜ「冒頭のプール清掃」を挟んでしまったのか・・・
あれは十分削れたと思います;


ラスト、第2期へ橋渡しとなるエピローグでもなぜ勇太と十花が行動を起こしているのに立花自身は何もしていないのか・・・
あれでは立花が中二病に戻ったというだけで“成長出来ていない”のと同じなんじゃないでしょうか?


ことごとく声優さんの熱演シークエンスを削ってやがりましたがあえて評価を甘めにつけたのは立花の母(本名不明、CV:岩男潤子)から語られる「立花という命名の意味」が良かったからです


第1期の興奮も、第2期への期待も、あまりの中途半端感に正直萎えますたわ


この映画で一番のサプライズだったのはむしろ上映前予告で【たまこまーけっとの新作制作が発表された】ことですよ、ホンマ

投稿 : 2024/03/16
♥ : 23

ぴの@ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

\(゜ロ\)(/ロ゜)/ まじか…

初週興収ランキング 9位
初週末動員数[3日間] 4万5873人
初週末興収[3日間] 6659万1700円
初週末1スクリーンあたりの興収 約208万円

2週目興収ランキング 11位 
9月25日現在 興収1億2777万700円

参考URL http://yaraon.blog109.fc2.com/blog-entry-18732.html


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正直な気持ち、とても残念です。
京アニ作品だったので、期待していたのですが…

上映時間97分のうち、8割以上が総集編です。
しかも、総集編のまとめ方がひどすぎます。
話はつながってないですし、何より手抜き感が出てしまっている作品になっているように感じました。

歌は、よかったですが、アニメ版のほうが自分は好きでした。

アニメ版はとても好きだったので、残念です(-_-;)
2期に期待しましょう\(^o^)/

投稿 : 2024/03/16
♥ : 46

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

これは映画ではなくPVです

本作の大まかな構成は
①勇太中二病全盛期の話
②夢オチ中二病バトル
③1期のダイジェスト
④2期の0話的な話

①は2期のLiteでもお馴染みの話ですね。
「Liteの方が本編」なんてよく揶揄されますが、
本作でもこの話が一番おもしろいという・・・

②は相変わらず戦闘シーンのクオリティは高いですけど、
ただそれだけの話なので正直なところ飛ばしても問題ない話でした。

③が問題です。この1期のダイジェスト以外は比較的短い話で、
本作はこのダイジェストがメインなのですが、これが最低の出来です。
「劇場版 魔法少女まどか★マギカ [前編]始まりの物語 [後編]永遠の物語」が
良いダイジェストだとすると、本作のは悪いダイジェストです。

六花の視点だかなんだか知りませんが、
評判が悪かったところだけ意図的にカットしたようなダイジェストで、
正直「あれ?こんな話だったっけ?」と思いました。
はっきり言って観るだけ時間の無駄でした。

④は2期が突拍子もない設定からのスタートだったので、
その経緯が分かるってだけの話です。

結論から言えば、別に観なくてもいいってことです。
「中二病でも恋がしたい!」の大ファンで
どうしても気になる方だけ観ればいいと思います。

本作を観てまっさきに思い浮かんだのは
2013年の大晦日に放送された「ソードアート・オンライン Extra Edition」です。
2時間のうちおまけ程度の新作エピソードが30分、そのほとんどがダイジェストという構成で
期待はずれだったという声をよく聞きますが、
TOKYO MXだけでなくBSやニコニコ動画でも放送したのですから
今思えば全然良心的だったと思います。

それに比べて・・・
これは京アニさんの資金調達の為に作られたんですか?と下衆の勘ぐりの一つもしたくなります。

これは映画ではなくPVです。
そう思えば納得の出来です。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 39

71.0 18 総集編アニメランキング18位
新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生 Death and Rebirth(アニメ映画)

1998年3月7日
★★★★☆ 3.7 (516)
3735人が棚に入れました
西暦2015年。人類を襲う謎の兵器「使徒」に対抗するため、汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオンを完成させた特務機関ネルフは、14歳の少年少女達をパイロットにエヴァを実戦投入する。しかしその後ろでは同時に「人類補完計画」が進行していた……。95年10月よりTV放映され、大きな反響を呼んだアニメシリーズの劇場版。本作は多くの謎を残したまま終了したTV版の総集編と最終話という事だったが、制作が遅れに遅れ、その結末は本当の完結編、「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)/Air/まごころを、君に」で描かれた。

atsushi さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

未完成

TV版(21~24話はビデオフォーマットで)、から「Air/まごころを、君に」を見れば、コレは見る必要がない。
劇場の公開日は決まってたのに、制作が間に合わなかったので出来た総集編と、とりあえず出来たとこだけ繋げたやつ。

コレだけで何かが分かるわけでもなく、TV版を見ずにコレを見ても意味が分からないと思う。
どうしても見るなら、こちらではなくDEATH(TRUE)2の方を。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 0
ネタバレ

Tuna560 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

弦楽四重奏 JOHANN PACHELBEL Kanon/D-Dur

TV版のおさらい用の総集編です。
これ単体で観てもある程度把握は出来るけど、同じ場面でも語り手が変わっている箇所があるので、一度TV版を観てからの方をお勧めします。

碇シンジが渚カヲル=最後の使徒を殺す18か月前。
その日、シンジは長野県第2新東京市の中学校の講堂でチェロの調弦をしていた。弦楽四重奏の音合わせをやるためである。やがて他のメンバーが次々と顔を出す。
勝気な第2ヴァイオリンの少女、無口なヴィオラの少女、浮世離れな第1ヴァイオリンの少年―――
彼らはパッハベルの『カノン』を奏で出す。
シンジが迎えるであろう、苦悩に満ちた戦いの記録を曲に乗せて。

弦楽器の奏でる音楽と回想の内容にギャップがあり、不思議な感覚に陥ります。
普通の総集編と違い、単体でもとてもいい作品だと思います。


ここからは『エヴァQ』視聴後に再度視聴して気になった点を羅列していきます。
{netabare} カヲルとの対峙の「その18ヶ月前」、シンジは長野の中学校でチェロの練習を初めた。合奏するメンバーを待つためだ。他の3人は次々とやってきて、そろった所で合奏を開始する。

昔に観た時には気付かなかったが、下記の点が気になる。
1. 入ってきたメンバーはレイ、アスカ、カヲルなのか?
2. 何故この3人が18ヶ月も前に、シンジの故郷の学校で合奏をしているのか。

これは、上映当時の考察ではシト新生公開の1997年3月から18ヶ月前がテレビ版が放映開始した1995年10月にあたるという物で、「イメージ的なシーンと解釈すべき」と明言されている。

しかし、『Q』が公開された今、話は変わってくるんじゃないだろうか?

もしこの仲睦まじく楽器を演奏する4人がチルドレンなら、これ以上無いハッピーエンドの描写になるんじゃないだろうか?
「旧劇場版」との繋がりとは『シト新生』も含まれるのではないだろうか?

『新劇場版』ではシンジがチェロを弾く描写は無いため…繫がりとしては薄いですが、一つの考察として記します。{/netabare}
(11/20追記)

投稿 : 2024/03/16
♥ : 7
ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

(前編)シンジはヘタレ?

あらすじは他の方のレビュー等をご参照ください。

 テレビ版の総集編に該当するのがこの『シト新生』ですね。ただ、見ればテレビ版の内容が分かるようなものではなく、テレビ版を見た人だけが分かる内容になっています。その点では、総集編としては特殊なものかもしれませんね。

 このレビューはもともと、旧劇場版のレビューとして書いていたものです。ですが、レビュー自体が思いのほか長くなってしまったので、導入部として書いた旧劇場版開始前までの内容、つまり、テレビ版第24話までの内容をここに分割掲載することにしました。(前編)となっているのはそのためです。(後編)が旧劇場版のレビューですね。
 ですから、このレビューでは『シト新生』を取り上げているわけではありません。テレビ版に掲載すべき内容なのかもしれませんが、あっちはあっちで別のことに使ってしまったので、そのしわ寄せとしてここを使っています。

 このレビューでは、ストーリーの細部までをフォーカスせずに、シンジが抱えるテーマだけを見ていきます。この(前編)では、「なぜシンジはあそこまでヘタレてしまったのか」というの明かすことを着地点にしています。ここを起点にして旧劇場版のレビューである(後編)に話をつなげます。


ざっくりした話から:{netabare}
 『エヴァ』がどんな話かをごく簡単に説明するのなら、「シンジの成長譚」ということになると思います。このテーマを全26話という長い期間を通じて描いていました。これを表現するためのツールとなっていたのが、「謎が解かれない謎解きロボットもの」というジャンルですね。

 で、このテーマとツールというのがどちらも曲者なんですよね。『エヴァ』は賛否両論ある作品ですが、テーマに連なる「シンジをどう見るか」で是非があって、ツールに連なる「謎解きや演出をどう見るか」で是非がある、というのが大まかな傾向なんだと思います。全く違う2つの事柄にそれぞれ賛否があるので、議論が拡散しちゃう。これが『エヴァ』を収拾のつかない作品にしている一つの要因なんだと思います。

 ただ、実際には賛否両論ではなくて、賛成多数だと思います。賛成派はわざわざ主張せず(サイレントマジョリティ)、反対派は大きな声を上げる(ノイジーマイノリティ)というのが世の常ですからね。賛否両論でバランスが取れているように見えたのなら、おそらく8割くらいが賛成派だと思います。各論反対であったとしてもね。

 私はツールの方も見るようには心掛けていますが、基本的にはテーマで作品の評価を決めています。もちろんテーマ自体に貴賤はないですから、その結論に至る論理性を見るってことですけどね。ですから、以下のレビューでは、「シンジの成長譚」としての論理性から『エヴァ』を見ていくことになります。謎解きに資するレビューにはならない、ということはあらかじめ断っておきますね。
{/netabare}

ストーリーの全体像:{netabare}
 ここはテレビ版で書いたレビューと大して変わりません。テーマだけで見ていきます。
 最終的な目標は、シンジの自立、「心の補完」です。この過程だけで24話も要しました。かなり丁寧にこれを積み上げています。そして結論で2話。非常にポジティブな形で終わります。シンジの自己実現の過程を見ていきます。

①とりあえずの居場所を確保する過程(第6話のヤシマ作戦まで)
 この世界に居場所のないシンジが、エヴァを取っ掛かりとして小さな自己実現をする過程です。勢いでパイロットになることを決めてしまったために、逃げては乗ってを繰り返します。目的意識がありませんから、日本中の電力を預かるという「周囲の期待」にも応えることができませんでした。これを乗り越えて、エヴァという初めての居場所ができました。

②とりあえずの居場所で成功体験を積み上げる過程(第7話から第16話の戦闘前まで)
 シンジが、エヴァによって勝利を積み重ね、他人に認められていく過程です。ゲンドウに認められることで、初めて自己実現欲求を自覚します。アスカとのキスがあるのもここですが、軸としてはあくまでもエヴァとゲンドウへの信頼です。シンジのエヴァに対する自信のピークは第16話の戦闘前ですね。第16話は「死に至る病、そして」の回です。

③とりあえずの居場所が崩壊し、自己喪失に陥る過程(第16話戦闘後から第24話まで)
 エヴァに乗って死にかけたという第16話、エヴァとゲンドウのせいでトウジを殺しかけたという第17・18話で、エヴァとゲンドウへの不信が高まります。カジのアドバイスで復帰しますが、その先に待っていたのは、エヴァに乗って自らの手でカヲルを殺してしまうという辛い結末でした。初めて得たエヴァという居場所が失われ、自己喪失に陥ります。これが第24話のあと、第25話の開始前の状況です。

④疑似的な自己実現ではなく、本質的な自己実現をする過程(第25・26話/旧劇場版)
 ①エヴァがないときはダメでした、②エヴァがあれば何とかなりました、③エヴァがあってもダメでした、から続くのがここ(④)です。シンジのダメさは、エヴァがあってもなくても同じだったんです。シンジが抱える問題は、周囲の環境にあるのではなく、シンジ個人にあるということ。
 最後の二話では、このシンジのダメな心を前向きに転換することと、環境のベースであるエヴァ(母親)とゲンドウ(父親)からの脱却が描かれました。そして、「おめでとう(自立)」となります。
 旧劇場版では、この後ろに「シンジとアスカ」というラストシーンが追加されました。それについては旧劇場版のレビューの最後で書きます。

 『エヴァ』のストーリーは、シンジにフォーカスすればシンプルな起承転結です。「①自信→②成長→③挫折→④再起」という形。でもこれがちょっと分かりづらい。『エヴァ』の問題点を一つだけ挙げるなら、「謎が解かれない謎解きロボットもの」というツールのせいで、テーマである「シンジの成長譚」が分かりづらいこと、だと思います。
 ですが、シンジの成長の過程で出てくる「エヴァがあってもなくても同じ」というのは、テーマに対するツールの立ち位置と同じですよね。ツールが面白いかどうかは作品の評価に大きく影響しますが、ツールだけだと中身のない作品だと非難されてしまいます。つまり、テーマあってのツール。テーマが読み難いのなら、ツールは無視してしまえばいいのです。
 次項からは、ツールを無視したときの『エヴァ』を見ていきます。
{/netabare}

ストーリーの具体化:{netabare}
 繰り返しになりますが、『エヴァ』は一人の少年の「①自信→②成長→③挫折→④再起」の話に過ぎないですよね。ここまでストーリーのプロットを単純化してしまえば、そこらにある少年マンガと何ら変わりません。
 ツールを無視してもテーマは読めるはずですから、『エヴァ』を別の形に具体化してみたいと思います。ここでは、野球マンガを例にします。野球のルールあんまり分からないけど…。①から④の記号はプロットに対応したものです。

①居場所の確保(ヤシマ作戦まで)
 自分に自信のない14歳の少年が、父親の勧めで野球を始めました。「どうして野球してんだろ」状態でしたが、ファインプレーがチームを救い、野球の楽しさを実感し始めました。チームにもなじめるようになりました。
②成功体験(勝利の積み重ね)
 試合での活躍が続き、晴れてエースになれました。「将来は野球選手になろう」と思えるほどになりました。
③-1 挫折(トウジ)
 調子に乗っていたら、チームメイトに怪我をさせ、彼の選手生命を奪ってしまいました。野球を辞めたくなりました。

 で、このあとに「再起」を描くのが通常の少年マンガのプロットですよね。
○少年マンガ的展開
 落ち込んでいたけど、励まされて「チームメイトの分まで頑張ろう」と思えるようになりました。そして大会優勝。

 でも、エヴァはちょっとだけ違うんです。挫折が二段階になっています。トウジの後にはカヲルがあるんです。
③-2 挫折(カヲル)
 落ち込んでいたけど、励まされて「チームメイトの分まで頑張ろう」と思えるようになりました。その矢先に、親友兼ライバルに死球を与えてしまい、命を奪ってしまってしまいました。

 つまり、「自信→成長→挫折→再起」の「挫折」部分はもうちょっと細分化されていて、「挫折→再起→挫折」で構成されているってことです。起承転結の転の部分が、一つの波ではなく、トウジとカヲルという二つの波で構成されているのが『エヴァ』の特徴ですね。そして、その二つの波の内容は、どちらも大きな挫折で共通しています。

 で、ここが第25・26話と旧劇場版のスタートですよね。そして、こんな感じにストーリーが展開します。
④-1「野球で生きていこうと思ってたんだ」「でも僕はもう野球やっちゃダメだ」「もう生きていけない」
④-2「野球だけがあなたの人生じゃないのよ」

 この野球の話って、エヴァと同じことやってるのに分かりやすいですよね(たぶん)。テーマを描くためのツールが野球だったら、「エヴァは分からん」なんて文句は出ていなかったと思います。
 エヴァって何?、使徒って何?、人類補完計画って何?、というツール自体の分かりづらさが、テーマをも分かりづらくしてるだけなんです。ツールばかりを見てるとテーマが分からなくなってしまうという好例ですよね。
 つまり、「謎が解かれない謎解きロボットもの」←大体こいつのせいなんですよ。ツールが分からないせいで、テーマへの共感が不十分になってしまう。ツールが気にならない人にとっては「分からないけど面白い」のに、ツールが気になる人にとっては「分からないからつまらない」という結論になっているんだと思います。

 次は、シンジが直面した「二つの大きな挫折」について考えていきます。
{/netabare}

テーマの一般化(二つの大きな挫折):{netabare}
 「なぜシンジはあそこまでヘタレてしまったのか」を解明するために、「大きな挫折とは何か」「それを二回繰り返すことにどんな意味があるのか」を探っていきます。今度は具体化ではなく一般化です。

 普通は挫折って、成長させるために描きますよね。成長のための必要悪として挫折がある。成長譚には、挫折は不可欠な要素なんです。その点では、小さな挫折も大きな挫折も変わりませんよね。
 でも、両者には明確な違いがあります。大きな挫折には「否定」と「喪失感」が付きまとうのです。

 野球でもエヴァでも、大きな挫折が起こると、まず「ツールの否定」が行われますよね。「野球をやりたくない」とか「エヴァに乗りたくない」とか。そして、そこで留まらないときに「自己否定」が起きてしまう。「野球をやってる自分はダメだ」とか「エヴァに乗ってる自分はダメだ」とか。「自己否定」をしてしまうから、自分の「存在意義」を見失うことになってしまい、「自分には何もない」という「喪失感」が出てきてしまうんです。「ツールの否定」が、巡り巡って「自己の喪失」として跳ね返ってくる。
 「そのツールが無ければ」「自分がそのツールを選ばなければ」「こんな思いはしなかったはずだ」という心の動き、つまり、ツール否定に自己否定が混じることが、自己喪失をもたらすのです。ツールに対する思い入れが大きいほど、「喪失感」も大きくなりますよね。「失敗しちゃった」程度の小さな挫折では、こんな「否定」や「喪失感」は生まれません。

 また、小さな挫折を繰り返すことと、大きな挫折を繰り返すことも全く違いますよね。
 小さな挫折の繰り返しは、ボトムアップとして人の成長を描くんです。乗り越えられることが前提としてあるから、いろいろな小さな挫折を乗り越えさせることで、人としての全体的な成長を描くことができる。
 でも、大きな挫折の繰り返しは違いますよね。乗り越えられるかどうかという瀬戸際に追い込んだ上で、更なる挫折で「絶望感」を与えるんです。こういう作品てあまり多くはありませんが、その代表格って『clannad』だと思います。{netabare}トモヤは愛妻のナギサを失っちゃうよね。この挫折で「自己喪失」に陥る。ナギサの分まで頑張ろうってなるけど、今度は愛娘のウシオを失ってしまう。トモヤがナギサという{/netabare}大きな挫折を通して成長できたとしても、同じような挫折が繰り返されると、更なる成長を考える前に「絶望感」を感じてしまうんです。主人公も、視聴者も。

 シンジが感じた挫折というのは、単なる「失敗しちゃった」程度のものではありませんよね。自分に存在意義を見出せない少年が、エヴァという存在意義を得た矢先に、そのせいで友人を失ってしまう。そんな大きな挫折なんです。このときの「エヴァの否定」と「自己否定」が、シンジに「喪失感」を与えてしまったのです。
 そして、その「喪失感」が、二度繰り返される「絶望感」なんです。「謎が解かれない謎解きロボットもの」のせいで読み難いけど、野球マンガや恋愛ものに具体化し、心情を一般化してしまえば、簡単に共感できると思います。

 次が(前編)の最後です。「シンジはヘタレなのか?」です。
{/netabare}

シンジはヘタレ?:{netabare}
 よく、シンジに対して「ヘタレ過ぎ」「ウザ過ぎ」という意見がありますけど、本当にそうでしょうか? 私にはすごく妥当な反応に思えるんですよ。ヘタレ「過ぎ」ではなく、「妥当な」ヘタレに見える。

 もし、14歳の私が将来の夢にしようと思えるほどに野球に打ち込んでいたとしても、チームメイトの選手生命を奪って、親友兼ライバルの命まで奪ってしまって、「それでも私は気にせず野球を続けよう!」なんて前向きに思えるのかなぁ、なんて考えてしまうんです。そんな友達に、「野球続けなよ!君には野球しかないよ!」なんて言えるかなぁ、と。
 きっと、私はヘタレてしまうし、励ます言葉もスラスラ出てこない。

 シンジがカヲルを殺すときに、なぜ葛藤しているのかを読めない人はいないと思います。カヲルが「使徒」というツールをまとっていても、「人類のために親友を殺せるか」という簡単なテーマだから読める。トウジのエピソードだって、単体で見たらシンジの心情は分かりますよね。テーマが読めてるときにはツールは邪魔にならないんです。

 シンジを否定的に見ている人がどれほどいるかは分かりませんが、シンジへの共感が不足しがちになってしまうのは、『エヴァ』がややこしいからなんです。全体を俯瞰しようにも26話もあってまとめ難いし、起承転結の転の部分が二段階構造になってるし、その中身は同じ大きな挫折が二回なんていう珍しいものになってる。
 それに加えて、ツールが「謎が解かれない謎解きロボットもの」だから、テーマへの理解を助けてくれない。挙句にこのツール自体が圧倒的に面白いから、テーマを忘れてのめり込んでしまう。
 結果としてシンジのヘタレている理由が未整理になってしまい、「なんだかよく分からないけど、ウザいから叩いとけ」となっているんだと思います。シンジの心情を読むのなら、まずは「謎が解かれない謎解きロボットもの」を無視した方がいいんです。テーマを読む時にツールが助けにならないのなら、ツールは無視した方が良いってことです。

 でも、万が一、心情を分かったうえで叩いているのなら、私にとってはちょっと恐ろしい。14歳の少年が、友人の選手生命を奪い、命まで奪い、その上で葛藤することを許さずに「さっさと野球しろよ」と言っているわけですよね。「俺なら野球続けるぜ」と。二度も愛する人を亡くした人に「さっさと次を見つけろよ」「俺なら次を見つけるぜ」と。これは私の理解の範疇を越えています。それゆえ恐ろしさを感じてしまう。
 そんな鋼の心を持った人なんていないと思いま…いるのかな? まさか私がヘタレ…?
{/netabare}

 というわけで、シンジはヘタレてるけどしょうがないよ編でした。
 続きは、旧劇場版のレビューになります。「三度目の挫折」「エンディング(シンジの救済)」「エンディング(シンジとアスカ)」の三本立てでお送りします。
 こんな長文に付き合わせた上でお願いするのも恐縮ですが、「三度目の挫折」だけはここの続きになっているので、できればそこまで読んでいただけると嬉しいです。エンディングは書かないとマズイかな、と思って書いただけなんで、実質おまけだから読まなくて大丈夫です。
 リンクは貼らないので、直接探しに行くか、私のレビュー歴からお願いしますね。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 3

65.3 19 総集編アニメランキング19位
劇場版「境界の彼方 I'LL BE HERE 」 過去篇(アニメ映画)

2015年3月14日
★★★★☆ 3.7 (353)
2626人が棚に入れました
人間に害をなす異形の存在“妖夢”。高校生の少女、栗山未来はそんな妖夢と戦う“異界士”だった。だが彼女の一族は、代々自らの血を武器とする特異な能力により、“呪われた血”と忌み嫌われていた。ある時、彼女は妖夢と人間のハーフである“半妖”の少年、神原秋人を討伐するため彼の通う高校に転校する。彼は自らの内に最凶の妖夢“境界の彼方”を宿していたのだ。だが、未来は日々の生活の中でいつしか秋人に惹かれていく。

声優・キャラクター
種田梨沙、KENN、茅原実里、鈴木達央、川澄綾子、松風雅也、渡辺明乃、進藤尚美、山岡ゆり、豊田萌絵

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

【出会えて】彼と彼女の『未来』へ繋がる物語のために回帰する『過去』【よかったね】

「出会えてよかったね」ってのは伊波ちゃんが言う個人的に今作で一番好きな台詞ですb


近年稀に見る厨二by・・・いえいえwセカイ系大作の『境界の彼方』の劇場版2部作の前編です


人に害成す妖夢を討伐する異界士の力の中でも最も忌み嫌われる呪われた血を持つ少女
そして彼女が討伐の標的とする不死身の半妖として生まれた少年が世界の命運を握っちゃう系
実にセカイ系
韓国ではR15指定


この過去篇は2013年秋期に放送されたテレビシリーズを時系列順にまとめた総集編です
約120分
冒頭に“アレもん”を挟むのはもう京アニの映画ではお約束になってきた構成ですね(笑)


基本的に『未来篇』という新作に繋げる為に【未来と秋人の物語】に回帰させてます
まずエピソード0となる『東雲』から始まり、未来と秋人のショッキングな出会いの第1話へと導入
そんでもって虚ろな影以外の【ザコ妖夢との戦闘は全部カット】してます
大事なのは境界の彼方とは何か?ですからね
だからアニメオリジナルエピソードとなった伊波ちゃんと未来ちゃんの因縁とかも潔く【無かった事にしてます】


アレが無い、コレが無い、と嘆く方もいらっしゃるでしょうが【未来と秋人の物語】なのです、察してください
オイラとしては「お兄ちゃん!」がちゃんと聴けた事と秋人が『シゴフミ』を読むくだりがあればお腹一杯なので及第点です
最終決戦直前の挿入歌としてOP曲が流れてくる『TSR』の最終回みたいな演出も良いですよねb


さて、いい総集編だなぁ(´д`)とか思ってたけどエンドロール後にあった『未来篇』への伏線が・・・
まさかの超展開でいくらなんでも無理やり過ぎでしょwってことでせっかくの感動が半減ですよ
ガッカリでしたわw

投稿 : 2024/03/16
♥ : 26

つきひちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

TV版の総集編です(未来編に続くための)

言うなればTV版の総集編です。

終わり方がかなり違うところを除いては、TVで見てたものをまとめたものという認識ですが、改めて見てみると気付いてなかった細かい部分もたくさんあってコッソリと感動したりはしました。

当然のことながら、
終わりかたが違う = 未来編の布石
です。

あんな終わりかたされてしまったら未来編も見るしかないですね。
\(゜ロ\)(/ロ゜)/

投稿 : 2024/03/16
♥ : 4

ato00 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

忘却の彼方

こんな内容でしたっけ?
TV版が忘却の彼方です。
記憶の断片をかき集めても思い出せません。
何故かな?
そうか、コメディーパートがないからだ。
コメディーの強い印象がこの原因です。

TV版の圧縮のため場面転換が唐突。
話の流れがぶちぶち切れて不愉快です。
原作かTV版を観てないと置いてきぼりですね。
てか、TV版を観てても置いてきぼりでした。
なにせ記憶が・・・

未来編で果たして納得の結末は用意されているのか?
ヒロインが栗山未来だから期待していいですか、京アニさん。
京アニの魅力が半減した過去編でした。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 21

70.8 20 総集編アニメランキング20位
劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇(アニメ映画)

2009年4月25日
★★★★★ 4.1 (263)
2090人が棚に入れました
カミナの死を乗り越えたジーハ村のシモンは螺旋王ロージェノムと相対して、壮絶な一騎打ちの末にからくも勝利を収める。その激戦から7年後、地上を取り戻した人類は瞬く間に文明を築き上げ、繁栄を謳歌(おうか)していた。平和な世界が永遠に続くかと思われたが、宇宙にまで人類が進出をしようとしたとき、正体不明の敵が現われる。

声優・キャラクター
柿原徹也、小西克幸、井上麻里奈、福井裕佳梨、伊藤静、斎賀みつき、檜山修之

AKIRA さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

raw! raw! fight the power!(おうおうおう! それが戦うってことだろ!)

TV版のロージェノムとの戦いから最終決戦までの総集編な感じ

ロージェノムとの戦いはダイジェストでさっくり流し(笑)、終盤の最終決戦を多めに描いてますね。

最終決戦のくだりは今回大幅に変わっていて本編で大量に亡くなった仲間が一部しか亡くならなかったり、最後の新ロボットのオンパレードには流石に苦笑しましたがw

最終戦で挿入歌で流れますが「libera me from hell」 これは必聴でございます。特に歌詞を和訳すると深いですよ!

投稿 : 2024/03/16
♥ : 6

ks さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

俺を、俺たちを、誰だと思っていやがる!!!!!!

この映画は、二部作の後半です。

この映画を見る前に前半の紅蓮編を見たほうが何倍も面白くなるので見てない方は是非!

前作から七年後のお話。そこには地上で何不自由なく暮らしている人々の姿があった…。

神アニメ。神映画の称号をあげても問題ないですね!

ものすごくおもしろく視聴中は凄いを連発してました!
いや、ほんんと凄い!

戦闘は熱くキャラクターたちもあつく、敵に立ち向かっていく姿はカッコよく、鳥肌がたちっぱなしです!

名言のフルコースでした!心打たれる言葉の数々、熱い展開。決してあきらめないあいつらは最高に輝いていました!

見て損はさせないので是非是非見てください!!!

投稿 : 2024/03/16
♥ : 11
ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

総集編のその先をいくドリル

前作紅蓮篇の続き。

ロージェノムとの戦いはあっさりとまとめ、すぐに青年期へ。
アンチスパイラルと宇宙規模の戦いに身を投じていくグレン団が描かれる。
{netabare}
前作はテレビシリーズを上手に編集して、さらに新しい風を吹かせた意欲的な総集編といった感じで、それでも十分楽しめたのだけど、本作はもはや総集編という次元ではなく、まさに完全版と言った方が良いレベルの作品。

全体的に説明が多いけど、作品としてまとめるためには仕方がないこと。
テレビ版とは大きく演出や展開が変わっているところがあって、その違いを楽しむのも一興。

ロシウの贖罪シーンはテレビ版の方が良かったかなぁと思う。
キタンのギガドリルブレイクはテレビ版でも劇場版でもすげー泣ける。
多元宇宙迷宮から抜け出すとことかもいちいち涙腺を刺激してくるし、、ラストバトルの盛り上がりも正直ここまでやるかってくらい振り切っている。

ニアとヨーコのあらぶる乳首も拝める、まさになんでもありのお祭り的な劇場完全版。
こんなにもなんでもありならば、ラストもニア救済ルートも用意してくれたらなお良かったなとも思った。

それでもここまでの作品を作ってくれたことに本当に感謝したい。常に進化を止めないシモンたちと同じようにアニメスタッフも進化したのでこういう作品を作れるんだろうなと思う。
こういう風に感じる作品って少ないので、これからも自分の中で大事にしていきたい作品。
自分も常に一歩一歩進化していきたいと思った。
{/netabare}

投稿 : 2024/03/16
♥ : 0

71.4 21 総集編アニメランキング21位
魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A's(アニメ映画)

2012年7月14日
★★★★★ 4.2 (313)
1906人が棚に入れました
ある夜、八神はやてはトラックとの事故に遭ってしまうが、「闇の書」が起動することによって助かる。そして「守護騎士(ヴォルケンリッター)」と出会い、闇の書の主となる。はやてと触れ合う内、いつしか家族のような絆で結ばれるヴォルケンリッターであったが、闇の書の呪いによりはやての余命があとわずかであることを知った彼女達ははやてを救うため、はやてに禁じられた闇の書の蒐集を開始する。
ロストロギア「ジュエルシード」が発端となったプレシア・テスタロッサ事件から半年後、裁判が終わったフェイトとなのはの再会が果たされた。しかしその夜、ヴォルケンリッターの襲撃にあい敗北し、なのは達はリンカーコアを闇の書に蒐集されてしまう。
この闇の書の起動によって引き起こされる数多くの痛み・悲しみを終わらせるため、そして、大切な主であるはやてを救うため、戦うヴォルケンリッター、真相を知らず彼女達と対立するなのはとフェイトら時空管理局一同。二つの思いがぶつかる中、事件は思いがけない方向へと向かう。はたして、ヴォルケンリッターははやてを救うことができるのか?そして、なのはとフェイト達は闇の書の呪いを断ち切ることができるのか?

声優・キャラクター
田村ゆかり、水樹奈々、植田佳奈、清水香里、真田アサミ、柚木涼香、一条和矢、小林沙苗、水橋かおり、桑谷夏子、高橋美佳子、久川綾、大原さやか、松岡由貴、平井啓二、柿原徹也、阪田佳代、釘宮理恵、清水愛、佐久間紅美、五十嵐麗、浅野真澄

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

我を失う面白さ

なのは2期の総集編。
TV版のややこしい設定がなくなり、スッキリ。
枝葉を削ったスリムストーリーです。

冒頭よりなのはとフェイトさんは大の仲良し。
微笑ましいです。
新キャラグループ登場。
前作のフェイトさんの役割を担います。

ラストの最終決戦が充実の出来。
息をのむ迫力に、感動のクライマックスです。

この作品のおススメ度はMAXです。
見て損はさせませんです。ハイ。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 26

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「強くなろう。悲しいことを見過ごさないで済むように。もう誰も、傷つけないで済むように。」

なのはシリーズ劇場版・第2作目。

テレビシリーズ第2期の物語をベースに作られた劇場版です。

総集編といえば総集編だけど、
展開や設定が変わっている部分もあるので、

テレビシリーズの内容を劇場版のために新たに作り直した、
と言う方が正確かな。

と言いながらも、2期視聴から時間が経っていて、
どこが同じでどこが変わっているかは、はっきりわかってないんだけど。笑

テレビシリーズを見ていなくても内容にはついていけますが、
せめて劇場版第1作目を見てからの視聴をお勧めします。

150分ほどの作品です。
長いから、休憩取りながら見るのがお勧めです。笑


● ストーリー
1期のジュエルシード事件から半年後。

高町なのは(たかまち なのは)は、
かつて戦った相手であり、今は大事な友人である
フェイト・テスタロッサと再会を果たした。

その夜、なのはとフェイトは、
魔導士の襲撃に遭い、敗北する。

彼女たちは“闇の書”の守護騎士(ヴォルケンリッター)。

闇の書の主・八神はやて(やがみ はやて)のために、
主には秘密で、闇の書の蒐集を行っていた。

事件を収束させたいなのは達と、
闇の書の蒐集を続ける守護騎士たちはぶつかり合う。


ストーリーはテレビシリーズ2期のものと
ほぼ同じだと思ってもらっていいでしょう。

なのはシリーズは、1期と2期が好きでしたが、
やっぱり2期は至高だったなと改めて思いました。

劇場版だと時間に限りがあるからか、
山場が詰め込まれたようになっていました。笑

中盤以降、なのははラスボスレベルの相手と
戦いっぱなしだったような…。

それだけテレビシリーズに見ごたえがあった、ということなのですが、

1つの作品の中で連続で観ていると、
同じテンションばかり続くので、さすがに疲れてしまいましたw

作画も演出も、すごく力を入れられていて、
見ごたえはあったのですけどね。

少しずつ区切って見返していると、
名シーンばかりで驚く!

1作目と同様、
大事なパートにはじっくり時間がかけられていて、
個人的には満足な構成でした^^


≪ 譲ることはできない戦い ≫

1期のフェイトもそうでしたが、
なのはと対立する相手にも譲れない事情があり、
視聴者的にはどちらも応援したい複雑な気持ちになります。

今回、対立することになる守護騎士たちも、
やむを得ない事情を抱えて、なのは達と戦います。

大好きで大切な主・はやてを守りたい。

そんな彼女たちの強くて優しい気持ちに、
共感できないはずがありません(´;ω;`)

さらに、守護騎士たちを大事に思う
はやての優しさにも、また…(´;ω;`)

むしろ彼女たちの邪魔をするなのは達の方が
邪魔なのでは…とさえ思ってしまいましたw

実際、作中でヴィータ(守護騎士の一人)が
立ちふさがるなのはに対して「悪魔…」とつぶやくシーンがあります。

はやてを守るために必死なヴィータたちにしてみれば、
それを阻むなのはは確かに悪魔だな、と納得してしまいましたw

別になのはというキャラを否定したいわけではなく、

主人公キャラが霞んでしまうくらい、
敵対するキャラが魅力的、ということなのです。

時間が短くなっても、
劇場版ではその辺りの事情や想いが、

大事にしっかりと描かれていたのがよかったです!


● キャラクター
先に少し書いてしまいましたが、

なのは達主人公陣営だけが魅力的ではないのが、
この作品の魅力!

今回のもう一組の陣営である、
八神はやてと守護騎士たちもまた、魅力的なのだなあ。

私はヴィータちゃんがお気に入り♪
子どもっぽくて恥ずかしがり屋な彼女がかわいすぎる♪

はやては2期の時が一番好きだな~。

テレビシリーズを見た時は、
「いい子過ぎて気持ち悪い」と思いましたが(笑)、

今では大好きよ^^


● 音楽
【 主題歌「BRIGHT STREAM」/ 水樹奈々(作中では、フェイト役) 】

終わりの余韻からのイントロの入りがよかった!

かっこよさの中にちょっと切ない感じも含まれている曲調が、
なのはシリーズにぴったりだなと思いました。

でも第1作目の主題歌の方が個人的には好きかな♪


【 挿入歌「Snow Rain」/ 植田佳奈(作中では、はやて役) 】

テレビシリーズでも使われていたこの曲。

今回改めて聴いてみて、
名曲だと気付きました。

流れるシーンがまたいいのよ…リインフォース…(´;ω;`)


山場のシーンが多かったからか、
挿入歌やBGMなど、音楽がとても多く感じました。

どれもアツくてよかったです!


● まとめ
初見の人も、なのはシリーズファンの人も、
どちらの立場でも楽しめる良作だと思います^^

ただの総集編ではないところに愛を感じます!

魔法少女ってこんなに激しく戦うのね。

魔法あり、必殺技あり、杖あり、
変身シーンあり、主人公は小学生の女の子…。

“魔法少女”としての王道がきっちりと詰め込まれた本作品、
まだ見たことがない方は、ぜひどうぞ♪

投稿 : 2024/03/16
♥ : 23
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

【追記】4Dד魔砲少女”の可能性

5/20(土)~二週間1st、6/3(土)~6/16(金)2ndと、
4DXリバイバル上映されている劇場版『なのは』
今回、私は乱戦が激しい2ndでAAA級空戦魔導師の戦闘を体感してきました♪
2ndには{netabare}ドリル付きの物騒な鈍器を振り回す守護騎士{/netabare}とかもいますしw

風や振動等の4D効果は、例えば主人公などの固定視点ではなく、
アトラクション要素のいいとこ取り。

戦闘シーンにて、敵に襲撃されれば座席が揺れますし、味方が反撃しても背中に衝撃が走る。
つまり鑑賞者は敵味方から4D効果付きの攻撃でフルボッコにされるわけですw
そして『なのは』の場合は敵からの打撃より、味方の砲撃の方が、
明らかに観客へのダメージが大きい(苦笑)

撃った本人は{netabare}「もっと頑張らなきゃだね」{/netabare}とか謙遜?していますが、
4D鑑賞者としては、これ以上、座席が揺れるとエラいことになるので、ご容赦願いたいですw


4Dと『なのは』における戦闘シーンの相性をより実感したのはミスト効果。
『なのは』と言えば伝統的に全力全開でぶつかりたいあいつとは、
海の上で決着を付けるのが空戦魔導師の流儀ですが、
水滴噴霧も絡めて4Dフルドライブで演出されたバトルには臨場感がありました♪


2ndと言えば、封切り当時、長い(笑)と評判になった変身シーンも特徴的。
変身ヒロインの醍醐味は変身シーンと思っている私にとっては、
本作の長いセットアップシーンは変身ヒロインアニメ史上でも五指に入る至福の一時ですが……。
こちらの4D効果はフラッシュくらいしか有効打がなく、今ひとつな印象でした。

折角の変身シーン。どうせなら、他の物語重視の感動シーン等と同様、
座席固定でじっくりと鑑賞したいものです。(「  ̄ー ̄)じっくりと……。


付記:昨日6月4日は{netabare} 八神はやて生誕祭ということで、
SNS上でも主の萌え絵やネタ画像やらがいっぱい拡散されていましたが……。
本作で記録を確認して改めて注目したのは、
闇の書が覚醒し、はやての元に守護騎士たちが現れたのは誕生日前日の夜。
翌日のバースデイより八神“一家”の日常が始まったということ。

転生前よりヴォルケンリッターとはやては深い縁で結ばれていたのでは?
そんな運命を感じました。

本作の事件は主に12月に展開するので、広義のクリスマスアニメとして
小さな願いの行方を見届けるのがオススメですが、
始まりの6月に因果を感じながら見るのもまた一興です。{/netabare}

初回投稿レビュー:時空管理局の心地よすぎる〝歴史改竄″

長いので折りたたみw
{netabare}
リメイクとしては極上の出来ではないでしょうか。
確かに尺の都合で削られた要素は多く、不満もないわけじゃない。
けれどそれ以上に取り上げて欲しかったドラマCDの内容だけでなく、
コミック版からもいいシーンを拾って映像化してくれた感謝の気持ちの方が大きいです。

大阪の某シアターでは上映後、拍手が沸き起こったというエピソードも伝わって来ました。
多くのファンが幸せになれた素晴らしい劇場版だったと思います。

さて、『なのは』劇場版には興味深い設定があります。
それは本作も同じくリメイクだった前作1stも
〝史実"(TVアニメ版)ではなく、時空管理局が後世、公式記録等に基づいて再現した
劇中劇であることが公に明言されているという点です。

以下、『なのは』シリーズの広範なネタバレを含む、
尊氏の妄想じみた時空管理局陰謀論w

{netabare}例えばなのはたちが最初に騎士たちに襲撃されたシーン。
騎士たちがなのはたちを打ち破りコアを蒐集した後、
敵をきちんと回復しておくという演出があります。
が、〝史実"(TVアニメ版)ではそんな描写はなく、
コア蒐集の仕方も結構エグイ(苦笑)

どうにも劇場版(管理局編纂映像)には事件を犯した側の人間の
情状を酌量する傾向があります。
これには後に事件の被告人だった人間を管理局の戦力に加え、
所持していた技術や知識を組織の強化に役立てた
管理局の体面を重んじる大人の事情も透けて見えてきます。

けれどそのことを糾弾する人はあまりいません。
むしろ〝史実"(TVアニメ版)ではあまり取り上げられなかった、
はやてと騎士たちの想いが伝わってよかったと賞賛される始末。
…うん♪私もそう思います♪(笑)

さらに極め付けは、〝史実"(TVアニメ版)にて、
管理局の幹部でありながら、局の方針とは異なる考え方で、
事件解決に向け独断専行を繰り返して現場の混乱に拍車をかけながら、
事件後は責任を問われることなく隠居生活を満喫した、
〝第三勢力”がキャラごと根こそぎ削除、改変されていることでしょう。

管理局の保身意識が滲み出た改竄ですが、このこともあまり糾弾する人はいません。
むしろキャラが整理され見やすくなった。よりストレートに感動できた。
などと好評が相次ぐ始末。
…うん♪うんうん♪私もそう思います♪(笑)

このあたりの本作と〝史実"の間については、
円盤に収録されたなのはたち元機動六課たちの面々によるコメンタリーにて、
ほのめかす証言もあり興味深いです。
けれどあまりあそこが違う、ここが違うと粗探しするムードになる前に、
魔法光占いなどで和んでしまい、結局こっちもそれで満足してしまいます(笑)

あぁ…こうやって勝者によって〝歴史”は書き換えられ、
万民に受け入れられていくのだなぁと麻痺した私の頭は思うのであります(笑){/netabare}

世の中、己の栄達のために歴史を書き換えて理不尽な要求を繰り返す連中が多くて香ばしい今日この頃。
けれど本作のような〝歴史改竄"なら嬉しいのでどんどんやって欲しいです♪(笑)

管理局が〝製作"すると想像される次作3rdではこれまであまり描かれてこなかった、
TVアニメ版2期と3期の間の時代が取り上げられるとのこと。
管理局がどんな姿勢で〝歴史"にアプローチするのか?
検証するのが楽しみでなりません。{/netabare}

投稿 : 2024/03/16
♥ : 19

67.9 22 総集編アニメランキング22位
劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇(アニメ映画)

2008年9月6日
★★★★☆ 4.0 (236)
1806人が棚に入れました
劇場版第1弾。2008年9月6日公開。上映時間113分。第一部からシモン復活~四天王全員撃破までの内容を再構築した総集編となっており、シモンとカミナの男の友情と、シモンの成長を中心に描いた物語となっている

声優・キャラクター
柿原徹也、小西克幸、井上麻里奈、福井裕佳梨、伊藤静、斎賀みつき、檜山修之

ks さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

お前を信じるな。お前を信じる俺を信じろ!

題名はある偉大な男の言葉です!本当に偉大でした。…。


さて、この映画は友達に見てみろと言われて見ただけで知識はないまま見たのですが、大当たりでした!

ロボアニメで、弱気な少年が兄貴分の青年と共に地下深くに埋もれてたロボを見つけたときからこの物語ははじまります。

戦闘はあつく、手に汗にぎる暑いバトルで見てて退屈しませんし、ギャグもいい!

そして中盤で衝撃の展開が待ち受けており、最期までその勢いのまま突っ走ります!!

いや~凄かったです!衝撃的すぎてヤバイです。少し欝になっちゃうかも?

そしてラガン編へ…。続きが気になってすぐに続きをかりてきてしまいましたwwいい忘れてましたが、この映画は二部作で紅蓮編とラガン編があります。

この紅蓮編を見た方ならきっとラガン編が見たくなって仕方なくなります!ほんと、面白かったので見てない方は是非!

投稿 : 2024/03/16
♥ : 14

AKIRA さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

お前を信じろ!!お前を信じるオレでもない、オレが信じるお前でもない。お前が信じる、お前を信じろ!!

やや追加はありますが基本的にはTVシリーズの前半部分の総集編ですね

てっきりロージェノムの対決までやると思ったら四天王まででした。尺の都合もあると思いますが…
流石に四天王のうち後半の3人をまとめてやるのはちょっと…

まぁメインともいえるシモンの成長部分だけは描けていたので良し。初めて見ると多分世界設定とかわからないと思うけど

個人的には作画力が上がっていたのと主題歌が相変わらず良かった点ですね。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 7
ネタバレ

daruma さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

改良

大体が総集編ですが、新作カットもいくつかありました。

何度見てもシモンがアニキの死を乗り越えて復活するシーンは泣けます。

{netabare}この作品のラストバトルが大きく改変されていて、四天王の三人とヴィラルと同時に戦います。最後は合体までしたりして、TV版違った戦いが見れて満足です。{/netabare}

TV版で展開が遅くて飽きてしまった部分がまとめられていたので、気分が途切れることなく観終えることができました。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 3

70.0 23 総集編アニメランキング23位
機動戦士ガンダムⅠ(アニメ映画)

1981年3月14日
★★★★☆ 3.8 (237)
1536人が棚に入れました
地球連邦とジオン公国との1年戦争を縦軸に、自らの意志に反して過酷な戦争に巻き込まれていく少年・少女たちの人間ドラマを横軸に描いた、初代「機動戦士ガンダム」三部作の第1弾。再放送で高視聴率をマークしたTVシリーズを再編集した。キャラクターデザイン及びアニメーション監督=安彦良和、監督=富野喜幸(現:富野由悠季)。主題歌「砂の十字架」をやしきたかじんが歌った。宇宙世紀0079。スペースコロニー・サイド3は“ジオン公国”を名乗り、地球連邦政府に対して独立戦争を起こす。彼らの攻撃の要は、“ザク”と呼ばれるモビルスーツ。それに対抗するため、地球連邦側も極秘にモビルスーツを開発し、サイド7で性能テストを行っていた。だが、情報を察知したジオン公国は、サイド7に“赤い彗星”と呼ばれるシャア・アズナブル少佐率いるスパイを送り込む。突然のザクの襲撃を受け、サイド7は瞬く間に戦場へと変わってしまう。サイド7に住むコンピュータ・マニアの内気な少年、アムロ・レイは、避難中に偶然、モビルスーツ“ガンダム”の機体と説明書を見つけてしまう。混乱の中、ガンダムを起動させるアムロ。彼は苦戦しながらもなんとかガンダムを操縦し、敵を退ける。兵士たちが戦死したため、アムロはその後もガンダムのパイロットを続けることになるが…。

声優・キャラクター
古谷徹、池田秀一、鈴置洋孝、鵜飼るみ子、白石冬美、井上瑤、古川登志夫、鈴木清信、戸田恵子、潘恵子、永井一郎

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ガンダムって何なのだろうか…

 ガンダムシリーズは今ひとつノレないのだけれども、1stガンダムをこの総集編で見てしまったのが問題なんだろうか…自分。
 やっぱり、本編を見るべきでしょうか?…2012年現在でも…。

■下記、ガンダムの感想関係ない感想

 ちなみに、ガンダムというと、むかし某女子から恋愛相談をうけたときのことを思い出します。

 某女子「職場の年下くんから、告白されたんだよねー。いやー、どうしようかと思って。その子、噂によると恋愛経験がないらしくってさー。目を見て話せない以外は、まあ普通っぽい。」

わたし「ほうほう」

某女子「でね」

ときて、だいぶためて

某女子「ガンダムとかのオタクなんだって、人から聞いたハナシw」

わたし(「ああー、それは別に濃くもなんともなくどこにでもいる標準的なオタクだよ…」と…思ったけれど、オタであることを公表していないので、思っただけ)

わたし 「ガンダムかーw」(オタ友どもよ、すまん。ここはノリを合わせたオレがいます)

で、そこまできて、「オタクきもい」的な感じになるのかな、と思ったら、

某女子 「んで純粋な感じがして、傷つけるのが怖い」

…と、言われ、わたしはなんとも言えない気分になりました。ガンダムオタは、別にそんなに純粋じゃないとは思うが、世間の視線って何なんだろう…みたいな気分になりました。
 このエピソードがなんなのか、と言われたら、自分にも今ひとつ何ともいいかねるところがあるのですが、何か、心に残っているなんとも言えなさが未だに残るエピソードになっております。
 ちなみに、某女子はなかなか、頭の良くて胆力もある御仁で、ネット上で「スイーツ(笑)」と笑われるようなタイプの典型とは程遠い人でした。映画の話では気のあう人でした。
 いい方だとおもうのですが、なんとも言えぬ文化の乖離を感じた一幕でありました…。この2年後に、わたしのクライアントだった某大企業にお勤めの女子が、
「うちの課長の○○さん、アニメ好きらしいよ…w!」とか言うとるのを聞いて、何かと思って、聞いてみたら課長の○○さんが好きなアニメは結局『攻殻機動隊』だというのを聞き、椅子オチ。
 うーん…、まあ、外から見るとぜんぶ一緒なんですね。わかります…。
(ちなみに、○○課長とその後はなしをしたら、ごくベタに神山健治ファンであることがわかり、友達になりました。)



 なんか、こう、高学歴女子からの視線は、コテコテの「きもい」的な差別意識とは違うのだけれども、ちょっとよくわからないものになっているのだな、という気がするここ数年です。
 わたしがオタクであることを知られていない状況下で、そういう女子と話す機会はそれほどないのですが、まあ、なんなんでしょうね…。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 13

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

劇場版第一弾 ただの総集編だけど・・・

さすが富野監督だ、まとめかたがうまいぜ。
ボトルショーも補給艦をたたけ、イセリナの話、以外はだいたい回収しています。多少前後しています。
締め方もうまい。
なんでこんなことしたかってのを読みましたが映画会社側の戦略らしいです。アニメ映画と馬鹿にしないでまじめに対応してくれたとか。でまぁ人気があるうちに一気に燃料をぶっこもうと。。1年間で勝負をかけます。
総集編で茶をにごして肝心のラストで勝負をかける。
総集編でもただの総集編にしないのが天才達ゆえの所業。
大当たりでしたね。

ぜったいに外せなかった『再会、母よ』、大好きな星山さんの名作。
久しぶりの再会を果たした母子の救いようがないお話。会話がまったく成立しないという。当時から言われてきてますが、
マジで神脚本です。
本人が1話と13話だけは必須みたいなこと昔読んだ気がする。TVかな。監督もいまだに1話以上のものは存在しないともいう。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 3

蒼い星 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ガンダム入門。

機動戦士ガンダムの記念すべき劇場版第1作目でありますが、
何の事はない、TV版1~14話を再編集して微妙にシナリオを調整した。
ただ、それだけのものです。
当然のことながら作画はTV版のままですし、映画館で観るレベルには達していません。
TV版そのままといってもガンダムの3年後に放映されたマクロスが、
良作画(海外丸投げ回は最悪でしたが)だっただけに、
やっぱりガンダムの作画に、やや寂しい物を感じます。

とりあえず。本当にTV版そのままで目新しい物はありませんので、

A.TV版は観たこと無いけどファーストガンダムの世界を知りたい。
B.ガンダムは何回見ても面白いという生粋のガノタ。

この2種類の人以外にはあまりオススメできないかな?と思いました。

平成ガンダムと違って、美少年・美少女は出てきませんので、
そういうの好きな人には、ますますオススメできませんね!

私はTV版を2周してますので、新鮮さもなく楽しめませんでした。
アムロとブライト艦長のギスギスした関係とか、子が親を見捨てる話とか、
富野節が今の私の欲するものでは無いということもあります。

でも、富野監督の作品ならなんでも好き!という人には、
最高のごちそうなのかもしれませんね!

これにて感想を終わります。読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 45

73.4 24 総集編アニメランキング24位
機動戦士ガンダムII 哀・戦士編(アニメ映画)

1981年7月11日
★★★★☆ 3.8 (227)
1473人が棚に入れました
宇宙世紀0079年。地球総人口の半数が宇宙を故郷にして五十年。サイド3というスペースコロニーがジオン公国を名乗って地球連邦政府に独立戦争を挑んできた。建設途上にあったスペースコロニー・サイド7に住むアムロを初めとする少年少女たちは、ジオン軍の攻撃の中、連邦軍の新型強襲揚陸艦ホワイトベースを駆ってサイド7を離れ、地球にある連邦軍本部シャブローへ向った。彼らの背後を、ジオン軍の“青い巨星"ランパ・ラル率いる独立部隊が追う。少年たちは疲労し、アムロは指揮官ブライトと対立、ガンダムと共に艦を降りた。しかし、ラルの攻撃に再び船に戻るアムロ。凄絶な戦いでラルは自爆した。ジオン軍の攻撃は続き、リュウ、マチルダが戦死、少年たちは悲しみに沈む。戦いは連邦軍の優勢で進み、ホワイトベースはヨーロッパ基地へ辿り着き、そこで修理することになった。少年たちの一人カイは街でジオンの女スパイ、ミハルと恋に陥た。修復なったホワイトベースは、シャブローへ向けて飛び立ったが、艦内にはミハルが潜入していた。しかし、ミハルは自分の妹弟と同年齢の少年たちの姿に非を悟り、ジオンの攻撃に立ち向かうが、不幸にもその身を大西洋に沈めた。なんとかシャブローにホワイトベースは到着した。その頃、地球連邦軍本部は宇宙戦略を急ぐことを決定、囮としてホワイトベースが地球を飛び立った。それを追う、シャア。少年たちは、本部の決定にもはや逆らうことも許されず、激化の一途をたどる戦争に以前にも増して深くかかわっていく。

声優・キャラクター
古谷徹、池田秀一、鈴置洋孝、鵜飼るみ子、白石冬美、井上瑤、古川登志夫、鈴木清信、戸田恵子、潘恵子、永井一郎

オパマ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

名作をパクった名作。

過去の作品から影響を受けていない作品は存在しないと思うが、名作中の名作、ガンダムもまたパクリ要素が多い。

気付く人は多いだろうが、スターウォーズなどの影響が如実に表れている。

例)
●ビームサーベル・・・ライトセーバー。

●ニュータイプ能力・・・フォースの力。

●ライバルが仮面をかぶってる・・・ダースベイダーのメットと形が近い。

●敵軍のデザインがドイツ風。

●敵軍のメカが曲線デザインで味方は角張っている。

●ハロ・・・R2D2

●MSのモノアイ・・・宇宙空母ギャラクティカの敵ロボットから。

パッと思い付くのはこんなところか。

別にパクリが悪いと言いたいワケではない。
スターウォーズだって黒沢映画の影響が大きいんだから。

スターウォーズ要素以外にもヤマトやサンライズ過去作品、果ては当時の宇宙開発、SF考証もふんだんに取り入れ、オリジナル作品としてきちんと味付けされている。

優良な作品とは他作品の影響を受けつつも、それらをどのように組み合わせ、味付けするかによって生み出されるものかと思う。
ガンダムはそのお手本と言える。

ちなみに「アムロ・レイ」のネーミングって「霊安室」から来てると思うのは私だけだろうか。
|д゚)

投稿 : 2024/03/16
♥ : 6

もどきゅ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

戦場での死別がテーマ

名曲 哀・戦士がメインテーマな
ガンダムTVシリーズの総集編2作目。

民間人、軍人、老若男女関わらず、
戦場に立つことで、誰にでも死の可能性がある。

メインキャラクターのうちの一人も倒れ、
有名なサブキャラクターたちも
不意な一撃や、不注意から命を散らしていきます。

アムロたちは、泥臭い地上の戦場で、
それを感じ、そして気持ちの整理を
各々でつけながら、また戦場へと赴いていく。

ガンダムが名作たりえた部分の
ほとんどの部分がこの哀・戦士には詰まっています。

まだ、見たことのない方は是非。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 0

チョビ0314 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ルパンと次元はネタバレじゃないよね

機動戦士ガンダム三部作の二作目です。
前作からの続きですが、時間的に多少出来た余裕からか前作よりも多くのシーンが描き直されていますね。
そして新たに魅力的な好敵手が登場したり新型のモビルスーツが多数登場しますし、戦闘状況もホワイトベースを主に描く小規模な局地戦から大隊クラスの部隊と共に行われる大規模戦闘へとシフトして行きます。

Ⅰが巻き込まれていくという不条理な状況に置かれた一般人たちの心境を中心に描いていたのに対して、Ⅱは各々に芽生え始めた兵士としての自覚や葛藤等が描かれていきます。
中でもカイ・シデンの描かれ方が僕には非常に魅力的に映りました。
彼は登場人物の中でも非常にまともな神経を持っている人間で、当たり前に嫌がり、疑い、恐れ、思考し、そして不条理に対して怒ります。
特に軍隊という存在に対して人一倍疑念と嫌悪感を持っている様に描かれています。

カイはなし崩しの状況ながら自分と居場所を守る為に戦い続け、大事な人を失って傷つき、そして自分なりに戦う理由を見つけます。
自らは決して望まない「戦場」という不条理な状況において、常に当たり前の思考をした彼こそが哀・戦士であり、この機動戦士ガンダムⅡの主人公だと感じました。
ちなみにカイの想い人ミハル・ラトキエの弟と妹の未来が本当に哀しいのですが、それはまた別の話…

最後に有名な事なのでご存じの方も多いと思いますが、この頃のアニメにありがちな隠れキャラが哀・戦士にも存在しています。
最後の方にルパンと次元が居ますので、未見の方は探してみるのも一興ですよ。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 9

64.6 25 総集編アニメランキング25位
劇場版 蒼き鋼のアルペジオ –アルス・ノヴァ- DC(アニメ映画)

2015年1月31日
★★★★☆ 3.8 (243)
1240人が棚に入れました
21世紀中盤、温暖化に伴う海面上昇により、人類は地上での版図を大きく失った。その混乱に呼応するかのように世界各地に現れた【霧の艦隊】にすべての海域を封鎖され、人類は疲弊の一途を辿っていた 。横須賀・海洋総合学院の士官候補生・千早群像の前に現れた霧の艦隊の潜水艦【イ401】。敵であるはずのイ401、そのメンタルモデル・イオナは群像に囁く。「千早群像、私に、乗って。」閉塞した現状を打破するため、学院の同級生らと共にイ401に乗り込み、艦長として指揮を執る群像のもとに、日本政府高官である上陰龍二郎から極秘の依頼が届く。「人類の切り札を、アメリカに届けて欲しい」。日本が開発した対「霧」最終兵器・【振動弾頭】のサンプルを、量産のために米軍に届けるのだ。上陰の依頼を受け、アメリカを目指すイ401の前に立ちはだかるのは、大戦艦コンゴウを旗艦とする霧の東洋方面第一巡航艦隊。重巡洋艦タカオ、マヤ、大戦艦ハルナ、キリシマ――次々に襲いかかる霧の艦船との戦いの中、イオナは成長していく。人類と霧のメンタルモデル、それを隔てるものは何か。コンゴウとの壮絶な決戦を経て、サンディエゴに「人類の切り札」を届けた群像たちの次なる目的は?そして新たに立ちはだかる影は――――

声優・キャラクター
興津和幸、渕上舞、沼倉愛美、山村響、ゆかな、MAKO、藤田咲、内山夕実、日高里菜、山本希望、松本忍、宮下栄治、津田美波、東山奈央、M・A・O、福原綾香、三森すずこ、佐藤聡美、五十嵐裕美

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

キャッチコピーは「出航せよ。この閉塞した世界に風穴を開けるために」。

この作品は2013年に放送された「蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-」の再編集版に、新しいカットが加えられたモノです。

劇場版は前後編の2本立ててとなっており、前編が再編集版+新規カット、後編は完全新作という構成になるようです。
2013年に双方された本編は「お気に入りの棚」に入れているほどの大好きな作品なので、この劇場版の視聴も楽しみにしていました。
そして監督は岸誠二さん・・・今私の中で最もホットな監督さんです^^

そして完走した訳ですが感想は月並み・・・^^;

再編集部分ですが、見どころを繋ぎ合わせたディレクターズカット版として見ると良くできていると思いますし、感動もできると思います。ですが、個人的に本編が大好きなので、抜けているカットが見られないのが残念に思ってしまいました^^
それに、シーンによっては本編でテンポまで含めて大好きだった場面の展開が早かったり、本編ではしっかり描かれていたメンタルモデルの揺れ動く気持ちや抑えきれない衝動などもテンポが早い分だけ感情移入する前に過ぎ去ってしまうんですよね^^;

再編集版だけあって仕方無いのですが、じっくり本作品を堪能したい方は劇場版より本編を視聴する事をお薦めしたいと思います。

それでは、本編を視聴すればこの劇場版は視聴しなくても良いのか・・・となると、答えはNoだと思います。
この劇場版には新規カット分が追加になっていて、これが完全新作である後編の繋ぎになっていると思われるからです(まだ後編劇場版上映前なので、あくまで予想です)。
新規カットを劇場版後編の伏線と捉えると、話のスケールは相当大きそう・・・劇場版だけではとても収まりそうにないスケール感を感じると共に、少し不安感も芽生えてしまいました^^;

劇場版の上映枠に無理やり収めたが故に、物語の進行がやたら早くなって置いてきぼりにされてしまう不安感・・・

劇場版後編で収まりきらず、続編の発表・・・までは良いのですが、その後方針がコロコロ変わり作品の出来に影響を及ぼすような結果に陥る不安感・・・

どちらの不安もこれまで体験した出来事だけに、気になってしまいます。
それに自分が大好きな作品なら尚更です。
この作品ではそういう事が起こらない事を切に願っています。

主題歌は、ナノさんの「Rock On.」
オープニングテーマは、Tridentさんの「Blue Snow」
主題歌は本編に引き続きナノさんの曲でしたが、相変わらず格好良いです^^

約1時間45分程度の作品で、うち30分位が新規カットになっています。
本編視聴済の方も未視聴の方でも、どちらでも堪能できる作品になっていると思います。
後編の上映は2015年秋・・・視聴するのが楽しみです♪

投稿 : 2024/03/16
♥ : 20

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

【世界など】3DCGの中に確かに感じる『命』の息吹【認識したくはなかった!】

2013年秋に日本のアニメ界を震撼させた3DCGテレビシリーズ『蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-』の劇場版2部作の前編


実はオイラ、このシリーズ大好きなんです
“「俺たちの戦いはこれからだ」的END”が氾濫する昨今の日本のアニメ
それを怒涛のオリジナル展開で打破し、尚且つほぼ全編3DCGという挑戦的姿勢
とても素晴らしい作品だと思っています


前半約60分がテレビシリーズの総集編パート
後半約40分がテレビシリーズのその後が描かれる新作パート
この体裁は『Persona4 the ANIMATION-The Factor of Hope-』とほぼ同じですね
音響関連は全て5.1chに再編集


総集編パートは群像とイオナが横須賀の慰霊碑を訪れるシークエンスが少し大きめにフューチャーされた点以外はほぼ戦闘記録のダイジェストって感じですね
世界観、人物像、コメディ要素、さらには細かな戦術描写などもガンガン削っており、細かい部分はナレーションで補完というかなりお粗末な作り
『エヴァ』で例えるなら『DEATH (TRUE)2』、いやそれ以下か;
この映画だけで『アルペジオ』の魅力を伝えるのはいくらなんでも無理です!ってことで初見さんはお断り


ちなみにオイラは先にも言ったとおりこの作品にイカれちゃってるのでwこの雑な総集編でもマジ泣きしてシマウマ
メインテーマをバックに群像とイオナの前に浮上するイ-401で鳥肌
「壊れちゃう・・・よ・・・わたしたち」「ハルナ、私はまだ・・・死にたくない!」で一泣き
マヤがbot(笑)だと判明し友達を無くして落胆するコンゴウさんで二泣き
「群像、嫌、群像、一人は嫌、私を一人にしないで!」→「私が入り込む隙間なんて、どこにも無いじゃない・・・」→アルス・ノヴァモード発動で三泣き
「おまえに・・・生き延びて欲しかった・・・」「なぜ・・・謝るのです」で四泣き
そして「変化など、必要無い!理解など、して欲しくない!私は一人でいたかった!世界など!認識したくは無かったっ!!!」であぁ~ゆかなさんマジネ申っす、と震え泣き
もう駄目wオイラ目が赤いよw
この作品、主要人物はほとんど死んでないのに凄く命のやり取りに重みを感じるんですよね、キャラがよく出来ているからだと思います


そしていよいよ新作パート
テレビシリーズの最終回のその後・・・振動弾頭を手にしたことで霧の艦隊に対して優位に立った人類
しかしコンゴウに変わって蒼き鋼を追撃する新たな霧の戦艦、金剛型戦艦2番艦の「大戦艦ヒエイ」が群像たちの前に立ちはだかります
このヒエイとの戦闘がシリーズ屈指の名勝負
いままでのようなバカスカした撃ち合いではなくちゃんと艦隊戦っぽいというか、ちゃんとしたドッグファイトが描かれたのがgoodですよ


そして物語は後編である完全新作映画『Cadenza』へと続くわけなんですが、これがまたよく考えましたよ
原作との折り合いでオリジナル展開にした結果として、「大和」を出すことは無理ぽなことはもはや察しがついていたところ
おぉ、まさかそう来たか!と感服ですb


映画を〆るナノの「Rock On」もエンドロールの心地よい余韻に浸らせてくれ満足
次回新作への期待が膨らみますb

投稿 : 2024/03/16
♥ : 28
ネタバレ

ホワイトマウス さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

アルペジオDC、見てきました

見てきました。アルペジオDC。

やっぱり劇場は男性が多かったです。ちょっと場違いなところに来てしまった感じ(^^;)

色紙はコンゴウ様を頂きました。タカオが欲しかったけど、コンゴウ様も嬉しい。

内容についてはほかの方がとても詳しくレビューされていらっしゃるので、私は感想だけにしますね。

{netabare}
OPで401が横須賀に静かに入港するシーンでのTridentの曲Blue Snow、とっても素敵。OPが全体の流れを引き締めていたと思います。
音も臨場感がありました。

時間の制約で仕方ないんですけど、ハルナと蒔絵のシーン、もう少し丁寧に作ってほしいと思いました。あのシーンって、とても大事だと思ってたので。
でも、それ以外はとても良かったと思います。それと、nanoのSilver Skyが奏でるタカオのシーン、ほぼTV版通りでとっても嬉しい! それに最終回のコンゴウ様の物語も丁寧に編集されていたと思います。驚きだったのは400と402のシーン。TV版よりも感動!音楽が変わるだけでTV版と全然違うものになるんですね。

新作パートでは、ハルナ、蒔絵、キリシマは余裕で逃亡!蒔絵はいろんな世界を渡り歩いて自由を満喫していると思います。刑部博士、きっと喜んでいるかもしれないですね。

それと、タカオは新作パートは水着だけ!新作パートでTV版と違うファッションを見られると思ったのに~~~

ヒュウガはさすがですね。あれ? 卵が2つあったけど、あそこからメンタルモデルが出て来るのかな? 次回の映画の布石?

イオナ、とっても成長していて、ヒエイを説得する姿はとっても今までのイオナとは雰囲気が違っていました。もうすっかり人間です。

新作パートでのヒエイが、凜!としている感じがすてきでした! 好きになりそう。ヒエイについてきょうへい君がコンゴウよりもやっかいだと言っていたけど、私はコンゴウ様よりも柔軟なような気がしました。気のせい?


それと群像さまのお父さん、ちょっと怖そう。あと、女の子が、お父様って言ってたけどあの子は娘? 群像さまの妹なの??
~ {/netabare}

EDのnanoのRock On、とってもかっこいい曲でした。帰りはこの曲を聴きながら家に帰還。この曲はEDですけど、本当は10月の新作の”のろし”なのかもしれませんね。

10月の映画、今からとても楽しみです。



前回のレビューです。

{netabare}
2015.01.27 19:40
蒼き鋼のアルペジオDC、とっても楽しみ♪ ・・だったのに (>_<。。)

上映までもう1週間を切りました。私も準備ok! 初日に行こう!と思ってたんですけど・・・会社から、当日と日曜日のお仕事の指示が:・(≧∇≦)・:

・・・んもう、急なんだから!

残念ながら週末、行けなくなりました。

初日に行かれる方、楽しんできてくださいね。
(なんか、音響がすごいという評判を聞きました。)
~ {/netabare}

投稿 : 2024/03/16
♥ : 47
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