猫々飯店 さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
これぞ群像劇
面白いです。全てのキャラが主人公であるからこそ、キャラが立っていたと思います。
物語としては1つの出来事を、色々なキャラの視点で見ていく、というものですね。
その全ての視点(体験)が重なったとき、全ての謎が解ける、という構成になっています。
最終話を見終わった頃にはちゃんと全てを回収し、綺麗に繋ぐことができているのが、素晴らしかったです。
もちろん当然ながら、つながるのはこの事件の全貌だけで、キャラの裏事情はさっぱりでしたが。
そのため、序盤は時系列が混ざりすぎてよくわからないのですが、
それぞれが重なる4話辺りまでは、キャラの魅力で引っ張っていく感じでしょうか。
正直、序盤はこんなにも風呂敷が広がるとは思っていませんでしたね。
とても悔しいです(笑
キャラが立つと自然と台詞も生きてくるものだから、躍動感を感じられますし。
躍動感があると、場面に心情が乗ってくるから、見ている側も共感しやすい気がします。
また、群像劇の特性でもあるのかもしれませんが、全員が主人公です。
なので、全員の物語のため、最終話を見終わっても、
終わった気が全くしません。
話が終わったというより、焦点であった出来事が終わったという感覚を受けるので、
今もどこかで彼らは生きていて、話が続いているのではないかというわくわく感が残る気がします。
終わったなあという爽快感以上に、面白い感覚なんじゃないかなと。
とにかくOPからして素晴らしく、曲が物語の雰囲気を現しています。
それと、アイザックとミリアの二人組。このキャラのおバカさんだけれど憎めない部分が大好きです。