「プラスティック・メモリーズ(TVアニメ動画)」

総合得点
84.5
感想・評価
2348
棚に入れた
11069
ランキング
282
★★★★☆ 3.9 (2348)
物語
3.8
作画
3.9
声優
3.9
音楽
3.8
キャラ
3.9

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ネタバレ

かしろん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 2.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

最後は綺麗な景色でした、が

【最終話まで見て を追加】

【2話まで見て 見えてる頂の景色やいかに】
{netabare}残2000時間。2000÷24=83.3日。約3ヶ月後。最終話くらい。
24じゃないが、リアルタイムでの時間経過がアイラの寿命とリンクしている、と。

この設定を出した以上、頂上とも言える物語のオチはアイラの回収。
”あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない”と同じく、オチが見えてる中でいかにそこに持っていくか、という作品。

「あー、あそこに辿り着いたら感動的な景色が見えるんだろうな」
と想起させる、目に見えてる、その頂上目指して歩いて行く。
道中には、
「くぅー、険しく苦しいけど、ここでも十分感動出来な景色だぜ。ここでこれだけ綺麗な景色だったら、頂上まで行けばどれだけ感動出来るのだろう」
と、見てる側に思わせる。
で、頂たる最終話で、
「そうだよ!この景色が見たかったんだよ!すげぇよ、感動だよ!!」
みたく、素晴らしく感動できる景色を見せる。

いらんことはせんで良い。
ただ、それだけに期待したい。
頂上に辿り着いた時に
「いやぁ~、実はまだ上に登れるんです」
なんてやられたら興醒めだ。
ヒネリもなんにも無しでよい。
設けられた限られた時間という中で、コメディ部分すらも泣けるくらいの、ベッタベタでいって欲しい。


もう、どうせヒネるなら、いっその事、ぶっ飛びまくってほしい。
・1話のばぁさんをアフターケアで尋ねたらペットロスならぬギフティアロスによる無気力からボケ始めてた
・むしろ、ボケどころか首吊ってた
・回収しそこねたギフティアが暴走して悲惨な事件が起きた
・回収間際のギフティアが回収拒否するのに拳銃を強奪。主人公たち回収チームと激しい銃撃戦を繰り広げる
とか、どうすんだよ、これ、くらいまでいって欲しい。

はてさて、この物語から、どんな素晴らしいギフトを貰えるんだろうか。
楽しみにしたい。{/netabare}

【3話見て 視聴姿勢と状況心情と】
{netabare}基本的に、整合性の取れない物語ってあんまり好きじゃない。
が、それより重要視しているのが、
そのアニメが見せたいものやりたいことをハッキリ示してくれた上で、ソレを如何に最後まで大事にしているか
ということである。
で、私のこのアニメの視聴姿勢だが、1・2話で示されたものが
細かいことは置いといて、状況心情に触れて感動してね
というものだったので、あんまり頭使わずに状況心情に流されてるみたいな感じだ。
そんな訳で、上に書いたように、最後まで変にヒネること無く素直に感動できる状況を作り上げて欲しい、と思ってる。

という訳で3話。
天丼のやり過ぎはクドいっ!
の後に、6年一緒だった、老眼、ユニフォーム以外の服が着れない、など嫌なキーワードが並ぶ。
これらを示されても気付かない主人公。
ギフティアとの別れをまだ他人事だと思っている証。何件か回収業務をやったところで、その場では感じる物もあるが、結局は他人事なのだ。
だから、自分が接しているアイラと自分にその別れが来ると思えてない。
同棲すれば、段々とそこに気がついていくことになるんだろう。
気付いてしまった時に、彼が回収業務を行えるのかどうか、がまず一つ目の山になるのかな。

服を着れないと車の修理と
アイラはメイド服を着ることを拒んでいるらしい。
また、買い物での試着で服を着れずに破ってしまう。
これらが示しているのは、今まで着続けたユニフォームは条件反射的になんにも考えず着ることが出来るが、その他の服を着ることが難しくなっている、ということ。
この自分の状況が分かった上で、
「少しでも主人公の役に立てたら」
と決心して試着をしたんだろうな、とか読める。
これを踏まえて2話を振り返ると、ちょっとキッツい感じがした。
回収直前のギフティアが板金処理をしている場面。
2話見てる時は、
「あー、出来なかったことが出来るようになったんだろうな」
と思ってた。
だが、出来てたことが出来なくなっていくのがギフティアの末期だ。
あの2話のギフティア。全盛期はバリバリに板金処理を普通にやってたんじゃなかろうか。
それが回収期が近づいてドンドン出来なくなっていった。
そして、別れを迎える最後に、手取り足取り板金処理を一緒にやり、それを終えて回収されていく。
あぁ、そういう場面だったのかなぁ、とか、振り返りながら。

アイラのマズさ指針は
「お茶をちゃんと入れれるかどうか」
になるのかな。
アイラにとって、最も自信がある他人にしてあげれること、なようだし。{/netabare}

【3話までのアイラメモ】
{netabare}3話までのアイラに起きていること
・運動機能低下:よくコケる、テスト結果など
・言語機能低下:回収交渉の失敗
・視力機能低下:老眼に近いもの
・認識力低下:服がちゃんと着れない。
・頻尿:ギャグで処理してるが{/netabare}

【5話まで見て 五里霧中】
{netabare}どんな景色が見れるかな、と思ってたら、五里霧中で眼前真っ白景色なんか見えやしない。
2話までの感想で書いたことを引用するが
  どうせヒネるなら、いっその事、ぶっ飛びまくってほしい。
   ・回収しそこねたギフティアが暴走して悲惨な事件が起きた
   ・回収間際のギフティアが回収拒否するのに拳銃を強奪。
    主人公たち回収チームと激しい銃撃戦を繰り広げる
  とか、どうすんだよ、これ、くらいまでいって欲しい。
・・・アホかいな。ホントーに近いことすんなよ。
まっさか、こんな霧の中を山登りさせられることになろうとは。

細かい設定はいいんだよ。ペットロスみたいなもんだろ。単純にベタに感動する物語として進めてくれよ。
そう思ってたのに、変な方向に進むから、細かいことを気にせざるをえないじゃん。
ここまで出来たことが出来なくなっていく儚い脆さ、みたいなのを描いてたのに、いきなりちゃぶ台返しやりましたが、こっからどーすんの、これ。
今まで、散々、期限が迫るアイラの運動機能低下とかやっておいて、回収期限過ぎてワンダラー化したギフティアは運動機能のリミッターが外れて車も持ちあげれる位になります、ってどーゆーこと?
脳の機能低下に合わせて運動機能もわざと落ちていくようなシステムにしてるってこと?

顧客情報どうなってんの、
とか、
ワンダラー化の危険があるなら回収半年前に発信器付アクセサリでも渡せよ、
とか、細かいところをあげたらキリがない。

「あの花」でも、めんまが生き返る、とか期待しないじゃん。
如何に成仏させるか、そん時にどんだけ感動させるか、って話じゃん。
めんまが成仏出来ないからって人を呪い出したら可怪しいじゃん。
もっともっとシンプルに、単純に、
「突っ込みどころもあったけれど、なんだかんだで感動したわ」
と、最後に思える話にしてくれ。{/netabare}

【最終話まで見て ギフティアからのギフトは】
{netabare}最終話見ました。
見たい景色でした。
素晴らしい景色を見せてもらいました。
はっきり言って、ヒネリも何もない、その分、綺麗に真っ直ぐな最終回でした。
この物語はこれで良いんです。
運命(と書いてさだめと読む)に逆らえぬ人の離別。
これを綺麗に真っ直ぐ描くだけで良かったんです。

でも、・・・・
道中とベースが酷すぎたので。

 「私の残り時間は1ヶ月です」
 「えっ!?」
 なんでミチルがアイラの残時間知らないんだよ。

 「再インストールを希望します」
 「でも、初期化されて記憶が無くなりますよ」
 「えぇ。前もそうしましたから」
 なんで顧客の前の情報握ってないんだよ。

とか、色々思い出される。

どのキャラがどんな情報を知っているのか。
この会社ではどういう風に仕事がされているのか。
この辺を洗いだして整合性を取る。
その上で、
アイラが機能低下して仕事が出来なくなるのと反比例で、ツカサが仕事が出来るようになっていく。
アイラが段々お茶を淹れるもの難しくなっていき、ツカサが段々上手くなっていく。
最後の最後はアイラがヘロヘロな状態で遊園地へ。
観覧車の中で薬指に指輪をはめて機能停止。
「アイラとはお別れしたけれど、
 自分の中に、
 アイラから受け継いだもの、
 アイラからのギフトが色々と息づいているよ。」
とか、そんくらいで良かったんだよ。
うがー、なんなんだーわんだらー!!


アイラ考察
ギフティアは、
・再インストール可能である
・ワンダラー化した場合、リミット外れてハイパワー化する。車も持ち上げれる。
・アイラは機能低下している。
この事から導き出される答えは。
「アイラは中古」。
アイラは再インストールを繰り返しており、機体にガタが来だした老朽機である。
ワンダラー化した場合、リミットブレイクしたパワーに機体関節が追いつかず、そりゃもう見るも無残な自爆劇に。
うわー、みたくねー・・・{/netabare}

投稿 : 2015/06/30
閲覧 : 345
サンキュー:

9

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