ポール星人/小っさ さんの感想・評価

4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態：観終わった

爽やかで土臭さは感じない現代のスポ根なのですね

観終わりました。
４クールのアニメ見るなんて久しぶりでしたし、題材的にも対象とした視聴年齢層からしても　ふ～ん、いいかも～　的な感想しか擦れたオッサンには残さないかなとタカを括ってましたが、気持ちよく最後までぶっ続けで見られました。いい作品だと思います。

　話はいたってシンプルで真のスターとは如何に在るべきかをを模索するヒロインのお話ですが、４クールの作品なら恋愛とか泥臭い舞台裏をもっと話数かけそうだな～と素人が思いそうな展開にはせず只管頑張って挫折して道を見出すという話でこの長丁場観させるのって何気にスゴイと思います。
ヒロインのそらへの感情移入の小道具に恋愛要素や渡航前のエピソードで人物像を掘り下げるのでなく、ステージに立つ者の気概とか技術の探求やレイラという偉大な先達への思い等そらの演者の側面からのみのアプローチであるにも拘らず応援したくなる。１クール物ならいざ知らずシンプル過ぎて飽きそうなヒロインの描き方ですが、であるからこそ彼女の演者としての成長が純粋に心に響く気もします。
裏を返せば人物・作品に深みが無いとも言えるかもしれませんが、"少女の成長物語"では無く"スターとは如何に在るべきかの探求の物語"と思って見てましたので余計な要素無しの直球勝負が個人的にはかなり好印象でした。
昔のスポ根モノの方がむしろ何でもアリな気がする位シンプルな作品ですが、私が涙脆いのはあるにしろ目頭がアツくなる場面が何度も有ったんですよね～。私にもこの作品で泣ける清い心が有ったとはw

　平日夕方と言う放送枠で有るが故のシンプルさではあったとは推察しますが、故に唯一無二の作品に成り得た作品の気がします。
エロも萌えも鬱も超展開も百合もマニアックさも無いですが、そういう要素無くてもいい作品って成立するという良い見本だと思います。
確かに子供向け作品では有るのかもしれません。その一点のみで視聴に難を示す方が居るだろう事は想像に難しく有りませんが、2003年という比較的古い作品にも関わらず総合ランキング70位台(14/06/06時点)の意味に気付いて視聴される方増えるといいなと思います。私も心地良い感動を得られ、観て良かったと思ってます。

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この制作年度でこの総合ランキングの高さ、相当いい作品なんだろうなと思ってはいたので観始めました。傾向的に新しいアニメの方が内容はさておき概ね高い傾向にありますし。
既に一話目で微妙に涙腺がやばかったです。オッサン涙脆くて困ります(汗)
流石に一気には見れないと思いますが、先が楽しみです。