ふりーだむ さんの感想・評価

3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態：観終わった

幼少期～リトル編

プロ野球選手を父に持つ本田吾郎。早くに母を亡くし、父と二人暮らしの吾郎は父と同じ野球選手を夢見てボールとグラブを手に「れんしゅう」の毎日。しかし父・茂治は怪我のために挫折してしまうが、吾郎を喜ばせるために打者への転向を吾郎に内緒で進める。
幼稚園の先生・桃子に連れられ訪れたスタジアム。吾郎が目にしたのは打者として復活した父の姿であった。打者として脚光を浴び始めた茂治を悲劇が襲う。現役メジャーリーガー・ギブソンの速球を頭部に受けた茂治はこの世を去る。
母を失い、父をも失い天涯孤独になってしまった吾郎を桃子は引き取る。そして、ここから吾郎の波乱万丈な野球人生が始まる。

長編野球漫画「MAJOR」のアニメ化第１シリーズ。幼少期から小４のリトルリーグでの活躍までを描いています。
序盤はやや暗いイメージですが、リトルリーグ編から一変、明るい内容になります。
小４になりリトルリーグのチームに入れるようになった吾郎はかつて訪れたチーム「三船ドルフィンズ」に参加するも、サッカーブームや塾通いなので、人数不足のチームを舞台に吾郎が一人奮闘します。清水や、小森、そして寿也と後後まで登場する人物がリトルリーグを舞台に大活躍します。

特にクライマックスの横浜リトル戦。エリートぞろいの横浜リトルに対し、寄せ集めの雑草集団の三船リトル。
正捕手小森の負傷で、序盤から劣勢ながらも諦めず、ついには追いつき、エースと正捕手を引きずり下ろした三船リトル。出てきたのは吾郎自身が野球に誘い、４年生ながら監督に目をかけられている寿也と、アメリカ帰りのギブソンソックリのフォームで投げる女の子・涼子。
限界を超え投げ続ける吾郎。そして延長戦に突入し、迎えた吾郎の打席。監督の指示を無視し吾郎との勝負に出る横浜バッテリー。最後の気力を振り絞って放った一打は外野を抜ける。よろめきながら走り続ける吾郎。送球が吾郎に当たり逸れる間に、吾郎はホームにたどり着く。サヨナラ勝ち。そして空を見上げた吾郎が言った一言が印象的でした。

作品の最後まで野球小僧だった吾郎の少年時代のエピソード。個人的にはこのリトル編が一番好きです。（燃えるのは高校野球編ですがw）