蒼い星 さんの感想・評価

3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態：観終わった

最強無敵のお兄様。

アニメーション制作：マッドハウス
2014年4月 - 9月に放映された全26話のTVアニメ。

　概要
21世紀末の時代、超能力が科学的に解明され、
「魔法」という名前で学問として研究・開発が進められている時代。
第三次世界大戦を経て世界地図が現代とは若干変わっています。
魔法技術の発達が産業や軍事に直結し国の優劣の鍵になっていて、
日本では国策として、日本を支えるエリートである魔法師を養成する機関の国立魔法大学があり、
代表的な魔法名家のひとつ「四葉」の出身である主人公・司波 達也、司波 深雪の兄妹の、
国立魔法大学付属第一高等学校への入学から物語は始まります。
今作品は、「入学編」「九校戦編」「横浜騒乱編」の三編です。

　感想
私は小説や漫画で読んだことがありません。
主人公の達也は一般的な魔法の実技で成果が上げられないことから、
「劣等生」ということになっていますが、その他の科目ではパーフェクトな成績。
「劣等生」て何？全科目赤点に近い成績ならともかく？と思ったり。
タイトルに偽りありってのは置いといて、
要は最強主人公の最強スペックを延々と見せつけられるアニメ。
どこがどう凄いかというと詳細は言いませんが、
最高の教育機関であろうと学校での勉強は達也には通過済みのままごとレベルであり、
その気になればたった一人で世界の魔法科学史を塗り替えられる万物の天才。
全部修練の結果ということですが、素質がないと努力しても天井に到達してしまいますしね。
{netabare}あと、試験では絶対に使えない魔法を持っていて、これ使ったら国を滅ぼせるレベルだったりｗ{/netabare}

とにかく主人公のやることなすこと全部成功する。
それは、三国志演義の孔明が可愛く思えるぐらい。

なんとなく既視感あると思ったら、
もし、○○○の世界に△△△がいたら？
アニメを元ネタに筆者の分身＝メアリー・スーが原作キャラを踏み台にして大活躍する二次創作小説に、
ノリが似ているのですよね。作品の出自が昔は二次創作もありだった小説投稿サイトだったのを知って納得。

主人公が最強無敵で絶対に勝つといえば、「とってもラッキーマン」「ワンパンマン」みたいな、
ヒーロー物ともかぶっているかもしれません。劣等生は中二病や萌えでコーティングされていますけどね。

あと気になったこととして、
作品が発表された時代の世相が反映されているのでしょうか？
主人公に無慈悲に○される犯罪組織が、ほぼ中○人なのが目につきました。

貧乏人は正義で、金持ちと権力者は悪と言った安易な作品が日本では昔は多かったですし、
某国では残虐非道な日○兵を○しまくる抗日アクションドラマが人気を得ていましたり、
冷戦当時のアメリカでは共産圏を悪役にした映画が作られてたりしていましたので、
フィクションの世界観なんて、然程気にしないほうが良いのかもしれないですけどねｗ

この作品の楽しみ方として、
物理学の知識を応用した魔法の原理の説明に耳を傾けたり、
祖国＝ジャスティスなハリウッド映画的なものを期待すれば、
堪能できる良い作品なのかもしれない？と思いました。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。