「おまもりひまり(TVアニメ動画)」

総合得点
69.8
感想・評価
840
棚に入れた
5673
ランキング
1654
★★★★☆ 3.4 (840)
物語
3.2
作画
3.4
声優
3.5
音楽
3.3
キャラ
3.6

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ネタバレ

ダレイオス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

最初はただのエロハーレムアニメだが・・・

先祖が鬼斬り役をやっていた家系である
主人公、優人だが16歳になった時に
おまもりの効力が切れたためか、優人のまわりに
恨みを持つあやかしがやってくるようになった設定のアニメで
その主人公を守るために猫のあやかしのヒロインの少女、緋鞠が男の主人公の元におしかけてくる
典型的なエロハーレムアニメですね。
昔はこういうアニメを喜んで見てましたが
今、再視聴すると見れたものではない内容かも・・・
と恐れながら視聴してみました。

冒頭からテンプレハーレムアニメの開始ですね。
幼馴染のヒロインの1人が優人を朝起こしに家にやってきてくれる
一昔、よくあったパターンの開始で
当時としては普通なんだろうな・・・と思われる内容ですね。
主人公の両親は出てこないし
そうこうしているうちに猫のあやかしのヒロインの少女、緋鞠
がやってきて、幼馴染のヒロイン、凛子と軽い喧嘩になってしまう
よくあるものですね。
ただし、今見るとテンプレ感はさほどはないかな
再視聴している2016年のころのアニメと比べると
大分違うのでわりと面白く感じました。

緋鞠があやかしを倒すシーンなんかは
エロアニメらしくてまずまずかな
そこそこのエロをやりながら敵である
あやかしを倒すあざとさは嫌いではないですね。

ただ、緋鞠は惚れるのがいくらなんでも早いかな
優人とは会ったばっかりだし、優人は当然あまり緋鞠に興味がないのに色仕掛けをしたり
これだとエロハーレムアニメそのものですね。
惚れる過程はもう少し上手く描いてくれないと引っかかるね。
一応後付けで好きな理由が判明はするものの、かなり後なので序盤は苦しい。
凛子は幼馴染なので優人に好意があっても違和感がないし
優人のことを好きだけどそれなりに色々と遠慮はしている素振りはあるので
そこそこ可愛かったりするので設定や態度は大事かな・・・とは思います。

優人は性格は意外にもイケメンでいいことを言って緋鞠を慰めたり
カッコいい場面は多いので、嫌いではないですね。
緋鞠と仲良くなる過程を上手くやっていれば
違和感がなかったんだけど、やはりそれを上手くやってなかったので引っかかるね。
後付けの都合上出来ないのはわかるのですが・・・

優人は平和主義者なので、優人の家系を恨むあやかしの女の子を
上手く説得してハーレム要員にしてましたね。
話が飛んでいるわけではないけど、それでもやはりかなり強引でした。
エロハーレムアニメ的な都合でしょう。
さらに確かに説得はしているものの、そこまでの仲にはなってない状態で
その女の子とのエロが来るので、どうしてもただのエロハーレムアニメかな
と思ってしまいます。
サブキャラよりの敵もハーレム要員になっているし
別に優人のことを好きでもない女の子なので(鬼斬り役として必要なだけ)
女の子とのイチャラブを楽しむことは出来ないし、どうなのかと思う。
前半は何よりエロが優先なので全体的に女の子の可愛さとかを出せてないのはマイナスかな
せめてエロコメディ的な楽しみがあればいいのだけど、それもないし苦しかった。

中盤で鬼斬り役の女の子のくえすが出てきてから、何とか見れる出来になったかな
過去の回想や伏線の回収はしているので
そういうことだったのかというわかる面白さはあったし
優人のしっかりとした対応にはハッとする場面もありで良かったですね。
くえすは普段は性格がわりとキツメな女の子なので
和解時のデレに可愛さとかはあったし
個人的には、くえすの個別回は良かったですね。

緋鞠も後付けだけど優人のことが好きな理由が
過去の回想やキャラの掘り下げで判明したりで優人への気持は理解出来たし
段々主人公の中身が好きな描写が増えてくることにより
好意的に見れるようになりました。
後半の緋鞠のキャラクター描写は中々良かったです。
くえすと緋鞠の対立もお互いの主張は理解出来るので
この2人のストーリー展開は個人的にはそこそこ盛り上がりはありましたね。

終盤は敵の目的はハッキリしていたし
主人公側もそれを阻止するために奮起すると、わかりやすい展開なので
見やすかったかな
敵を倒すために主人公側が結束する展開や色々考える尺もありで
最終決戦まで比較的丁寧に進めてくれたので最後は感情移入しやすかった。
敵を倒す鍵は優人が光渡しが使えることになることと伏線を張っていたものの
どうしても、わからないまま敵との戦いに突入して
結局、ご都合主義的に光渡しの能力に目覚めてましたね。
しかしながら、これがまったく伏線を張らずに能力に目覚めたらご都合主義を強く感じただろうけど
しっかりと伏線を張っていたので、思ったよりは気にならなく
上手くまとめた感じはしましたね。
優人は序盤からあやかしとの共存をテーマにしていたけど
最後までそれがズレなかったのも良かったのではないかと思うし
全体的なストーリー展開も、それをテーマにしていたので
ストーリー展開はわかりやすかったのも良かったと思う。

でも裏を返せば何も進んでいないということかな
敵はある目的のために動いていたのだけど敵の考えそのものは変わることはなかったし
優人は共存を望んでいて、緋鞠があやかしと戦うのを好んでいなかったが
結局は戦うことになるし
緋鞠も優人のためにあやかしと戦うのをやめなかったので
共存のテーマはズレはしなかったものの結論が出なかったことに関しては
腑に落ちないかな
エロハーレムアニメに、そこまでのシナリオを望むのは酷なのはわかるけど
テーマにした以上は何らかの結論は欲しかった。

作画については良い時は良いのだけど、どちらかと言えば
普通な感じで安定していたかな平均的な感じでずっと続いていた。
エロシーンの作画も規制があるせいかもしれないけど
あまりエロいとかは感じなかったかな
エロいことにはエロいけど大胆過ぎるポーズのエロが
印象を悪くしたのかもしれない。

声優さんについては出番が多く喋る量が多かった
緋鞠役とくえす役の声優さんは上手かったと思います。
シリアス時の演技は良かったし
くえす役の声優さんは二面性のあるキャラだけど
演じ分けはバッチリだったし満足ですね。
あまり喋らない凛子役とリズ役の声優さんは
あんまり上手くはなかったけど
あんまり上手くない声優さんをあまり喋らないキャラに
キャスティングしたのは良かった。

最初はあまりにもエロハーレムアニメ的な展開に驚きましたけど
中盤以降はそこそこ見れるストーリーになっていたし
キャラクター描写も良くなっているので
楽しめる出来はありました。
緋鞠とくえすの話を中心に進めたのでキャラを絞ることにより
丁寧さが出ていたのは良かったが
EDでは5人がメインヒロインぽい
演出がされているのにかなり不遇なキャラもいたりで
扱いのバランスの悪さはあった。
リズは何のためにいたのかわからないのは特に不満かな

投稿 : 2016/05/29
閲覧 : 330
サンキュー:

7

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