「ユーリ!!! on ICE(TVアニメ動画)」

総合得点
76.1
感想・評価
739
棚に入れた
2974
ランキング
723
★★★★☆ 3.9 (739)
物語
3.8
作画
4.1
声優
3.9
音楽
4.0
キャラ
3.9

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ネタバレ

なつ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 2.0 作画 : 3.5 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

正直に言うと、途中でやめたくなった。

世間で評価の高い作品なので、勉強と思って最後まで見たがとても退屈だった。

私が退屈した主な理由は次の3つだろうと思う。

①登場人物の演技につながる動機形成の説明があまりにも単純
登場人物はみんな、リンクの上で演技するにあたり、1つの動機しかもっていないように見える。例えば恋愛、超えたい存在、自己証明など。人間関係も同様に1つの関係には1つの感情というふうに単純化されている。
現実の人間関係や行動の動機は非常に複合的で複雑なものだ。現実と同じである必要は全くないが、本来複雑なものをたった1つの要素だけで説明しているので、話がぺらぺら薄っぺらい。

②感情の表出の描写ががさつ。
特に愛が絡まるとき、感情の表出としての行動や動作は複雑で繊細でセクシーなものだが、このアニメの登場人物たちは恋愛の機微というものを全く分かっていないように見える。彼らの感情表現はがさつで、こちらの心のひだを刺激してくれない。

③フィギュアスケートに限らず芸術性が演技の重要な要素であるスポーツをアニメで表現するのは大きな難題だが、この作品もクリアできていない。
採点で技術点にあたる部分はなんでもできる。主人公に5回転を降りさせることも、目にもとまらぬ高速スピンや2メートルのバレエジャンプだってやらせることもたやすい。
構成点の部分は事情が違う。「観客が演技に魅了された」というなら、観客が魅了されるだけの音楽や振り付けや身のこなしを描写しなければならない。つまり実際の振付師と同じことをしなければならないということだが、それができていない。

良いと思ったこと。
①背景。
特に質感についてはっとすることがあった

②スケーティング動作の描写。
正確で繊細。ときどき写実性を捨てて極端ではなく、太めの輪郭で人物が伸び縮みするような描き方をしているシーンがあって、それも躍動する身体の表現としてリアリティがあっておもしろかった

投稿 : 2017/01/22
閲覧 : 184
サンキュー:

8

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