「幼女戦記(TVアニメ動画)」

総合得点
93.7
感想・評価
2173
棚に入れた
10448
ランキング
9
★★★★☆ 3.9 (2173)
物語
3.9
作画
3.9
声優
4.0
音楽
3.9
キャラ
3.9

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ネタバレ

MSR2010 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

狂気が蔓延する世界 ハードミリタリー物 12話視聴完結で改定

神もしくは 悪魔に準ずる者として 位置ずけしている「存在X」。その者に「災いあれ」と 挑む主人公。(アニメ版は)
主人公とは、言わずもがな
「ターニャ・デグレチャフ」。
彼女は、2013年では、狂気的な迄に合理性至上主義に囚われた男性会社員で あった。が、現世の恨みから殺害されてしまう。
殺害される瞬間、先の「存在X」と遭遇。
「存在X」の言う 「押し付けがましい理由」に反発。
「狂気にも似た理想主義・押付けの信仰」を 理由に 人間を拘束しようとする考え方に「狂気的な迄に徹底した合理主義」で 対抗しようとする主人公。
理不尽にも「存在X」によって動乱と戦乱の渦巻く、世界へと転生させられた。
「其れも幼女」として。
ここに「存在X」の狡猾なまでのいやらしさがあった。
その世界は、現実世界の一次大戦と二次大戦の合わさった 世界大戦へと突入して行く。

戦争と言う狂気によって汚染されて行く世界。
世界は 「狂気」の深度を深めて行く。
「ターニャ・デグレチャフ」彼女もまた、冷徹な迄の冷静さで 自身の持つ「片寄った合理性」を 発揮して行く。

8話での 問題のシーンに代表される「隙の無い行動」。
銃を 部下に投げ与えたシーン、である。
色々と物議を醸し出し、噂になっていたシーンであるので 確かめて見た。
銃には、安全装置が 掛かっていた。
結果的には、部下が撃った銃声では無いとわかる。
何とも 隙の無い 「ターニャ・デグレチャフ」。
ターニャの書いた 作戦計画に ターニャ自身も 理不尽さと早期終戦の狭間で 心が、揺れて苦渋の選択の結果なのだろう。彼女は、自身が 戦犯扱いされるのを極端に嫌い、手が、真っ白である事に固執する「自己保身」を 最優先に考える。
中々に 細かい部分迄 配慮されたアニメと言える。
私は、其れを確認して もう一度、最初から視聴し直してしまいました。すると 1〜2話ごとに 必ずそう言ったシーンが、存在していました。何とも手の混んだ(笑)
音も帝国軍と敵国とでは、銃の発射音等も変えている。

「存在X」は、世界にどう言った回答を求めるのか?
「ターニャ・デグレチャフ」は、その時?

「戦争」は、褒められた行為ではないと実感させられる。其処には、何処まで行っても破壊しか存在しません。不幸が蔓延し、狂気が溢れ、人を動物へと回帰させてしまう。

アニメ版では 会話等に寄る心理描写や心理戦等の深い部分迄は、掘り下げられていないし、其処まで至る部分も分断、分割されているので 原作を 読んでいないと読み込め無い部分が 多々 存在する。
過去の数々の名作と人気を誇るアニメには、其れなりに確固として存在した「心理描写」が、このアニメにはその部分が 欠除と言うか、薄氷の如く 薄い。
アニメによっては、しつこい程に描写して 物語の進行に支障をきたしているのもあるのに。
これでは、数年経つと忘れ去られてしまうのではと危惧してしまう。せっかくの重厚で 骨太な作品なのに・・・。

原作を 読んだ諸兄達には、かなり残念なアニメになっては いるが、アニメから入った方々には、其れなりに楽しめるかもわかりません。
アニメから入った方々も 是非、原作を 読んで頂きたい作品。
アニメにしかない下準備としての7話、11話。
ここから12話「ターニャ・デグレチャフ」最強の敵
原作では、ジャンヌダルク的ヒロインが登場して最終回となっている。

原作もアニメも あるレベル以上の一般常識が必要。
(危険思想が 蔓延した物語である為)(笑)
更に欲を言えば、歴史やミリタリー(戦略・戦術)の知識が あれば 一層、楽しめる事 請け合いですね。
強者の戦略を ひっくり返す帝国(弱者)の戦術。
<ここで言う弱者とは、世界大戦において人員、資源に限りがあると言う意味です>

放映時間が 深夜、
ベースとなる舞台は、戦争。
「大人向け」と言うより
「大人(自身で判断出来る)しか見ちゃダメ」って作品。
でも、原作通りに 舞台をアメリカ、その後 迄 放映を完遂して欲しい。

聞いた話では、エンディングテーマ、初回プレス版は、品切れとの事。
ゴールドディスク 行っちゃう?!(笑)
紅白で流れたら 社会問題(笑)

投稿 : 2017/04/01
閲覧 : 260
サンキュー:

12

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