「正解するカド(TVアニメ動画)」

総合得点
71.5
感想・評価
572
棚に入れた
2456
ランキング
1284
★★★★☆ 3.4 (572)
物語
3.2
作画
3.5
声優
3.4
音楽
3.3
キャラ
3.3

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ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

正解してしまった?

2話までの感想
{netabare}おお、政治家がちゃんと政治をしてる、これだけで評価は↑かと(同時に今後どうなるか不安だけど)
なにより1話の立方体を探るシーンが「首都消滅」を彷彿とさせて、掴みは上々かと。
ついでに会議室に飛び込む女研究者が、これまた…えーっと往年のSFでやっぱりあったよね?
少年が飛び込んできて核心を言うの(ウルトラマンだっけ?)、あれを彷彿とさせて期待が高まります、かと。{/netabare}

5輪までの感想
{netabare}ヤハクイの腕が空間を無視して漂ってる描写。
これだけだったら「3次元的には繋がってないが高次では繋がってる」って感じの理由で説明が付く、というか見慣れた光景でインパクトは薄い。
最近だと“ToLoveる”で見たかな?
が、そこから更に“サイズ”が拡大縮小する描写、おお、これはちょっと見たことないかな?
園芸…っていうか生物をやってたら嫌でも思い知らされる体積と表面積の問題・表面張力・スケール効果等々、モノの大きさって然るべき理由でそのサイズになってるワケで(もう宇宙の法則といっていい)、それを軽々と超越した描写は「うわコイツマジで別宇宙から来たヤツだ」と納得させるのに十分な説得力があると思います。
因みにこの件をリア友に話したら、小説やマンガでは書きにくい・コマを無駄に消費する厄介な描写で、アニメならではの表現だろうとそっちでも高評価でした。

さて、そんな感じで気が付いたら今季一番次が気になる作品になってたのだけど、5話まで来て、う~ん…ちょっと展開が早すぎかなぁと思い始めました。
在日外国人が退去するとか海外企業が撤退するとか、または脱出を企む日本人が空港に押し寄せるとかね、そういった連中で国内は大混乱だと予想されるけどその描写が無い(一応ワムを国連に渡せデモはあったけど)。
カドやワムの研究も、海外調査団が居ないことに違和感。
が、そんな中再び個人的に「おおっ」といいたくなるようなガジェットが登場。
品輪博士の作った人間製ワムだけど…うおお、ミウラ折りじゃん!
ミウラ折りだけだとピンと来ない人も居るかな、人口衛星のソーラーパネルで採用されてる“折り畳みの楽な折り方”と言えば分かる…かな?
「ミウラ折り」で画像検索かければ展開図とかすぐに出てきます。
「こういった折り方は他にもあるかも?人類はまだ発見してないだけで」と言われてるモノで、作中のソレは恐らくまんまミウラ折りではなく未知のソレってことかと。
いやぁニクいところからネタ持ってきますねー、他のアニメでも使われてるネタかも知れんけどさー。
あとその名前が示す通り考案者は三浦公亮博士で現在もご健勝、そういえば作中の博士も三浦先生に似てるような…いやちょっと違うか、けどあんな感じ。

そうそう、それと品輪博士は子供のポジションだと↑で書いたけど、その通り作中で子供と呼ばれてニヤリ。
危うい部分もチラホラ見られるけど小ネタが利いてて個人的には評価高いです。
一方で、途中書いたようにパニック映画的な要素はバッサリカットされちゃってます、そこら辺期待してた人には不評だろうというのも分かる。
主人公自身がまだろくに交渉してないことや、中には政治家が無能でバカでないことに不満を持つ人が居るのも、分かる。
今後どういう層を狙った方向に向かってくのか自分も分からんので不安っちゃあ不安。{/netabare}

7話までの感想
{netabare}あれれ、普通にSETTENのCEOが入国した?
てっきりカド来訪以降、日本は出入国規制がされてるんだと思ってたら…そうでもない?
だってそう思わなきゃ国連査察団が登場しないことが奇妙に感じちゃうし…。
これだと海外のカド反対勢力の過激派もゾロゾロと日本に集結しててもおかしくなさそうなんだけど…今後そういう話が来るのかね?
反対の意を表明するのがプラカード持ってデモするだけってのは大人しすぎて逆に不気味だし。
そっち側の勢力の代弁者として沙羅花が配置されてるってことなんかのう。{/netabare}

9話までの感想
{netabare}↑でも書いたように、ストーリーはあまり期待しない方がいいのかな~?と判断、それでもSF的面白ガジェットを出してくれればそれだけで満足だわ、と思いながら見てたら…
異方少女サラカちゃん(24歳)キターーーー!!
くっそww面白ガジェットだけじゃなく登場人物までもが面白キャラクターになっちゃった。
これは思いもしなかった、神アニメじゃないか?

新藤「お前は神か?」
ザシュニナ「とんでもねぇ、あたしゃ異方存在だぁよ」
サラカ「わたしもだ」
ザシュ「おまえもか」

思えばくりTシャツから兆候はあった…のか?
サラカちゃん登場以前も、ヤハクイ「しまった、春埼リセットだ」「こんなこともあろうかとヤマトを複製しといた」等、二次創作なんだか三時創作なんだかも~何が何だか状態で笑いが止まらない。
これで次回、次元を超越した面白アクションシーンが上手く描写されたら確実に神アニメ。
けど頑張ってもドラゴンボールが限界な気がするし、そもそも戦闘やってくれるかどうかも怪しいのであんまり期待はしないほうがいいか。
巨大化してカドとプロレスしても構わんぞ。{/netabare}

全話見ての感想
{netabare}異方少女サラカちゃんの登場で、すわ40次元殺法の超絶意味不明バトルかと期待したのだけどそれは無し。
それどころか「物理で殴り合うしかない」みたいなことを言って、面白異次元バトルの希望を完全に絶たれてカッガリ。
…と思ってたら、おお、これは!?
正十二面体の辺を延長させてコンペイトウ型にした形(調べてみたら小星形十二面体と言うらしい)、これ、小学校の時に理科室に置いてあったぞ?
折り紙組み合わせて作ったやつ。
…ん?折り紙??
先のミウラ折りといい、折り紙になにかと縁がありますねこの作品(ここ伏線)。
それよりもこんなデザインはCGでなきゃとても描いてらんないと思うので、CGアニメならではの小物かと。
ほほう、やっぱり面白ガジェットからは目が離せませんなぁ。

と、見続けて最終話の12話。
ザシュニナがヤンホモ化したり真藤が最後まで交渉らしい交渉を見せることなくなんだかなぁ…と思ってたら

交渉って性交渉の方かよ!!!!

こんなこともあろうかと子作りしといた…って、くっそwこれは思いもしなかった。
公式が交渉官だタフネゴシエイターだ言ってたのはこの一発ネタをやるためだったのか、スッゲーなおい。
ううむ宇宙戦艦ヤマト知ってれば気が付きそうなもので(サラカとザシュで対消滅はちょっと考えたことがある)、何故そこまで考えが及ばなかったんだ自分。
ってか、より上の次元へ至ったほうが勝ちってついこの間“装神少女まとい”でやってたネタなので目新しさはイマイチな感じ。
ラストも異方の力を失い、人類は振り出しに…って、戻るかい!
ワムやサンサの力を当て込んだ投資とか行われたハズだし、日本は世界から謗られるだろうし、途上国は再び光を失ったんかい、と。
戦争起きるで。
それと花森くんスッゴクカワイソ…宇宙救うためには仕方のない犠牲だった?
まぁそんなことはいい(いいのか?)、結局何が正解だったのかと言えば子作り大正解ホモ死すべしで、少子化に対する警鐘…なのかのう?

それと…妙に折り紙推しを感じる。
最後のザシュとの対峙した時の背景や、ラストのカットでワムの横に3羽の折り鶴(家族の暗喩)置いてあったり、あとこれは途中気にしなかったけど栞のタツノオトシゴなど。
ひょっとして折り紙賛歌がテーマだったんじゃないか?とさえ思える。
もしかしてスポンサーの木下グループって人工衛星のパネルとか作ってたりする?
そこまで調べる気は無いけど、もしそうならスポンサーの意向に沿った作りではある…のか?
ってかもしそうなら、ワムのミウラ折りではしゃいでた自分は大正解だったということに。
嬉しいような嬉しくないような…だって交渉官のやったマトモな仕事が性交渉っつーギャグ作品で当ててもねぇ…。{/netabare}

総評
{netabare}ギャグ作品です。
「マクシミリアンやヴィンセントかっこいいと楽しめりゃオチなんてどうでもいいだろ!?」っていう映画ブラックホールみたいなもので、途中出てくるSF的面白ガジェットを楽しむモノ。
そういう意味では正統派SF作品になる…のか?(ブラックホールの一般的評価知らないので)
とりあえずストーリー真面目に追っかけたら火傷します。
それを踏まえた上で見れば普通に楽しめるかと。{/netabare}

投稿 : 2017/07/01
閲覧 : 400
サンキュー:

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