まっくしゅ さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
恋愛を美化しない潔さ
少女マンガ原作ですし、恋愛経験の数が評価に影響するかなと。高度な心理描写もあり間違いなく観る人を選ぶ作品。性描写も地上派ギリギリNGなんではないかと。物語は登場人物の気持ちに一定のけじめがついて、ラストでキレイに終わります。が、リアルなテーマを取り上げた作品ですので、もし仮にクズたち(登場人物)の今後があるとすれば、クズなまま、ある程度の人生を歩むんだろうなと妄想してしまいました(._.)
個人的には傑作です。
【以下ネタバレではありませんが…お気持ちを害してしまう方がいるかもなので】
{netabare}
・・・・・・・。はぁ~まぁどうせ人間なんて多かれ少なかれみんなクズですw
①出会う→②盛り上がる→③ヤる→④会う→⑤ヤる→⑥会う→⑦冷める→⑧浮気・不倫⑨別れる→⑩元サヤに戻る
こんな恋愛のプロセスを経験した方なら④~⑩までの自己嫌悪感がこの作品で嫌になるくらい味わえますw
物語中盤までのアカネ先生みたいな人がリアルに身近にいますが、結婚後も人間の本質は変わらず、上で書いたように現実ではクズはクズのままですw
つまるところ、現代の貞操感を主軸にリアルな人間の欲望を主軸に置いている本作品は、そこまで過激な体験を経験していないお方、健全な恋愛をしてきた方であっても大なり小なり登場人物達と共通する「クズ成分」を潜在的に持ち合わせているというメッセージが内包されているように感じます。
そして、これは警鐘でもなんでもなく「これが人間」といった程度の写実的なテーマを提示しているだけであって、ここにこの作品を楽しめるか否か別れてくるといえるでしょう。
書いてる私も共感してる時点でクズな面があることを再認識してしまいました(;´д`){/netabare}