P_CUP さんの感想・評価
2.7
物語 : 2.5
作画 : 2.5
声優 : 2.0
音楽 : 4.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
シャフトに向いてない
表題通り、シャフト向きじゃない作品だったってところに尽きます。
シャフトの演出というのは、ドライで都会的でオサレなのが特徴ですが、この作品に求められる演出は真逆だったと思います。
登場人物の体温が感じられるほどウェットさがあるべき作品なのに画面からはそれが感じられない。
中の人の演技の下手さも相まって、主人公やヒロインの心が伝わってこない。
そして舞台は田舎なのに演出が都会的でオサレという相性の悪さ。
ヒロインは可愛いですが、その可愛さもどうにも不自然さを感じます。
なんでかというと、可愛かったり扇情的だったりするカットを脈絡なくインサートしているせいで
言ってしまえば、観客の方を向いてのサービスカット感が強く出てしまっているからです。
(ついでに言うと、カットごとに顔がえらく違います。作監作業が間に合わなかった?)
シャフトは状況を展開することが物語の推進力となる作品だと非常に上手いと思いますが、
人物そのものを表現することが求められる作品だと、残念ながらあまり上手くないと思いますね。
ジュブナイル要素やボーイミーツガール要素はバッサリ切り捨てて、
もっとガッツリとSF方向に寄せてしまった方がシャフト向きだったんじゃないでしょうか?