ダレイオス さんの感想・評価

4.1
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

１クールアニメとしては意外に侮れない出来でした。

これはですね。昔、子供向けアニメでやっていた２人コンビの変身ものヒロインを
模擬したものですね。自分はあまりパクリだとあえて指摘はしない方だけど
流石に気付きました。
そして、模擬したものが子供向けとはいえ、本作は原作がパチンコらしいので
それを考えると子供向け風に見せかけた大人向けアニメなんでしょうね。
シリーズ化されていて、ツインエンジェル（無印）と同じ世界観で
キャラが一新されて新シリーズとなっている。

ツインエンジェル（無印）は見た記憶があるのですが、あまり覚えていないので
その点はお許し下さい。
本作はその新シリーズで内容は、主人公の女の子が旧シリーズのツインエンジェル
の活躍を見て自分も正義の味方になりたいと思う所から始まる。
その後のストーリーは割合テキトーかな
いきなり謎のマスコットキャラにツインエンジェルになってくれと
頼まれる開始で、その経緯も説明しきれていない気がしましたね。
わけがわからないまま主人公が変身ヒロインになるというもの
変身した姿は、元々のキャラクターデザインは子供向けなのだけど
へそを出したり、体の部分の面積が少ない肌色が多いコスチュームで大人向けなので
その点は深夜アニメだなと思いました。
あと敵側のボスの女性もセクシーな衣装が印象的でした。
敵味方共に変身した姿がバレないのはお約束と
その点は子供向けアニメを踏襲していました。

変身したヒロインが戦うのだけど戦闘シーンは迫力不足で
そこまで面白いものではありませんでした。
１話からなのでしっかりしてほしかったな
１話の敵との戦いはわけのわからない内に終わった感じで
あまりしっかりとした開始ではないですね。
主人公とパートナーになるもう１人の女の子は最初はあまり仲がいい開始ではなくて
対立した感じから始まり、主人公とパートナーの仲は最初は悪いというものでした。

ストーリーは対立した主人公の女の子がパートナーの女の子に
ストーカー気味に接触して仲良くなるものだったな
過程に関しては、そこまでしっかりしているものではないので
いつの間にか仲良くなった感じが強い。
主人公の女の子は元気のいい所が可愛いとは思いました。
パートナーの女の子は人に合わせて生きるのに疑問に感じている女の子で
そういった部分を描きながらのストーリー構成でした。

作画に関してはキャラクターデザインは可愛らしいのでその点は良かったです。
ただ、２話の時点で戦闘シーンだけでなく、キャラの作画の質まで平凡でギリギリなレベルまで
落ちるので作画は頑張ってほしかったな
大きく質が落ちないのは良かったと思いますが・・・
サービスシーンの作画はそれなりにはしっかりしていたので
その点は褒められるでしょう。

ストーリー展開は序盤は雑でしたね。
もう少し丁寧な描写が増えれば楽しめただろうけど、ひたすら雑なので
いい感じに感動気味に進めても納得しずらいことが殆どでした。

ただし序盤はギャグは面白い。
男性キャラは変態なキャラが多く、ハチャメチャな性格は
ギャグとして機能していたので楽しめましたね。
キャラも立っていたし
とても面白いので、その点はとても良かったです。

敵組織がツインエンジェルの正体をあばこうと
頑張ったりする所は、視聴者的にはツインエンジェルは正体
変身しても顔は同じなのでバレないのは、この手のアニメとしては
お約束な事項なので
それでも気付かない所はギャグとして楽しめました。
敵が空回りしている所は素直に面白い。

そして、中盤すぎるとストーリーは段々みやすくなりました。
ギャグ色は弱まるのだけど
敵側組織のキャラの掘り下げはしっかりしていたし
敵側の動きの描写は良かったですね。
学校で敵側組織のキャラが、主人公側とお互いの正体を知らずに
交流して仲良くなる過程はよくあるパターンとはいえ
キャラの心理描写は丁寧に描いていたので意外に見れる内容で
尺があったのでしっかりしていて楽しめました。
テンポは悪くないし、驚きの展開とか、よくあるパターンの内容だけでなく
飽きさせないストーリー作りも出来ていたので好印象が持てるストーリーでした。
そしてお互いを知った後に、実はお互い敵同士だった・・・的な
展開はしっかり作ってるので、ストーリー的には楽しめましたし
素直に気になる展開になってました。

ストーリーが良くなってくると
気のせいか戦闘シーンの作画面も後半は前半と比べると動きが良くなっていて
演出面もそこそこ見れる内容になってましたね。
迫力のあるケースもありました。
後半になるとクオリティーは上がるので
後半に力を入れていたアニメだとわかりました。

後半はストーリーもまとまっていたと思います。
敵組織の目的が判明して、そして目的も達成して
ちゃんと、開始直後に設定したことを達成しているし
主人公の女の子の秘密がわかる回や
主人公の女の子が正義について、どういうことかを考えたり
主人公の女の子とパートナーの女の子の友情も描けていたので
ストーリーは盛り上がりを感じました。
かつて敵だったキャラの友情も描けているので
終わってみると１クールアニメとしては
しっかりと丁寧に手堅く作った印象が強かったです。
まあ、流石にご都合主義かなと思える展開もありましたが
ご都合主義だったとしても
それでも許してしまくらい出来は良くて
意外に侮れないアニメでした。
まとまっている内容で最後まで見て良かったなと思えるアニメは最近は少ないので
その点も評価出来るでしょう。本当に良かったと思えるアニメ

声優さんについては敵のボスの女性の役の方は役にあったセクシーな演技が
出来ていて、とても良かったです。個性が出ていました。
男性キャラ役の方はギャグぽい演技がしっかりしていました。
主人公役の方は可愛らしい演技が出来ていたのは良かったし
パートナーの女の子役の方は役にあった落ち着いた感じが出ていたのは良かったです。

まとめると序盤は雑な作りだな・・・とは思いましたが
ギャグは機能していたのでギャグは楽しめた。
中盤以降はギャグは弱まるのだけど
キャラの心理描写も丁寧だし
ストーリーもしっかりしていました。
ストーリー自体もまとまっていますし
１クールアニメとしては意外に侮れない出来でした。