「ボールルームへようこそ(TVアニメ動画)」

総合得点
81.5
感想・評価
604
棚に入れた
2446
ランキング
402
★★★★☆ 4.0 (604)
物語
4.1
作画
3.9
声優
3.9
音楽
4.0
キャラ
4.0

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明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

競技ダンスを取り上げた作品…見ごたえ抜群な青春ストーリー

主人公である富士田多々良。ごくごく普通の少年がひょんなことから競技ダンスにはまり、ダンス界のスターに見初められ、気になる娘が同じスタジオにいて、ライバルが現れ、もがいて、大会に出場して、正反対なパートナーと衝突して分かりあい、高めあい、成長を遂げていくという、スタンダードな青春ものでした。スタンダードだからこそ、安心して見ていられるのかもしれません。

登場人物の設定と主人公への絡みが上手です。すでにスターに上ろうとしている同い年の清春。憧れを抱く雫。同い年で衝突しても友人になる賀寿。賀寿のパートナーで賀寿に引け目を感じている妹の真子。競技ダンス界のスターで心の師匠となる千石。衝突して衝突して分かりあっていくじゃじゃ馬のパートナー千夏。
この他にも明、釘宮、釘宮のパートナー井戸川、マリサ先生、小笠原スタジオの面々。嫌いになる登場人物が一人もいないのがこの作品の特長ではなかったと思います。

物語は2クール、序盤と後半でうまくわけています。序盤はダンスとの出合いからダンスに真剣に取り組もうとする心を作るまで。後半はパートナーとなる千夏とのぶつかりながら競技者として成長を遂げていくという感じでした。前半でパートナーとなった真子と後半の千夏の落差がすごい。が、物語を作る上で、この二人の対比はとても良いと思います。深い表現はされていないけど、真子は多々良にホの字だったのかな。時おりそんな感じで接していたし、最終回の二人を見つめる表情がそんな感じに見えました。千夏の変化もこの作品の見所です。多々良とは性格から何から全て違うのに、最後は…ですもの。普通の恋愛ものより深いです。

作画も盛り上げる場面は素晴らしい。ですが、ダンスシーンは止め絵を多量。さすがに動かし続けるのは無理が生じますか…。最近はユーリのように動かすのが当たり前という感じになってきていますが、あれを当たり前と思ってしまうのが良くないのでしょうね。迫力は十分に伝わりました。

競技ダンスを青春ものとして構成した2クールの作品。青春もの、スポ根もの、あるいは恋愛系のものが好きな好きな人にお勧めします。

投稿 : 2017/12/18
閲覧 : 262
サンキュー:

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