「約束のネバーランド(TVアニメ動画)」

総合得点
92.5
感想・評価
1116
棚に入れた
5359
ランキング
20
★★★★☆ 3.9 (1116)
物語
4.1
作画
3.9
声優
3.9
音楽
3.8
キャラ
3.9

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ネタバレ

oneandonly さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

設定のインパクトを貫いた作品

世界観:6
ストーリー:7
リアリティ:5
キャラクター:5
情感:5
合計:28

<あらすじ>
グレイス=フィールドハウスは、親の居ない子どもたちが住むところ。
血の繋がりはなくても、ママと38人の兄弟が幸せな毎日をすごす、かけがえのない家。
しかし、彼らの日常はある日突然終わりを告げた……
(公式サイトより抜粋)

冬アニメ開始直後に話題になっていたので視聴を開始した経緯です。
孤児院が舞台。親がいない子供たちも、シスターが面倒を見てくれ、大きなファミリーで逞しく、暖かく育つのだろうなと思っていたら衝撃の展開に。

{netabare}子供の脳みそを御馳走とする怪物のような種族がいて、しかもIQの高い脳が極上品ということで、選別され、出荷されていく運命でした。シスター(ママ)はそれをばれないように、管理しているという設定で、本作ではそれに気づいたエマ、ノーマン、レイらが孤児院という監獄からの脱出を計画するというのが大きな流れです。{/netabare}

狭い世界で、誰が知っているのか、誰が味方か敵かという駆け引きなどを繰り返し、最悪のケースもありうる作品のため、毎回のようにハラハラして楽しめました。

{netabare}最終的には、ノーマンが出荷され、レイも出荷されてしまうと思われたところで、諦めていなかったエマがノーマンの作戦を実行し、見事に脱出を成功させます。滑りの良い頑丈な紐にハンガーをかけてスライドしていくという原始的ながら一応説得力のある方法でした。

もちろん、ツッコミ所も多々あったと思います。まず、IQの高い脳が美味いのでそれを育てているのですが、孤児院で手間かけてやることの理由がわからなかったです。それよりも繁殖を増やして、普通に生活させて難関中学を合格した子供を一網打尽にしたほうが効率的では(隠してやっているようにも思いますが、怪物の描写では、人間との力差はかなりあるように思われました)。

ストーリーに沿った範囲(最終話)でも、耳を切断して、ほとんど何ともない表情で脱走に臨めるものだろうかとか、最初に紐を投げた時に、うまく枝にくるくると巻き付くものだろうかとか、4歳以下の子供に経緯を説明して理解させるとか(無理だし危険すぎる。行かないで~って泣かれると思います)。

本作は今のところ描かれた世界が狭く、孤児院を脱出できた後に彼らはどうするのか考えると、皆が生活できる環境を得ることが第一でしょうが、それは物語として面白味はないわけで、まだ原作が続いているとしたら何か大変なことが続いていくと思われます。一方、あの怪物と人間とがどのように住み分かれている社会なのか見当も付かず、特に興味も惹かれていないのが現状です。

シスターは管理者側で主人公たちの敵として対峙していましたが、シスターをも説得して逃げる変化球などあったら続きに興味を持てたかもしれません。何と言っても、自分が手塩にかけて育てた子供が殺されるのですから、そこに抵抗感はあるはずと思いますし、シスターという立場だって簡単に怪物に始末されてしまう可能性があるのでしょうから、逃げ出したい気持ちはあると思います(逃亡を許した場合の処罰はどうなのでしょうか。最終話で飛び降りるんじゃないかと思いましたよ)。

最終話で少しの間普通に出てきたので混乱しましたが、ノーマンは死んでいるということで良いのでしょうか? 明確に殺されるシーンがなかったので生きている可能性はあるのかもしれませんが、その場合、ハウス運営に影響があるべきですね。{/netabare}

設定による衝撃展開はインパクト大で、視聴自体は難なく楽しめましたが、良くも悪くも少年誌らしい作品でした。

(参考評価:3話3.8→6話3.7→8話3.6→11~12話3.7→調整3.5)
(視聴2019.1~3)

投稿 : 2019/04/01
閲覧 : 266
サンキュー:

37

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