「キャロル&チューズデイ(TVアニメ動画)」

総合得点
75.5
感想・評価
395
棚に入れた
1286
ランキング
784
★★★★☆ 3.7 (395)
物語
3.4
作画
3.8
声優
3.7
音楽
4.0
キャラ
3.6

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ネタバレ

まにわに さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

C&T0048

・音楽に幻想は抱いていない。
・遠くない未来にAIは人間を超えると思っている。
なので、SFで何かを成す話として見てる。

1話:{netabare}屋上に出て行く場面がよかった。ささやかな冒険で、こういうのをアニメで見ると沁みる。{/netabare}

3話:{netabare}未来の音楽事情がなんとなく表れていて、2人の身近にある音楽と対置。取るに足らないゴミの喩えで、燃やされたからといって前言を覆すわけでもなく、でも燃やすとちょっとした騒ぎになるという位置取り。
これだと冒頭での7分間のハードルが上がるが、言ってるのがあのキャラだから、真に受けることでもないのかも。{/netabare}

4話:{netabare}久々にこの空気感(特車二課)でアニメが見れた気がする。楽しい。{/netabare}

5話:{netabare}最後の武勇伝みたいなのが確定した将来のことではなく、その場の空気に浸っての語りなのを、10人に兄が含まれていないことで示す。
この段階であれを語ると痛い奴になるが、ガスが先鞭をつけることで諸々を緩和している。{/netabare}

6話~オーディション: {netabare}アニメで、そして火星でスイートソウルを聴くことになるとは思わなかった、という感想。結局、オーディションの感想もこれに準ずる。
C&Tの曲は単調で、この短い尺では持ち味が出ないのでは。

2巡目は、それぞれが自身を表すような曲で、
ピョートルは、格好と曲とダンス、声と歌声、それと性格の取り合わせがミスマッチで、曲前の自己紹介でそういうことなのだと思った。
タオが曲を変えたのは、同じ自身を歌うなら有名な方が勝つという判断と推測したが、確証はない。
そのなかでチューズデイだけが自分を見失っていて…

11話: {netabare}曲はキャロルのことを歌うが、ふらふらする(居場所がないから?)チューズデイのこととも言えなくもない。「ここにいる」と知られた結果があれなので、正反対であることは間違いないが。
正反対の同じものを擦り寄らせるならば、7話の様子だとアンジェラもここに加わりそうだが?

揺さぶる構成は面白いが、展開は今更これかと思わなくもない(誰も捜さないと思えるように、こうなるまでを描けなかった?)。せめてSFであってほしい。{/netabare}{/netabare}


14話: {netabare}キャロルの話をなぞるような告白で、嘘か、嘘でないなら似た境遇の子がいる、という状態で話を終える。
政治の話と同じで、絵に描いた餅とわかってても人は手を伸ばす。
雪も音楽も、AIも、それと同じというお話。{/netabare}

15話: {netabare}かなりSF。
あの地球の見え方はそう遠い所になく、互いに互いの周りを回る双子星だと考えられる。重力の問題をどうするのかと思っていたが、同じくらいの大きさなのがわかる。
だとすると人類が到達するのもそう年月がかからず、70~80年代には入植が始まっていた。だから当時のアメリカの町並みが残っている、と推察されるところがSF。
両性具有もそうで、世にある歌の大半を占めるラブソングが自己内で完結してるという、SF的な音楽のアプローチ。
このように、同じものが出会っても相互で完結するか、地球と火星のように利害で反発するかだが。C&Tのように正反対のものが出会うと違う未来が描けるのか?というお話。たとえば、デズモンドが死ぬために歌うのなら、C&Tは生きるために歌えるのか?{/netabare}


長らく好きな音楽がサンデーソングブックで流れる曲の身としては、問題なく楽しめた。
アニメではアニメでしか聴けない曲が聴きたいと思ってて、それとは少し違うが、アニメでもあまりやらないような曲や、アニメに限らず聴くことの少なくなったような曲が聴けたのはよかった。

19話、22話、最終話、+:
{netabare}17話: {netabare}ディズニーの曲で何が一番好きか、もともと人気の高い曲だが、こういう選曲をする人はまずこの曲を挙げる。それを言わずに描く。
ピノキオがもはやSFなのもよい。{/netabare}

前半の 「The Loneliest Girl」 が出会う寸前までの瞬間を表した曲で、出会ってからはさほど重要でない(瞬間を強調するための)話で、だから後半は、瞬間を永遠にする...のは難しそうだから、7分にまで引き延ばせれば上々と見ていた、が、

19話: {netabare}Everly Brothers がやりたかったのではと、ふと思った。
でもさすがにエヴァリーは無理なので、云わば 7 Minutely Sisters。
だとするとテーマがここで完遂したことになり、以降の視聴方針に変更を余儀なくされて困った。{/netabare}

22話: {netabare}作品としてこれが一番やりたかったのでは。
ネタっぽくなく下手に歌う。
歌詞と歌い方とアンジェラの状況、これと対比し分断するように賞と客層と音楽がある。
これを見ると、絶望した時に寄り添える音楽があるのかと思ってしまう。{/netabare}

最終話: {netabare}締め括りにクリスマスから正月はナイアガラ・カレンダーを思い出す。
多様な曲調という共通点はあるが、各話に一連のコンセプトは見受けられないので、考えてみると、1話で作品に触れて湧き上がったものを最終話で返す構造は、戻る・繰り返す・続いていくという点で似てるといえなくはない。
We Are the World(=mother,=mars) のオチも含めて、チャンチャンとまとまったのではないか。
{netabare}アンジェラがボカロのような存在なのだとすると、何を歌うかでなく、誰が歌うかに意味があるのかも。もしかして、渡辺信一郎カレンダー?{/netabare}{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2019/10/10
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サンキュー:

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