「プラネテス - ΠΛΑΝΗΤΕΣ(TVアニメ動画)」

総合得点
90.7
感想・評価
3113
棚に入れた
15533
ランキング
49
★★★★☆ 4.0 (3113)
物語
4.3
作画
3.9
声優
3.9
音楽
3.9
キャラ
4.0

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ネタバレ

lll1 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

褒める気にはならないが

 ネタバレなしで、とりあえず言いたいことはキャラクターについてです。

 一人も好きなキャラクターが出来なかった。この作品にハマらなかった最も大きな要因はこれ。

 それどころか、嫌いなキャラクターばかりだった。
 「一番嫌いなキャラクターは誰?」と聞かれれば、私は迷うことなく"タナベ"と答える。
 次にハチマキやら、デブリ課の面々を上げる。

 フィーは良かったと思う。ユーリはまともだけど、別に魅力的な訳ではない。


 映像作品において、キャラクターはめちゃくちゃ重要です。昨今のMCU(アベンジャーズ等)映画を観てもらえば分かると思う。正直、ストーリーなんて大して面白くない映画ばかりです。
 でもキャラクターが最高に魅力的で、皆ヒーローたちが大好きなんです。MCUは魅力的なキャラクターたちによって支えられている。
 
 キャラクターが魅力的だから、ストーリーにへの興味も深まる。今後、キャラクターたちがどんな運命を辿るのかが気になるから。

 去年『モリーズ・ゲーム』という、元・モーグル選手でカジノ経営者モリー・ブルームの伝記映画を観ました。
 私は、このモリー・ブルームに何の魅力も感じず、何の興味も湧かなかった。そのため、ストーリーが進んで、モリー・ブルームにどんなことが起こっても、何の興味もないから、心底どうでもいい気持ちになる。去年、唯一本気で帰ろうかと思った映画。

 プラネテスはストーリーは悪くないけど、キャラクターは好きになれなかったし、演出も好みではなくて観るのが苦痛だった。
 けれど、評価が大変高いので見続けた。この先得れるものがあると思ったから。

 以下ネタバレ
 {netabare}
 ①ワクワクしない宇宙もの

 宇宙ものであるのにも関わらず、プラネテスを観てても全然"ワクワクしなかった"。
 『宇宙兄弟』はワクワクする要素がたくさんあった。試験のシーンとかがそう。どんなことが起こるのが、どんなことをさせられるのかと気になった。

 『インタステラー』や『ゼロ・グラビティ』などは、その規模の大きさに興奮した。
 今年だったら『ファースト・マン』は登場人物に多くカメラを向けることで、登場人物と一緒に試験を、空を宇宙を体験出来た。
 『ハイ・ライフ』は作風こそ地味ですが、死刑囚たちが宇宙に行かされ実験をさせられるという、設定だけでワクワクするし、未知の領域に興味が湧いた。

 プラネテスはあくまでも、サラリーマンとして描いているため、ワクワクする要素が少ない。
 ただ、木星に行くためのフォン・ブラウン号の試験はワクワクした。衣装も今まで着ていたものから変わりましたし。


 だけど、ワクワクしない理由が後半にちゃんとあった。
"宇宙防衛戦線"の存在です。かれらの話を終盤に持ってきた。
 「何が宇宙資源だ、何が未知の領域だ、何がワクワクするだ。」貧困の国に生まれ、資源を独占する先進国に対し、怒りを持つのは最もだし、何よりも私はこれを、谷口悟朗の怒りだと捉えた。

 現実に目を向けても言えることは多々あるだろう。日本国内の貧困や低賃金も解決できていないのに、発展途上国への支援をする人たち。善行ではあるが、何故日本国内に目を向けない。
 
 地球の問題も解決できていないのに、何が木星だ。お前らの言う宇宙に地球は含まれていないのか。  


 ②もろもろの不満点・ギャグとして受け入れることが出来なかった部分。

 近未来の大企業が舞台であるというのに、人間の水準は全く成長していない。一流企業でありながら、"デブリ課"を"ハンカ"と、大して悪気もなく蔑称で呼ぶ。
 私だったらこんな企業で働きたくない。会社内で、罵り蔑むことが社員のモチベーションを上げることに繋がる訳がない。非常に残念な部分だった。

 
 色々書こうかと思ったが、面倒なので具体的に書くのは止める。
 引っ越し先のニンジャたち、七光りのバカ息子、意図的にクズに描かれたお偉いさん、うるさいBGMと悪音響、叫んでばかりで全体的に幼い登場人物、十代のような恋愛描写、愛、愛、愛、愛、、、、、、、etc

 不満はたくさんある。
{/netabare}

 最終評価は 5 / 10点です。

 決して褒める気にはならないが、得れるものはあったと思いたい。
 

 『ただ「よかった」「クソだった」という言葉よりも、作品がスクリーンを飛び超え、誰かの人生を通して思考考察されていく様子を見ると、作った意味があったなと思う。良作か駄作かは置いておいて。』                         映画監督・写真家"枝優花"

投稿 : 2019/07/05
閲覧 : 483
サンキュー:

3

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