「鬼滅の刃(TVアニメ動画)」

総合得点
94.4
感想・評価
1652
棚に入れた
6872
ランキング
5
★★★★☆ 3.9 (1652)
物語
3.7
作画
4.2
声優
3.9
音楽
3.9
キャラ
3.8

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ネタバレ

たんたんたぬき さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ufotableへの言及

今年は外れ年だと思う。その証拠に1つに絞れなくて2つ評価する事にした。良い作品が2つあるわけじゃない、飛びぬけた作品が無いから、もう2つとも評価してしまおうと。イキナリ盛り下がる書き方だなと思われるかもしれないけど、私はこれぐらい楽しめれば十分ってのがある。ファンの人には申し訳ないが、これをあまり高く評価すると別の年の傑作に申し訳が無いので。

まず根本的には女性が高く評価する作品だと思う。間違いなく面白いが、突き抜けるようなものは多分キャラ愛がある人以外足りないだろう。そのキャラ愛を感じて楽しむのはやっぱり女性向けだと思う。ただ間違っても、女性しか楽しめない作品ではない。十分面白いが、傑作だと微塵の迷いも無く言えるのは男性じゃ苦しいのじゃないか?と思える。

次に作画だが、正直空の境界で慣れてしまったのでUFOの作画に強く刺激を覚えるってほどじゃない。面白いと思えるのは、漫画的な型の効果が出るときの表現がかなり良い。UFOと京アニでどっちも作画が良いが決定的な違いはバトルでのエフェクトの上手さがUFOの特徴だと思う。

UFO得意のCG処理によるエフェクトとは全く違うのだけど、漫画的原作らしい漫画っぽいエフェクトっぽい描写はかなり面白かったと思う。ある意味UFOの新境地だと思う。すぐピント来るのは北斎の波じゃないか?と思う。ああいった浮世絵のような1枚絵でやるようなものを動画として再現するって意味でこれはかなり良かった。鬼滅バトルの顔とも言えるのじゃないか?と思う。想像してみて欲しい、これらが一切無くなった鬼滅のバトルを多分ものすごく味気ないものになると思う。

一応褒めてはいるけど、今は取りあえずケチをつけてる。何故外れ年なんて書くのか?でそれをきちんと説明し無いと思うから。

原作未読だけど、それでも分かる原作の消化率の悪さ。単純にテンポが悪いとは思わない。展開の刺激が薄いんだ。体感的に薄まってしまった展開の刺激を消化率が悪いときアニオリで補うんだけど、そこが弱い。アニオリ自体は悪くないのだが、根本的な速度を落としてるので、アニオリが補いきれてない。むしろアニオリだと聞いたシーンは良い所が多かった。

スタート時に感じた刺激が段々弱くなってきて、良く分からない微妙な退屈さに襲われた。皆が神回という19話が無かったら評価すべきか?悩んだと思う。私もあれは刺激的だった。作画というより、バトルの流れがすごく良かった。

UFOと言う会社はスタッフが豊富なのだろうか?FATEUMWではバトルがかなり悪かった。根本の部分でFATEバトルは動きが無くてもまあ楽しめる。だからつまらなかったわけじゃないが、動画としてこれは酷いなと思っていた。バトルを創るセンスが無いから応用力が無いのでは?と感じてしまった。

それを原作をアニオリを絡めて補完してあるとファンが褒めていたのを見て、ええと思ってしまった。原案を最終的に完成品として仕上げたという形になったわけだ。これがあのバトルが酷かったUFOなのか?と感心してしまった。当時からエフェクトは質の高さを感じさせる。それでバトルを盛り上げてるのだが、こういう根本の流れとかは弱かったんだ。

とにかくUFOはこの作品で別人の様に生まれ変わってしまった。会社なのでなんとも言えないが、個人の製作者は豊富にいるのかもしれないので。それでも京アニの原作なしになると途端に絵が綺麗なだけのアニメに墜落してしまうのと較べるとオリジナルで何か見て見たいと思えるほど変わってしまった。3国志で言うなら呂蒙の男子3日すれば割目せんである。こういう会社作り手だと馬鹿にして見てると、そのイメージを時折良い意味で壊してくることがある。まさにその分かりやすい例だった。

話しが繋がらなくなってしまったが、途中感じていた微妙な退屈さがまさに水をぶっかけられたように眠くなっていたのに目が覚めたみたいになったんだ。ただ逆に言えば、振り返ってみると19話で誤魔化されて無いか?と思えてきたから書いてる。テンポというより刺激の濃さだと書いてるのはまさにここにあって、カフェインなどの濃い刺激で目が覚めたあんな感じなんだ。

外れとしの上位だと感じてるのはこういう理由になる。

じゃ何が面白かったのか?だとキャラに共感できるってのがある。そこは素直に上手いと思う。その点は上で批判的に書いた事と重ならないと思う。たんじろうが腹を立てれば、そういうシーンとして自分もむかつくシーンだとなって、そういったものが軸と成りバトルになっていく。

ただ共感だけじゃ語れない部分があり、それが鬼滅のキーになってる。ただ個性的か?と言うとそうでもない。深夜アニメに置いては貴重なのではないか?と思う。多分原作が少年漫画だからじゃないか?と思う。真逆って意味で、顕著な作品がネット小説の異世界転生物だと思う。あれらの主人公はものすごく普通の人なんだ。

それと対極にあると言うのは、たんじろうは、良い人聖人君主に近いものがある。そして少年漫画はそういう傾向が多い。ネット小説系の主人公が嫌われる理由は、性格が悪いんじゃなくて、普通の人じゃ嫌われてしまうってのがある。根本的に少年漫画の平均的主人公は普通の人じゃないんだ。その水準から落ちると悪く見えてしまうとなる。美少女を基準にすると普通の人ブスとなってしまうようなものだ。

多分私はたんじろうと言う主人公を見てて心地良いんだと思う。

現在約束のネバーランドに負けてるけど、人数の違いなのでそれは今後変わるんじゃ無いか?と思ってこれにした。そもそも約束のネバーランドも同じぐらい面白いと思ったので3つはさすがに勘弁してって事でこっちに絞った。基本続編は評価し無いので進撃は論外で。

投稿 : 2019/10/05
閲覧 : 309
サンキュー:

4

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