「この音とまれ! 第2クール(TVアニメ動画)」

総合得点
78.6
感想・評価
270
棚に入れた
1010
ランキング
533
★★★★☆ 3.9 (270)
物語
4.0
作画
3.7
声優
3.9
音楽
4.1
キャラ
4.0

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ネタバレ

たんたんたぬき さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

琴による音楽

素晴らしい最終回をまだ迎えてないけど原作が終ってない以上もうこれで一つのピークは見せれたと思うから評価したい。

ユーフォと似た部分があると思う。何故か?音楽部がベースになってるから。体育会系と似てるのは脳に運動を叩き込む部分が似てるからになる。文化部と運動部の決定的な違いは作曲やもっと創造的な表現力にあると思う。その辺り運動的な反復練習による技術の叩き込みがメインで弱いと思うのでほぼ体育会系の運動部と似てくると思う。後団体競技である点。本当にユーフォと似ていると思う。

ユーフォの欠点だった展開スピードの遅さがこの作品は無い。どこに違いがあるか?と言うと人物描写が大きいが、単純にこの作品が足りないわけじゃない。ユーフォは映像作品としての間や空気感を重視してて、この作品も優れた作画だと思うが、その辺り間を創っても刺激がある空気感を作り出せるアニメ映像美って点でユーフォがやや分があると思う。

その代わり漫画とアニメの差が多分小さいだろうと思えるため漫画が持つ展開スピードをそのままアニメ化してるんだろうと思われる。原作を両者比較してないのでなんとも言えないが、過去小説一巻アニメ化すると言う作品を多々見てきたが大体展開のペースがゆっくりになる。この作品はかなり原作を消化してるらしいのでその辺り全く気にならない。

私はむしろこっちの方が好み。あまりアニメ映像が好きじゃないってのがある。変なアニメ評価者だなと思われるかもしれないが、限界はあるが、お金さえかければそれなりにマシになるって部分であまり好きじゃないんだ。大半の作品は制作費が安いのが原因でそもそもスタートラインが同じじゃないので更正な比較にならないと思ってる。

何より素晴らしいのは一見マイナー部活動で同じだが、音楽としてマイナーさが吹奏楽と琴じゃ桁違い。甲子園などで誰もが高校生の吹奏楽を聞いたことがあると思うし、触れる機会が圧倒的に多い。琴の衝撃はかなり大きかったと思う。映像よりむしろここのアニメ化の利点が凄い。ユーフォが悪かったわけじゃない。

このアニメじゃないとまず触れなかっただろう琴の音の刺激はアニメ化としての比重の大きさが私には上だと感じる。ユーフォをいちいち見下さないと評価できないのか?なら違う。表現したい重視するものが違うのと、私の個人的好みだ。私はアニメより漫画の方が好きなのでそれがもろ出てると思う。

じゃ漫画見れば良いだろう?そこが音なんだ。その点の比較はアニメを映画でしか見てないがピアノの森やノダメが良いかと思う。漫画ゆえの無音の芸がこれら2つは完成されてる。アニメがやや物足りなかった。ただピアノの森は小学生のピアノって点でそこまで過剰な期待が無かった。その点TV版を見てないのは問題だけど。

問題はどこにあるか?と言うと、音楽の歴史に挑むほどの音楽を聴けるって水準で大体の漫画は創ってくると思う。高校生の大会はそうじゃない。ただこの琴は琴がマイナーすぎてプロレベルに多分なってると思う…。多分高校生のレベルじぇーねよって事だが、それでも大谷やイチローの様な野球の歴史に挑戦するようなものを描いてるわけじゃないあくまで甲子園って枠だと思う。

そういう音はとてもアニメ向きだと思ってる。どのみち琴じゃ専門的過ぎて歴史的な凄みを私が感じ取れないとは思うけど…。

普段は1期を評価するけど、この作品は敢えて2期にしたい。分割2クールって変則だったのと、1期の範囲はこれほど高い評価じゃなかった。ピークは間違いなくこのラスト付近だと断言できる。特に2期の晶先生の魅力は良かった。同時期のハイスコアと共にW晶のシーズンだったという感想を見たのだが私もその意見に全面的に同意出来る。

投稿 : 2019/12/30
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サンキュー:

12

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