「ダーウィンズゲーム(TVアニメ動画)」

総合得点
76.4
感想・評価
501
棚に入れた
2260
ランキング
704
★★★★☆ 3.6 (501)
物語
3.6
作画
3.6
声優
3.6
音楽
3.5
キャラ
3.6

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ネタバレ

TaXSe33187 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 1.5 状態:途中で断念した

圧倒的スケールの既視感

よくあるデスゲーム
よくある能力バトル
よくあるお色気要素

を、とにかくごちゃまぜにして人気作を目指してみたよ!みたいな内容
初回一時間放送ってことで見てみたけど、正直最初から最後まで目新しい要素も目を引く展開も無いまま終了って感じ
多分だけど、この手の作品を今まで一度も見たことがない人なら素直に楽しめるんじゃないかな?と思う

ただ、それを別にしても主人公の独白が多すぎる
「ありふれ」を想起させるようなひとり語りがとにかく続く
主人公は自分の置かれた状況を理解しているわけじゃないし、別に独白すること自体は自然だと思う
ただ、見てるこっちは既視感に塗れた時間を過ごしているわけで、主人公のパニックを眺めていても退屈さしか感じられないかな、と

その辺の視聴者のある種の「慣れ」を無視しても、この主人公(と友人一同)に感情移入する要素がないと言うか…
「サボり常習犯のヤンキー崩れ」が「スパムにしか見えないリンク」を「知り合いの静止を無視」してインストールするのは普通にドン引き
ヤンキー云々を別にしても、ゲームに参加したのは全部自分の不注意なわけで、そんな状況で死にそうになっても自業自得としか言えない

子供向けの教訓として「真面目に過ごして危ない物に近づかないようにしよう」って啓蒙でもしたいのかな?
見た目のグロ展開に対してやってることは特に残酷さもグロテスクさも無いから、対象とする年齢層は多分中学生くらいなんだろうと思う
そのへんを考えると、やっぱりスマホの使い方とかヤクザやチンピラを悪者として登場させるのとかも子供への啓蒙なのかも

シナリオに関してはとにかく既視感と退屈さばかり目立つけど、作画と音楽については概ね問題なし
個人的な趣味だけで言えばヒロインの女の子の顔とか表情の付け方が好きじゃないけど、その辺は慣れていくレベルの好き嫌い
音楽は放送後に流れたテーマソングも雰囲気がしっかり出ていて、同作曲家の「グランベルム」を思わせる期待値の高さがある
ただ、やっぱり個人的な好みになるけど挿入歌はいらないかな…
初回放送でもあるし、特に思い入れもない人物同士の戦いに対して挿入歌を流されてもインパクトに欠けるってのが正直なところ

シナリオだけで言えば一話で切るレベルなんだけど、メインテーマ曲のセンスが良いのでとりあえず3話までは見てみる予定
それまでに既存作品を脱却する展開があればいいけど…期待薄かな

3話視聴
{netabare}純粋に物語としての出来が悪すぎる…
2話に関しては取り立てて見るべき点もない普通の説明回という感じで、ゲーム説明と仲間の顔見せ程度の内容だった
お約束を外さず、ゲーム開始早々に強キャラに挑んだモブが殺されるっていう一周回ってインパクト皆無の展開があったのにちょっと笑ったくらい

問題は3話
ヒロインと分断された主人公が、解析を仕事とする人間を同行者に加えてホテルの脱出を目指す、という内容
これが致命的につまらない

巻き込まれただけのキャラが主人公だから、殺し合いに忌避感を持っているのは分かる
宝を渡して早々に降伏してしまうのも仕方ない部分はあると思う

ただ、
追い回すときにはずっと銃を連射してた相手が、いよいよ主人公を追い詰めたという段階になって何故か撃つのをやめて背後から忍び寄る
戦力的に交渉の余地が一つもない状況で主人公が降伏を申し出て、それを相手がそのまま受ける

行動に一貫性が無いのはどうにかしろよと
このゲームってリングの奪い合いが目的なわけで、積極的に競争相手を排除するのが推奨されてるわけじゃん?
そして主人公はともかく対戦相手は殺人に慣れた人間なわけで、出会い頭に銃をぶっ放した行動こそがあの場では正しいはず
それを、唐突に場面にも人間性にも合致しない行動を取らせてまで主人公を生き残らせるってのは単純につまらない

作者は、主人公があの状況から機転を利かせて切り抜ける手段が思いつかなかったんだと思う
「覚悟はないけどとっさの機転と度胸で切り抜ける」というキャラ付けをしたはずが、作者にそんな機転が無かったというのがありありと見える

同じことがこの回で同行者に加わった解析屋のレインにも言える
普段から主人公や有力プレイヤーの行動をカメラを通して監視していて、その情報をシュカ達に売り渡していた
2話の時点では多少ドジな部分はありつつも、情報の扱いと中立を気取るスタンスはしっかりと描けていたと思う

ただ、今回キャラが具体的な行動を取り始めると一瞬でボロを出す始末
なんでエレベーターの死体の状況を見て違和感を感じないの?
なんで自分もよく使う、カメラを使った監視という手段を思いつかないの?
なんでこの2つとも主人公に指摘されるまで一切気づかないの?
というか情報を扱って生き抜いてきた人間が、なんでホテルの中では他人の現在位置をチェックする作業を怠ってるの?

主人公が活躍するシーンを作るために仲間を無能にするっていう典型的な駄目シナリオのキャラ構築をやらかしている
状況分析と情報の整理っていうレインが本来担うべき役割を奪ってまで主人公が活躍風の何かをするのはむしろ滑稽でしか無い

あと、主人公がレインと会話してるシーンなんだけど、エレベーターは普通閉まってるはずだろ…
最初は背景の差し替え忘れかと思っていたけど、シナリオを見る限り原作時点であのシーンってああいう風に描かれていたわけでしょ?
主人公がfateごっこするためにあのシーンを挿入したは分かるけど、だからと言って各場面に毎度ツッコミどころをいれるのは下の下
オマケにああやってエレベーターが開き続けていたせいで、死体の違和感に気づかないレインの間抜けさが余計に際立っている

主人公を取り敢えず活躍させたい、でも作者の発想では主人公がピンチを乗り越える状況を想像できない
その結果、ピンチでもなんでもないシーンで仲間キャラの活躍を奪って「主人公素敵!惚れちゃう!」のシーンでも作ろうとしてるんだろうな

ひたすらに底が浅いしやっていることが本当に情けない
何よりタチが悪いのは、同じことやってハーレム作ってるなろう系主人公と違ってマジのマジに大した能力も持ってない点
いずれ強力な火器を手に入れたりとか発想力で仲間を導いたりするんだろうけど、今の所そこまでの要素もないまま周囲から注目されている

「チートなしチート主人公、ただしハーレム完備」とか下手ななろう系以上に承認欲求が透けて見えて気味が悪い
「力がなくても努力してたらモテるはず!」みたいな自己投影のためにデスゲームを用意してる印象ばかり積み上がっていく

気力が尽きるまでは視聴を続けるけど、感想を書くかは未定
そのうちステータスだけ断念に変更するかも
{/netabare}

解析、ハッカー、レインとくれば……
「玲音を好きになりましょう」

投稿 : 2020/01/18
閲覧 : 245
サンキュー:

9

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