「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかII(TVアニメ動画)」

総合得点
78.5
感想・評価
657
棚に入れた
3366
ランキング
541
★★★★☆ 3.6 (657)
物語
3.5
作画
3.7
声優
3.7
音楽
3.4
キャラ
3.7

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

少年は英雄を目指す

 原作は未読。
 三部構成といった感じで、最初はアポロン・ファミリアとの抗争。
 ストーリー的にはこの流れの中でリリルカ・アーデ、ヴェルフ・クロッゾ、ヤマト・命らが
ヘスティア・ファミリアに加入するが、アポロンの思惑自体はストーリーを動かすような
陰謀めいたものはなし。
 周りの神々の面白がり方からして単なる娯楽の域を超えていないようで、戦いを吹っ掛けられた
ヘスティアこそいい迷惑だっただろうが、まさに「暇を持て余した神々の遊び」と言う感じ。
 メンバーが増えて戦力として頼もしくなってきたヘスティア・ファミリアだが、その反面
ヘスティアとベル・クラネルの二人三脚でやっていた頃のつつましい幸せ感が失われてしまったのは
ちょっと寂しいところ。

 二番目はサンジョウノ・春姫を巡るイシュタル・ファミリアとの戦い。
 これまでベルが何故強さを追い求めるのか?が判りかねたが、その一端がここで見えた感じ。
 ダークなものやシリアス色が強いような作品は別にして、ラノベや漫画原作作品のヒロインに
関して、非処女設定を嫌がる人が一定数おり、その辺を配慮したのかヒロインに関しては処女設定で
あることがほとんど。そのため、この編でのメインヒロインの春姫が娼婦という設定にはちょっと
驚いた。
 作中で自身を汚れていると言う春姫に対して、それを認めずにあくまで可哀そうな女の子として
春姫を救おうとするベルの気持ちは第四の壁を超えた非処女嫌悪の風潮に対しても向かっている
ような印象。
 結局、春姫は実は処女のままであったわけだが、ベルと春姫はそう信じていたわけだから二人の
思いに嘘はない。ただ設定的な意味では「ヒロインは処女」という流れに抗えなかったのかな?と
言う感も。

 三番目はラキア王国とオラリオの戦争をベースにした話だが、むしろベルとヘスティアの関係性を
正面から捉えた部分が注目に値するかと。
 普段は人間達と同じ土俵に立って、ワイワイやっているヘスティアだが、この編で描かれた
エダスの村の長老の臨終の際の対応のようにここぞという時は、人間を慈しむべき子とする母性が
感じられ、改めてヘスティアが神であることを思い起こさせる。
 ヘスティアのベルに対する思いは、ただの男女という恋愛的愛情と、母が子を思うような親子の
ような愛情が入り混じったものなのかな。

2020/05/09

投稿 : 2020/05/09
閲覧 : 272
サンキュー:

5

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