をれ、 さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
人ならざる者が、人のようになる系のお話かな..ヨカッタです(全12話視ました。)
公式サイト;
http://aokihagane.com/
いわゆるアマプラで視聴(Aug2020)二日に分けて全12話を視聴しました。
いつものように視聴前情報は特に集めていませんが..昔放送で視た記憶がありますが..優れた作品の印象以外には..思い出せませんw。
以下の文章は、視聴時のあやふやな記憶を頼りに、私の勝手な解釈を書いているので、事実と異なる誤りがあってもどうぞご容赦ください。
昨今は、何でも擬人化の流行が、一段落した頃合いなのでしょうか、それはともかく本作は時代的に艦コレ流行前にアニメ化されています。また、擬人化も他の作品とはちょと趣が異なる気がします。
本作に登場する主要キャラたちは、メンタルモデルというヒロインたちと、艦船のクルーなどです。ほとんどの擬人化モノが特定ジャンルのモノであり人であるので、最初から人と大して変わらないように描かれるのに対し、本作のメンタルモデルは、人の心を学習する存在として描かれていると思います。なので艦船の擬人化は見た目だけの印象で、そもそも艦船の形をしているのも仮の姿のようなものです。人の姿で現れるのは人に対しての強い関心を抱いているからと推測されことが、本作中で語られていたと思います。
本作のお話は、メンタルモデルが、はじめロボットのようにある決められた行動規範を厳守するだけの存在から、心を持ち、意思を持つに至るまでのお話、と解釈しました。得られた心は各メンタルモデルにより様々に異なり、会話の端々に表れる微妙な言い回し表現によって、あるいは行動によって、そのことが見て取れます。これは旧来からあるSF的な一大テーマの、ヒトならざる者がヒト化すること、への追求だと思います。
本作を視たワタシ的な満足度は高く、本作は優れた作品だと思います。
他の人に推すかと言われたら、ハートフルな面も、ヒト化という成長物語な面もあり、もちろんキャラ萌もあるので、一般的なアニメ好きならば、たいていは好みだと思います。