「GREAT PRETENDER(TVアニメ動画)」

総合得点
76.0
感想・評価
344
棚に入れた
1443
ランキング
740
★★★★☆ 3.8 (344)
物語
3.8
作画
3.8
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
3.8

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

洋画や海外ドラマを観ている感覚に近い

 OP、ED、更に劇中BGMの音楽やポップイラストのような作画など、作品設定と相まって、
全体的雰囲気はお洒落な印象。
 本作自体は詐欺ものだが、こういう殺傷しない犯罪者をお洒落に描いていくのは往年の
ヨーロッパ映画の泥棒ものにあった雰囲気を感じたり。
 ターゲットが悪どい手段で財を成したものばかりという点では義賊もの的雰囲気もあり、
実際そういった作品群に通じるカタルシスが感じられた。

 主要キャラの過去回想も含めて、世界各地が舞台であるため、スケールの広さを感じる。
登場のキャラの人種や国籍も多彩。
 そういった雰囲気作りに現地の言葉でキャラを喋らせたりと、言語的な部分はかなり
頑張っていた印象。

 全体的に洋画や海外ドラマからの影響を強く感じるが、中でもシリアスな設定でも全体的に
漂うのはコメディテイストであったり、あくまで詐欺で金を巻き上げる形で復讐を果たす
図式など、詐欺映画の傑作である「スティング」の影響を強く感じる。
 CASE1の殺されたり、裏切ったりも芝居である詐欺の手口なども同じで、個人的には
「スティング」視聴済みのためにある程度の展開は読めてしまったが、オマージュとしては
そう悪いものではないし、なにせ「スティング」自体が古い映画(1973年)ゆえに未視聴の人も
多いだろうしで、意外性を感じることができた人は多かったんじゃないかと。

 以後、異なった手口の詐欺が続いていくが、いずれもレギュラーキャラの過去につながるような
話になっており、人間ドラマとしての面白さもある。
 それぞれのエピソードがピックアップされたレギュラーキャラの過去の因縁からの救いに
なっている点も良い。
 この人間ドラマの部分は、キャラの心情により詐欺の仕掛け自体が変更されていくことが多く、
先が読みにくくなることによるサスペンス的面白さも持ち合わせたいたように思える。
 尺的にも1エピソードに4話使っているため、割と見応えのある出来。テレビアニメで単発
エピソードが続くような作品の場合、多くは1話、もしくは2話構成であることが多いために
余計に見応えを感じる。

 特にラストエピソードであるCASE4では主役である枝村 真人、枝村の父である尾崎 誠司、
ローラン・ティエリーの過去が描かれることでCASE1から続く全ての真相が明かされる面白さが
あり、単なる詐欺ものというだけでなく、枝村の成長譚であり、ローランや尾崎が枝村を救済する
物語であったことも判る。
 もっとも枝村が道を踏み外したきっかけも彼らにあるわけで、そういう意味では終始枝村が
振り回されただけという感も。
 最後の最後に死んだと思われたドロシーの生存が描かれるなど、各エピソードの敵役も含め、
ほとんどのキャラが死ぬことなく終わった点なども本作の雰囲気には合っていたように思う。

 ドラマとしてはなかなか良かったCASE4だが、詐欺の手口はまた死んだや裏切りの芝居が
使用されるなど、いささか食傷気味。
 「またか」と思わせておいて、本当に主要キャラが死んだり、裏切ったりすれば意外性こそ
得られただろうが、この作品の雰囲気には合わないか。

 詐欺の手口自体は実写系のそれに較べて、いささか荒唐無稽気味。
 アニメならでは特性を活かした手口とも言えそうだが、本作の作風が人間ドラマを活かした割と
地味目なものであったため、少々違和感は感じた。
 こういうある種のハチャメチャさを活かすには、「細かいことはいいんだよ!」的な勢いが
もっとあっても良かったかも。

2020/01/02
2020/01/06 誤字修正
2022/08/21 加筆・修正

投稿 : 2022/08/21
閲覧 : 313
サンキュー:

7

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