RFC さんの感想・評価

4.1
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

原作改変してよかったと思われる王道ファンタジー

原作プレイ済み。
テイルズシリーズはTOS、TOV、TOG、TOX、TOZ、TOBと中途半端にかじってます。
TOZは装備品にガチャ要素が強く、どうも好きになれなかったので、周回してません。

割と物語も忘れてますので、視聴開始。

【作品概要】
　人と見えざる存在である憑魔、天属が存在する世界。
　人の世界は穢れが増し、人の手で抗えない異常に見舞われ
　闇に覆われようとしていました。

　人でありながら、見えざる天属を感知できる、人の姫アリーシャ。
　人でありながら、天属の村で育った天属と交流できるスレイ。
　
　二人の出会いから物語は始まります。

【作品に対する感想】
　TOZは2015年の作品ですね。
　この頃からゲームからアニメに熱が移り始めた頃でしょうか。
　たくさんのアニメを見てからTOZを視聴すると、
　「すんごい王道ファンタジー」という印象でした。
　というか、今のアニメがいかに奇をてらったものが多いか…
　と、逆に思ってしまいました。

　一周回って新鮮な印象のTOZ。
　
　ufotableさんの強烈なアニメーション力で凄まじい仕上がりになってます。
　
　原作勢からすると「あそこカットされたかー、改変されたかー」とか
　気にはなるんですよ。ただ、原作の重すぎる物語を上手くアレンジして
　2クールでカタルシス重視のスカッとした締めになっていて、
　良かった思います。

１）物語
　序盤は原作に忠実に進め、世界観を丁寧に説明。
　後半は物語をバッサリしたり、がっつり変えたり。
　パーティーを2分して同時進行させるなど、うまく圧縮してました。
　
　TOZの過去にあたるTOBの話も挿入されたりで、
　同時並行で進むのかと思いきや、中途半端だったかなと。
　あれなら入れないでよかったと思います。
　
　作中時系列通りTOB→TOZって別作品としてやったほうが
　良かったかなと思います。

２）作画
　戦闘、自然現象ともにすごい迫力です。
　さすがのufotableさんです。

　穢れの色が原作では黒だったのですが、
　物凄く精神的にストレスでした。
　今作では赤系に変更されており、ストレスは軽減されています。

　次回予告がテイルズシリーズおなじみのスキットになってるのが
　ファンとしてはニヤリです。ただ、テイルズ未プレイ勢からすると
　「何これ？」でしょうけど。

４）音楽
　原作の曲を上手く取り込んでたので、ニヤリとすることが多かったです。

５）キャラ
　➀スレイ
　　人の間で育ってない、擦れてない純朴な青年。
　　原作でもあまりに浮世離れでちょっとイライラした記憶があります。
　　いや、いたっていい青年なんですよ？

　➁アリーシャ
　　ヒロイン1号。
　　原作ではいろいろな面で不遇の扱いを受け、外野が炎上してました。　　
　　原作よりも毅然としており、理想と現実をきっちり分けている
　　印象でした。やっぱりこういう騎士娘、好きです。
　　そしてアリーシャの神依を見られて良かった…。

　➂ロゼ
　　ヒロイン2号。
　　原作ではアリーシャがらみの炎上騒ぎに巻き込まれた不遇のヒロイン。
　　明るく、ちゃきちゃきしたいい娘だと思うんですけどね。
　　優先順位がはっきりして、迷いがない娘と思います。

６）その他改変について
　{netabare}
　・ルナール　登場する必要あった？
　　で、性格思いっきり変わってるんですけど、その必要もなかったかも。
　・エドナ兄生存
　　これも原作きつかったところを改変して生存ルートに。
　　つか、これするならホントTOBからやった方がよかった。
　・仲良しのアリーシャとロゼ
　　どっちかというとそっぽ向いてた原作ロゼですが、
　　双方歩み寄り仲良しに。この辺もストレス減でした。
　・ヘルダルフ浄化時間短縮
　　原作だと何百年かかる雰囲気でしたが、
　　割とあっさり終わって戻ってきました。
　　ストレス減ですね。
　{/netabare}