「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||(アニメ映画)」

総合得点
84.1
感想・評価
429
棚に入れた
1963
ランキング
293
★★★★★ 4.2 (429)
物語
4.0
作画
4.4
声優
4.3
音楽
4.2
キャラ
4.1

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ネタバレ

一般ピーポー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 1.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

こんな映画見なければ良かった

見た当初はそれぞれの結末があり、さよなら全てのエヴァンゲリオンと感じると同時に虚無感が凄くかったのを覚えています。
こんなに心を揺さぶられる映画があるのかと思いました。

何回か見るとその正体が見えてきました。
この作品は補完ではなく。
正に自分にとっては決別です。
{netabare}最後の方で
アスカに告白し一方的な別れ。言われた側がどう受け取るか、
どう今後を過ごすのか、そんな思いやりは微塵も無く進んでいきます。
カオルは諭されシャッターを閉められます。
心のシャッターと言う言葉にある様に拒絶に近い表現です

レイはコミュニケーションも不十分に別れます。

さらにラストの描写でマリと二人が
エヴァの世界と決別し現実世界に戻って行きます。

最後の方は、落とし前をつけたい。自分の望みを叶えたいと言う望みを他者を顧みず、自己実現を行った以外に説明が付きません。その描写に気持ち悪さを覚えます。告白のシーンは正にその象徴に見えます。

この作品に過去のテーマの一つでもあった相互理解と言うものは存在しません。
他人の思いや好意、感情を思いやれないままに終わってしまいます。

この作品に望んでいたのはEOE、アニメで他人との関わりを望み、また会いたいと願っただシンジが、その成長の中で見つけた答え、たどり着いた幸せが見たかったんだと思います。

この映画の結論に、他人を受け入れ、みんなとまた会いたいと願った旧作のラストは完全に否定されてしまいます。

最後にシンジが現実に戻りますが
声優交代しています。
25年間シンジを演じてきた声優さんの事を考えると
あまりに酷いラストでした

{/netabare}

自分が誰かと一緒にいたい。誰かを助けたいと思うように。
相手も貴方を助けたい、一緒にいたいと言う可能性を受け入れたのが旧作です。
否定したのがシン、エヴァンゲリオンです。

作画やカットも昨今のテレビアニメの方がよっぽど心動かされました。鬼滅の刃のヒノカミ神楽はじめ、この作品より優れた作画や表現をするアニメは沢山あります。これだけの期間をかけてこの程度だったかと言うのが正直な感想です。

映像も、綺麗でした。さよならエヴァンゲリオンもわかりやすかった。
ただ何より最悪でした。
今では見たことを後悔もしています。見なければ思い出の中で終われた作品です。
主張と自己表現の中にスクリーンの向こうにいる観客を見ていない映画だと感じました。
付き合っている彼女からなんの脈絡もなく突然一方的に別れを告げられる。そんな感覚です。
決別 これが自分にとってのシンエヴァから感じたさよなら全てのエヴァンゲリオンです。

長年楽しんだ旧作品の否定。これがもやもやの正体だったと思います。昔好きだったエヴァンゲリオンと言う作品の中にあったキャラクター、世界観、テーマ、そんな思い出が崩れ去ってしまいました。

旧作品からのファンは気をつけた方が良いと思います。
メンタルをやられて体調を崩す可能性があります。

投稿 : 2021/04/06
閲覧 : 203
サンキュー:

8

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