「takt op.Destiny タクトオーパスデスティニー(TVアニメ動画)」

総合得点
71.3
感想・評価
321
棚に入れた
908
ランキング
1330
★★★★☆ 3.5 (321)
物語
3.2
作画
3.9
声優
3.6
音楽
3.6
キャラ
3.5

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ネタバレ

クソアニメの魔女 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 1.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

だめだこりゃ。作画だけの雰囲気アニメ

他のソシャゲ原作アニメと違って格別に絵が綺麗なのが特徴です。

問題点としてストーリー展開があまりに微妙。正直、実態は他のソシャゲアニメ以下。酷評されるマギレコやセブンナイツなどよりもストーリーはお粗末です。とにかく設定の出し惜しみが多過ぎる。
どこが微妙かというと雰囲気を重視するばかりで軸となるタクトとコゼットの関係性がほとんど分からないこと。幼馴染?妹?関係性が最低限分からなければコゼットが殺されたところで感動もできません。挙句彼女が死んだシーンはあまりに雑だったので失笑ものでした。
家庭で作った防音施設ごときでD2が来ないのも奴らの格を著しく下げているし、みんな割と呑気に外で祭りやるのも謎。防音すれば来ないなら屋内でコンサートすれば良いのに。
タクトが運命と出会った後、いきなり戦う覚悟を固めているのもよく分からない。コゼットが得体の知れない存在になったので普通困惑しそうなものですが。

過去に父親が殺されて元々あった復讐心が力を得たことで目覚めたのですかね。
それはそれで力の限り暴れ、弱者を屠るD2とさして変わらない存在に成り果てているのではないでしょうか。

作画が良くても中身は微妙なアニメの典型ですね。

3話視聴しました。
レニーが世界観について一通り説明して、2話での違和感らしい箇所に辻褄を合わせてきましたが、いやそれ少しだけでも良いから2話で教えてくれよという話ばかりで首を傾げました。
D2出現とその時から始まった戦いによる世界の荒廃、後のD2休眠、人類側の復興の話とか伏線以前にプロローグとなる2話である程度触れておくべき超重要な話でしょう。2話の時点でそれらは匂わせないとストーリーとして成立しないレベルです。2話はそのせいで違和感だらけになりましたし。

タクトは性格が偏屈とはいえ、3話でもムジカートの成り立ちやコゼットの変化についての超速理解が過ぎてあまり人間味を感じない。そのパートナーとなる運命も性格が機械的で、二人して感情移入し難いのがこの作品の難点であり、主人公とヒロインが終始淡々としているがゆえに彼らメインだと展開が平坦にさえ見えてきます。
どちらかのキャラはストーリーを牽引できる分かりやすく明るい性格だと見やすいアニメになったかもしれません。
一応アンナがそれっぽいですが、非戦闘員というポジション的な問題から、ストーリーを引っ張るのは難しいと思っています。

そしてタクトのキャラについて、人前での演奏に行きたがらない比較的臆病な性格から、コゼットがムジカートになった途端に訳の分からない状況に怯えることなく2、3話では前触れも無くいきなり復讐者みたいになったりとブレまくっていて、悪い意味で掴み所がありません。
父親が死んだ時の彼は激情に駆られたというのに3話でのコゼットの死から誕生した運命への反応はなんか淡々としているし、こんな風に主人公がどういうキャラか3話になっても分からないって致命的な気がします。
作画は相変わらず良いですが、やはりシナリオ面はやや力不足な面が目立ちます。

4話視聴後
うーん……

端的に言わせてもらうと、FATEからストーリーの面白さを抜いたようなアニメですね。作画はFATEクラスだけど、ストーリーが粗雑。FATEの厚いキャラや話とは雲泥の差です。
今回のカジノの話はいくらなんでも淡白で浅い。陰謀も何もあったもんじゃないし、この話そのものが主人公たちのチュートリアルのための単なる舞台装置にしかなっていません。地下からのD2出現が伏線だとしてもやはりのめり込ませるだけのストーリーが欲しい。
薄い3話の話をAパートくらいに短く済ませ、運命がD2の気配を感じて暴走、ラスベガスへ向かうストーリーにする形で4話と組み合わせて2話で話を展開する方が厚みが出たかなあと。

5話
戦闘シーンだけは鬼滅と並んで今期随一。しかしながらストーリーは相変わらず薄め。折角の新キャラクターにも深みが無い。戦闘も動きを除けばずっと雑魚狩りばかりで退屈。
タクトたちと反目していたワルキューレとのやり取りが終始淡白。紆余曲折も無い軽い協力だけでいきなりなあなあな関係になってるしで、やはりキャラの心理の変遷を纏めるのが下手。タクトたちとワルキューレで戦闘中に足の引っ張り合いとかやってみたら面白かったろうにそれすらしないのは残念です。
シントラーの、黒夜隕鉄を用いた企みの存在も匂わされましたが、言葉での説明くらいで画で魅せようとしない。
ここまで来てまだ情報をろくに出さないで楽しめる程、現状設定やストーリーに奥深さは無く、キャラに魅力も無いので、せめて世界観の輪郭は分かるくらいの情報が欲しいですね。

6話
今までで一番良かった。これまで取り上げそうであまり取り上げてこなかった音楽を主軸に絡め、世界観の整理を行ったのが好印象です。これを2話にしたらもう少し評価が上がっていたかもしれません。
D2の襲来をタクトの父の演奏が招いてしまったことで自粛ムードになってしまったことが判明。亡くなった父は厄災を招いた者として世間からは嫌われてしまったらしく、2話のタクトの怯えた様子はおそらくここから来たのでしょう。
運命も今回が一番可愛かった。今までD2D2と言っていただけの単なる戦闘狂であった彼女はあまり好きではなかったのですが、それに加えてタクトに冗談や毒を吐いたり、アンナと楽しそうに話す日常風景はこれまでの評価を覆すくらいに堪らなかったです。

この作品の問題点としてはやはり情報の提示の仕方でしょうか。重要な情報をとことん出し惜しんで、結果話の密度がスカスカになる。5話までの微妙さの元凶はそこにあると考えています。

今後も面白くなってくれることを期待しています。

7話視聴
休眠していたD2が活性化し、世界を再び暗雲に包み込んでいく。
タクトは父の遺志を引き継いだのか、これまでに一度もできなかった作曲を始めました。
D2殲滅以外に興味を持たなかった運命にも本格的に人間的な感情が芽生え、アンナの心境にも変化が……とキャラクターの心情の移り変わりが多い回でした。
街に押し寄せるD2を倒していく先で、奴らをけしかけて世界を破壊し、タクトの父やコゼットを殺した黒幕と、タクトと運命がついに対峙したところで終わります。

話が本格的に動き始めました。キャラクターの心理描写も分かりやすかったです。最初からこの良質な展開ができたらもっと人気は出そうなものですが。

まあ、86みたいな大器晩成型もありますし、気長に見守っていきます。

8話視聴
黒幕vsタクトたちのひとまずの決着を描いた話。敵から一度敗走したタクトや運命の決意が改めて固まるところが見所でしょう。
しかし、まだまだ暗雲は晴れないようです。どうやら裏にはさらなる闇が潜んでいるようで……

8話になっても気になる問題点はやはり、テーマとなるムジカートやコンダクターの設定と実際の描写の調和が取れていないところです。
他の方も言っていますが、音楽の力を司るムジカートというキャラクターたちですが、実際はそれらしさを感じさせない普通のバトルを行う描写がストーリーの物足りなさを助長しています。
vivyやマクロスシリーズと違ってテーマへの寄り添いが無に等しいです。

そこら辺が改善されたらもっと良くなると思いますが、残りの話数も少ないですし、無理ですかね。

9話
コンダクターとムジカートの庇護の下、大都会ニューヨークは以前と変わらない繁栄を続けていました。タクトと運命は当初の目的通り、検査を受けるわけですが、契約を弄ることは不可能と判明。アンナの姉、シャルロッテからこれ以上戦うのは危険とされ、穏やかな生活に戻ることを勧められました。

話自体は可もなく不可もなくといったところです。契約がそもそも何なのか意味不明なので、そこが首を傾げる箇所ですが。

10話
朝雛父が独善的な酷い人物にしか見えませんでした。いけるか、と思わせておいてクソ描写をお出ししてくるこの仕打ちなので幻滅ものですね。
D2活動中に各地を巡るコンサートって……音楽に引き寄せられるとか、そういう生態を彼が知らなかったかもしれませんが、危険生物だとする描写は間違いなくあったのでどのみちこれはひどい。
レニーの忠告を聞かず、その結果D2を招いて自分は死に、都市は壊滅なんでめちゃくちゃですよ。
そんなアホに憧れ続けるレニーも大概です。それに他の方が言っている通り、巨人との出会いもかなりしょぼいもので、これといったドラマは皆無でした。

真の黒幕も正体を明かすことが多少前振りがあるとはいえ唐突だし、登場人物の少なさから予想も簡単だったので大した驚きもなし。

6話の期待値をこの10話でかなり下げられました。ここまできてこのザマなのでもう挽回は無理でしょう。

11話

酷過ぎる……

満身創痍のタクトたちを二人だけで黒幕の元へ行かせようと行動した巨人の思考が不自然過ぎる。確実な戦力となるワルキューレを気絶させるのはあまりに酷い選択だし、そこは事情を話して協力してもらうのが作戦遂行の確実性や生存率を高める上では論理的に妥当だったものを、タクトたちの意を汲んでか安い感情論を優先させるのは愚の骨頂。タクトたちも節約などもしない無策同然の勢い任せで無謀過ぎる。結果ぶっ倒れてしまうので笑いました。
天国と地獄の融合もふーん、で終わりました。この二人がまず何を考えているのか、どういう関係か分からないので魅力が無い。変身したところで何も思いません。彼女たちは中身が全く無いので、結局のところ黒幕の操り人形にしか見えませんでした。黒幕の目的も抽象的過ぎて理解不能で、雰囲気ばかりが先行している印象が非常に強い。
これらは他作品だと感動したりするシーンですが、この作品はこれまでも含めて話の展開の仕方がいちいち不自然で、結果登場人物の行動を不可解にしています。設定の後出しじゃんけんや単純な話の薄さ、説明不足が原因でメインとなる縦軸がとにかく弱く、バックボーンが薄くなっているがゆえにキャラクターへの感情移入を困難にしており、話が展開しても心が動かないのでしょう。
その話自体も、壮大なスケールのはずがカバネリのような悪い意味での箱庭化を招いているのが大問題で、終始内輪でうだうだやるだけだからなんだか全体的にしょぼく見える。

サクガン並みにあかんやつかもしれませんね。

全部観ました。
いやー、ストーリーが雑です。契約の設定とか巨人やワルキューレが一人で戦えている点から見るコンダクターの必要性とかタクトが必要だとするザーガンの発言とか、不可解だったり曖昧な要素が多過ぎて没入できない。黒幕の目的も自分に酔っているだけの傍迷惑なものだったし。キャラクターも少なく抑えている割にはそれぞれが薄味でした。良かったのは6話とラストだけですかね。

投稿 : 2022/01/24
閲覧 : 895
サンキュー:

8

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